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araiguma321 @ Re:ふたえの虹 2024.11(11/21) 吉備高原の台地の上の畑でして、何もあり…
kiki ☆ @ Re:ふたえの虹 2024.11(11/21) 背景が遮るもの、電線もなく良いロケーシ…
araiguma321 @ Re:隈研吾 CLT(直交集成板) 半年後 2024.9(10/12) そうですねぇ、木造建築に二の足を踏むよ…
うしまる@ Re:隈研吾 CLT(直交集成板) 半年後 2024.9(10/12) 「那珂川町馬頭広重美術館」の画像とか、…
araiguma321 @ Re[1]:般若寺温泉 2024.10(10/02) うしまるさんへ 災害被害がやみませんね…
うしまる@ Re:般若寺温泉 2024.10(10/02) おおー、侘び寂びのあるステキな般若寺温…
araiguma321 @ Re:カエルの棲家 2024.7(07/14) ほんと、どうやって潜り込んだんでしょう…
kiki ☆ @ Re:カエルの棲家 2024.7(07/14) もの凄いかくれんぼですね!! どうやって…
araiguma321 @ Re[1]:iPad 用スタンドの補修 更新 2024.6(06/15) うしまるさんへ ご察しのとおりでして、…
うしまる@ Re:iPad 用スタンドの補修 更新 2024.6(06/15) こういう工作はつくってる時も楽しみのひ…

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May 4, 2015
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テーマ: 私の読書(24)
カテゴリ:
常磐線中心主義 責任編集 五十嵐泰正・開沼博 2015年
 ジョウバンセントリズム

 東北・北海道との大量物流動脈としての半世紀を超える実績、生鮮農産物の大量供給地として重責、首都圏・京浜工業地帯へのエネルギー供給地として石炭、石油、原子力の産業史、それにより課せられた難題、エネルギー転換と廃炉の長い道のり。こうしたことがこの地域の宿命として作用してこの地域を理解することを難しくしてきたことがよくわかりました。
 常磐線が語られてこなかった理由について、編者は、現実的で派手さがなくその未来のなさではと言います。そして、それこそが再評価すべき点で、淡々と一次産品、工業製品、電力を首都圏に届ける日本に欠かせない価値として見直すことが重要と言います。日本の近代化をけん引してきた重要性、首都圏をひいては日本を支えている現実を価値として語っています。

 多様な分野からとらえていてとても興味深い内容です。大都市問題、農業問題、産業誘致問題、巨大流通支配と地域産業起し、風評対策、地域文化など多岐に亘っていますが、常磐の長い歴史背景と立地特性から現実がわかり易く説明されています。

・地元と一体となった首都圏巨大ターミナル駅の再興の重要性、上野駅の取り組みの先進性、目的地文化の創出
・福祉と再開発が同居する簡易宿泊街の現実
・協働してホットスポット対策に取り組んだ市民と市
・日本で二位三位を占める農業県、量での勝負となる農業、外国人研修生に頼る農業
・東北一の出荷額を誇るまでに成功した工業団地、産業転換
・水産加工業のコモディティーブランドとしての誇り
・東京の流行、消費とは違ったサブカルチャー、産業史の残した文化
・原発事故で失われた郷土の歴史

 などなど興味は尽きません。まさに日本社会の縮図となっている路線で、読んでみて初めて多くを知りました。常磐の被災する前の歴史は、被災後の歴史を考える前提にすべしとの編者の主題に自省せざるを得ません。

 ある悲劇を起源に編まれた物語はわかり易いが、しばしば、力を持つ側に有利な方向に偏った世界をつくる前提をつくる、との指摘にはハットさせられます。そこに生きる人の克己が悲劇に矮小化され、外の人にとっての癒しとなるエキゾチシズムに使われるならとても残念だと言う観察にも深く考えさせられました。
 この本がつくられた動機がとてもよくわかりました。





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Last updated  May 11, 2015 06:44:59 PM
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