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みなさま、週末をいかがお過ごしでしょうか。トルコは県ごとに行動制限が徐々に解除されるようですが、現在、土日は10~16時の間の徒歩での食料品のお買い物以外は外出禁止です。窓のカーテンの隙間から青い空を眺めながら過ごしています。以前のブログでも書いたように、再来年の年金退職へ向けてのキリムの在庫処分セールが始まっています~!まだまだある大量の在庫を少しでも減らすのが目的です。エシメキリム、ワンスマックと出しましたが、今週はシールトバッターニエを投げ売っちゃいます。シールトバッターニエはトルコの東部シールト県を中心に作られてきた伝統織物で、キリムや絨毯を織る際の通常の垂直機ではなく、水平機で布を織る要領で織られています。経糸は極細のコットン糸を使い、緯糸には起毛した羊(稀にヤギ)の毛の糸を使用します。その最大の特徴は起毛した糸を使うことによって表面にふわふわと現れる毛を、櫛によって方向をつけ、文様を作ることです。↓ こんな感じです。裏を見るとキリム同様の平織り、表は起毛。そしてサイズの割には糸が極細のため、薄くて軽い織物として出来上がります。現地では敷物としてだけではなく、毛布として使われたそうです。実はシールトバッターニエの「バッターニエ」の意味は毛布なのです。他にも小さいサイズ(4分の1サイズ)のものはお祈りの際に下に敷くナマズルックとしての用途もあります。毛布サイズのものは220×160cmで、これは機の幅が160cm+α以上あるわけではありませんので、一般的には80cmサイズの幅のものを2枚作り、それを中央で接いで1枚の大きな織物にします。大きなサイズの機がある場合には1枚ものもでます。ただしとても稀です。実際にこれに包まるととても暖かいのですが、その魅力は何と言っても染めをしていない羊の毛の色そのままの糸を使っている点です。ナチュラル毛の糸ですね。白、黒、こげ茶、グレー、ベージュ、グレーベージュ…自然の色だからどう組み合わせても素敵ですね。そしてナチュラルということは色落ちもしません。洗濯しても色浸みの心配がないってこと。ただね、一度洗濯(絨毯専用クリーニング屋さんを含む)すると櫛で流れを付けた文様も消えてしまうのですけれど、暖かさは変わりません。ナチュラルカラーの天然素材の手織物ですから、いろいろ楽しめそうですね。今回は在庫限りになってしまいますが、シールトの織り手さんたちから直接手に入れた大小の未使用品、未使用品だけどクリーニングしたために文様が消えてしまったもの、オールド品を含めて75%オフで放出します。もちろん追加はありません。この価格ですので加工材料としても面白いと思います。言うことは毎回同じになってしまいますが、もちろん大赤字ですが、このまましまわれて放置されるよりは使っていただきたい、有効利用していただきたい。気になる方はぜひご覧ください。↓↓↓↓↓キリム感謝祭~こんな価格でいいの!?----------------------------------------------------------------YouTubeで1分未満のショート動画を公開しています。変わったオヤなどをご紹介していますのでぜひチャンネル登録をしてご覧ください。↓↓↓↓↓YouTube「ikumi nonaka」チャンネル------------------------------------------------------------------YouTubeに「ikumi nonaka」チャンネルを開設しました。トルコの伝統手工芸、食文化、生活、牧畜などをご紹介していきます。新着のお知らせがいくように、チャンネル登録をぜひお願いします❤ikumi nonaka------------------------------------------------------------------ミフリのショッピングサイトはコチラ↓ミフリ&アクチェにほんブログ村にほんブログ村 その他・全般ランキング
February 27, 2021
何かおかしいなと思っていたら花粉症の季節ですね。頭ガンガン、目カユカユ、鼻水ズルズル、連続くしゃみのミフリ社長です。お天気良いのに、洗濯物が外に干せなくなります。明日、2月27日(土)20時より、第4回オンラインセミナー「ナウルハンとムドゥルヌのイーネオヤ」が開催されます。今年は自主的ステイホーム期間が長いので、パワポも前倒しで作れています。古い画像探したり、手持ちのオヤの写真を撮りなおしたりもできる時間もあります。デスクワークにはこれぐらいの余裕が欲しいですね。といいつつ、早く外に出て行きたい~! 調べものがしたい~! と虫が騒いでいます。そのうち…って考えちゃいけないことはこの1年で身に浸みましたので、油断することなく気をつけながら可能な範囲でやれることをやっちゃいます。というわけで週末オンラインセミナー、勉強会なども今週と来週が終わったら少しお休みをいただきます。振り返れば7月頃から毎月、毎週とやってきたオンラインでのセミナー、勉強会や販売会。みなさまそれぞれお忙しい中、お集りくださり本当にありがとうございました。私にとってみなさまとお会いできない週末は寂しくなるかと思いますが、スケジュールと相談しながらまた何かできたらいいなと思っています。平尾直美先生とのオンラインセミナーは4月以降も月1のペースで続きます~!そのためにも新ネタを仕入れにいかなくては・・・。今までのように見て知って自己満足するだけでなく、人に伝えるためには取材メモや画像、映像をしっかり残す、整理するということも改めて学びましたので、今後のオンラインセミナーも期待していてください。明日のナウルハンとムドゥルヌのイーネオヤのお話も自分でパワポ作りながら、楽しんでしまいました。地域を限定したお話というのは歴史的、地理的背景があることなので面白いですね。トルコの中でも特殊な作り方をするこの地域のオヤのお話です。ぜひ、みなさまのご参加をお待ちしております。本日の早い時間にお申込みされたらまだ間に合うかな?お申込み、お問合せはこちらです。↓↓↓↓↓オンラインセミナー第4回「ナウルハンとムドゥルヌのイーネオヤ」----------------------------------------------------------------YouTubeで1分未満のショート動画を公開しています。変わったオヤなどをご紹介していますのでぜひチャンネル登録をしてご覧ください。↓↓↓↓↓YouTube「ikumi nonaka」チャンネル------------------------------------------------------------------YouTubeに「ikumi nonaka」チャンネルを開設しました。トルコの伝統手工芸、食文化、生活、牧畜などをご紹介していきます。新着のお知らせがいくように、チャンネル登録をぜひお願いします❤ikumi nonaka------------------------------------------------------------------ミフリのショッピングサイトはコチラ↓ミフリ&アクチェにほんブログ村にほんブログ村 その他・全般ランキング
February 26, 2021
3月6日(土)20:30~にお試しでこんなオンライン講座を開催します。トルコで発行されたトルコ語のオヤ本をお持ちの方は多いと思います。写真や編み図を見て楽しむこともできますし、今は翻訳にかければある程度意味が通じることでしょう。ただブユックは「髭」と出てしまうでしょうし、プルは「魚の鱗」になっちゃいますね。ディンは普通では「宗教」を意味しますが、ある地方ではイーネオヤで作る「編み目」のこと。オヤや手芸特有の言い回しというのがあるのですが、適格に出てこないと思います。そんな悩みを一緒に解決しちゃいましょう。今回はカスタモヌの技術書から編み方やモチーフの意味を解説したページを読解します。目標は2モチーフです。数回訳をしてみると、どの単語がどの意味を指しているのか、何を意味しているのか、感覚がつかめるかと想像します。トルコ語を全く知らなくても構いません。パワーポイントで1文ごとを解説していきます。ついでにカスタモヌのオヤの特徴もお話できるかな。お申込みは既に始まっています。お申込みの締め切りは3月5日(金)朝8時までです。お問合せ、お申込みはオヤマニアの会さんまで。↓↓↓↓↓「オヤの編み方をトルコ語で学ぶ」ご案内----------------------------------------------------------------YouTubeで1分未満のショート動画を公開しています。変わったオヤなどをご紹介していますのでぜひチャンネル登録をしてご覧ください。↓↓↓↓↓YouTube「ikumi nonaka」チャンネル------------------------------------------------------------------YouTubeに「ikumi nonaka」チャンネルを開設しました。トルコの伝統手工芸、食文化、生活、牧畜などをご紹介していきます。新着のお知らせがいくように、チャンネル登録をぜひお願いします❤ikumi nonaka------------------------------------------------------------------ミフリのショッピングサイトはコチラ↓ミフリ&アクチェにほんブログ村にほんブログ村 その他・全般ランキング
February 23, 2021
もう何年も前から予告している通り、ミフリ社長はあと1年3か月後に定年を迎えます。トルコでは年金をもらえる年齢に達するということです。そのため膨大な在庫を少しずつでも処分していかなくてはと思いつつ、日本在庫はおかげ様で思いきれましたが、それ以上の数を抱えるトルコ在庫分はなんだかもったいない、もったいないとそのままにしておりました。でもいよいよカウントダウンの段階になってしまいましたので、今年はお約束通り、キリムの投げ売りをやります。「投げ売り」とは不良在庫を償却するために赤字覚悟で商品を売り出すこと。とあります。不良在庫というには居た堪れない気持ちになりますが、定年退職に至って、これだけの在庫を保管する場所もありません。それにいくら25年来、好きで集めまくったものとは言え、これ以上、抱えていても陽の目を見ることなく、かわいそうなだけです。新しいものも10枚ぐらいはあるかと思いますが、基本的に民族色や地域色の強いオールド品ばかりです。今ではなかなかお目にかかれないものもたくさんあります。しかもお手頃価格です。通常価格も決して高くない弊社のキリムですが、今回は半額から60%オフで出していきます。もちろん大赤字です。仕舞われているより、どなたかのお役に立てますように。そして可愛がってもらえますように。キリムが欲しいけれど、なかなか高価で手に入れられなかった方もこの機会にどうぞお求めください。自分自身のトルコでの25年間の絨毯屋としての想い出を振り返りつつ、ここで区切りをつける覚悟です。お尻に火がついて、やっと行動に移せます。・・・とここまで書いておいて、大きな勘違いに気が付きました。定年まで1年3か月じゃなくて、2年3か月・・・!私ゃまだまだ若かったよ。もう自分の年齢もわかっていない。でも1年も2年も在庫処分をするには、全然時間が足りないのは変わりませんので、やりますよ!↓↓↓↓↓キリム感謝祭~こんな価格でいいの!?----------------------------------------------------------------YouTubeで1分未満のショート動画を公開しています。変わったオヤなどをご紹介していますのでぜひチャンネル登録をしてご覧ください。↓↓↓↓↓YouTube「ikumi nonaka」チャンネル------------------------------------------------------------------YouTubeに「ikumi nonaka」チャンネルを開設しました。トルコの伝統手工芸、食文化、生活、牧畜などをご紹介していきます。新着のお知らせがいくように、チャンネル登録をぜひお願いします❤ikumi nonaka------------------------------------------------------------------ミフリのショッピングサイトはコチラ↓ミフリ&アクチェにほんブログ村にほんブログ村 その他・全般ランキング
February 22, 2021
ナウルハンやムドゥルヌの伝統的なスカーフの縁に付けるオヤのブレード。他の地域では見られない独特の特徴を持っています。まず土台のブレードの部分はUピン(もしくは平たい棒など)とかぎ針を使って作ります。オヤのモチーフは縫い針で作るイーネオヤです。知識としてご存知の方も多いかと思います。では、イーネオヤのモチーフの下の茎の部分はどうなっているの? かぎ針で作られたループの部分はどう処理しているの?それらについてはいかがでしょう。オヤをされている方なら予測できる範囲ではあるかと思います。でも実際に作ってみると、細部でここはどうなっているの? どうするの?って思われることがあるかと想像します。なんでブレードの鎖編みとオヤモチーフが捻じれているの? とか。私自身はオヤを作りませんが、見れば見るほど謎が深まっていきます。そしてここ20-30年間のオヤスカーフのブレードと、それ以前の年代が作ってきたシルクのブレードを比較してもその違いがあります。そんな謎を一緒に解いていきませんか?アクセサリーとして知られるナウルハンと、その隣県にあるムドゥルヌの伝統的な形態のイーネオヤについて、特徴やモチーフ名はもちろん、この形になった3つの理由、花嫁のティアラはどちらが本家か? なぜナウルハンでアクセサリーが作られるようになったのかなど、様々な視点で考察していきたいと思います。平尾直美先生のプレゼンも合わせて、みなさまの興味惹かれる情報満載の内容になりそうです。お申込み、お問合せはこちらです。↓↓↓↓↓オンラインセミナー第4回「ナウルハンとムドゥルヌのイーネオヤ」みなさまのご参加をお待ちしています。----------------------------------------------------------------YouTubeで1分未満のショート動画を公開しています。変わったオヤなどをご紹介していますのでぜひチャンネル登録をしてご覧ください。↓↓↓↓↓YouTube「ikumi nonaka」チャンネル------------------------------------------------------------------YouTubeに「ikumi nonaka」チャンネルを開設しました。トルコの伝統手工芸、食文化、生活、牧畜などをご紹介していきます。新着のお知らせがいくように、チャンネル登録をぜひお願いします❤ikumi nonaka------------------------------------------------------------------ミフリのショッピングサイトはコチラ↓ミフリ&アクチェにほんブログ村にほんブログ村 その他・全般ランキング
February 19, 2021
昨日のオヤマニア会「オヤ専門用語をトルコで学ぶ②オヤの特徴と技術」。1時間という制限のある時間の中でどれだけ多くの情報を詰め込めるか、難しい課題ですが、楽しんでいただけましたでしょうか。毎回、1つだけでもいいです。新しいトルコ語単語を覚えてくださるとうれしいです。来週、2月20日(土)がいよいよ最終回となります。--------------------------------------------------------------------------------そしてその翌週2月27日(土)20時~開催予定の、拙著「トルコのちいさなレース編みオヤ」をテーマに昨年11月より月1のペースで開催されているオンラインセミナー。こちらもおかげさまで第4回目を迎えます。これまでご参加くださったみなさま、ありがとうございました。今回のテーマは「ナウルハンとムドゥルヌのイーネオヤ」です。トルコの中でも近年アクセサリーで商業としてのオヤ復興に成功した地として、また首都アンカラにあることから研究対象になりやすいため、話題に取り上げられることの多い場所でもあります。ムドゥルヌも県こそ異なりますが、同じようなイーネオヤ文化を持ち、比較対象として名前があがります。私自身はこの2つの地にはナウルハンでアクセサリーが作られるようになった頃から関わり、その変化を見てきました。アクセサリーが知られていますが、本来作られていた独特な構造のトゥーオヤによるブレードを土台としたシルク糸で作られたイーネオヤスカーフの存在も注目すべき対象です。オヤのモチーフの話から、伝統の花嫁の頭飾り、なぜあのシルク糸を使ったのかについてなど、ナウルハンとムドゥルヌを比較しながら、歴史的背景も含めて、この土地にまつわるイーネオヤのアレコレをお話をさせていただきます。平尾先生のプレゼンテーションもとても興味深いものです。シルク糸から「シルク」と呼ばれた人工シルク糸への移行、そして現状など。オヤを作る方なら一度は聞いたことがあるだろうナウルハンとムドゥルヌのイーネオヤ。初めての方もお気軽にお申込み、ご参加ください。お申込み、お問合せはこちらです。本日20時より受付です。↓↓↓↓↓オンラインセミナー第4回「ナウルハンとムドゥルヌのイーネオヤ」----------------------------------------------------------------YouTubeで1分未満のショート動画を公開しています。変わったオヤなどをご紹介していますのでぜひチャンネル登録をしてご覧ください。↓↓↓↓↓YouTube「ikumi nonaka」チャンネル------------------------------------------------------------------YouTubeに「ikumi nonaka」チャンネルを開設しました。トルコの伝統手工芸、食文化、生活、牧畜などをご紹介していきます。新着のお知らせがいくように、チャンネル登録をぜひお願いします❤ikumi nonaka------------------------------------------------------------------ミフリのショッピングサイトはコチラ↓ミフリ&アクチェにほんブログ村にほんブログ村 その他・全般ランキング
February 14, 2021
先日の「オヤパーティ―」にたくさんのみなさまにご参加いただき、ありがとうございました。そして予想通り終了するまで3時間。飽きちゃうかなと思いつつ、最後まで楽しんでいただけたようで本当によかったです。そして大勢でアレコレいいながら見るオヤはやっぱり楽しいですね。オヤパーティ―ではエーゲ海地方マニサのオヤを中心にご紹介いたしましたが、終わってからみなさまとのお話の過程で自分の中であれっ? と思ったことがありました。花嫁の頭飾り用の巨大な立体オヤ、主にピンクがたくさんありましたが、これはマニサに限らずエーゲ海地方アイドゥンでも見られる風習です。今でこそ県境がありますが、地図上で見ると海岸沿いの平地で繋がっている同文化圏とも言えます。これらはいつ頃からのものかと考えると、トゥーオヤのモチーフですから早くともコットンの細めのレース糸や色糸、ボビンのナイロン色糸が市販された1960ー70年代頃のことだと想像されます。トゥーで大きな立体のお花を作り、でもかぎ針ですのでお花の目が立たず、くたっとしてしまいますので、それを砂糖水や板ゼラチンを溶かした溶液で固めてあります。結婚儀礼での花嫁衣装の伝統が風化されていく中、この大きなトゥーオヤも作られることはなくなりましたが、そこで疑問に思ったのが、これらのかぎ針のシェケルオヤが作られる時代の前はいったいどうしていたのかと言うことです。当然ながらイーネオヤだろう・・・ということになりますが、それを裏付けるのがこちらの画像。同様に大きな花のモチーフを作る花嫁の頭飾りのオヤです。これはマニサのものですが、下がシルク糸で作られた1950年代頃のもの、上がその後の時代のシルク糸が手に入らなくなってからのコットン糸(もしくは化繊糸)によるもの。形は全く同じですので、同じ意図で作られたというのは明らかです。もちろんアイドゥンの骨董オヤに見られる立体のリアルなイーネオヤも同様です。となると、これらの花嫁の頭飾りの大きな立体オヤはもちろん最初はイーネオヤで作られ、その後ナイロン色糸などの流通によりトゥーが主流になった時代にはかぎ針でイーネオヤ同様の形を作り出そうとしたのかもしれない・・・ふとそんなことを思いました。年代的には合致しています。イーネオヤで作られた時代から、ボビンの化繊の色糸の出現によりトゥーオヤが一般化した時に、イーネオヤで継続されたものとトゥーオヤで新しく創造されたものの2分化が図られた。ですから一般的にイメージされるトゥーオヤとは異なる形でエーゲ海のマニサやアイドゥンの一部地域で作られたシェケルオヤというのは、トゥーオヤでイーネオヤを再現しようと工夫した結果だろう・・・? と思われます。そう言えばアイドゥンで近年はトゥーによるエフェオヤもたくさん作られていますが、エフェオヤだって元はイーネオヤで作られるものでした。特定地域でのイーネオヤからわかることだけれはなく、広域での各地の比較をしつつの見方って大切だと思います。それだけトルコのイーネオヤは地域性があり、人の動きや材料入手手段の流通ルートなどでその形態が大きく影響されてきたものだからです。今は自由に現地に赴くこともできず、身動きできないむずむずした状態ではありますが、おかげさまでzoomの勉強会やセミナー、販売会などで広くたくさんの方と交流できるチャンスを与えていただき、その中での疑問や意見からいろいろ得られることもあります。それぞれの視点や考え方に目を向けるとまた新しい発見があり、質問されることによりそれを調べてみようと行動したり考えたりするきっかけにもなります。このコロナ禍での1年間は不自由さやそれによる仕事の停滞などもあり、ストレスを抱え込む反面、みなさまとのディスカッションのおかげで本当にいつもよりたくさんの発見や閃きがありましたし、自分の中では充実した時間を過ごせたと感じています。今年はどうなるかまだまだわかりませんが、引き続きどうぞよろしくお願いいたします!YouTubeで1分未満のショート動画を公開しています。変わったオヤなどをご紹介していますのでぜひチャンネル登録をしてご覧ください。↓↓↓↓↓YouTube「ikumi nonaka」チャンネル------------------------------------------------------------------YouTubeに「ikumi nonaka」チャンネルを開設しました。トルコの伝統手工芸、食文化、生活、牧畜などをご紹介していきます。新着のお知らせがいくように、チャンネル登録をぜひお願いします❤ikumi nonaka------------------------------------------------------------------ミフリのショッピングサイトはコチラ↓ミフリ&アクチェにほんブログ村にほんブログ村 その他・全般ランキング
February 12, 2021
本日は3回連続講座の第1回目「オヤ専門用語をトルコ語で学ぶ~オヤの歴史と分類」にご参加くださり、みなさま大変ありがとうございました。いかがでしたでしょうか。次週2月13日(土)20時からの2回目はなぜオヤを作るのか、オヤ糸であるシルク糸の天然染色材料と出せる色、オヤのテクニック別解説と専門用語についてお話します。今回、ご希望がありましたので、スケジュールの都合でご参加できなかった方のために急きょ1回目と2回目の補講を2月14日(日)16時から行うことになりました。既に何名様かずついらっしゃいますので、催行いたしますので参加されたい方がいらっしゃいましたら、オヤマニアの会さんにお申込みください。↓↓↓↓↓追加枠募集のお知らせさて、もうひとつお知らせです。これまた急で申し訳ありませんが、今週の2月10日(水)20時から「オヤパーティ―」を開催いたします。マニサのオヤを中心に、バルケシール、ブルサなどのエーゲ海、マルマラ海地方のちょっとヘンテコな面白いオヤをみんなで一緒に見ましょう。約230点あります。マニサと言えばまず思い浮かべるのが、シェケルオヤですね。シェケルオヤとはカギ針で作られた立体オヤです。かぎ針のオヤはイーネオヤと違って構造上くたっとしてしまいます。それを立たせるために昔砂糖(シェケル)水をオヤに塗って固めたことから、そう呼ばれています。実際は水に溶かしたゼラチンを指で花びらに付けていきます。この地方では、ボリューミィーな花嫁の頭飾りとして使われるオヤです。村々のお家に大事にしまわれてきた状態の良い、最後のシェケルオヤがたくさん出てきましたのでそれらをご紹介します。それ以外にもトゥーオヤで作られた蝶々のモチーフ。可愛らしい。状態もよく形もよくできています。下のピンクのなんかは蝶々と言うより、マンタに似ていますね。スパンコールとイーネオヤのエフェオヤ。ストローをカットして作るこんなオヤもあります。葉のモチーフのエフェオヤから、これもオヤ? って感じのテープ状のオヤもあります。マニサのオヤスカーフは古いヤズマが使われていたり、1970-80年代の新しめのものでもちょっと変わったレトロ絵柄のスカーフが多いのも特徴です。見慣れないヘンテコものをコレクションするのも面白いですね。シェケルオヤだけでなく、イーネオヤ、トゥーオヤ、メキッキオヤ、ビーズオヤ、フェイルケテオヤなど、ミュージアムピースこそありませんが、1960-80年代に作られたこんなのもありなんだ!? という目から鱗の変わりダネが揃っています。お値段もオヤパーティ―の名に相応しく3桁代からですので、お買い物されたい方も見たいだけの方もお待ちしております。お申込みはオヤマニアの会さんのinstagramのDMへお願いいたします。参加は無料です。オヤに興味のある方ならどなたでも参加できます。↓↓↓↓↓オヤマニアの会YouTubeで1分未満のショート動画を公開しています。変わったオヤなどをご紹介していますのでぜひチャンネル登録をしてご覧ください。↓↓↓↓↓YouTube「ikumi nonaka」チャンネル------------------------------------------------------------------YouTubeに「ikumi nonaka」チャンネルを開設しました。トルコの伝統手工芸、食文化、生活、牧畜などをご紹介していきます。新着のお知らせがいくように、チャンネル登録をぜひお願いします❤ikumi nonaka------------------------------------------------------------------ミフリのショッピングサイトはコチラ↓ミフリ&アクチェにほんブログ村にほんブログ村 その他・全般ランキング
February 7, 2021
またまた急な話ですが、今週2月5日(金)20時より、オヤマニアの会さんの井戸端会議が開催されます。テーマはブルサのムダンヤのウシュクル村とギリシャのトルコ人村のイーネオヤ。お申込みはオヤマニアの会さんのinstagramのDMへお願いいたします。参加は無料です。オヤに興味のある方ならどなたでも参加できます。↓↓↓↓↓オヤマニアの会立て続けで本当に申し訳ございませんが、こんな日もあとどれだけあるのかなあと思って、お時間のある方はどうぞお付き合いください。さて、ウシュクル村の話。この地帯はオヤを作っていた村が集中しています。ウシュクル村ももちろんそのひとつ。マルマラ海に面したムダンヤの中心地から南へ約5kmほどの山間部にある人口約400人の小さな村です。ブルサのイーネオヤセミナーや井戸端会議でも度々触れていますが、この辺りはローマ、ビザンチン時代から人が住み、その遺跡などが村に残っています。この村は元々フレンキ村と言ったそうです。フレンキはオスマン帝国時代にトルコ人たちがフランス人を指して言った単語です。なぜその名前が付いたのかは不明ですが、村の名前がウシュックルに変わった理由の逸話がありました。初代大統領のアタチュルクがムダンヤ訪問を終え、日も暮れかけた頃にブルサに列車で戻る際に、車窓から見る山の方にいくつかの灯を見つけました。「あの灯はなんだい?」と尋ねるとお供の者が「あれはフレンキ村です」と答えました。フレンキはフランス人のことを意味する言葉でもありますので、トルコを愛するアタチュルクはその村名が気に入りませんでした。そこで灯を意味するウシュクから灯のある村という意味で「ウシュクル村」に変わることになったそうです。トルコのオヤを知らなかったら、ウシュクル村を知ることもなかったと思います。興味の扉は無限です。------------------------------------------------------------------YouTubeに「ikumi nonaka」チャンネルを開設しました。トルコの伝統手工芸、食文化、生活、牧畜などをご紹介していきます。新着のお知らせがいくように、チャンネル登録をぜひお願いします❤ikumi nonaka------------------------------------------------------------------ミフリのショッピングサイトはコチラ↓ミフリ&アクチェにほんブログ村にほんブログ村 その他・全般ランキング
February 3, 2021
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