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先日、古くからお付き合いのあるナウルハン出身の女性がイーネオヤのコレクションの一部を手放すと聞いて、全部譲ってもらった。彼女はもう何十年も前から自分用に伝統的なイーネオヤスカーフを集めていただけあって、今では見ることもなくなったナウルハン本来の本物のシルク糸で作られた古いモチーフのものたちがたくさんあった。しかも大切に保管してきたので状態がどれも素晴らしい。これらを今、手に入れようとすると、もし作れる人がいたとして新しく作ってもらった場合は現在の時間給から計算するのでかなりお高くなる。ましてやこれら同等のレベルとコンディションで古いオリジナル品を見つけるのはもはや不可能に近い。ラッキーだったと言える。(トウモロコシ)そして改めて見ると、名前だけは聞いていたけど初めて見たものや、既に持ってはいるもののさらに古く美しかったり、色味の良いものなどがあって、見入ってしまった。さらに拡大して写真を撮ったりしていると新たな発見もあり、ナウルハン、いままで重視しないでごめんね。と思ってしまうほどだった。古いちゃんとしたものは素晴らしいの一言につきる。これだからやめられない、とまらない。そしてナウルハンのオヤの特徴としてモチーフ名がはっきりしていて、なかなか面白い。(魚の骨)(割れたコーヒー豆)(サクランボ)(イチゴ)(レモン)(トウガラシ)ムドゥルヌでもほぼ同じようなモチーフのスカーフが出るのでごっちゃになりがちだけど、今回は出所がわかっているナウルハンのオリジナルものばかり。今後、ナウルハンに関してはこれだけの素晴らしいお手本を見る機会はそうそうないと思う。今週の土曜日20時からオヤマニアの会のzoom井戸端会議でこれらを含むナウルハンの伝統的なモチーフのオヤスカーフをモチーフ名付きでご紹介する。一部、希望される方にはお手頃なものからコレクションピースまで販売もあり。興味のある人にぜひご覧いただきたい。参加費は無料、申し込みが必要。申し込みはオヤマニアの会さんのinstgramのDMまで。お名前とzoomに表示されるアカウント名を連絡してください。 ⇒ オヤマニアの会------------------------------------------------------------------YouTubeに「ikumi nonaka」チャンネルを開設しました。トルコの伝統手工芸、食文化、生活、牧畜などをご紹介していきます。新着のお知らせがいくように、チャンネル登録をぜひお願いします❤ikumi nonaka チャンネル------------------------------------------------------------------ミフリのショッピングサイトはコチラ↓ミフリ&アクチェにほんブログ村にほんブログ村 その他・全般ランキング
September 29, 2021
土曜日に開催されたお話会「ブルサの小さな村々を訪ねて~イーネオヤの伝え話」。私の事情で1か月延期になっていたにも関わらず、お待ちくださった参加者のみなさま、主催のオヤマニアの会さん、大変ありがとうございました。本当にみなさまの優しさに支えられています。今回のお話会では1時間で5つの村のイーネオヤにまつわるお話をお伝えする予定でしたが、1つ目のデミルウシュック村で既に30分が経過し、さらに突っ込んでお話したいこともありましたが先を急ぎ、でもそれぞれの村のイーネオヤも風習も面白く、結果30分延長して終了することになりました。私たちは運良く、いままでたくさんの古い伝統的なオヤを見たり、手にする機会には恵まれてきましたが、今となってはそれらがどんなに貴重であったかを改めて知り、あれはいったい何だったんだろうと思うことなども、こういう機会を通じて少しずつ紐解かれていく気がします。まだまだ知らないことがたくさんあります。誰にも伝えられないまま消えてしまうお話もきっと中にはあることでしょう。60-70歳の女性たちがお母さんやおばあさんから聞いたり見たりして記憶にある話を聞く、最後のチャンスなんだと思うと、気持ちは焦ります。人生は短いし、自分は一人しかいない。なんとももどかしいですが、好奇心というか、興味の扉が開きっぱなしです。さて、お話会の中で披露した内容のひとつに「トウガラシのオヤ」についてがありました。トウガラシのオヤはみなさまもご存知のように、厳しいお姑さんに対して「辛い」気持ちを表現するものだと各地で一般的に言われています。縁起の良いものではありませんので嫁入り持参品には用意することなく、結婚後、そういうことになった時にお姑さんに対する怒りや恨みを込めながらオヤスカーフを編んでいるうちに、時間が経過することにより、その気持ちも自然と消えて行くものだと思っていました。ところが今回の取材で嫁入り持参品になくてはならないオヤのモチーフの話になった時、ある村でカディフェオヤ、クユムジュカフェシ、そしてトウガラシの意味であるビベルオヤという答えが返ってきました。嫁入り持参品には入れないって他のたいていの村では言っていたけど・・・と驚くと、ここの村はトウガラシのオヤは嫁入りの必需品だったんだよ・・・と。トウガラシはカライことから辛さを表現するものだとばかり思っていましたが、別のめでたい意味でもあるのかなと考えていましたが、そうではなかったようです。トウガラシのオヤを身に付ける意味は2通りあり・・・。花嫁さんが被る場合は「お姑さんとうまくいっていない、問題がある、辛い状況である」と周囲に知らせること。もう一つはお姑さんが被る場合で、「嫁の態度やふるまいが気に入らない。ちゃんとやらないとトウガラシのように痛い思いをさせるぞ」という警告なんだそうです。女性たちの気の強さの表れなのか、これはこれで緊張感のある結婚生活になるわけですけど、もちろん実際に使ったかどうかはまた別の話です。ブルサ県だけでもオヤを作っていた村を数えたら500ほどあったと思います。そのうちの僅か5つの村のお話でしたが、点と点を繋いでみただけでも、この近辺でオヤが作られてきた事情やシルク糸が使われてきた背景と年代などが明らかになってきます。村や女性たちへの取材はチャンスがある限り続けていきたいと思っています。またこんな風にみなさまとお話を共有できる機会がありますように。------------------------------------------------------------------YouTubeに「ikumi nonaka」チャンネルを開設しました。トルコの伝統手工芸、食文化、生活、牧畜などをご紹介していきます。新着のお知らせがいくように、チャンネル登録をぜひお願いします❤ikumi nonaka チャンネル------------------------------------------------------------------ミフリのショッピングサイトはコチラ↓ミフリ&アクチェにほんブログ村にほんブログ村 その他・全般ランキング
September 28, 2021
アンタルヤのイブラドと言うところにあるドゥ―メリエヴレル。直訳するとボタン付きの家とでも言えばいいのかな。壁の底側に横に渡した柱の先が出ていて、それがまるでボタンやスイッチのように見えるところから付いた呼び名だと思う。この一帯にはイブラドに限らず、このドゥ―メリエヴレルが残る村がいくつかある。その一つに行った時の話。この村には家は残っているのだけれど、実質8~10家族が住んでいるだけ。多くの住人が町に移住してしまっているそう。そんな静かな村だけど、私にはとても興味あるものが見れた。1つは共和国が出来てすぐに開校した当時そのままの姿の小学校。もう1つはこの一帯で一番古い木造ミナーレを持つ小さなモスクの隠し施錠システムの扉。その様子をYoutubeに公開したのでよかったらご覧ください。↓↓↓↓↓アンタルヤの伝統家屋が残る村7月下旬の撮影分なので、すでに2か月以上前の話なのだけれど、その前の世界遺産を巡った旅の話もまるまる残っていて、作らなければいけない動画が30~40本溜まっているのに、体調崩したり、本業が忙しかったりで手を付けられないでいる。実際そうだよね。ロックダウンで家から出られない時間があったから、日を空けずに動画を作ることもできたけれど、普段の生活では睡眠時間を削るしかなくなる。う~ん。------------------------------------------------------------------YouTubeに「ikumi nonaka」チャンネルを開設しました。トルコの伝統手工芸、食文化、生活、牧畜などをご紹介していきます。新着のお知らせがいくように、チャンネル登録をぜひお願いします❤ikumi nonaka チャンネル------------------------------------------------------------------ミフリのショッピングサイトはコチラ↓ミフリ&アクチェにほんブログ村にほんブログ村 その他・全般ランキング
September 27, 2021
1週間のお出掛けから戻ってきました。今回は病み上がりでまだ本調子じゃないし、動画撮影も仕事も一切しないつもりでいたのだけれど、ダメですね。のんびりとかゆっくりとかが出来ない、回遊魚のようなミフリ社長です。今週の土曜日はオヤマニアの会主催のお話会「ブルサの小さな村々を訪ねて~イーネオヤの伝え話」が開催されます。話し手は私ですトルコ北西部のブルサ県はイーネオヤが何百という村々で作られてきた、イーネオヤの聖地とも言える場所です。もちろんトルコ全土にオヤが作られてきた場所はありますが、これだけ多くの村で作られてきたところは他にはないのではないでしょうか。アナトリアンキリムにおけるコンヤ県のような立ち位置です。まずここが紀元前から人々が文化を持ち生活していたこと、オスマン帝国の最初の首都がおかれた場所であったこと、シルクロードの経由地でシルクが取引されていたこと、共和国成立までは宗教の異なる住民が一緒に暮らしていたこと・・・なども何かの形で影響しているのかなと考えます。今回は伝統としてのイーネオヤ文化が残る5つの小さな村を訪ねて、そこに暮らし、イーネオヤを大切に現在まで残してきた女性たちに、お母さまやおばあさまから聞いた地元の伝え話をおしゃべりしながら取材しました。それぞれの村にそれぞれの知られざる慣習があったことが伺える内容でした。これを出発点に、ブルサ県内だけでもかつてイーネオヤが作られていたとされる約500の村を訪ねて話を聞いてみたいなと思いましたが、今回のように祖母や母親から譲り受けたイーネオヤを今の今まで手元に大事に保管している女性もごく僅か、ましてや興味を持って昔の話を覚えている人も稀少です。逆に言えば探してこれら5つの村で語り手を見つけることができたと言うのが正解かもしれません。昨夜もインタビューの動画を見ながら話を聞きなおしていましたが、いろんな興味深いお話が飛び出していました。1時間のお話会でどれだけのことをお伝えできるかはわかりませんが、伝統のイーネオヤが何であって、どんな風に女性たちの生活に入り込んでいたのかなど、また新たな側面からのトルコにおける村のオヤ文化について知って、オヤそのものはもちろん、女性たちの生活にも思いを馳せていただけたら幸いです。お申込みはオヤマニアの会さんまで。詳しくはこちらのブログをご覧ください。オヤを作る人、作らない人でもオヤが好き、トルコが好き、女性たちの生活に興味がある・・・など、どうぞお気軽に参加していただければと思います。みなさまのご参加をお待ち申し上げております。↓↓↓↓↓お話会「ブルサの小さな村々を訪ねて~イーネオヤの伝え話」------------------------------------------------------------------YouTubeに「ikumi nonaka」チャンネルを開設しました。トルコの伝統手工芸、食文化、生活、牧畜などをご紹介していきます。新着のお知らせがいくように、チャンネル登録をぜひお願いします❤ikumi nonaka チャンネル------------------------------------------------------------------ミフリのショッピングサイトはコチラ↓ミフリ&アクチェにほんブログ村にほんブログ村 その他・全般ランキング
September 21, 2021
ほぼ体調は元に戻ったと思ったら、身体が減った体重分を取り戻そうとしているのか、やたらお腹が空くので困っている。約2週間ほとんど食事が食べられなかったのと、もしくは食べてもステロイド治療のための病院食だったので塩なし砂糖なし。食べずに残しずっと腹減り状態だったので胃が小さくなって、やっとこれで学生時代の体重に戻れる日も近いと思って喜んでいたのに、現在は元の木阿弥である。これには周囲の人がついて来れない。私と一緒に食べていると何日間もお腹いっぱいの上にまたご飯を食べさせられているようだと言われてしまった。でもお腹が空く。たぶん実際のお腹はいっぱいなのだろうけれど、脳が食べろ食べろ、元のぷくぷく体型に戻ればいいじゃん・・・と後押ししてくる。食欲の秋だしね・・・。先日、用事があって別宅に移動中、途中の温泉ホテルで1泊した。温泉ホテルとわかっていても、どうせ寝るだけだからと普段水着も持って行かないので、毎度温泉にもハマムにもサウナにもプールにも入ることはない。部屋に泊まって朝ご飯を食べて出発するだけ・・・なんだけど、今回のホテルにも立派な設備があって、早めにチェックインも出来たので温泉入る時間があったね・・・と水着を持ってこないことを後悔した。それもあとの祭りなので、それ以外の楽しみは食べることだけ。わざわざ中心地まで食事に行くのも面倒だったので、ホテルで夕食のオープンビュッフェを食べた。温泉ホテルの食事はあまり期待しないのだけど、メニュー数は予想よりずっと多く、いろいろ楽しめた。スイーツコーナーも広々ととってあって、遠目に美味しそうな甘い物が並んでいた。もちろんトルコの甘々バクラヴァ系菓子やカボチャのスイーツも。トルコのホテルのスイーツは見た目色々で美味しそうに見えて、味が全部同じなんてことよくあるけれど、それぞれ1点1点は普通に美味しかった。プリンもちゃんと卵の味がしたし。デザートの前にそれぞれ大皿山盛りのサラダ、前菜、魚のグリル、牛肉料理、鶏肉料理、レバー、スパゲッティなども食べた。スープもあって、それは夜食タイムに飲もうと思ってやめておいたけど、23時からの夜食に行こうとしたら止められたので味わうことができなかった。翌朝の朝食もモリモリ食べた。目的地に着いたあとも食べ続けている状態。やっぱり身体が元に戻そうと躍起になっているのか、それとも大食い動画の見過ぎで自分も食べられる気になっているのか。そんなこんなで取り合えず元気でいます。------------------------------------------------------------------YouTubeに「ikumi nonaka」チャンネルを開設しました。トルコの伝統手工芸、食文化、生活、牧畜などをご紹介していきます。新着のお知らせがいくように、チャンネル登録をぜひお願いします❤ikumi nonaka チャンネル------------------------------------------------------------------ミフリのショッピングサイトはコチラ↓ミフリ&アクチェにほんブログ村にほんブログ村 その他・全般ランキング
September 16, 2021
先日のインスタライブ「バスクよもやま話」はいかがでしたでしょうか。Youtubeの ikumi nonakaチャンネルに編集したものを公開しましたので、ぜひご覧になってください。1時間を超えますが、素敵なオヤスカーフを見ていると時間はあっという間です。↓↓↓↓↓バスクよもやま話よもやま話の第2回目は9月12日(日)21時から。平尾直美先生のオヤの糸の話です。オヤ糸の変遷、その背景、そして糸種による違いや作る時の特徴などを直美先生の多種多様なコレクションをご覧いただきながらお話します。オヤの近代史、それによる糸種の変化、作り手さんにとっては糸による作品の作り分けなど、とても役に立つ、興味ある内容だと思います。アカウントは naomihirao です。------------------------------------------------------------------YouTubeに「ikumi nonaka」チャンネルを開設しました。トルコの伝統手工芸、食文化、生活、牧畜などをご紹介していきます。新着のお知らせがいくように、チャンネル登録をぜひお願いします❤ikumi nonaka チャンネル------------------------------------------------------------------ミフリのショッピングサイトはコチラ↓ミフリ&アクチェにほんブログ村にほんブログ村 その他・全般ランキング
September 11, 2021
先日、別物の撮影用に広げてみたら、とっても素敵だったので改めてご紹介したい。パッチワークのキリム。手持ちのオールドキリムを何枚かを漂白洗浄し、緑色に染め、カットして組み合わせて縫製。さらに裏に厚手の布をつけた。地のキリムの色やモチーフがほんのり浮き上がり、重量もあるので下に敷いてしっくりきた。大きさの十分あるし、子供がおもちゃで遊ぶ時のラグにしたら可愛いかな・・・なんて、まだいない孫の姿を想像してみる。キリムや絨毯って不思議だね。こうやってたまに広げて改めて見てみると、その良さを実感する。↓↓↓↓↓パッチワークキリム------------------------------------------------------------------YouTubeに「ikumi nonaka」チャンネルを開設しました。トルコの伝統手工芸、食文化、生活、牧畜などをご紹介していきます。新着のお知らせがいくように、チャンネル登録をぜひお願いします❤ikumi nonaka チャンネル------------------------------------------------------------------ミフリのショッピングサイトはコチラ↓ミフリ&アクチェにほんブログ村にほんブログ村 その他・全般ランキング
September 10, 2021
トルコのエーゲ海、マルマラ海地方やバルカン半島の遊牧民系住人の民族衣装。花嫁衣装として着られた、まるで鎧のようなガッチがッチの重ね着の一番下のドレス。日本の着物で例えると長襦袢のような、下着でありながら、ちらっとおしゃれな部分見せをする重要な役目を果たす衣服だったもの。もちろん近年は需要がないから作られることもないけれど、1960-70年代に作られ、一度着用しただろうもの、もしくは未使用の証として首の部分がカットされないまま保管されたものを集めて、クリーニングと衿ぐり部分のお手入れ(ボタン付けや衿ぐりカットなど)をして、ご紹介します。厚手の手織りコットン布の生地なので、そのままドレスとして着ていただくこともできます。縫製はプロ仕事ではなく、それぞれの家庭でお家の人が作ったものですので、そのあたりはご容赦いただくとして、民族、部族独特の手刺繍もあって、とてもおしゃれで形がなんとも可愛らしい。以前、手持ちのものを何枚か処分販売したことはあるけれど、今回は某所で何十年も前に手に入れた状態の良いモノを見つけて、それをクリーニングして手を加えたもの。アイロンさえかければそのまま着ていただける状態です。トルコの本当の意味での古着ファッション!?ぜひお試しください。↓↓↓↓↓おしゃれに着て楽しめる民族衣装首回りの縫製に出ているものが5点ありますが、それで全てです。次はあるかどうかわかりませんので、この機会に手に入れてください。------------------------------------------------------------------YouTubeに「ikumi nonaka」チャンネルを開設しました。トルコの伝統手工芸、食文化、生活、牧畜などをご紹介していきます。新着のお知らせがいくように、チャンネル登録をぜひお願いします❤ikumi nonaka チャンネル------------------------------------------------------------------ミフリのショッピングサイトはコチラ↓ミフリ&アクチェにほんブログ村にほんブログ村 その他・全般ランキング
September 9, 2021
8月にオンラインで開催されたオヤマニアの会のオヤフェスJAPAN2021の締めくくりに、名誉会長の奈緒子氏によるよもやま話がzoomで開催されましたが、手持ちの古いオヤコレクションの一部を様々なエピソードやトルコで仕入れた体験による情報を元にお話しされて、内容も充実、とても面白かったです。こんな面白いよもやま話をもっと共有しないともったいない・・・と、zoomと並行して、一般公開のインスタライブでも開催することになりました。インスタグラムのアカウントがあればどなたでもご覧いただけます。これぞ、というトルコのオヤコレクションをお持ちだったり、マニアックなピンポイントな話題でライブをやっていこうと思っています。取り合えず、オヤコレクションに関しては内容、数量ともに日本でおそらくトップを争うみなさまに持ち回りでやっていただくことになりました。内容やパターンは色々ですが、第1弾として9月10日(金)21時より、バスク屋さんの成原さと子氏に、素晴らしいヤズマコレクションとトルコのヤズマとはなんぞやのお話をしていただこうと思っています。ヤズマとオヤは切っても切り離せない関係です。レース編みとしてのオヤ自体の歴史はそんなに古くありません。16~17世紀の布の装飾に使われているものが見られる程度です。一番華やかな時代が20世紀に入ってからヤズマに付けられるオヤがメインの時代になってからです。トカットの古い工房での調査でも聞きましたが、ハンドプリントであるヤズマがこんなに種類豊富に大量に作られたのは、トルコ各地でオヤスカーフが作られたからなんだそうです。地域により好みの色やモチーフがあったり、オヤに合わせたヤズマ作りの工夫があったりしたそうです。ヤズマに合わせてオヤが選ばれたというのもありますが、こんなオヤが作りたいから、こういう色とデザインのヤズマが欲しいという女性たちの要望もあったようです。今回は私が聞き手としてみなさんの立場でいろいろ質問させていただきます。そしてトルコのオヤのこと、ヤズマのこと、女性たちの生活などを少しでも知る機会になってくれたらとても嬉しいです。続いて9月12日(日)21時からは、平尾直美先生とオヤの糸の話をします。現在、私たちはいろんなメーカ―のいろんな種類の糸を選んで使うことができますが、本来は選ぶのではなく、あったものを使うというのが基本でした。トルコではこの短期間でオヤの糸が様々な形で変化し、そのために作られるものも変わってきました。そのあたりの聞き取りによる歴史を辿りながら、糸による違いなどを作り手であり、実際に色々試作されている直美先生とマニアックなお話をしたいと思います。それ以降も様々な内容でよもやま話をお楽しみに。インスタライブが行われるアカウントは毎回変わりますので、オヤマニアの会さんのブログやインスタで情報をこまめにチェックしてくださいね。オヤマニアの会さんインスタグラムインスタライブを見逃された場合もどうぞご安心ください。後ほどYoutubeのikumi nonaka チャンネルで編集後、公開する予定です。以下のikumi nonakaのチャンネル登録をぜひお忘れなく。------------------------------------------------------------------YouTubeに「ikumi nonaka」チャンネルを開設しました。トルコの伝統手工芸、食文化、生活、牧畜などをご紹介していきます。新着のお知らせがいくように、チャンネル登録をぜひお願いします❤ikumi nonaka チャンネル------------------------------------------------------------------ミフリのショッピングサイトはコチラ↓ミフリ&アクチェにほんブログ村にほんブログ村 その他・全般ランキング
September 8, 2021
2か月ほど前に廃業した80歳の絨毯屋さんの在庫から見つけた古いギャッベ。探し続けていてやっと見つけた逸品である。最近のおしゃれで洗練されたギャッベもいいけれど、この時代の素朴で粗野で、でも質の良いウールで織られたものを長年待ち望んでいた。私は詳しくないのでお話できることはないのだけれど、持ち主である絨毯屋さんは50年ほど前にこれらを手に入れたそうであるから、少なくとも50年以上前に作られたものだということがわかる。手で紡いだ太めの糸を草木染めで染色。厚みは個体によって変わるが15mmから25mmとずっしりフカフカ。クリーニングからやっと戻ってきて、写真を撮り始めたところ。在庫を全て買い取ったけれど、数量限定で後続はないものですので、もし気に入ったものがあったらお早目にどうぞ。これからの季節、このフカフカの上に座るだけでも気持ちが盛り上がる。90×60cmの自分サイズのものが中心です。品質や年代、貴重性を考慮してもお手頃価格で売り切りたいと思っていますので、よかったらご覧ください。そして違いを実感してください。↓↓↓↓↓50年以上前に織られたイランのヴィンテージギャッベ------------------------------------------------------------------YouTubeに「ikumi nonaka」チャンネルを開設しました。トルコの伝統手工芸、食文化、生活、牧畜などをご紹介していきます。新着のお知らせがいくように、チャンネル登録をぜひお願いします❤ikumi nonaka チャンネル------------------------------------------------------------------ミフリのショッピングサイトはコチラ↓ミフリ&アクチェにほんブログ村にほんブログ村 その他・全般ランキング
September 7, 2021
日本のお友達に何か送ろうと思ってスーパーで見ていたらこんなものを見つけた。メネンギッチ・カフベシ。テレビンノキの実のコーヒーである。本来エラズーで有名なコーヒーであるけれど、ガジアンテップやウルファ、マルディンなどトルコでは南東部で出されることがあっても、あまり一般的ではなかった。しかしこのところトルコ全国どこでも購入することができるようになった。購入したものは既にミルクも入っていて、水と粉をジェズベと呼ばれる小さな鍋に入れて煮たてるだけのものであるので、日本でも小さなお鍋を使って作れるかなと思って買ってみた。チョコレートのようなまろやかな味のコーヒーである。テレビンノキと言えば、幹から取れる樹液であるテレビンオイルの方が知られていると思うけれど、コーヒーなどのように食用にされることもあれば、色素が染色に使われたりもする。テレビンノキが伝えにくいせいか、ピスタチヲコーヒーと訳されることが多いが、テレピンノキはピスタチオ属だから間違いではないのだろうけれど、ピスタチヲならアンテップフストゥコーヒーと命名するだろうから、やっぱり別物なんだろうと思うのだけどどうなんでしょう。------------------------------------------------------------------YouTubeに「ikumi nonaka」チャンネルを開設しました。トルコの伝統手工芸、食文化、生活、牧畜などをご紹介していきます。新着のお知らせがいくように、チャンネル登録をぜひお願いします❤ikumi nonaka チャンネル------------------------------------------------------------------ミフリのショッピングサイトはコチラ↓ミフリ&アクチェにほんブログ村にほんブログ村 その他・全般ランキング
September 6, 2021
昨日は突然の告知にも関わらず、オヤマニアの会主催井戸端会議「アトラス村の嫁入り持参品」にたくさんの方に参加していただきお礼を申し上げます。今回のアトラス村の嫁入り持参品であるオヤにはとても特別な意味がありました。ご紹介したのはイーネオヤが22点、トゥーオヤが25点でしたが、全てこの村に暮らす一人の女性の持ち物だったものです。62歳になるその女性には42歳になるお嬢さんが一人います。そのお嬢さんがいつか嫁に行くときに、と自分が嫁入りの時に持ってきたオヤたちを今日の今日まで大切に保管してきたそうです。ただお嬢さんには以前から健康上の理由があり、最近になって結婚を諦めることになったそうです。女性は娘はもしかしたら結婚することはないかもしれないと思いつつも、一人の母親としての希望を持ち続け、オヤスカーフを処分することなく今日まで来たのですが、自分の年齢も62歳になり、終活を考えるようになり、この先も行先がないだろうオヤスカーフを処分することにしたそうです。62歳というのは日本人の感覚ではまだまだ若いと思われがちですが、国や環境が変われば隠居して家のことは娘や息子夫婦に任せ、平均寿命も日本ほど長くありませんので、穏やかな老後を過ごす年齢でもあったりします。こうして47枚の嫁入り持参品として長い間保管されてきたオヤスカーフがまとめて私の手元にやってきたわけですが、62歳の女性の持参品となると1959年生まれの彼女の場合、結婚が18歳として1977年頃までに作られたオヤスカーフということになります。実際に目にしたオヤスカーフはその年代に合ったもので、糸はちょうど出始めたナイロンの細糸、もしくはシルクの後に一部の地域で使われた未撚りのポリエステル由来の人工シルク糸が使われています。ナイロンのボビン糸が市販されたことでトゥーオヤが普及した時代ともちょうど重なり、その両方が嫁入り持参品として見られるものでした。主にオヤマニアの会で開催している井戸端会議やよもやま話、はたまた各種セミナーなどでは古いシルク糸のイーネオヤをたくさん見る機会があるので、ナイロンや人工シルク糸のオヤというのは新しいものと言う認識を持たれることがあると思うのですが、それは私たちが幸運なことにその時代のオヤに触れる機会があるというだけで、一般的には現在60歳、70歳のご存命の女性たちの嫁入り持参品はシルク糸のオヤが終わってからの時代だということがわかります。シルク糸のイーネオヤが実はとても特殊なもので、貴重だということを改めて考えされられます。嫁入り持参品の手作り品などをまとめて「チェイズ」と言いますが、一人の女性のチェイズを見る機会というのは、その女性のお家に行って、長持ちであるサンドゥックを開けてもらわなければ実現しません。今回のアトラス村の女性の例は特殊な例で、実際は村に行ってもサンドゥックの中に残っていることは稀で、しかもそれらをまとめて放出するということもとても珍しいことです。持ち主も出所もわかるオヤに秘められたストーリー。女性がどんな気持ちで今日までオヤを大切に持っていて、なぜ手放すことになったのか。そんなことを考えるだけでも胸がジンとします。1枚の古いオヤスカーフ。そこには私たちが想像する以上の女性たちの思いやドラマがあるのです。そしてそれらが村や集落ごとに異なる意味を持つというのもとても興味深いですね。そんなお話を9月25日(土)21時から「ブルサの小さな村々を訪ねて~イーネオヤの伝え話」として、5つの村を訪れてそこで母親や祖母から聞いた伝え話を記憶している女性たちとおしゃべりしてきた内容をご紹介したいと思います。村によって様々な風習があります。都市化や過疎化によりそれらの伝え話を知る人もだんだんいなくなってきています。これらも私たちが記憶しておかないと、そのまま風化されて消えてしまう風習のひとつです。たかがオヤスカーフ、でもそこにはとても深く切ないお話が隠されているのです。お申込みはオヤマニアの会さんまで。詳細はこちらのブログをご覧ください。 ⇒ お話会「ブルサの小さな村々を訪ねて~イーネオヤの伝え話」トルコの文化、手芸、イーネオヤに興味のある方はどうぞこの機会にぜひ覗いてみてください。------------------------------------------------------------------YouTubeに「ikumi nonaka」チャンネルを開設しました。トルコの伝統手工芸、食文化、生活、牧畜などをご紹介していきます。新着のお知らせがいくように、チャンネル登録をぜひお願いします❤ikumi nonaka チャンネル------------------------------------------------------------------ミフリのショッピングサイトはコチラ↓ミフリ&アクチェにほんブログ村にほんブログ村 その他・全般ランキング
September 5, 2021
急なお知らせになり申し訳ありません。明日9月4日(土)20時より、オヤマニアの会「井戸端会議」が開催されます。地域の特徴ある古いイーネオヤをひたすら見る会です。今回はブルサのウル山脈の麓のアトラス村のオヤたちです。62歳になる女性が自分が持っていた嫁入り持参品のオヤを処分することになり、それが私の手元にやってきました。ブルサのイーネオヤとトゥーオヤ47点です。嫁入り持参品はチェイズと呼ばれますが、一般的なチェイズのオヤの様子がご覧いただける内容と数量です。トルコのオヤ文化の原点はこのチェイズです。一緒に謎解きをしてみませんか。お申込みはinstagramのオヤマニアの会さんのDMまで。お名前とzoom表示名をお知らせください。参加費は無料です。地域の独特のオヤを見る機会は貴重です。興味ある方はお気軽にご参加ください。------------------------------------------------------------------YouTubeに「ikumi nonaka」チャンネルを開設しました。トルコの伝統手工芸、食文化、生活、牧畜などをご紹介していきます。新着のお知らせがいくように、チャンネル登録をぜひお願いします❤ikumi nonaka チャンネル------------------------------------------------------------------ミフリのショッピングサイトはコチラ↓ミフリ&アクチェにほんブログ村にほんブログ村 その他・全般ランキング
September 3, 2021
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