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先週日曜日から夏時間が始まった。夜中の2時がいきなり3時に切り替わるのだが、念のためと思って眺めたテレビ番組では、画面右上の時刻表示が1:59から3:00になっただけで、これということもない。そんなものである。夏時間が始まるとともに、ハウプトマルクトのワインスタンドがオープンした。最初の醸造所はカンツェムのシャフハウゼン醸造所。リースリング・クラシックはあまり美味しくなかったが、カンツェマー・アルテンベルクのリースリング・シュペートレーゼ辛口は見違えるほどの出来でほっとした。軽やかで繊細な果実味にミネラルが張りを与えて個性的。この畑らしい味がする。いい畑を持っていますね、と言ったら、ああ、水はけがいいんだ、と醸造所の若旦那。格付け認定畑とか、テロワールとかの認識はあまりないようだが、そこがまた素朴な持ち味でもある。今日はヴィルティンゲンのヨハン・ノイ=ケルゲス醸造所。1997年産のヴィルティンガー・ブラウンフェルス、リースリング・カビネット辛口は、10年の熟成を経てもなお新鮮さを保っていた。おそらく新酒の頃は角張っていたであろう酸味も丸くなり、ミネラルとおだやかな調和を見せている。2001年産ヴィルティンガー・シュランゲングラーベンのリースリング・カビネット甘口も、まだまだ若さを保っていた。熟成で甘みが落ち着き、ほのかに土の香りがする。「俺の女房も年をくっちまってよぅ。そろそろ、若いのと取り替えなきゃな。」背中でグラスを洗っているおかみさんに聞こえるような声で笑う醸造所のご主人に、おかみさんは目くじらをたてる様子もなくもくもくと作業を続けていた。「家事はひととおりこなすから、役には立っちゃいるけどよ。」僕はおかみさんが怒り出すんじゃないかと半ばハラハラしながら、ご主人に苦笑を返してワインを口に含みながら、何か言うことを考えていた。確か、ワインと女性を引き合いに出した諺があったはずだ…畳と女房は新しい方がいい…これは日本か。ワインも友情も古いほど味わいぶかい…女房じゃないしなぁ。なんだったか思い出せないでいると、他のお客に呼ばれて彼は向こう側へ行ってしまった。彼のワインは試飲会で飲んだら、たぶんあまり印象には残らないだろうが、ここで飲むとしみじみと美味しい。おそらく農薬も化学肥料も普通に使って、それほど収量を落とすこともせずに、木樽で適当に培養酵母を使い、発酵温度も果汁まかせで、ごくあたりまえに造り瓶詰めしたであろう、肩肘のはらない普段着のワイン。それでも素直に美味しいのは、ご主人の経験と腕と、ワインが土地に根付いているからだろうか。7時をすぎても夕方の明るさが残る町並みを眺めながら、いつまでもこの町で暮らせたなら、こうしてワインスタンドでワインを飲むことができれば、と思わずにはいられなかった。
2007/03/29
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トリアー国営醸造所のケラーでの試飲の様子。左から2番目が所長のペルメザング氏。大学有志で世話した畑から収穫したワインの新酒試飲会があった。畑はトリアーの町はずれ、円形劇場跡を見下ろす場所にあるのだが、そこへ剪定、整枝、そして収穫と、年に5、6回行って葡萄と戯れる機会がある。昨年の収穫は10月13日だった。曇り空で時折小雨がぱらつく天候で、貴腐菌を始めとする黴や傷んだ房も少なくなかったのだが、「なに、この程度なら大丈夫」という国営醸造所の所長ペルメザング氏の言葉を信じて、とくにセレクションもせずに、片端から収穫したものだ。駅前の近くにある、かつての修道院で19世紀には若年犯罪者の刑務所だったという醸造所の、地下7メートルの深さに1903年に完成したケラーがある。広大な空間で、うわさによれば地下づたいにケラーからケラーへと数キロに渡って移動出来るらしい。国営醸造所の隣はギムナジウムで、その先には聖職者の居住区域があり、大聖堂、ケッセルシュタット醸造所のケラー、そしてかつてのフリードリヒ・ヴィルヘルム・ギムナジウム醸造所のケラーからビショフリッヒェ・ヴァインギューターへのケラー、そして戦前まで市の上流階級の社交場であった市民協会の酒蔵へと続き、一説によればハウプトマルクトとポルタニグラの前の広場の地下も酒蔵であった時期があるという。国営醸造所の地下には現在では木樽とステンレスタンクが並び、前者は用いられていない。ここは近隣の生産者の栽培醸造に関する指導や若手の育成も行っている。大学有志の畑からの2006年産リースリングを手がけたのは、ケラーマイスターの卵の若者。傷んだ房の香味を除去するために適量の活性炭を用い、ステンレスタンクで培養酵母を用いて低温発酵、中辛口の残糖に調整するため隣の畑の収穫の甘口をブレンドしたという。収穫時の果汁糖度は89エクスレでアウスレーゼレベルだが、シュペートレーゼとしてリリース。バランスのとれた快適な飲み口のリースリングでオールラウンドに使えそうだ。最後に試飲したのは収穫時の果汁糖度110エクスレのリースリング。上品なカシスの甘さが心地よい甘口であったが、これもシュペートレーゼか場合によってはカビネットとしてリリースするという。温暖化のお陰で軒並み完熟する昨今、1971年のワイン法の肩書きはほとんど意味をなさなくなっていることを改めて感じた。
2007/03/28
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週末、モーゼル中流のヴェーレン村にあるS.A.プリュム醸造所で毎年開催される新酒試飲会に行ってきた。会場は来訪者で溢れ、人波にもまれながら試飲していると、酔ったわけでもないのに目眩がしそうであった。モーゼル中流の14醸造所が集まり新酒を供する恒例の試飲会であるが、試飲の印象からしても昨2006年は容易な年ではなかったようである。ミュルハイム村のMax. Ferd.リヒター醸造所の収穫情報からも、それは読みとることができる。◇2006年 収穫情報 Max. Ferd.リヒター醸造所(モーゼル)「2006年の収穫作業は貴腐菌との競争であり、20日以内に全ての房を採り終えた。これほど猛スピードで行った収穫は醸造所始まって以来のことで、まさに猫の手も借りたいほどの忙しさであった。葡萄の生育は4月にかなりゆっくりと始まった後、5月の降水と高温で急速に遅れを取り戻した。6月は非常に乾燥して気温も例年よりも5度高く、開花はタイミング的にも完璧であった。7月は絵に描いたような夏であった。日中の気温は連日25度を超えた。当時何よりも待ち望まれた雨が8月の訪れとともに降り始め、その月を通じて雨がちな天気が続いた。20年来の冷たく、湿った8月であった。動植物は春先にも似た8月の気候を春が再び訪れたと思ったかの様に、暑さで滞っていた成長を再び始め、膨らんだ実はさらに育ち、はちきれんばかりとなったため、2度目のグリーンハーヴェストを行い、実の成っている高さの葉を取り除き、実を太陽にさらして通風を改善した。9月は晴れ間の多い、乾燥して暑い残暑が続いた。夜まであまりに暖かく、果汁の減酸が進まなかった。そして10月1日の週末から事態は急展開を迎える。洪水の様な雨が果皮の薄くなったリースリング葡萄を打ち、破裂させるとともにボトリティスが急速に蔓延し、1967年の様な深刻な腐敗が広がった。貴腐のお陰で果汁糖度は極めて高くなった一方、高温が果粒の水分を蒸発させて行き、みるみるうちに収穫量が減っていった。10月5日にリースリングの収穫を開始したのだが、ポーランドからの季節労働者はその到着を9日まで待たなければならなかった。というのも、外国人労働者の到着を2ヶ月前までに役所に届け出なければならないのだが、そんな早い時期には収穫開始の決定は無理である。官僚主義の弊害と言う他はない!例年ならば葡萄を2回から3回に分けて厳密にセレクションしながら収穫するところを、2006年は一日で出来るだけ素早く残らず収穫してしまわざるをえなかった。こうして2006年の収穫量は2005年、2003年よりも少なくなったが、平均果汁糖度は最高記録を更新。2003年が100エクスレ、2005年が105エクスレで2006年は110エクスレに達した。酸は調和と熟成に充分なレベル。法的にはベーレンアウスレーゼであるが、ここ数年同様思い切り格落ちさせてQbAまでリリースした。アイスヴァインは2005年と同様収穫出来ず。弱冠の値上げを行ったが、価格に相当する品質はそれ以上に向上している。温暖化の恩恵というべきか。」とMax. Ferd. リヒター醸造所は報告しているが、ワインの出来栄えには弱冠むらが見られる。ミュルハイマー・ゾンネンライ、カビネット・ファインハーブは非常に薫り高くオレンジのヒントとミネラルが見事な調和を示す素晴らしい出来栄え、ファルデンツァー・エリーゼンベルク、アウスレーゼもクリーミィ、高貴かつ複雑で見事な極甘口だが、一方ブラウネベルガー・ユッファー・ゾンネンウアーのシュペートレーゼ辛口は苦みが目立ち、ややアルコール感が勝る。グラーハー・ドムプロブストのカビネット辛口とともに、辛口はやや酸が不足気味に感じられたが、ポーランドからの収穫作業員到着が遅れたと聞いて納得した。この他、個人的にはヘリベルト・ケルペン醸造所(ヴェーレン)のコレクションが辛口から甘口までピュアでフルーティかつ充実しており、参加醸造所の中では最も成功しているように思われた。反面、Dr.パウリィ=ベルグヴァイラー醸造所(ベルンカステル)は一体どうしたのかと思われるほどに苦みが目立ち、果実味に生彩を欠いている。樽試飲で未完成の為なのかもしれないが、2003年産までの好印象との落差は残念でならない。シュトゥデルト=プリュム醸造所(ベルンカステル)の辛口もかなり苦みが目立ち、他のワインも活性炭の使用を思わせ、やや味気ない。同行した友人の印象によれば、S.A.プリュム(ヴェーレン)に向上を感じたそうだ。僕個人的には辛口はさておき、カビネット以上の甘口は繊細な果実味とミネラルの調和は評価出来る。ヴェーレナー・ゾンネンウアーのアウスレーゼ、ファス47は力強い甘みに蜂蜜、香草が香り、見事な極甘口。2005年産で期待していたケース・キーレン醸造所(グラーハ)は2004年までの繊細な果実味が戻ってきた感じ。弱冠物足りなさは感じるものの、ある意味モーゼルらしい美質を備えている。今回初参加のシェーマン醸造所(ツェルティンゲン)はかなりの高品質。力強い果実味にリンゴのアロマ、ミネラル、辛口から甘口まで安定している。同じくツェルティンゲンのゼルバッハ・オースター醸造所(ツェルティンゲン)は安定して高品質、とりわけツェルティンガー・シュロスベルクのカビネットはクリーミィな舌触りにアプリコットの甘み、非常に薫り高くお勧め。シュミトゲス醸造所(エルデン)は相変わらず野心的、2006年産は大半が既に殆ど売り切れているようだ。クリーンな果実味は調和がとれ、例年と同様の高品質。2006年が難しい年であったとは思えない様な出来栄え。J.J.クリストッフェル醸造所(ユルツィヒ)のユルツィガー・ヴュルツガルテン、アウスレーゼ***は強烈。濃厚で力強く複雑、蜂蜜、完熟りんご、アプリコットがあふれんばかり。素晴らしい。反面、シュペートレーゼ以下は可も無く不可も無し。クリストッフェルの醸造を請け負うメンヒホフ醸造所(ユルツィヒ)も同様。ヴェゲラー醸造所(ベルンカステル)はヴェーレナー・ゾンネンウアーのアウスレーゼが見事。アプリコット、桃、凝縮したアロマと上品な香り、畑の個性が良く出た極めて上質な甘口。その他、フリードリヒ・ケルン醸造所(ヴェーレン)はやや軽めながら、綺麗なフルーツ感に好印象を受けた。バストゲン醸造所(モンツェル)も悪くない。とりわけゴルトムンド・ファインハーブは果実味に満ちて香り高く、非常に楽しめる。ざっとひととおり試飲した印象では、2006年は醸造所により弱冠ばらつきがあり、それはとりわけ辛口で差が大きく出ているようだ。収穫時に健全な房のセレクションをどこまで徹底出来たかが、その差の要因となっているように思われる。腐敗したり黴の生えたりした房の混入が例年よりも多量な二酸化硫黄を必要とし、それが苦みとなって現れ、不快な香味を取り除くために用いた活性炭が果実味の生気を無くす。それが甘みでごまかしの効かない辛口でとくに明瞭に現れたのでは、と、素人なりに推測している。
2007/03/24
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オレーヴィヒの葡萄畑を散歩していると、時々顔見知りの醸造所の人に会うことがある。が、ペーター・テルゲスはトリアーで一番しばしば見かける醸造所の人かもしれない。いつも緑色をしたバンに乗っていて、鼻先にトリアー市の紋章であるペトルスの絵が描いてあるので彼とわかる。フロントグラス越しに目があうと、「よぉ、元気かぁ」という風にちょっとあごを上げて笑顔で手をふってくれる、気のいいオヤジさんだ。今日の新酒試飲会も先日たまたま道で会った時、「今度試飲会やるから、こいや。」と誘ってくれたのだ。ペーター・テルゲス氏。オレーヴィヒ村のボス的存在。冷たい雨の中から町はずれにある醸造所の居酒屋に入ると、あたたかな暖房がここちよかった。顧客と思われる人々が三々五々、談笑しながら試飲している。その中には時々地元紙で見かける市議会議員の姿もあった。テルゲス氏もそれを知ってかどうか、きちんとスーツを着ていたが、口調はいつもの機関銃の様なオレーヴィヒ弁-聞き取るのに骨が折れる。4.9haの畑をトリアー市内に持っており、うち3.2haがリースリング。次いでヴァイスブルグンダー、ミュラートゥルガウ、ゲヴュルツトラミネール、オクセロワと続く。「俺は白しかつくらない。赤がブームだが、俺はモーゼルの醸造家としてあくまで白にこだわる。」と、昨年聞いたのだが、今年のラインナップにはロゼがあった。中辛口に仕立てたそれは口当たりもよく、すいすい飲める。が、彼のポリシーはどこへ行ったのか?「あ~、それか。ミュラートゥルガウの畑に、25本だけドゥンケルフェルダーが植わってるんだ。そいつを一緒に収穫して造ってみたんだが、悪くないだろ」と言う。ルクセンブルクではしばしば見かけるオクセロワ、ゲヴュルツトラミネールに力を入れているのも、ここの個性だ。スパイシーな香りがあり、ちょっと面白い。とくにゲヴュルツのベーレンアウスレーゼはエキゾチックでエレガント。醸造所のケラー。ステンレスか、合成樹脂のタンクで発酵。去年2006年は腐敗が多い年だったが、彼にとっても難しい年だったようだ。収穫量は選果によって60hl/ha前後に落ち込んだという。試飲した印象では、辛口から中辛口にかけてややぼやけた果実味に、弱冠酸化気味の様な印象を受けるものがしばしばあった。その一方で甘口には魅力的なワインも多く、時々桃や完熟したリンゴの香りも漂い、畑の個性も表現されており、とりわけリースリングのベーレンアウスレーゼは凝縮感でも複雑さ、気品の面でも文句のつけようがない素晴らしいものであった。娘さんのスザンナさんと。一昨年、トリアーのワイン女王を務めていた娘さんのスザンナさんは、確か栄養士の資格をとった後、ワイン女王の経験を期に実家を継ぐことを考え、現在バート・クロイツナハの醸造学校でワイン造りを学んでいる。来年卒業だそうだ。2006年は難しい年だったようだが、トリアーのワイン祭りやワインスタンドで、彼のワインはしばしば飲むことになるだろうし、そうした機会にはぴったりの地元の味である。Weingut Peter TergesOlewiger Str. 14554295 Trierwww.weingut-terges.rlp-wein.de
2007/03/18
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週末から天気が崩れるというので、選帝候の庭園にある木蓮を撮りに行ってきました。が…まだ早かった(苦笑)。木の上の方は咲いているのですが、下の方はまだ蕾の状態。開花まではあと数日かかりそうです。今週は暖かかったのですが、天気予報では週末から寒さが戻り、最低気温は氷点下になる所もありそうだ、ということです。葡萄は先日から樹液を滴らせていますが、凍害の無いことを祈りたいです。おまけ。似たような写真ばかり撮っていると言われそうですが(苦笑)。アーモンドの花ではなく、なんでしょうね。ちょっと小振りな花です。もひとつおまけに、チューリップ。これは切り花-10本で5Euroくらいだったか。
2007/03/16
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先月、三脚を一つ買った。これで3台目なのだが、最初の10Euro(約1600円)のは高さ120cm位で低い上に、少々強引に動かしていたらマウント部分のエッジが欠けて、カメラを固定出来なくなってしまった。二台目のは18Euroで高さも150cm位まで伸びたが、ふとしたはずみで倒れた際に、高さを調整するプラスチックのクランクが折れてしまった。それでも1年くらい使っていた。しばらく一脚を使っていたけれど、やはり三脚の方が安定するので、今度は奮発して49Euro-それでもマンフロット等定評のあるメーカーのものに比べたら半額以下である。Erno社のA65というモデル。上下左右の調節つまみも大きく操作性も上々、開脚角度を大きくとってローアングルにも出来る点などが気に入って購入に踏み切ったのだが…早々に壊れた(爆)。マウントを固定する際に閉じるレバーが、ぽろりと簡単に外れてしまったのだ。唖然としつつ構造を見ると、非常にシンプル。合成樹脂のレバーの軸を短いピンで本体に止めてあるだけ。マウントがしっかりはまり込まなかったのに気が付かず、無理にレバーを閉じようとしたためなのだが、それにしても、これほど簡単に壊れるとは…。さらに、本体を入れて持ち歩くカバーも一見防水布のようで見た目はいいのだが、3日で肩ひもの付け根から生地が裂けてしまった。安物買いの銭失いとは良く言ったものである。レバーの修理は一応自分で出来たし使い続ける予定だが、今後はカメラを固定するとき無理な力を加えないよう注意しなければならない。裂けたカバーはどうしようもない。今度買うときは、少なくともマウントの剛性に気を付けなければと思った次第。EOS KissD, EF-S60mm, F9.0, 1/160 ISO 100.マクロレンズの時は顕微鏡を覗きながら撮っているような感じなので、三脚があった方が楽なのです。
2007/03/14
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今日日曜も非常に良い天気。気温は20度近くまで上昇、春本番といった感じです。葡萄畑では剪定された切り口から水が滴っていました。葡萄が活動を始めたしるしですが、明け方の気温はまだ霜が降りるくらいに寒いので、凍害が心配ではあります。葡萄樹の雫。葡萄畑の風景。
2007/03/11
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今日のワイン。ケース・キーレン醸造所(Weingut Kees-Kieren/ Graach)2005グラーハー・ドムプロブスト リースリング・トロッケン、ホッホゲヴェクス申し分の無い辛口リースリング。ほんのりとバラ、柑橘、ミネラルの香り。上品で繊細な果実味、柑橘のヒント、きりりとしたシーファーのミネラルが、黒炭で描いたデッサンに、あっさりと水彩で着色した絵画を思わせる。5.90Euroはお買い得、納得の高品質。先日同醸造所の畑違いの中辛口を飲んだが、これも見事な仕上がり。青リンゴに蜂蜜が香る上品なリースリング。5.90Euroという価格もうれしい。以前からモーゼルらしい繊細なリースリングを造っている醸造所との印象があったが、好みからするとやや線の細すぎる印象があった。だが2005は文句なし。2006の出来映えが期待される。おまけ。先日日曜の葡萄畑。
2007/03/09
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くもりのち晴れのち雨―変わりやすい空模様を「四月天気Aprilwetter」と言いますが、まさにそんな感じの一日でした。先日文献を調べていたら、ドイツのことわざ辞典(Karl Friedrich Wilhelm Wander (Hrsg.), Deutsches Sprichwörter-Lexikon, Darmstadt 1964)なる本に出くわしました。初版は19世紀のようですが、単語に関連したことわざが沢山収録されています。ビールがらみのことわざは84件に対して、ワインがらみはなんと768件。読んでいると、けっこうおもしろいです。「古酒を飲み、古木を炉にくべ、古典を読むことは常に愉しい。」優雅ですな。「古酒は若返りの薬」「古酒は力と健康をもたらし、若い酒は下心を燃やす」「古酒は健康のもと、老人は知恵のもと」人間とワインは年を重ねて成長する点で通じていますね。「上等な酒でさえ、酢になることがある」「白ワインでも、鼻を赤く染める」「ワインの後にビールはやめよ」あ~、これはよく聞きます。Auf Wein kein Bier, es schadet dir. あるいは、Wein auf Bier rath’ ich dir; Bier auf Wein, das lass sein.「ビールの後にワインはよいが、ワインの後にビールはよせ」。勢いで飲んじゃうこともありますが、大抵後からやめとけばよかったと反省します(苦笑)。これのバリーエーションで、「ミルクの後にワインはけっこう、ワインの後のミルクは毒」というのもあるそうです。確かに、ミルクは胃の粘膜を保護しますからね。昔からの知恵だったようです。「旨い酒は懐を痛める」「ビールを飲め、ワインを買えるようになるまでは」「ワインを早くから飲む者は、財を成すのが遅い」「若くしてワインを飲む者は、老いては水を飲まねばならない」お金が無くてもワインを飲んでいると、人生の道を誤ることになります(反省)。とほほ…。「ワインと女は男の懐を空にする」「ワインと女は人を誑かす」あるいは逆に「ワイン、女、そして歌、これを愛さない者は生涯愚か者に留まる」。ルターが言ったとされる有名なことわざですね。「ワインを愛しすぎる者は、自らへの愛に乏しい」ふ~む。「ワインを飲めは稼がねばならず、ビールを飲めば酔いつぶれ、水を飲めば命を失う。さすればワインを飲み稼ぐ方が、水を飲んで死ぬよりマシではないか。」御意。井戸水を飲んでいた頃は、水を飲むのも命がけだったんですね。まだまだありますが、今日はこの辺で。
2007/03/06
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天気予報では週末は雨のはずが、今日日曜はここしばらくなかったほどの好天に。こうなると知っていたら、金曜に寄り道してまでアーモンドの花を撮りに行く必要もなかったのですが(苦笑)。そんな訳で、今日の収穫を何枚か。まだ寒いせいか、花びらがちょっとかじかんだように見えます。枝を切られたアーモンドの木。でも、脇から伸びた細い枝に花がついていました。背景は木立の緑です。パラストガルテンのアーモンド。満開です。
2007/03/04
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珍しく晴れ間の多い一日でした。週末は雨がちという天気予報で、今日を逃したらアーモンドの花を撮る機会は多分無いという言い訳を自分にしながら、ちょっと寄り道。カイザーテルメンの近くのアーモンドは満開でした。これは駅前のアーモンド。逆光に輝いていました。今日の成果にはとりあえず、満足です(笑)。
2007/03/02
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先日、フィード・ザ・ワールドという映画を見たのですが、食糧供給のグローバリゼーションをテーマにしたドキュメンタリーで、飽食のヨーロッパに対するアフリカの飢餓、大コンツェルンの効率と利潤追求を目指した漁業・農業と、その生産の現場における搾取が説得力を持って描かれていました。その翌日、スーパーへ行ってみると、まさに映画で取材されていたスペインの野菜の一大産地アルメリア産で、土を用いず、人工的な土に代わる素材、水、肥料、農薬で、まるで栽培というより培養するようにして育てられた野菜であったことを発見したのでした。以来、弱冠高くてもなるべくビオの野菜を買っています。先日、EUのワイン生産過剰がSueddeutsche Zeitungの記事になっていました。毎年1000のプールを満たすほどのワインが、フランス、イタリア、スペインで生産され、その処理-蒸留されて洗剤などにする-に税金が6億ユーロもかかっているというのです。その対策として、EU議会はマーケティングとワイン農業の近代化に投資し、海外からの輸入、とりわけアメリカ、オーストラリア、チリの大規模醸造所のワインに競合出来るようにするべきだ、と提案しています。この案は確かに、EU担当者の指摘するように余剰生産を減らすために葡萄を引き抜いてしまうよりは、産地の社会経済構造に与えるインパクトは少ないでしょうけれど、その目指すところは言葉を換えれば、ヨーロッパのガロ、あるいはペンフォールドといった超大型醸造所を設立しようということではないかと思われます。ちなみにガロは、昨年あたりからドイツのワイン関連のメディアにしきりに登場しています。いつ飲んでも同じ味のする、清涼飲料水と同様の、手頃な価格の工業的飲料としてのワイン。食料品分野ですでに成功を収めているコンツェルンには、魅力的な新事業かもしれません。と同時に、欧州のワインも今後画一化が進行するのかもしれないな、と思われたのでした。
2007/03/01
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