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昨日の落ち葉。秋も深まりつつあります。Herbst...ワインスタンドも今週で終わり。今日は最後から2番目の醸造所、シェンク・オースター。ルーヴァーのヴァルドラッハ村で直営居酒屋を経営する醸造所。今年の収穫は22日頃に終え、質・量ともに満足しているとのこと。ただ、酸度が弱冠高めだけれど、発酵が進むと減るから大丈夫、とおかみさんのバーバラ。彼女が確かガイゼンハイムを卒業していると聞いた。フェダーヴァイザーを頼むと、「これが、2008年産になるんだよ」と言いながら持ってきた。「2008年産?2007年じゃなくて?」「あ~、いや、間違えた。2007年産」と照れ笑い。「それじゃ、このワインからエチケットには『モーゼル・ザール・ルーヴァー』ではなくて、『モーゼル』とだけ書かれるんですね」「遺憾ながら、そうなるわね」と不満そうな影が表情に伺える。「『ルーヴァー』と添え書きしてもいいと聞きましたが?」「それが、ややこしい話でねぇ。『ルーヴァー』と書くと、『トリアー=ルーヴァー』にある醸造所が含まれないことになるのよ」トリアー=ルーヴァーは、ルーヴァー川がモーゼルに合流するあたりにある一帯で、小さな醸造所が2軒ある。「それで、『ルーヴァー渓谷Ruwertal』と書くと、今度はアイテルスバッハが含まれないことになってしまうの。あそこは行政区画上、トリアー市の一部ということになっているから」アイテルスバッハにはVDPのカルトホイザーホフ醸造所があり、ここを抜きにしてルーヴァーのワインを語ることは出来ない。「なんだか、ものすごくお役所的な話しですねぇ」「そうなんだけど、これも元はと言えば、地区名改正のしわよせよね。モーゼル中流に比べるとルーヴァーは渓谷の幅も狭いし、土壌もシーファーの割合が多いし、それを一緒くたにするなんて、納得できないってかれこれ3年は言い続けてきたんだけど…」ちなみに、おかみさんはルーヴァーの醸造所団体代表でもある。「マーケティングの為には呼称は簡単な方が良いって、モーゼル中流にある大手醸造組合が強硬に主張してね。生産者会議で多数決で決着しよう、ということになったの。『ドイツは民主主義の国だから、民主主義らしく多数決で決めよう』って。でもさ、そしたら会員の一番多いモーゼル中流が勝つに決まっているじゃない」と溜息。ザールは地域名モーゼルとともに記載出来ることにあっさり決まったらしいが、ルーヴァーはまだ見通しが立たないようだ。モーゼル・ザール・ルーヴァーの中で最もこぢんまりとして、だからこそ却ってまとまりのある独特な地域であるルーヴァー。エチケットの『モーゼル』の表記に添えて、素直にわかりやすく『ルーヴァー』と記載されることを望みたい。Am Weinstand kam heute Weingut Schenk-Oster (Waldrach/Ruwer). Der Federweiser war im Angebot und hat mir ploetzlich eingefallen, dass ab dem Jahrgang 2007 auf dem Etikett als die Bezeichnung fuer das Anbaugebiet nur noch MOSEL stehen darf, anstatt bisherige Bezeichnung MOSEL SAAR RUWER. Der RUWER, wo das Weingut und sein Weinberg liegen, darf man nicht mehr schreiben. Oder als Nebenbeschreibung darf man doch? ”Nein, darf man nicht“ sagte Frau Barbara Wuensch-Schirmer, die Chefin des Weingutes. ”Es ist eine gestrickte Sache…wenn man RUWER schreibt, dann TRIER-RUWER wird ausgenommen.“ Trier-Ruwer liegt in der Naehe der Ruwermuendung, dort existieren zwei Betriebe. “Und wenn man RUWERTAL schreibt, sodann wird EITELSBACH ausgenommen, denn er zu der Stadt Trier gehoert.“ In Eitelsbach liegen vier Betriebe, darunter das renommierte VDP Weingut Karthaeuserhof. Die Bezeichnung fuer das gesamte Anbaugebiet wurde wegen des Marketings vereinfacht, doch bleiben fuer kleine Gebiet Probleme. Es scheint mir ziemlich buerokratisch…gewissermassen typisch Deutsch.
2007/10/31
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10月16日に収穫したリースリング。房によって弱冠色が違う。Riesling, gelesen am 16. Oktober. Die Farben der Traubenhaut sind nicht so ganz einheitlich. Mal Gruen, mal Braun…ハーヴェストマシンで収穫すると、手作業とは違い、果梗に果粒や果肉が少し残る。花々が散ってしまった後、蜂にとっては貴重な食料となっているようだ。Anders als Handlese hinterliess Vollernter ein bisschen Fruchtfleisch. Fuer Bienen ist es ein Mahlzeit im späten Herbst…葡萄畑を散歩していた修道女。伸びきったズームがおちゃめ。Erwischt!
2007/10/29
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10月半ば、大学有志で栽培を手伝っている畑の収穫作業があった。10数人が鋏で房を切り取っては、足下のバケツに溜め、一杯になると「トレーガー!」と声をあげて背負子を担いだ運搬役を呼び、背負子にバケツの中身をあける。運搬役はそれを農道のコンテナまで運んで、腰をかがめて背負い投げするようにして中身を空け、再び呼ばれると、斜面を登っていく。昔ながらの収穫作業だ。僕たちの世話している畑はトリアー国営醸造所が所有する畑だ。国営醸造所はワイン造りだけではなく、栽培・醸造の実験と農家の指導も行っている。その日は丁度、隣の区画で収穫マシンの試験運用が行われていた。収穫マシンは80年代から実用化されているが、近年モーゼルでも増えつつある。轟々とうなり声を立てて畝をまたいで走り、約50mの収穫をおよそ3分足らずで終えてしまう。一畝終えると向きを変えて、隣の畝をダーッと収穫、農道のコンテナに脇腹に溜まった葡萄を開けて、再び畝へ戻る。手作業による収穫が馬鹿馬鹿しくなるほど、あっけなく素早い仕事ぶりだ。マシンの畝を挟む部分には肋骨の様なバーがあり、これが振動して果粒をはたき落とす。大半の果梗はそのまま枝に残る。振動は比較的穏やかで、通り過ぎた後の枝のダメージはほとんど目立たない。もう一機実験中だったのが、急斜面用の収穫マシン。今年9月25日に完成披露されたばかりのプロトタイプだ。トレーラーと一体型で、トレーラーに固定された2本のワイヤーに引っ張られながら、斜面を降りていく。斜度60%まで作業可能で、1haを6時間でこなし、手作業の収穫に必要な労働時間とコストを半分前後まで削減出来るうえ、狙った区画を素早く収穫出来るため、品質向上にも寄与するという。トリアー国営醸造所所長のペルメザング氏の話では、急斜面用マシンの本格的な実用化まであと3, 4年はかかるだろうということだが、収穫作業の機械化は今後モーゼルにも次第に普及し続けていくだろうことは間違いなさそうに思われた。参考情報およびリンクhttp://de.wikipedia.org/wiki/TraubenvollernterAm 16. Oktober, als die Studenten an der Uni. Trier den Riesling per Hand gelesen haben, liefen in der Nachbarparzelle ein paar Traubenvollernter. Eine Maschine war im Weinberg mit leichter Steigerung einsetzbar, arbeitete aber ziemlich schnell und effektiv, machte eine Zeile ca. 50m innerhalb etwa 3 Minuten fertig. Andere war eine spezielle Maschine für die Steillage, welche erst vor zwei Wochen vor dem Publikum vorgestellt wurde. Sie ist im Weinberg bis zu 60% Steigerung einsetzbar und macht ca. 1 ha in 6 Stunden fertig, d. h. die Arbeitzeit und dafuer notwendige Kosten sollen etwa 50% reduziert werden. Bis Ihrem praktischer Einsatz kann noch 3, 4 Jahre dauern, aber die Mechanisierung der Weinlese wird an der Mosel anscheinend weiter verbreiten.
2007/10/27
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ワインスタンドもあと1週間ほどか、もしかしたら今週末で店じまい。来年の復活祭の頃までお別れである。ここ数日真冬なみに寒かったからだろう、ホットワインが出ていた。普通スープを大量に作るのに使う電熱なべに、ボトルをさかさにして勢いよくバシャバシャとワインを注ぎ、お玉でおおざっぱに砂糖を袋からすくい取って鍋に放り込み、シナモンパウダーをパッ、パッと振り込んで、暖まったら出来上がり。ナッツに似た熟成香のある2003年産リースリングQbAをベースにしたそれは、クリスマスマルクトのグリューヴァインよりもずっと上品で、素直な味がした。一応レシピを聞いてみたのだが、正確な分量はなんとも言えない、という。だいたいこんなところかな、というフィーリングで作るのだそうだ。Am Weinstand am Hauptmarkt war heute Gluehwein im Angebot. Das Rezept des Winzers: 2003er Riesling QbA, Zucker, Zimtpulver. Alle Zutaten werden in Kochtopf hinein gegeben, erwaermen, fertig. "Es gibt kein genaues Rezept“ sagte die Frau des Winzers. "Je nach dem Geschmack gibt man mehr Zucker rein, oder weniger.“ Trotzdem hat mir gut geschmeckt, weil der Grundwein immerhin ein ordentlicher Riesling vom Winzer war. Und der Luft war kalt genug, um etwas Warmes zu trinken.
2007/10/24
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先週日曜のハウプトマルクトで。白い足は、コンスタンティン大帝の像の一部のレプリカ。本物はローマにあるらしい。彼をテーマにした展示会をアピールするべく、町のあちこち-と言っても5カ所くらいか-に置いてある。いつか誰かがやるだろうと思っていたけれど、とうとうやってくれました、ペディキュア(笑)。女の子も大喜び。Der Fuss von Konstantin der Grosse, mit dem Nagellack :-).Aufgenommen am 14. Oktober...anders als die Zestoerung vor einigen Monate wirkt dieses Gekritzel irgendwie humorvoll. Das Maetchen freut sich auch.
2007/10/22
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今朝の散歩で見つけた凍り付いた朝露。最低気温は氷点下に達していたようです...。
2007/10/20
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9月末、ザールにあるショーデナー・ヘレンベルクの葡萄畑。一部に青いネットがかけてあるのは、鳥よけである。斜面の一番上がいちばん被害が大きく、摘む房が無いくらい食べられたこともあるという。古木で収量の低いヴィルティンガー・シュランゲングラーベンの畑にもネットが張ってあるが、こちらは畑全体を覆うようにして張ってある。「これがまた、『シジフォスの岩』みたいな仕事でね」と、この畑からワインを造るマンフレッド・ロッホ。こっちが張れればあちらがたるむと言う具合に、相当根気の要る仕事だったそうだ。鳥避けにはネットの他にも鳥が嫌う高音を断続的に発するスピーカーや、「パーン!パーン!」と発砲音を立てる装置があるが、気休め程度の効果しかないという。鳥の他に、収穫間際になるとイノシシもやってくる。その対策には膝の高さくらいの細い電線に、触れると「ピリッ!」とくる程度の電流を流すか、1mくらいの金網を畑の周囲に張り巡らす。電流はある程度効果があるが、驚いたイノシシが「ブヒーッ」と声をあげながら電線を突っ切って畑を駆け抜けていったことがあったそうだ。ちなみに、イノシシは完熟した美味しい葡萄を好んで食べ、グラン・クリュの畑のものを特に好むようだ。数年前、マルクス・モリトールのピノ・ノアールの畑がやられ、数百万円の被害が出た。ちなみに、ワインになると一本20Euro前後する葡萄である。ルーヴァーのフォン・シューベルト醸造所の名物にオーナーが仕留めたというイノシシのサラミがあるが、ほのかにリースリングの香りがする...というのは冗談である。Ein paar Woche vor der Lese wurde auf dem Schodener Herrenberg und Wiltinger Schlangengraben an der Saar das Netz gespannt, um die Trauben vor dem Vogelfrass zu schuetzen. "Das war eine Sisyphusarbeit, Nets zu spannen!" sagte Winzer Manfred Loch. "Trotzdem muss es gemacht werden, sonst kriegen wir keine Trauben." Es gibt zwar die Geraete, mit dem Geraeusch den Vogel zu vertreiben, aber zeigen wenige Wirkung. Ausser Vogel frisst Wildschwein seine Trauben sehr gerne. Gegen es baut Manfred den Elektrozaun um den Weinberg herum. Anscheinend bevorzugt das wilde Tier die Edelsorte aus der Spitzenlage, so wurden auch Spaetburgunder von Markus Molitor oder Riesling von Von Schubert verschlungen.
2007/10/18
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昨日のポプラ。秋晴れが続いていましたが、明日から金曜までぐずつき気味になるようです。週末は晴れ間が戻りますが、最低気温は氷点下に達する見込み...冬間近、といったところでしょうか。大半の醸造所は今週中に収穫を終わらせるようですが、来週も続ける所もあります。今年は質・量ともに恵まれた年となりそうです。量的には昨年の2割増しから2倍(!)という醸造所も。発酵タンクが不足して、どうにかして工面しなければ、という所も少なくないようです。今週のリースリングの糖度は90エクスレ前後から100エクスレを越えるところもありますが、酸もしっかりしており、果皮も厚め。2001のミネラル感、2004のエレガントな酸、2005の完熟したフルーツ感を備えた、がっしりしたワインが期待出来そうです。まだ実例は聞いていませんが、健全な房が多いことと、寒気が早く訪れそうなことから、今年はアイスヴァインにトライする醸造所があっても不思議ではないと思います。Foto: Die Pappel von Gestern. Bis heute hielt ein schönes Wetter an, aber ab Morgen soll etwas nass und kalt sein. Meisten Weingüter werden versuchen, alle Trauben bis Wochenende in den Keller zu bringen, allerdings fehlt dort die Tanks den Most zu lagern und zu gären. Alle Gefäße sind bereits voll, so viel ist die Erntemenge dieses Jahres.
2007/10/16
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フランクフルトのブックメッセに行って来た。10のメッセホールに出版・印刷業界から約7000の出展者が約28万冊の本を展示する。出展者はドイツを中心に、世界各国から。日本からは小学館と講談社がブースを出していた。今年の特別展はカタロニア。スペインの中でも独自の言語を持つバルセロナを中心としたカタロニア地方の書籍文化を紹介したコーナー。一番活気に溢れていたのは、やはりドイツの出版社のブース。猛烈な混雑で通り抜けるのもやっと。あちこちでサイン会や、パネルディスカッションが開催されていた。敷地内の中庭ではコスプレしていたドイツ人。カタロニアの人が肩車して積み上がる塔に対抗した人間ピラミッド。今年はコスプレコンテストもあったらしい。印刷文化の層の厚さと活気に圧倒された一日でした。フランクフルター・ブックメッセのサイトhttp://www.buchmesse.de/de/portal.phpAm letzten Samstag besuchte ich die Frankfurter Buchmesse.Die Halle war voll mit den Besuchern…erinnerte ich mich den Rosenmontag in Köln. Treffenderweise liefen hie und da der sich Comicfigur verkleidete junge Leute. Die Messe war ziemlich groß, vielfältig und lebendig. Sie war eben eine Welt der Kultur.
2007/10/14
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一日の仕事を終え、帰途につく収穫作業者たち。朝8時に醸造所を出発、畑で休憩を挟みながら一日作業を続け、夕方5時半に帰途に着く。モーゼルではミュラートゥルガウ、エルプリング、ブルグンダー等は既に終わり、非常に良い出来になりそうだという。リースリングは今週始まったばかりだ。写真のホスピティエン醸造所の収穫は既にピースポートの収穫を終え、今日はトリアー、明日からシャルツホーフベルク、最後にゼーリヒといった順番で、来週末くらいまでかかる見込み。ここに来て次第に貴腐のついた房が増えてきているので、弱冠急いだ方がいいかもしれない、と収穫を監督していたヨアヒム・アルンス氏は気にしていた。Die Lesemannschaft von Vereinigte Hospitien nach der Arbeit. Ihre Arbeit beginnt um acht Uhr morgens und endete um halb sechs am Abend. Die Lese wird voraussichtlich noch etwa eine Woche dauern. Ab Morgen beginnen sie auf dem Weinberg an der Saar zu arbeiten.
2007/10/11
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先週金曜のリースリング。陽に当たった部分は次第に黄色に染まり、完熟しつつありますが、日陰の部分はまだ緑色を帯びていて、房の中でも熟し具合に違いがあります。貴腐の繁殖は増えていますが、健全な房が大半。収穫作業は今週から来週にかけてが山場でしょう。夕方、荷台に収穫を満載したトラックが醸造所へ向けて走っていきました。ワインスタンドのフェダーヴァイザーは、今週はケルナー。次第に遅摘み品種へ移り変わっています。
2007/10/09
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ここ数日は、秋晴れの好天が続いています。一部地域では霜が降りるほど明け方は冷え込み、陽が高くなるにつれて立ちこめていた霧が晴れ、青空が広がります。紅葉も次第に深まり、まさにゴールデン・オクトーバー。この好天はしばらく続き、本格的に始まりだしたリースリングの収穫に理想的な状況となりそうです。今日昼頃のパラストガルテン(選帝候の庭)。話し変わって、時々見に行く英国在住の台湾出身のフォトグラファーのブログ。何気ないシーンを上手く撮るなぁ、と思います。おすすめ。http://www.archivision.tw/Heute war es sehr schönes Wetter, nach der Vorhersage soll es weiter so bleiben.Es ist Wort wörtlich der goldene Oktober...die Lese von Riesling hat an der Mosel gerade begonnen, bis jetzt läuft das Wetter fast Perfekt für ein großer Jahrgang.
2007/10/07
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9月末の週末。アイフェル山脈の木立は次第に様々な色合いに染まりつつあった。ヴィットリッヒからツェルティンゲンへ向かう街道沿いに、マルクス・モリトール醸造所はある。モーゼル河に向けて街道が下り坂に入り、左手の斜面にクロスターベルクの葡萄畑が見えると、醸造所はすぐそこだ。2007年産リースリング。目印の看板から脇道に入ると、我々のすぐ後を追うようにして、コンテナに入った収穫を満載したトラックが入ってきた。収穫作業はもう始まっていたのだ。荷台の片隅には貴腐がつき、干からびた房が入ったバケツが2つほど乗っていた。それ以外の房は緑色で健全そのもの。果皮も酸もしっかりとして、種もまだ黒みを帯び始めたばかりだ。まだ生理的完熟には至っていないようだったが、オーナーのマルクス・モリトールによれば、リースリングは今日が初日で、試しに収穫してみたのだと言う。果汁の性質を見極めて、今後の収穫スケジュールに反映するのだそうだ。2007年産リースリング貴腐ワインの素材となる葡萄。これを粒選りして破砕・圧搾する。2007年は5月下旬に例年より3週間前後早く開花を迎え、8月8日には一部で収穫の開始が告げられた。史上始まって以来の状況に地球温暖化が実感を持って受け止められ、CO2の削減をはじめとする温暖化対策の必要性が半ばヒステリックにマスコミを賑わせた。だが、冷涼な夏は9月に入っても続き、葡萄の果皮は厚く、エクスレはゆっくりと上昇し、酸度もまたゆっくりと減少。結局、モーゼルの大半の醸造所では10月に入った現在、リースリングの収穫を始めたか、目前かのどちらかであり、ほぼ昨年並みか弱冠遅いペースだ。「あわてふためく人間と違って、自然は泰然自若としている」-それが、あらかたの感想である。試飲会の様子。醸造所の階段を上がり、試飲所に入ると既に先客で多いに賑わっていた。2006年産がずらりと、辛口から極甘口まで33種類並んでいる。葡萄品種は3種類、ヴァイスブルグンダー、シュペートブルグンダー、それにリースリングの3種類のみだ。だが、それぞれに畑違い、肩書き違い、さらに辛口・甘口の違いがあり、試飲しながらメモをつけていくだけでも、ちょっと一仕事ではあるが、加えてTBAが5品目。極楽浄土に彷徨いこんだような気がした。だが、本来は顧客向けの試飲会であり、出来ればケース単位の購入が前提である。そこは気を引き締めて、無理にでも眉間に皺をよせてシリアスな様子をとりつくろわねばならない。ボトリティスと腐敗の急速に広がった昨年は、高温多雨による完熟で甘口は素晴らしいが、辛口にとって難しい年であったと言われる。いい加減に仕立てたものは黴臭や苦みなどが目立ち、細心の収穫作業と醸造家の腕が問われた年であった。モリトールの辛口はどうであったかと言えば、やはりどこか大人しい。引っ込み思案だ。だが、黴くささは微塵もなく、クリーンでアロマティックである。1リットル入りのデイリークラスからして、生き生きとしたピュアな酸味があり、快適にスイスイ飲める。辛口(トロッケン)の次に来るのが『ヘルブHerb』というカテゴリーであった。これはドイツワイン法でも規定されていない、初めてお目にかかるカテゴリーだが、その後に続く『ファインヘルブ』よりも弱冠甘みが浮いている。「例年通り、木樽で天然酵母により発酵させていたら、自然にこの残糖で発酵が停止した」というその値は13~18g/Liter。中辛口のレヴェルではあるが、なぜか甘みが目立つ。「熟成すると、この甘みはやがて大人しくなる。すると、ファインヘルブよりも辛口ぎみのワインとしてのバランスがとれるはずだ」と、マルクス。オーナー兼醸造家のマルクス・モリトール。一方ファインヘルプは甘みと酸味のバランスが綺麗で、素直に美味しい。ピュアで繊細かつ香りの良いフルーツ感に、ミネラルが個性を添えている。とりわけ『モリトール・リースリング』のファインヘルプは健全な収穫だったことを伺わせる生き生きとしたクリーンな柑橘のアロマが快適な余韻を残し、7.90Euroの価格はお買い得感がある。だが、それにも増して2006 ツェルテインガー・シュロスベルク、アウスレーゼ**ファインヘルプは20hl/haを下回ったという極端な低収量を補って余りある偉大なワインだ。パイナップル、桃、ヴァニラ、完熟したりんご、レッドカラントなど、極上のフルーツバスケットの香りが舌の上で爆発する。極めて複雑で多様、かつフィネスを備え、26.50Euroは自分の財布さえ考えなければお買い得だ。アウスレーゼ、BA, TBAはいわずもがな-TBAには干し葡萄というか、樹上で乾燥した葡萄のニュアンスが時々目立つが、おしなべて蜂蜜に完熟したりんご、ベリーのエッセンスがあり、クリーミィ。カビネットが一本もなく、QbAからいきなりシュペートレーゼ、アウスレーゼ以上しかリリースされないが、ファインヘルプか甘口は素晴らしい。辛口、ヘルブは好み次第、シュペートブルグンダーもブルゴーニュに比肩しうる高品質だが、価格もまだ同様。2005Brauneberger Klostergartenは見事だが39.50Euroとなると、まてよ、これなら他にも選択枝はあるかも、と考えてしまう。いずれにしても、マルクス・モリトールの2006は見事な仕上がり、とりわけファインヘルプ、甘口はお勧めできる。2007も上出来となることを期待したい。Weingut Markus Molitor (Bernkastel-Wehlen/Mosel)www.markusmolitor.comAm letzten Wochenende habe ich die Jahrgangspräsentation von Markus Molitor (Wehlen/Mosel) besucht. Die Hektarerträge des 2006ers solle bei ihm weniger als 20hl/ha liegen, aber dafür die Weine waren sehr fein, komplex, tief und reintonig. Vor allem feinherb und Edelsüßenbereich kann man nichts Besseres erwarten. Mein Liebling war 2006er Zeltinger Schlossberg Auslese** feinherb. Ein sehr komplexes, explosives Aroma mit Korbvoller reifen Obsts wie Ananas, Pfirsich, rote Apfel, Johannisbeere, sehr lange Nachhall mit mineralischem Akzent. Wunderbar!!
2007/10/04
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今朝、大学へ向かうバスの車窓から、リースリングの収穫作業が見えました。アフェルスバッハにあるビショフリッヒェ・ヴァインギューターと国営醸造の畑です。午後の帰りのバスで通りすがった時も、まだ収穫中でしたので、いよいよ本格的に作業が始まったようです。一方、ザールの醸造所は今週金曜から来週初めにかけて本収穫にとりかかるところが多いようです。今日は曇り時々小雨がぱらつき、木曜までぐずつき気味ですが、金曜以降天候は回復の見込み。最高気温は22度前後とやや暖かですが、葡萄はすでに充分熟しているので、現段階でボトリティスがついても生腐れとはならず、貴腐としてポジティブな結果をもたらすそうです。先月22日に撮影した収穫のひとこま。さて、ここで問題です。この畑はどこにあるでしょう?(ヒント:畑の中の旗...難しいかな?)Heute Morgen habe ich die Weinlese in Avelsbach (Trier) gesehen. Als ich am Nachmittag vorbei fuhr, arbeitete die Manschaft immernoch. Die Hauptlese von Riesling hat also in Trier richitig angefangen. Die Wetterlage ist momentan nicht so opitmal, es ist wölkig und leicht regnerisch. Nach der Wettervorhersage bleibe bis Donnerstag so, aber dann ab Freitag werde es schöner. Eine Preisfrage: Wo ist das? (Das Foto)
2007/10/01
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