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実行の最終段階で成否のカギを握るのは、会社上層部への売り込みではなく、早期のユーザーに大きな声をあげてもらうことにある。ユーザーの声が耳を聾せんばかりに大きくなれば、上層部も無視できなくなる。だから、スタートする時から、先を見越して、口コミのマーケティングに取りかかろう。小さなサクセス・ストーリーを集めて、あちこちで言いふらそう。※ヒント いいストーリー = いいマーケティング実行が成功するかどうかは、早いうちから、あなたと、あなたの企画にさかんにラブコールを送ってくれるお客さん(ユーザー)がいるかどうかで決まる。プロジェクトが最終段階に入ったら、総力をあげて売り込みに奔走しよう。サポーターのネットワークを広げよう。そして、ユーザーのネットワークづくりに取り掛かろう。この段階で、産声をあげようとしているユーザー・コミュニティーの「管理人」が必要になる。チーム一丸となって、ユーザー・コミュニティーの構築と拡大に取り組む必要がある。そして、「ざわめき管理プログラム」をつくろう。プロジェクトの実行にはマーケティングが不可欠なのだが、分かっている人は少ない。ほとんどの人が「いいものを作れば、黙っていても売れる」と考えている。とんでもない! とんでもない! とんでもない!ざわめきは自然にできるものではない。それは、時間をかけて、創り出すものだ。「ざわめき管理プログラム」なくして、ざわめきは起きない。実行段階で次々に成果があがるようになったら、マーケティングについて徹底的に話し合おう。「マーケティングのようなもの」ではなく、「正真正銘のマーケティング」を・・・。マーケティングなくして、勝利はない。いろいろなチームについての調査結果をみると、どんな仕事にも教訓として活かせることがひとつある。それは、発展段階に応じて、違う種類のリーダーが必要になるということだ。プロジェクト実行の最終段階では、マーケティングの神様に師事している人を事実上のリーダーにしたほうがいい。このことを真剣にじっくり考えてみよう。(Tom Peters 「The Project50」より) 多いに同感! この視点からプランを考えると面白い。 ふっふっふっふっふ。TO BE CONTINUED...
2003.01.31
祝杯をあげるのに、小さすぎる達成はない。達成感は大事だ。倦怠感に陥らないために、チームを奮い立たせるために、そして、世間に(社内に)うわさをまき散らすには、お祝いごとをやるに限る。凄いことをやろうと思えば、苦労は絶えない。思わぬ困難に何度も直面する。材料が届かなかったり、サポーターが反旗をひるがえしたり、チームの柱になるメンバーが一番必要な時に配置転換になったり・・・。1シーズン162試合も戦う大リーグでは、チームのモチベーションを維持することが監督の大切な仕事になる。長丁場のプロジェクトなら、プロジェクト監督の大切な仕事もそこにある。有能なプロジェクト・マネジャーは、チームを奮い立たせるチャンス、みんなの努力に感謝するチャンス、みんなを頼りにしていることを伝えるチャンス、成功を祝い、勇者を讃えるチャンスを虎視眈々と狙っている。どんな小さな成功も見逃さない。ベルリン・フィルの名指揮者で、多くの企業経営者から師と仰がれているベンジャミン・ザンダーは「私は熱狂のディスペンサーだ」と言っている。「熱狂のディスペンサー」そうだ、そうなるっきゃない。あなたはそうなっているか?答えがイエスなら、本当にそうか?答えがノーなら、どうすればそうなれるだろう?今のうちに何をやればいいか、考えてみよう。その人の性格も大事かもしれないが、私が見る限り、熱狂づくりは習得できる。「思い立ったらスグお祝い」をクセにすればいい。(Tom Peters 「The Project50」より) そうだ。 毎朝、その日に何を祝うか決めて、それをその日に達成しよう。 塵も積もれば山となる。 備考 今日学んだ言葉「ポジコ」 今日(昨日か)、例の「KING SIZE」に行ったら、 何かの話で、「ポジコよね~」と言うので、 「ポジコ??? なんだ、それは?」 と思い、 「ポジコって何ですか?」 と思わず聞いてしまった。 そうしたら、マスターが 「ポジティブ思考よ~」 だと。 な~るほどね。 今日は(も)乾杯づくしだったけど、最後に「ポジコに乾杯!」TO BE CONTINUED...
2003.01.30
実行段階で窮地に陥った時、あるいは足踏み状態になった時(そういうことは必ず起こる)、ユーモアが地球を回すことがある。少なくとも、軌道から外れるのを防ぐことがある。ユーモアは、すごいプロジェクトの秘密兵器だ。ユーモアほど、緊張をときほぐし、連帯感をつくりあげるものはない。たとえば、締切に追われ、何日も徹夜が続いたとしよう。チーム全体にストレスがたまり、疲労も緊張も頂点に達している。そのとき誰かが突然、冗談を言う。あなたがしていること、あなたが食べているものについて、あるいは人生の不合理、人生の滑稽さについて、まことにおかしな意見を開陳する。みんな、どっと笑う。部屋は爆笑につつまれる。さわやかな風が吹き抜けたようだ。気持ちが明るくなって、また元気が出てくる。あなたはそれを実感できる。ユーモアの力をいかんなく見せつけたのが、大統領弾劾騒ぎの最中、デール・バンパース上院議員(当時)が行ったクリントン擁護のスピーチだった。それは多くの意味で名人芸に近いスピーチだったが、重苦しい空気の中、歴史的・独善的荘厳さの中で、神々の儀式を脳天逆落としに人間のレベルまで引き下げたのは、バンパースの自潮気味のユーモアだった。バンパースはこう言った。「ある日教会で、牧師さんがみんなに聞きました。『みなさんは今まで、イエス・キリストほど完壁で、無私で、人を恨むことを知らない人に出会ったことがありますか?』と。みんなが黙ってうつむく中、後ろの方で一人の男が手を上げて言った。『俺は会ったことがあるね。今の女房の最初の亭主がそうだ。』」上院の議場は爆笑に包まれ、みんな我にかえって冷静さを取り戻した。あの弾劾裁判がすごいプロジェクトだとは言わないが(お世辞にもそうは言えないが)、バンパース上院議員は、ことの成り行きを左右するユーモアの力を、ユーモアの深い本質を見事に示してくれた。(あのスピーチを境に、弾劾熱が急速に冷めていったと、多くの人が証言している。)だから、意識して、チームの気分を明るくする方法を考えよう。面白いことを言う人、ユーモアのセンスがある人、底抜けに明るい人を見つけたら、すぐに駆け寄り、どんな形でもいいからプロジェクトに参加してくれるよう頼んでみよう。すごいことをやろうとすれば(世界を変えようとすれば)、強い抵抗に遇い、時にはさんざん叩かれる。いや、叩かれっぱなしになることもある。だから、打たれ強くなければ、ユーモアがなければ、挫折を笑い飛ばす太い神経がなければ、すぐに参ってしまう。ユーモアのセンスというのは、逆境にあって磨かれていくものだ。これは本当であり、重要なことである。「能力や実績」には少しくらい目をつぶっても、打たれ強い人、ユーモアのセンスがある人を選ぼう。(Tom Peters 「The Project50」より) ランチ時の1コマ Oさん・・・○○と△△の温製パスタ タケ!・・・☆☆と□□の冷製パスタ 会計時 タケ!「冷製パスタ」 Oさん「冷製じゃないやつ」 タケ!「興奮?」 店員 「・・・」(沈黙) Oさん「・・・」(こらえる) タケ!(爆笑)TO BE CONTINUED...
2003.01.29
遊び心を大切にしよう!遊びとは真剣なものだ。砂場で真剣に遊んでいる4歳の子供を観察してみれば分かる。その真剣さを「砂場魂」と呼びたい。※ヒント 遊び心は、大真面目な科学研究のエッセンスである。 科学の研究で成果をあげる方法はひとつしかない。 それは、とにかくやってみること、すなわち遊んでみることだ。 そうなると当然、遊び友だちを見つける必要が出てくる。 夢中になって遊ぶには、夢中になって遊ぶ仲間、半煮えどころか生煮えの 試作品をテストしてくれる貴重なお客さんが必要になる。 (ちなみに、このお客さんには、社内の廊下ですれちがったとき、 今朝作ったばかりのチャチな模型の話を聞いてくれ、それを見てみたい と言ってくれる人も含まれる。)午後6時から午前9時までは、さかんに聞かれるのに、午前9時から午後6時までは、ほとんと聞かれない言葉・・・「遊び」。世の中で、これほど困った問題はない。すごいプロジェクトの実行 = 胸がときめく遊び遊びは、すごいパワーを秘めている。自分を信頼していなければ、遊ぶ気にはなれない。自分を信じ、肩の力を抜き、誰の中にも眠っている豊かな創造力を解き放てば、自分のおそるべき才能を発見するだろう。遊びはいい加減にやるものではない。真剣にやるものだ。ウソだと思うなら、海辺で砂のお城を作っている子供を見てみるといい。まさに一心不乱、無我夢中・・・。作っては壊し、また作ってはまた壊し・・・。何度でも作り直し、何度でも修正する。他の物は目に入らない。ぼんやりよそ見をしていれば、お城は波にさらわれてしまう。失敗は気にしない。計画はいくら壊してもいい。壊していけないのは、「夢」だけだ。夢づくりは楽しい。思いっきり楽しもう。やってみよう。作ってみよう。気に入らなければ叩き壊そう。そしてもう一度作ろう。そうして、人間は成長していく。遊びながら・・・。(Tom Peters 「The Project50」より) 遊んでる?TO BE CONTINUED...
2003.01.28
ベンチャー企業は会杜の株を安売りしないで済むように、歯を食いしばって頑張る。すごいプロジェクトの場合も同じだ。あまりに早い時期に、魂や独立を売り渡してはいけない。最初の1~2ヶ月は(あるいは最初の1年は)、寄食するのである。いきなりオフィスを構える必要はない。あちこち飛び回って、拝借すればいいのである。そして、素早く、安く、試作品を作ろう。あまりに早く、あまりに多く、お金が集まると、やりたいことができなくなる。ウソじゃない。貧しき者には、いいことがいっぱいある。○急いで結果を出さざるをえない。 (無駄使いできる資源はないんだから。)○同志を好き勝手に選べる。 変わり者だろうが、なんだろうが、よりどりみどりである。○思いどおりに企画できる。○でっかい夢を描ける。○途中でダメだと思ったら、また一からやり直しできる。 誰かに恩義を受けていたら、そうはいかない。私が大成功したプロジェクトを思い返してみると、①予算が少なかったから、②ニューヨーク本社から遠く離れていたから、③何も期待されていなかったから、私たちはやりたい放題、大暴れできた。とんでもない野望を抱き、社内の地位は低いが、カッコいい人たちをたくさん集めることができた。私は自信を持ってこう断言できる。飢えていると、創造力が研ぎ澄まされる。贅沢が許されないと、大事なことだけに力を集中できる。お金があると、動きが鈍くなり、昼食の時間が長くなり、現場に足を運ばなくなる。これがどれだけ有害か、お分かりだろう。「すごいプロジェクトを殺すに刃物はいらぬ」である。お金がないと、①限られた資源をうまく使って大急ぎで結果を出さなければならない。②どんな夢を見てもかまわないし、どんなやり方でそれを実現してもかまわない。 (誰にも恩義を受けていないんだから。)話はいたって単純だ。私の経験からいうと、巨額の予算がついたプロジェクトは必ず上からの厳しい監視を受け、危険を冒すことは許されず、ほとんどいつも凡フライを打ち上げて終わる。低予算プロジェクトがいつもホームランをかっとばすとは限らないが、ホームランはほとんどすべて低予算プロジェクトから生まれている。【やってみよう】 1.早々と集まってくる多額のお金にはヒモが付いていることに注意しよう。 (お金を出してくれる人が何を言おうと、それはヒモ付きなのだ。) 2.あなたの企画を愛してくれるスポンサーを探し、資源(人や場所や道具)を拝借しよう。 (最初は、お金よりも愛や情熟のほうが大事だ。 ほとんどの場合、後になってもそうだけれど・・・。) 3.見栄を張りたい気持ちが心のどこかに出てきたら、危険信号だと思え。 贅沢な暮らしをしている革命家ほど醜いものはない。 世界を変えようとする痩せた狼に、キンピカ衣装は似合わない。 4.チームの中に「寄食文化」を浸透させよう。 安い仕事場を探そう。 がらくたを材料に、早く試作品を作ろう。 5.「寄食生活」を実践しよう。 ○革命家なら、エコノミークラスで旅しよう。 ○食うや食わずで、でっかい夢を見よう。 ○権力者にこびるな。自分を安売りするな。金なんていらない。 (後でもらえばいい。) ○カッコいい人をスカウトしよう。偉い人は無視しよう。 ○たかれ! せびれ! ねだれ!(Tom Peters 「The Project50」より) 本当の話、あまりに早い時期に出資者(エンジェル)を掴んでしまって、 後で後悔している例はゴロゴロあります。 ご注意!! エンジェル(出資者)がいつまでも、エンジェル(天使)のままでいるとは限らない。 突然デビル(悪魔)に変わることもある。 エンジェル選びは慎重に。 できれば、最初にバーゲンセールするよりも、後でオークションに出した方がいいな~。(笑) TO BE CONTINUED...
2003.01.27
敵を味方で包囲し、無視し、そして忘れろ!持つべきものは友であり、愛すべきものは友である。それは分かっている。ならば、敵のことはどうする?「改革への抵抗を乗り越えよ」というお決まりのスローガンほど馬鹿馬鹿しいものはない。なぜか?市民運動家でも、ビジネス、政治、芸術のリーダーでも、何かを変えようとする人は、決してそんなやり方はしないからだ。彼らは「抵抗を乗り越えよう」とはせず、友人の言葉を借りれば「包囲・無視」する戦略をとる。反乱を企てる人、労使交渉をリードする人、伝道に生涯を捧げる人は、たった一つのルールに従ってゲームを進める。まずは心熱き同志や信者を募って足場を固め、それから周囲に影響されやすい人を味方に取り込んでいき、目指すものが「必然の流れ」になるまで、敵のことは忘れる。そして、勝利の寸前になって、あわてて敵が寝返ってきたら、その手を握って歓待する。有能な改革の旗手は、誹講中傷など気にしない。敵の攻撃など相手にしない。自分の信念に従って、黙々と仕事をする。味方を増やすことに全力をあげる。そしてある時、ふと気がつけば、傍流が本流になり、敵は大河に取り残された中洲になっている。敵が姿を現わせば、それと戦いたいと思うのが人情だ。困ったことに、粗忽な人ほど、派手にドンパチやりたがる。敵が皆の前で、自分をののしっている場合はなおさらだ。しかし、これほど時間とエネルギーと資源を無駄使いするものはない。繰り返して言う。「時間とエネルギーと資源の無駄である。」そして何より、私たちの最も貴重な資源である「感情資本」が無駄に消費される。それだけではない。敵を攻撃すれば、プロジェクトに反対していない「敵の友」まで敵に回しかねず、「すぐにカッとなる単細胞」というレッテルを貼られかねない。確かに、戦いのない人生はつまらない。敵をぶちのめす快感は、何ものにも代えがたい。しかし(特に雄性ホルモンの分泌が多い方に言いたいが)、戦えば敗者が出るということの意味をじっくり考えてほしい。「いつかは敵に勝つ」と思えばこそ頑張れるのだが、それでも敵と戦うのは愚策であり、エネルギーの無駄である。皆さんが今読んでいるのは、つまらぬ喧嘩は買わず、誹誘中傷は聞き流すと決めて以来、歯を食いしばるたびに心の中で血を流している熱き男の言葉なのである。もちろん、プロジェクトが成功に終わった後、同志たちと祝杯をあげ、大馬鹿者の悪口を肴に盛り上がるのは多いに結構!(Tom Peters 「The Project50」より) 分かってるよね?(笑)TO BE CONTINUED...
2003.01.26
ところかまわず、「それ」を話題にしよう。話を聞いてくれる人が少な過ぎる、ということはない。少人数でも、塵も積もれば山となる。人にはそれぞれ事情というものがあるから、それを考えてあげないといけないが、夢についてだけは妥協してはいけない。突っ張るべきものは突っ張り、譲るべきものは譲る。ニッコリ笑って譲る。しかし、コミュニティーづくりだけは、絶対にやめてはいけない。皆さんは忙しい。予定表は数か月先までぎっしり詰まっている。もうこれ以上何も押し込めない。だが、友人がある人を推薦してくれて、それが自分のアイデアを試す恰好のリトマス紙になりそうな人だったら・・・何がなんでも、その人との昼食を予定表に押し込もう。コミュニティーづくり、そのことだけは片時も忘れてはいけない。サポーターの輪が広がっていかなければ、すごいプロジェクトは実現しない。いつも「強引売り込みモード」「食らいつきモード」になっていなければならない。本筋の仕事や日常業務だけで、みなさんはヘトヘトになっているかもしれない。それはわかっている。しかし、どんなに時間がなくても、コミュニティーづくりのために時間をつくらないといけない。橋を架けるために、同盟関係を強化するために、友をつくるために、敵を追い散らすために。すごいプロジェクトを成功させるために。 補遣 サポーターを増やすことは、絶対に無駄にならない。 どんな相手でも、一人でも二人でも、人に会ったら布教のチャンスである。 自分のストーリーを聞いてもらおう。 それですぐ相手が熱烈なサポーターになってくれるとは限らないが、 その人の友だちがあなたのストーリーを聞いて目を輝かせ、助けてくれる かもしれない。 (ひょっとしたら、お金を出してくれるかもしれない。)(Tom Peters 「The Project50」より) 追伸 仲間がある程度集まったら、シンボルとなるチームのTシャツやバッジを作ろう。 誰も逆らえない時代の流れであることを相手に納得してもらい、 仲間に入りたい衝動をかきたてるのが、マーケティング(売り込み)のコツである。 そのためには、相当の努力がいる。 すごいプロジェクトをめぐって、絶えず騒ぎを起こし、噂を創っていかなければならない。 小道具はいくらでもある。 Tシャツ、コーヒーカップ、バッジ、帽子、ボールペン、・・・。 ただバッジだけを作ってもしようがないが、すごい企画があるなら、 チームの心意気を誇示することは大切だ。 仲間意識をはぐくみ、士気を高めるだけでなく、マーケティング(売り込み) 戦略として、絶大の効果がある。TO BE CONTINUED...
2003.01.25
プロジェクトの骨子を、カード一枚に要領よくまとめよう。売り込みのコツとは、簡潔明瞭に尽きる。プロジェクトの名人は、将来のサポーターにこう頼む。「3分(あるいは2分、場合によっては1分)、お時間をいただけませんか?」この忙しい世の中で、人さまからもらえる時間は3分が限度だから。だらだらと要領を得ない話をして、耳を傾けてくれる暇人はこの世にはいない。世間でよく聞くプロジェクト管理には不満な点がいろいろあるが、何よりもおかしいと思うのは、企画から実行・完成までのプロセスに、それなしで成功がありえないもの、すなわち「売り込みのゲーム」がすっぼり抜け落ちていることだ。売り込み=将来のサポーターの心をつかむこと売り込み=実際に動きだしていることを示すこと売り込み=人の心を動かすストーリー5年後(あるいは10年後)にも人に自慢できるプロジェクトをやろう。それを成功させるには、感動的なストーリーが必要になる。まず、考えついたストーリーを煮詰めよう。煮詰めたら、もう一度煮詰めよう。忘れないでほしい。チャンスのドアが開いているように見えても、そのドアはいつ閉ざされるか分からない。みんな、自分のことに忙しい。瞬時にして、相手の心をつかまなければ、相手は心を閉ざしてしまう。あなたが60階建ての本社ビルに勤めていたとしよう。朝の7時25分。早々に出社してエレベーターに乗ると、あとから見覚えのある女性が乗り込んできた。誰あろう、あなたの企業グループの総帥だ。その人が、お供を連れずに一人で乗り込んできた。エレベーターのドアが閉まる。少なくとも35階まで、エレベーターの中は二人だけの世界。あなたは恋に落ちている・・・あなたのプロジェクトに・・・。売り込みのチャンス到来。持ち時間は2分!さて、そのとき、あなたは語るべきどんなストーリーを持っているか?(Tom Peters 「The Project50」より) そうだ。 新しく名刺を作り、その裏に、プロジェクトの骨子を書いてみよう。 売り込み=将来のサポーターの心をつかむこと 売り込み=人の心を動かすストーリー これは、出来つつある。 売り込み=実際に動きだしていることを示すこと これは、まだ。 そろそろ動きだそう。 後は、煮詰めるのを忘れないようにしよう。 煮詰める、煮詰める、煮詰める、・・・TO BE CONTINUED...
2003.01.24
昨日は、起業塾・開業塾・日記繋がりの方々とのオフ会開催された。総勢30名強、圧倒的に女性が多い。しかも、皆活力に溢れている。現在、日本の上場企業のうち、女性社長が占める割合は、1%に満たない。一方、アメリカは14%、と前に聞いたことがある。21世紀の日本を背負って立つ人がこの中から出てくるのかも知れない。 ここでお詫びとお知らせ お店の場所は、僕が選んでしまいました。 遠くからお越し頂いた方、道に迷われた方、ゴメンナサイ。 皆さん、ありがとうございます。 お店に赤いハンカチ(クリスマスツリーの刺繍が入ったもの)を お忘れになられた方がいらっしゃいます。 どなたかご存知の方がおられましたら、お知らせ下さいますよう、 お願いします。さあて、オフ会での様子については、他の方に譲るとして、オフ会後について書こう。終了後、MS社のAさんが、「せっかく二丁目に来たんだから、ゲイbarに行きたい!」と言うので、お店の界隈を知人の5人で歩き、そこで、何気なく店の看板にセンスがあると感じられた「KING SIZE」というbarに入ってみた。(Aさんは、会う人会う人に「ゲイbarに行こう!」と言っていたそうですが、普段は立派なビジネスマンです。(念の為)ビックリされた方、ゴメンナサイ)男のマスターを除いて、カウンター席は女性(女性役?ではないと思う)ばかりであったし、店の作りも特に変わり映えしないものだったので、「まあ普通の店か」と思い、何も期待はしてはいなかった。ところが、これがマスターが話し出すと、ものすごいエンターテイメントになる。みんな腹を抱えて大笑い。予想以上に面白い店だ。ここのマスターは、最高のエンターテイナーだと思う。暫くすると、先にカウンター席にいた女性陣を相手に、マスターのオリジナルプロモーションDVD「Visualive」を見せはじめた。音楽や映像とのバランスもさることながら、見せ方が非常にウマイ。面白い! 笑える!思わず、5人のうち4人も買ってしまった。(見るかどうかは分からないけど・・・)色々と話を聞いてみると、マスターは創業者精神に富んでいる。先のプロジェクト評価基準「スタイル」・「質」・「独創性」・「影響力」いずれも、「お見事!」としか言いようがない。思わず、新宿二丁目の「Tom Peters」かと思ってしまった。(こんな風に思うのは、自分だけか?)今後起業を志す人に、オススメできる数少ない店のひとつであると思う。「隠れ家」にもなりそうだ。また来週にでも行ってみよう。
2003.01.23
凄い! きれい! 革命的! インパクト! 熱狂的ファン!この五つの言葉を書いたカードをつくろう。そして、今進めているプロジェクトから生まれるものは、どこが凄いのか、どうきれいなのか、どこが革命的なのか、インパクトがどれだけあるか、ファンがどれだけ熱狂するか、を大きな紙に書いて、壁に張り出そう。この五つを尺度にして、プロジェクトを測定してみよう。①凄いことをやってみたい、という強い願望がなければ、凄いことは絶対にできない。②測定を考えよう。 この五つの言葉の意味は、誰もが知っているはずだ。 誰でも理解できる言葉だから、ブロジェクトの方向を決める時、 現状を評価する時、これを共通の言語にして話し合いができる。 例えば、「美しさが70点だから、進む方向は間違っていない」 あるいは「ファンの熱狂度が30点だから、ちょっと引き返そう。 どこかで脱線したに違いない」など 追伸 凄い、きれい、革命的、インパクト、熱狂的ファン、 という言葉を使って話し合うことに慣れてくると、皆のつける点数が だんだん一致してくることが、調査で分かっている。③この五つの視点(尺度)をいつでも思い出せるようにしておこう。 小さなカードにして持ち歩き、大きな紙に書いてチームの部屋に張り出そう。私の友人のひとり(女性)は、自分が入れ込んでいるプロジェクトについて、こう語ってくれた。「私はこのプロジェクトを、すっごくカッコよくて、自分でもおかしくなっちゃうくらいに、世間の常識からかけ離れたものにしたいの。そのことを一日に何度も自分に言い聞かせている」そうか。先の五つに、「自分でもおかしくなっちゃう」という尺度を加えた方がいいかもしれない。要するに、凄い人生を生きる、ということに尽きる。私がいつも自分に言い聞かせていること。「誰もが驚くような仕事をするには、人生は短かすぎる。」先にあげた五つの言葉だけが尺度になると言うつもりはない。ただ、私の場合はそれで上手くいき、それで上手くいった人をたくさん知っている、というだけの話である。言い方はいろいろある。広告の神様デービッド・オグルビーは、ビエラ〔綿と羊毛の混紡糸を使ったフランネル〕を素材にした子供服を宣伝するにあたり、「不滅の」広告を作れ、とスタッフに命じた。不滅と言えば、不滅のバレエ興行師セルゲイ・ディアギレフは、ダンサーに「俺をびっくりさせてみろ」と言った。ウォールペーパー誌は、有名なデザイン賞をとった食料品店について「この新しい店は心を揺さぶる」と評した。皆さんがそれぞれ、お気に入りの言葉を選べばよい。大事なのは、しっかりした尺度を持ち、しっかり測定することである。(Tom Peters 「The Project50」より)TO BE CONTINUED...
2003.01.22
将来、共謀者になる人と、週に1回、一緒に食事をしよう。売り込みは、アイデアを思いついた日から始まる。同志や変わり者のネットワークづくりを今から始めよう。ここでは、プロジェクトの創造、プロジェクトの枠を取り払うことがテーマである。言うまでもなく、最も大切なのは、心の中でメラメラと燃え上がるものだ。しかし、自分一人燃え上がっても、大願は成就しない。次のステップに進もう。アドバイザーがいかに大切かは、前に書いた通りだが、凄いプロジェクトの成否を左右するのは、売り込みなのである。だから、スタートする時から、燃え上がる同志が必要になる。最終的にサポーターの広大なネットワークが必要になるが、数人の同志を獲得するだけで、凄いプロジェクトを売り込む技が多いに磨かれる。自分の夢が一段と鮮明になり、それを実現したい、という意欲がさらに強まる。早期の段階で集まってくれるサポーターは、上下関係がない。あなたが必要としているのは同志である。「偉い」サポーターも、「有名な」サポーターもいらない。サポーターでありさえすればいいのである。ここで、忘れてはならない重要な真実がある。早くから支援してくれるのは、ほとんどが地位の低い人である。その人たちがエールを送ってくれるのは、そのプロジェクトが面白いと思うからである。それ以外に、何の理由もない。だから、燃え上がる同志を求めるには、何よりも「情熱のオーラ」が必要になる。「大物」を釣り上げよう、などと思わない方がいい。ハートがある人を引きつけるのだ。変わり者、はみ出し者、思いやりがある人、血が騒ぐ人、に目をつけ、それを血盟の同志に変えるのだ。最初は一人でも二人でもいい。ことは急ぐ。(Tom Peters 「The Project50」より)TO BE CONTINUED...
2003.01.21
話を聞いてくれる人、愚痴も聞いてくれる人、八つ当たりさえできる人が欲しい。できれば、世知にたけ、自分のことを理解してくれる年長者がいい。困ったときに相談に乗ってくれる人、苦しいときに防波堤になってくれる人が一人でもいたら、万軍の味方を得たといっても過言ではない。プロジェクトはチームスポーツだが、すごいプロジェクトをやろうとすれば、孤独になることがある。すごいプロジェクトは既成の秩序をひっくり返すものだから、至るところから狙撃される。時には集中砲火を浴びる。(それが画期的なプロジェクトであると敵が高く評価していると、ことはいっそう厄介になる)だから、心の支えが必要になる。もちろん(たぶん)、妻(や夫)はあなたを支えてくれるだろうが、家庭の外で、「聡明なるアドバイザー」や「その道の師」がなんとしても欲しい。怒りを静めてくれる人、落ち込んだときに励ましてくれる人、小さな問題(あるいは大きな問題)をどう処理すればいいのか、的確にアドバイスしてくれる人が欲しい。できれば、その人とは週に一回は連絡を取り合い、月に一回は一緒に食事をしたい。仕事が順調に進んでいる時もである。話せば心が癒される。心が病むまえに、予防薬のことも考えておこう。(Tom Peters 「The Project50」より) TO BE CONTINUED...
2003.01.20
独創的なものは、異質のものがぶつかりあって、火花が散るところから生まれる。なぁ、そうだろ?活気溢れるアメリカの町を歩いてみよう。肌の色が違い、考え方が違い、故郷が違い、気性が違い、姿かたちも違う、いろいろな人たちに出会うはずだ。21世紀はグローバルの世紀である。グローバルな世界であり、活力と冒険と興奮のるつぼであり、誰にでもチャンスがある。いろいろな人が混じり合えば、視野が広がり、パワーがアップし、凄いことができる確率が高まる。だから、海賊チームを結成する時は、できるだけ毛色の違う人を集めよう!チームカラーが単色ではなく、レインボーカラーになるようにしよう!これは、つまらないことではない。プロジェクトが、どこまでカッコ良くなるかは、関わる人たちのカッコ良さで決まる。何の衝突も起こらず、激しい火花も散らなければ、絶対に凄いことはできない。私は声を大にして言いたい。私がこれまで関わってきたプロジェクト、見聞きしてきたプロジェクトで、最高のプロジェクト、驚嘆すべきプロジェクトはすべて、生まれも育ちも考え方もライフスタイルも資質も極端に違う人たち、不協和音を誇りとする人たちが集まって、やり遂げたものだった。若者と年寄りは違う。女と男は違う。黒人と白人は違う。欧米人とアジア人は違う。ゲイとストレートは違う。これだけは覚えておいてほしい。金太郎飴のチームからは絶対に凄いプロジェクトは生まれない。(Tom Peters 「The Project50」より) 異文化を受け入れること。 これが出来なければ、平家にはなれない。TO BE CONTINUED...
2003.01.19
スポーツ心理学者は勝利の瞬間をイメージしろ、と力説する。スポーツで絶大の効果があるなら、プロジェクトにも同じことが言えないだろうか?プロジェクトが大成功した時のことを思い描いてみよう。そして、年末に更新する履歴書に、どんな輝かしい実績を書き込めるか考えてみよう。考えるだけで胸が高鳴ってくるか?高鳴ってこないなら、企画を白紙に戻した方がいい。スタートする時に、ゴールの瞬間をイメージしよう。頭の中で絵を描いてみよう。凄い絵を描けないようなら、それは凄いプロジェクトじゃない。それに、絵を描く、構想を視覚化する、ということは、デザイン意識を高めるのにも役立つ。(Tom Peters 「The Project50」より) そう、俗に言う小さな成功の瞬間までを描くのではない。 大きな、凄い、歓喜の瞬間を思い描く。 いいぞ、いいぞ。TO BE CONTINUED...
2003.01.18
海賊なら、海に船、陸に洞窟が必要になる。すごいプロジェクトを遂行するとき、「隠れ家」を持つことには絶大の効果がある。この隠れ家は、よく行く飲み屋の指定席(隅のテーブル)でもいいし、物置代わりになっている会社の小部屋でもいい。その場所を、ときめきの中枢神経/作戦本部にしよう。こんなことを「The Project50」の一項目にするのはおかしいって?私はそうは思わない。すごいプロジェクトの遂行に欠かせないのは、気骨であり、不屈の闘志であり、図太さであり、颯爽としたふるまいである。海賊には、海賊にふさわしい根城が必要になる。歴史をひもとけばわかるように、陰謀の大半は(陰謀でなければ、どこがすごいプロジェクトなんだ!)、酒場の片隅や改造された倉庫や屋根裏部屋で企まれている。志をもつアウトローの一団が集まり、くつろぎ、議論し、事を紡ぎ、計画を立て、それを見直し、経過を分析し、闘志を充電させる場所が必ずどこかにあった。だから、われらが冒険家たちにも、自分の時間をもてる場所が必要になる。その隠れ家はやがて、より正式な、熱気につつまれた夢の艀化場になる。隠れ家を持つことには、もうひとつ利点がある。それは、噂が静かに広がっていくことだ。「あいつらは一体あそこで何を企んでいるんだ?あのむさくるしい部屋から、ただならぬ妖気が漏れてくる。」人は自分が仲間はずれにされていることに興味をもつ。ひそかに行われていることは、人の好奇心をかきたてる。自分も仲間に入れてくれと、隠れ家の戸を叩く人が、一人また一人と増えていき、そして、ある日ふと気がつくと、あなたの隠れ家とあなたのプロジェクトは、みんなの注目の的になっている。(Tom Peters 「The Project50」より) 自分の隠れ家を持とう!TO BE CONTINUED...
2003.01.17
私たちは、勇者であり、開拓者であり、海賊である。そして、私たちは冒険に乗り出そうとしている。「一生の思い出になる冒険」を企図し、実行しない限り、人と違うことはできない。マッキントッシュの開発を続ける間、アップルの開発センターには海賊旗が風にひるがえっていた。命をかけても悔いのない航海(冒険)に乗り出すことを、乗組員(お客さん、取引先、チームメート)全員にわかってもらわない限り、(歴史を変える)船は、現状という名の港から出ない。ウェブスターは「冒険」という言葉をこう定義している。「大胆な企て。普段できない、胸がワクワクする体験。しぱしばロマンチックな体験」実にいいことを言う。自分の仕事にロマンがあると思った最後の日はいつだったか?プロジェクトを真剣に考え、実行に移すなら、自分の仕事を一大ロマンにできる。そうすべきだし、必ずそうなる。自分のプロジェクトを、自分の人生を、大胆な冒険、胸がワクワクする冒険に変えよう。せっかく人に生まれたのに、冒険をしないなんて、命がもったいない!(Tom Peters 「The Project50」より) 不思議と、最近必要な情報がどんどん集まってくる。 毎日ワクワクしているせいか、頬もゆるみがちだ。 そろそろ船を用意しよう。 TO BE CONTINUED...
2003.01.16
アメリカの女性は、地上最大の経済である。アメリカのGDPのうち、4兆8000億ドルを女性が動かしている。女性が経営する企業は900万社を超え、その売り上げ総額(3兆6000万ドル)はドイツ一国のGDPを上回る。なのに、女心がまるでわかっていないビジネスマンがあまりに多過ぎる。消費者として、あるいは納入先の担当者として、女性をターゲットにするなら、女性に喜んでもらうことをしなければならない。今後、女性をターゲットにせずに生き残ることはむずかしい。プロジェクト、商品設計、サービスのすべての面が、女ごころをしっかりとつかむものでなければならない。あとから考えるのではダメだ。最初から考えておかなくちゃ・・・。◆論よリ証拠証拠は完全に揃っている。金融サービスでも、医療サービスでも、コンピューター・システムでも、白動車販売でも・・・。証拠を挙げていけばキリがない。男は取引をまとめることに熱中し、女は関係を築くことを重視する。女性はだいたい、衝突を嫌い、強引な売り込みを嫌う。よく話を聞き、じっくり考えてから、慎重に答えを出す。社内の顧客についても、まったく同じことが言える。たとえば、業務プロセスを再設計するプロジェクトで、何を売り文句にすればいいのか?「新しさ」か、それとも「人間関係」か?(Tom Peters 「The Project50」より) 日本も同じだ。TO BE CONTINUED...
2003.01.15
◇目標すごいプロジェクトのお客さんを、テスト段階から「熱狂的ファン」に変える。まず目指すべきは、すごいことだ。そして、美しくなければ、すぐに忘れられる。革命の時代には、革命的なプロジェクトが求められる。この世に残すインパクトが、名刺代わりになる。どれもこれも大切なことぱかりだが、何か忘れてはいないだろうか?そう、お客さんが抜けている。すごいプロジェクト、革命的なプロジェクト、美しいプロジェクト、衝撃のプロジェクト・・・やる価値があるプロジェクトであれば、お客さんも文句はないだろうって?いや違う。断じて違う。目もくらむような高いハードルを自らに課し、お客さんと一緒に越えなければいけない。ケン・ブランチャードとシェルドン・ポウルズが書いたベストセラー『一分間顧客サービス ― 熱狂的ファンをつくる三つの秘訣』の受け売りで恥ずかしいが、「顧客満足」程度で満足してはいけない。すべてのお客さんを「動く広告塔」すなわち熱狂的なファンに変えなければいけない。獲得すべきは、文句を言わないお客さんではない。「興奮して踊りだす」お客さんである。これもまた、プロジェクトの枠組みを考え直すチャンスである。カッコいいお客さんを二人か三人、あるいは四人か五人、探し出し、早くから仲間に引き入れ、一緒にプロジェクトを設計しよう。そして、そのお客さんに聞いてみよう。「どうすれば、熱狂的なファンになってもらえますか?」(Tom Peters 「The Project50」より) 「The Project50」にハマッてしまった。 今日から、タイトルから「ブレイクタイム」を取ろう。 TO BE CONTINUED...
2003.01.14
すべてのプロジェクトが世界中の話題になることはないが、すべてのプロジェクトが「際立った違い」を見せつけなければならない。たかが伝票の書式変更でも「それが、わが○○部の体質を変えるきっかけになるかどうか?」「それはやる価値があるか?」と自問してみたほうがいい。問題は、インパクトである。プロジェクトをやり遂げたとき、「うちのやり方」が少しでも変わっているか?まわりの空気が一変しているか?それとも、「何も変わっていない」のか?プロとして生き延びるには、何かで有名にならなければならず、語るべきストーリーを持たなければならない。結局のところ、上司も、チームメートも、コンピューターも、自分に代わってそれをやってくれるわけではない。今はかつてなかったほど、自分の運命とキャリアを自分で決められる。これは、クレージーな革命的な時代、世界がネットで結ばれた素晴らしい時代の自明の理のひとつである。私たちは働く時間の大半を、プロジェクトに費やしている。そのプロジェクトが私たちのストーリーになり、実績になる。プロジェクトが生きた証になる。だから、「それはやる価値があるか?」「それは大切か?」と問うことが、プロとしては何よりも重要になる。当たり前すぎる話だが、どうでもいい仕事をやってもしょうがない。私たちの最大の義務は、すべてのプロジェクトを(たとえつまらない仕事に思えても)、やる価値がある仕事、大事な仕事、世界変える仕事、長くインパクトが残る仕事に変えることである。◆インパクト 1998年の秋・ニューヨークの近代美術館でジャクソン.ポロックの回顧展が開かれた。 それを見に行く前に、いろいろ下調べをしていると、クロード・セルニュスキ著 『ジャクソン・ポロック』という本に出合った。 その中で著者は、一章を割いて、批評家が芸術家の作品とキャリアを評価する際に使う 基準について書いている。 その基準とは、 ○スタイル ― カッコいいか? ○質 ― 見事な技か? ○独創性 ― 新しいか? ○影響力 ― その作品によって、美術界の進むべき道が大きく変わるか? なるほどそういうものか、と唸るほかはない。あなたが取り組むプロジェクトを、この四つの基準で評価してみよう。(Tom Peters 「The Project50」より)TO BE CONTINUED...
2003.01.13
プロジェクトはすべて、革命的かどうか、狂った時代に負けないほど狂っているかどうかで評価すべきである。ならばどうやって、革命的かどうかを判断すればいいのか?革命的な人やお客さんに評価してもらうのが一番いい。名刺ホルダーの中から、いちばんカッコいい人、変わっている人、狂っている人を探し出し、その人たちに評価してもらおう。そして、インターネットにかぶれている若い人にも見てもらおう。(どんなブロジェクトも、インターネットの視点が欠かせない)14歳の娘や息子がいたら、どう思うか聞いてみよう。(真剣に)「革命的」という言葉に慣れ親しむことが大切だ。それを毎日の会話の中で使うようにしよう。目標は、革命の概念と必要性を、プロジェクトチームの集団的意識の中に、さらに集団的無意識の中に浸透させることだ。すごいことの大半は、無意識の中に眠っている。(Tom Peters 「The Project50」より)TO BE CONTINUED...
2003.01.12
デザインのことを考えよう。デザイナーのことを考えよう。いの一番に。美しさ・気品・やさしさ・アイデンティティー・驚異・魔法の瞬間=デザイナーの世界!どんなブロジェクトでも、美しさ、気品、明快+経済性、使いやすさなど、デザインのことをまるで考えないわけではないだろう。しかし、平々凡々のプロジェクトを見ていると、そのことを考えるのが遅すぎる。後からデザインを考えるというのは、危険であり、間抜けであり、自殺行為である。今すぐ頭を切り換えよう。デザインは、無意識のレベルに作用する魔法の王国のひとつである。それは、私たちを元気づけ、刺激し、わくわくさせる。どうしてそうなるのかは、うまく説明できないことが多い。そして、それが驚異のエッセンスになる。デザインは、すべてのプロジェクトの柱になるべきものである。ティファニー杜のデザイン主任、ジョン・ロリングはこう言っている。「優れたデザインに、人は直観的、本能的に反応する。見てわかる真実があれば、説明を聞く必要はない。具象的なデザインを、抽象的に論じるのは全く馬鹿げている。シカゴ・ブルズは、現代最高のバレエ芸術のひとつである。これほど絵になるものは珍しい。(ジョーダンが引退する前の)ブルズのプレーを見て感動しない者に、わが社のデザインはできない。私たちは、甘ったるいもの、軟弱なものが好きではない。現代人の心をつかむのは、大胆な動きであり、攻撃的なまでに粋でシックでエレガントなものだ。今はもう18世紀のフランスではない。」私たちは全員がデザイナーなのだ。経理部にいようと、人事部にいようと、私たちは毎日毎日、数えきれないほどのデザインの「サイン」を出して、社内・社外の人たちとコミュニケーションを図っている。オフィスのレイアウト、壁に掛かっているもの、使っているあらゆる道具の形、色、大きさ、そしてEメールやホームページ、あらゆるものがデザインを通してメッセージを伝えている。(見る眼がある人には、明確なメッセージが伝わる)それなのに、自分がデザイナーだと思っている人はほとんどいない。私はそれを変えたいと、固く決意している。すごいプロジェクトを企画するときは、デザインとデザイナーを最優先事項にしてほしい。とんなプロジェクトも、すごいプロジェクトに変えられるし、カッコよく実行できる、優美に仕上げることができる。ただし、最初の一歩を踏み出すときから、デザインのことを真剣に考えれば、の話である。(Tom Peters 「The Project50」より)TO BE CONTINUED...
2003.01.11
人は誰だって、美しいものを見れば、美しいと思う。だから、どんな伝票でも、どんな仕事でも、美しいほうがいい。確かなことがひとつある。美しさを求めなければ、美しいものは生まれない。私の目標(恥知らずの目標)は、ブロジェクトに関する考え方を変えることだ。プロジェクトに大事なもの、それは、情熱だ! 愛だ! 美しさだ!毎日の仕事の中で、なぜ「美しい」という言葉を使ってはいけないのか?会社にいる間はなぜ、美しくなりたいと思わないのか?何が美しいかは、みんな知っている、はずだ。ならば、それをプロジェクトの策定、プロジェクトの実行、プロジェクトの成果に取り入れてみよう。科学者のデービッド・ガランターは『機械美』の中でこう書いている。美的感覚は、私たちが美しいものに出合ったときに共鳴する脳内の音叉である。一流の科学者の多くが、美しいものにうっとりするのは不思議なことではない。科学の研究で、美が重要な役割を果たしていることは明らかなのだが、私たちはそれを信じようとしない。科学者が美について語ると、私たちはからかわれているような気がする。コンピューターのプログラミングで、数学的方法がうまくいかないと、「もっと数学的な方法を使え」と必ず言われる。本来ならこう言うべきだ。「数学など忘れ、プログラマーには美について教えろ」と。お分かり頂けただろうか?(みなさんには、お分かりのはずだ。)美しくないものは、何かが間違っている。きれいな思い出を残してみたいと思わないか?「不思議なものに出合って驚くことほど、すばらしい経験はない。それは、真の芸術、真の科学を育んでいく大切な心の動きである。何を見ても感動しない人、不思議に思うことができない人、びっくり仰天できない人は、吹き消されたロウソクも同然、すなわち死んだも同然である。」 by アルバート・アインシュタイン(Tom Peters 「The Project50」より)TO BE CONTINUED...
2003.01.10
自分が愛していないものを、人が愛してくれると、どうして思うのか?情熱は情熱を生む。情熱はかならず、まわりに伝わる。自分が恋に落ちるまで、プロジェクトを考え直し、見直し、枠組みを変えよう。熱意にまさるものはない。これは本当だ。プロジェクトの重要性よりも、それに打ち込む熱意の差が、成否を左右した例は枚挙にいとまがない。恋に落ちることなど想像もできないブロジェクトに巻き込まれてはいけない。ろくな結果が出ないことは目に見えている。しかしその一方で、どんなプロジェクトも「愛欲の対象」に変えることができる。たとえば、プロジェクト全体は退屈でも、その中に何か、自分のチャレンジ精神を刺激するもの、恋心をくすぐるものがあれば、その部分だけを取り出して、それをプロジェクト内プロジェクトに変えてしまえばいいのである。それがうまくいったら、またそそられるものだけを取り出して、プロジェクト内プロジェクト第二号にすればいい。要は、身体のどこかが熱くなるまで、あれこれいじりまわすことだ。これは、上司にとっても貴重な教訓になる。「重要な」プロジェクトを無理やり部下に押しつければ、結果は裏目に出る。それを避けるには、その仕事にはまってしまう人を見つけてきてチームリーダーにするか(それが一番かわいい部下でなくても)、チームリーダーになってほしい人の心に火がつくようにプロジェクトを見直すか、そのどちらかしかない。(Tom Peters 「The Project50」より) なるほど、熱意を持続させましょう。TO BE CONTINUED...
2003.01.09
人間の本性「人間共通10の悪癖」1.ひたすら自分のことだけを考えている。2.自分の観点からのみ、物事を判断する。3.自分の興味本位で話をする。4.他人の言う事に耳を貸さない。5.誠意のある感謝を滅多に他人にしない。6.他人の欠点探しが大好きで、ヤル気を殺す。7.他人に重要感を与えない。(プライドを傷つける)8.自分が悪いと知っていても、滅多に謝罪しない。9.他人の名前を覚える努力をしない。10.無いものねだりをして自分を不幸にして、明るいスマイルが顔からなくなる。 これは、ある方が事業の絶頂から人間不信に陥った時、ニューヨークのD.カーネギーの教室で、 出会ったものだそうです。 ちなみに、これは民族を超えた世界共通のものらしい。 この10の悪癖の逆をどこまで実行できるか? それが「人間通」の試金石となる。 (試金石:人物の力量や物事の価値を判定する規準となるもの。) 「人間通」を目指していきましょう。TO BE CONTINUED...
2003.01.08
『MTVネットワークス社 ― CEO トム・フレストン』ティーンエイジャーと子どもは、今も昔も変わらず、マーケティング担当者と親にとっては頭痛の種だ。それにしても、MTVネットワークスとそのボス、ベビーブーム世代のトム・フレストンには、どうやって彼らのことがわかるのだろう?ほかのマーケッターがみんな苦労しているというのに。設立から21年、フレストン氏がCEOとなって14年目を迎えるMTVネットワークス社は、新しい音楽、新しいファッション、新しいパーソナリティーで常にティーンエイジャーの流行の先端をいっている。MTVの子供向けチャンネル、ニコロデオンは、あいかわらず、全米で最も視聴率の高いケーブルチャンネルのひとつで、ラグラッツ・パーソナル・コンピュータからブルー・クルーズ・パジャマまで、ライセンス商品を次々に生み出している。長年視聴率でまま子扱いだったVH1音楽チャンネルも、ヤングアダルトに熱狂的な人気を呼んだ「ビハインド・ザ・ミュージック」や「ディーバスニフイブ」で、隙間市場を開拓した。広告業界出身のフレストン氏は、若い視聴者に支持される理由を、徹底した市場調査、顧客の嗜好を心から愛する若いスタッフの献身的な努力、そして、変化こそが唯一不変という認識だ、と言う。このインタビューで、彼は、移り気な若者マーケットを読み解く鍵を語った。■どうやって、あなたは若者マーケットの変化についていっているのですか? 一部の限られた視聴者を追いかけ、彼らだけを意識するようにしているそうすれば、他の主だった テレビ局との力ずくの競争に巻き込まれずに済むからね。 もし視聴者としっかりとつながって、彼らの頭の中やクローゼットの中やCDの棚を覗き込んで、 彼らの求めるものを嗅ぎ取って番組に生かせば、他のことはおのずと決まってくるんだ。■どうすればそれが可能なのでしょう? ここでは、主に消費者調査だ。 おそらく、私たちは、子どもやティーンエイジャーやヤングアダルトの調査にかけては、 誰にも負けないと思う。 ニコロデオンは2歳から12、3歳向けのチャンネルだし、MTVは、おもに18歳から23歳が 中心に観ている。 私たちは、何百というさまざまな調査をするんだ。 ときには、催眠術を使ったりもするし、彼らの生活をビデオに撮ったりもする。 定量的な調査もたくさんする。 でも、大切なのは、こうして若者の生態を知ることが面白くてしょうがない、と思っている スタッフがいて、そういう雰囲気の中で調査をすることだ。 彼らの耳は何も聞き洩らさないし、彼らには流行の変化の兆しを敏感に嗅ぎ取る本能とセンス があるから。 MTVはティーンエイジャーとヤングアダルトを対象にしたチャンネルだが、誰しもその年代を 足早に通りすぎて大人になってゆく。 ようやくある世代に独特のやり方や特徴に合った番組を提供できるようになったと思ったら、 彼らは風のように去って行ってしまうわけだ。 だが、ここで彼らを追いかけて行ってはいけない。 まったく違う性格の新しい世代がいまや遅しと次の出番を待っているのだから。■クラブには出かけますか? クラブの音楽は聴きますか? ああ、クラブには出かけるよ。 だが、MTVの選曲は、ずいぶん前に、ほかの人間に任せるようにしたけれどね。 もし、私の好きな曲を流していたら、今頃きっと廃業していたと思う。 私たちの会社には、しょっちゅうクラブに出かけて行って、そこで何が起きているか、 詳しく見てくる人間がいる。 いうなれば、次の流行の兆しをいち早くキャッチするシステムだ。 私自身、一日中MTVとVH1は観ているよ。 ここにいて素晴らしいことは、私たちの海外の番組も観ることができることだ。 MTVインドも観れるし、VH1ドイツも観れる。 そう、私は番組のファンなんだ。■どうやって視聴者の望んでいるものを探し出すのか、例を挙げてください。 ラスベガスヘ出かけていって、そこで、ベビーブーム世代の若いほうの世代と年齢が上の方の世代 それぞれ、35歳から45歳までと、45歳から55歳までの世代に、催眠術を使った。 こういうことはいつもやっていることじゃないし、よくやる調査方法ではないんだが、 面白かったので紹介するよ。 私たちは、この二つのグループを催眠状態にしたまま、昔のコマーシャルや、テレビ番組を見せたんだ。 そして、7歳の頃、14歳の頃、ティーンエイジャーだった頃、テレビを観るのがどんなこと だったかを質問した。 なぜなら、私たちの目的のひとつは、古いテレビ番組を焼きなおして、その番組との関係を再現する ことだったからなんだ。■ヒップ・ホップ・ブームと女性歌手ブームの次は何が流行ると思いますか? 今までは、ストレートな感情表現のロック・ミュージックと、リズム系のダンス・ミュージック が、交互に流行ってきた。 今は、リズミカルなダンス・ミュージックが続いている。 ロックは、明らかに冬眠状態だね。 ヒップ・ホップとラップの全盛時代だし、しばらくはこの状態が続くだろう。 ロックの出現以来、唯一の目新しい音楽だからね、ヒップ・ホップとラップは。 ほかの音楽にも影響を与えているよ。 ハードロック・ラップがそうだし、リズム・アンド・ブルース・ラップもだ。 ダンス・ヒップ・ホップというのもある。 カントリーを除く、ほとんど全てのものに影響している。 この傾向はますます強まるだろう。 70年代と80年代には、世界的なスーパースターといえば、北米の白人の音楽界から生まれる のが普通だった。 だが、それもピークを過ぎた。 多くの国で、その国独自のポピュラー音楽が育っている。 その国のスターが、その国の言葉で、その国の若者に合った内容を歌っている。 国産音楽は、ドイツでも、日本でも、中国でも、おおいに盛り上がると思う。■アメリカで流行っている音楽を、世界中に広めようとはしていないように聞こえます。 むしろ、それぞれの地域で生まれようとしている音楽を、育つままにしておこうとしているようですね。 そのとおりだ。 この頃は、世界はだんだん同じようになってきた、という人が多いが、とんでもない間違いだ。 今の若者は、特にアメリカ以外の若者は、二つのパスポートを持っていると言っていい。 ひとつは、国際パスポートと言おうか、このパスポートで、世界中の若者と同じ世界に入れる。 アクション映画や、スポーツのスター選手や、マライア・キャリーのような世界的な歌手や、 ある種のファッションやスタイルは、世界共通のものがある。 その一方で、彼らは、その地域だけの自分たちの世界に入るパスポートも持っている。 今の若者にとっては、この限られた世界が、ますます人切なものになりつつあるんだ。 私たちの番組はこの世界に入っていっている。■注目すべき世代はどれでしょう? 25歳以上の世代は冒険心に富んでいるという意味で注目できるが、だが、これから10年・20年 の大きな音楽の流行を決めるのは、もっと若く、新しく、数の多い、ジェネレーションY ではないかと思っている。 ジェネレーションYの一番上が、今、17歳だ。 この世代は、ベビーブーム世代よりも数が多い。 この世代は、豊かでよき時代に育ってきている。 彼らの好む音楽もその影響を受けている。 ハッピーな、パーティー音楽だ。 だが、今の彼らの中から、ボブ・ディラン、ジョン・レノン、ポール・マッカートニー、マービン・ゲイが必ず出てくる。■どうしてそう思うのですか? そういうものだろう。 彼らは、こんなに数が多くて、個性的で、メディア技術やそういうものに、すっかり魅せられている。 そんな彼らが、どうやって、世代としての認識を持つようになると思う? 20代、30代になったときには、自分たちの人生を本気になって歌ってくれる誰かが必要になるんだ。■MTVが流行させたものは何でしょう? MTVが始めたり、広めた流行というと、ニコロデオンが挙げられるだろう。 いわゆる最先端の、ヤングアダルト向きのアニメーションだ。 こういうものは、以前はなかった。 MTVがヒップ・ホップやラップを発明したわけじゃないが、確かなことは、ヒップ・ホップや ラップを採りあげて、アメリカの大衆音楽になるまで普及させたことだろう。 音楽やもろもろのこと、スタイルやファッションで、MTVから始まったとされるものは、 私たちはそれらをお茶の問に紹介したとは言えると思う。■自分のビジネス以外では、どんなマーケッターを尊敬していますか? AOL、アップル・コンピュータ、ペプシ、コーク、ヴァージンアトランティック航空。 ソニー・プレイステーションはすばらしい成功を収めていると思うよ。■あなたの経営スタイルが、若者市場への接近をしやすくしている面はありますか? 一人の命令で何もかも決まるような、カリスマ経営の会杜にはしたくなかった。 エンターテインメント業界では、そういう会社が多いんだが・・・。 クリエイティブで時代の先端をゆくような会社にしたければ、ボトム・アップでアイディアが 上がってくるようにしなくちゃいけない。■どうやって、そうしているのですか? 私たちは分権主義なんだ。 社風はオープンで堅苦しいところがない。 働く人に面白い職場だと思ってほしいんだ。 今は、エンターテインメント業界の会社の多くが、特にメディアの巨大複合企業は、 まるで工場のようになってしまった。 だから、ここでは、小さな会社の雰囲気を残したいと思っている。 私たちは業界最大手だ、なんて言わない。 ここはまだ専門店なんだ。 誰でも、何かしら新しいものを作り出すことができる。■あなた自身が60年代の若者文化の洗礼を受けていることが、今の若者マーケットに歩調を 合わせやすくさせているのでしょうか? 厳密に言えば、私は60年代の申し子とは言えない。 ヒッピーでも、過激派でもなかったから。 でも、私は確かにあの時代に生きていた。 60年代は、どこかで、後に続くポップ・カルチャー産業につながっている。 60年代、私たちは、新しいことは可能なんだ、と感じていた。 体制に従わないことは、恐れるべきことではなく、敬うべきことなんだと。 60年代は、本当の意味で、世代の意識が生まれた時代だった。 私たちはその意識をもとにビジネスをしている。 各々の世代の連帯感を核にしたビジネスをね。◇トム.フレストンから学ぶ、移り気なティーンエイジャーを捕まえる5つの方法 ①消費者調査が鍵。 できるだけたくさんやろう。 ②世代交代が起きたら、今までの世代を追いかけるのはやめよう。 次にやっててくる新しい世代に注目しよう。 ③仕事に本当に興味をもてる若いスタッフを育て、彼らが仕事を楽しめる雰囲気を社内に作り出そう。 ④職場を楽しい場所にしよう。 そうすれば、社員からアイディアが上がってくる。 ⑤世界中の10代の若者の経験は、国によって違ってくる。 その地域のティーンエイジャーの趣味に合わせよう。 「体制に従わないことは、恐れるべきことではなく、敬うべきこと。」 いいことを言うじゃないか! 逆に言えば、これからは、「体制に従うことが、恐れるべきこと。」だとも思う。TO BE CONTINUED...
2003.01.07
『サーチ&サーチ社 - CEO ケビン・J・ロバーツ』今となっては信じられない話かもしれないが、最近まで、テクノロジーに心酔する預言者たちは、インターネットが既存の広告とメディアの世界を破壊すると予言してはばからなかった。彼らは今でもそう言い続けている。しかし、現実は、そう単純ではないようだ。広告代理店や、テレビ会社、そして新聞までが、今年の売上は史上最高を記録した。これに貢献したのが、インターネット関連のベンチャー企業だ。彼らは何十億ドルという資金を既存メディアに使った。その一方で、これらの広告主たちは、インターネットを広告媒体として活用するのに、四苦八苦している。消費者がインターネット広告をクリックする率は急速に落ちている。シリコンバレーの大物企業には、ウェブでの宣伝をほとんどしないところもある。どうしたらインターネット広告を効果的なものにできるのか。その答えを求めて、業界全体が「失われた聖杯を求める」探求の旅に出ているといってよいだろう。そして、今日、とうとう従来の大手広告代理店までが、新しい見方をたずさえてこの旅に加わろうとしている。そのひとつが、ニュージーランド人の熱血CEO、ケビン・J・ロバーツ率いるサーチ&サーチ社だ。ロンドンに本社のあるサーチ&サーチは、92カ国に7000人の従業員を抱える大手広告代理店だ。元ラグビー選手で、歯に衣着せぬ発言で知られるロバーツ氏は、かつて、ペプシコの重役を務めた時代にコカ・コーラの自動販売機に弾丸を打ち込んだことでも有名だ。言いたいことを黙っている性分ではない。2000年のアド・テック(インターネット広告の会議)で講演するためにサンフ一フンシスコを訪れたロバーツ氏が、インターネット広告の将来についての彼自身の考えと、ウェブ広告について愛娘の車に教えられた話を、明かしてくれた。■ドット・コム企業の広告ブームが来たと思ったら、ここ数カ月の間に、何社も倒産しています。 何が悪かったのでしょう? インターネットはどこへ向かっているのでしょうか? アイ・ビレッジ杜のキャンディス・カーペンターに取締役のメンバーになってもらった。 これでわかるだろう、私がインターネットの重要性と将来性を信じていることが。 今、何が起きているのか? たくさんのインターネット企業が姿を消し、本当に頭のいいやつ だけが残ったのだ。 インターネットはなくなりはしない。 あぶく銭はトイレで流れてしまったが。 ドット・コム・ブームのせいで、途方もないアイディアが出すぎたのだ。 この間、ハーバード出身の連中と話をしたが、ビジネス・スクールの卒業生の三分の二が ドット・コム企業に就職しているそうだ。 言ってやったよ、そいつらどうしようもない馬鹿だって。 これまでに、ひとつのメディアがほかのメディアに取って代わった例はない。 AかBかどちらかでなければいけない、というものではない。 新しいコミュニケーションの手段が登場してきたのだ。 こいつは個人主義で、ややもすると反社会的ときた。 どうやってこれに、感情や人との関わりを植え込んでゆくか、言いかえれば、愛をもたらすか、 ということが重要だ。 私に言わせれば、インターネットは電気みたいなものだ。 どこから来て、どうやって来たのか、そんなことには興味はない。 私がやりたいのは、どうやってここに感情的なつながりを持たせるか、ということだ。■どうしてメディアの交代がないと言えるのですか? 最初のメディアは新聞だった。新聞はどうなった? まだあるじゃないか。 テレビが登場したとき、ラジオはもうおしまいだと言われたのでは? それが、今では、ラジオ局の数は史上最高だ。 それで、今度は、インターネットはテレビに取って代わる、だ。 麻薬中毒みたいだ。 そんなことは起こるはずがない。 テレビはなくならない。■オンライン広告があまり効果的でないことは、誰もが認めています。 どうやったら、うまくゆくのでしよう? 今のオンライン広告など、ハンバーガーの肉みたいなものだ。 そんな広告は、みんなもう飽き飽きしている。退屈そのものだ。 50年代のテレビ広告を知っているか? ちょうどあんな感じだ。 広告代理店が引き受けてやらなければいけない。 だが、代理店には40、50代の人間がたくさんいて、インターネットが怖くてたまらない。 それで、別の部署を作って、髪をブロンドに染めたスケボー乗りを集めて、インターネットを やらせているというわけだ。 インターネットは買いだ。 消費者にとっては、日常生活の情報源のひとつだから。 そのうち、インターネットは情報発信だけではなく、消費者の心と関わるのに役立つようになる。 有名ブランドは情報を出すだけじゃ、立ち行かない。 有名ブランドは神秘的で官能的だ。 我々の仕事は、いかにして、インターネットにこの神秘性と官能性をもたらすか、ということだろう。 今のところは、失敗の連続だがね。 まったくのところ。 大成功を収めたブランドを二つ見てみよう。 アップルはバイブレーター以来、もっとも官能的な製品ではないだろうか。 なまめかしさが製品のコンセプトだ。 私の娘は最近、新型のフォルクスワーゲン・ビートルを買ったが、毎日、車に話しかけている。 まるで、家族が一人増えたような感じだ。 ベッドに入りきらないから、たまたまガレージで寝ることになったが。 ほおずりせんばかりのかわいがりようだ。 私たちはニュージーランドに住んでいるが、みんな立ち止まって写真を撮ってゆく。 やさしく車の肩を叩いたりしてね。 インターネットでもこんなブランド・イメージを作り出したいものだ。■最近の株価低迷にもかかわらず、オンライン広告代理店の中には、既存の広告代理店を買収すると 息巻いている会社もあります。 それこそ、あほうじゃないか。 シスコシステムズ社のジョン・チェンバーズが言っているだろう。 「協力的競争」とね。 どうしてみんな、得意分野で仕事をしようとしないのか? 彼らはテクノロジーに明るいのだから、それで新境地を開けばいい。 デートはするが結婚はしない。 一緒になる必要はない。■最近のハイテク株の下落は、広告代理店にどう影響していますか? ドット・コム企業の衰えは悪い影響を与えるのではありませんか? ブランド・イメージの重要さは誰もが気づいたと思う。 そして誰もがブランドづくりに投資している。 今後、3・4年は強気でいける。 オールドエコノミーの逆襲がある。 プロクター&ギャンブル社は、株式市場で570億ドルの損を被って、そのままではいないだろう。 グローバル展開している代理店はもっともっとよくなる。 小さいところのうち、いくつかは苦しくなるかもしれないが。 これからすごいことが起きる。 傷つけられ、叩かれ、揺さぶられ、壊されて、オプションがただ同然になったドット・コム会社から 大量の復員兵が帰ってくる。 若い連中がドット・コムをやっているのを見て、正直ワクワクした。 ただ、みんながみんな成功すると考えるのは馬鹿げている。 彼らは、傷ついた分、利口になって、傷跡を残して帰ってくるだろう。 これは楽しみだ。■TBWA/チャット/デイ社の元クリェイティブディレクターが言っていたアイデアが印象に残っています。 エナジャイザー・バニー(アメリカで長期間、様々なバージョンで流れている、電池式のウサギが 主人公のCMシリーズ)の宣伝をどうオンラインでやれるか、ということですが。 そんなことを期待する消費者はほとんどいない。 広告代理店でもそんなことは考えていない。 インターネットのやつらはアイディアじゃなくて、テクノロジーで頭がいっぱいなんだな。 連中に言わせれば、「E」は電子(electronic)の「E」だ。 だが本当は、感情(emotion)の「E」なんだ。 その点を連中は勘違いしている。◇ケビン.ロバーツから学ぶ、広告とウェブの5つの法則 ①新しいメディアがほかのメディアに取って代わった例はない。 メディアは並存するものだ。テレビが登場しても新聞やラジオは生き残っている。 インターネットが普及してもテレビはなくならない。 ②真に成功しているブランドは、単に情報を発信しているだけではなく、人とのつながりがある。 インターネット広告は神秘性と官能性が必要だ。 ③オンライン広告代理店と既存の広告代理店は、それぞれ自分の得意とすることをすればいい。 デートするのはいいが、結婚する必要はない。 ④ドット.コム企業に逃亡した若者の帰還を歓迎しよう。 彼らは負傷したが利口になった。 ⑤テクノロジーに夢中になるのではなく、アイディアに夢中になろう。 「E」は電子(electronic)の「E」じゃない。感情(emotion)の「E」だ。 そうそう、感情(emotion)の「E」だ。TO BE CONTINUED...
2003.01.06
『TALK誌 - 会長兼編集長 ティナ・ブラウン』ティナ・ブラウンは、かつてバニティ・フェア誌の編集長として、妊娠中のデミ・ムーアのヌードを表紙に載せ、有名人の報道で新たな世界を切り開いた。また、ニューヨーク誌では、SMの女王についての長い記事を掲載し、大評判を得た。どちらも、アドバンス・パブリケーションズ社の一部門、コンデ・ナスト社の雑誌である。彼女のキャリアには賛否両論ある。しかし、彼女のファンも、そして彼女を最も厳しく批判する者も等しく同意するのは、「彼女には、世間の注目を集め、その作品を人々の口の端に上らせる、たぐいまれな才能がある。」ということだ。ウォールト・ディズニーのミラマックス・フィルムとともに、「TALK」という新しい雑誌の創刊を準備していた彼女が、その手を休めて、競争相手のひしめく市場で特徴を出す手法について語ってくれた。■あなたは話題性の女王と言われていますが、自分ではどう思いますか? 何を指してそう言っているのか、よくわかりません。 「話題性」という言葉は、軽蔑的なニュアンスで捉えられるようになってきたようですね。 機械的にポンと雑誌にくっつければいいもの、というように。 本当の「話題性」とは、読者の興味ということです。 もし読者が面白いと思う雑誌ならば、そこには「話題性」がある、と思います。 良い雑誌には、締め切り直前での、最も面白い話が掲載されているものです。 締め切りぎりぎりの。 面白くない記事は、読者に訴えることができません。 だから、私が面白いと思うものを、大勢の人が面白いと思ってくれれば、 それに越したことはないですね。 読者は、雑誌を面白いものから選びます。 「話題になっているから」ではないと思います。■とうことは、自分の直感を信じている、ということですか? そういうことですね。 私は面白くないことには、すぐに退屈しますから。■自分の雑誌を面白くするために、どんなことをしてきましたか? たとえば、ニューヨーカー誌でやられた、最も大胆なことは何ですか? ニューヨーカーの伝統を破ったこととして、ダイアナ妃の死の特集版を出したことが 挙げられると思います。 ダイアナ妃は土曜の夜に亡くなりましたが、私たちは翌週の金曜日には、特集版を出しました。 編集長のなりたての頃には、到底考えられないことでした。 とても文学的なカラーを持つ雑誌でしたから。 この特別版を出すことで、私たちは、とてもジャーナリスティックなことをしたわけです。 ニュース雑誌としての機能を果たしながら、今までの文学的な雰囲気も無くさないようにしました。 ニューヨーカーは週刊誌だったけれど、従来の内容では、毎週出す意味はありませんでした。 月刊でも、季刊でも、十分な内容でした。 ただ、読者のベッドの脇に読みもしない雑誌が積みあがってゆくのには、 何か手を打たなければならなかった。 自分で自分の首を絞めているようなものでしたから。 私はいつも、ニュースは読者の数を増やす手段だと思っています。 読者が特にその週に知りたいと感じている、興味をかきたてるようなニュースを、 毎週一つか二つ必ず入れなければならないと考えました。 こういう話題は、読者を惹きつける道具だから。 そして、一度雑誌を開いてもらえれば、他の記事も読んでもらえると思っています。■バニティ・フェア誌ではどうでしたか? バニティ・フェアでの一番の冒険は、妊娠中のデミ・ムーアのヌード写真を表紙に出した ことでしょう。 最初は、彼女の妊娠を間接的に伝える写真を撮るつもりでした。 でも、撮影も最後という時になって、アニー・リーボビッツ(写真家)が、 本当に撮りたかった写真を撮った。 彼女は私のところに来て、こう聞きました。 「この写真は雑誌に使えると思う?」 そこで私は、「表紙で使いましょう」と答えたんです。 最近になって、私も子どもができて、デミ・ムーアが膨らんだお腹を見せた時 どんなに誇らしく感じたか、その気持ちがとても良く分かりました。■非常に多くの雑誌が出版されていますが、あなたはどうやって特徴を出し、 読者の注意を惹いているのですか? 雑誌を床に放り投げて、たまたま開いたページを見たときに、どの雑誌か分かる ようでなければならないと思っています。 たとえばニューヨーカーなら、活字の書体ではっきりそれと分かります。 床に無造作に置いても、活字や漫画ですぐにわかるものです。 バニティ・フェアにしても同じこと。 だから、誰が見ても、すぐに、これはTALKだと分かる外見を作りあげたいと思いました。 そして、視点のはっきりしたものを。 誰か他の人が作った雑誌の要素をあれこれ寄せ集めても、なんにもならない。■読者が特別だと感じることが大切なのでしょうか? 表紙に載せる文や見出しにはたっぷり時間をかける。 表紙に載っているものは、読者を引き込むものでなければならないと思いますから。 違うと思えば、何回でも作りなおさせます。 表紙に載せる雑誌の宣伝文、見出し、本文からの抜粋、目次。 こうしたちょっとしたこと、小さいことの積み重ねが、読者を惹きつける雑誌の雰囲気と 基調を形作っていく。 表紙には姿勢があって、読者をつなぎとめるものがなくては。 どこにでもあるような表紙ではだめです。 新しい雑誌には、緊急治療室の医師の日記が、未編集のまま掲載されます。 救急医療の日常そのものを描き出すために。 手紙やEメールや日記では、ほかの場所では聞けない声が聞けることが多いですからね。■創刊パーティーを開くことは重要なのですか? 雑誌は、競争相手も多く、厳しい市場です。 ですから、新しい雑誌を出すときは、どんな手でも借りることが必要です。 この国は広いですし、多くの人に読んでもらわなければなりません。 新しい雑誌を出す時に、創刊パーティーを開くことは重要です。 一人でも多くの人に、創刊号を買いに行ってもらえれば、より成功に近づくことができます。■どんな宣伝でも、良い宣伝だということ? 宣伝というよりも、雑誌についての議論が必要だと思います。 「宣伝」という言葉で思い浮かべるのは、広報担当者が外へ出かけていって、 注意を惹こうとする姿です。 雑誌は議論することがとても大切です。 この忙しい現代では、雑誌は読者を強制的に振り向かせなくてはいけません。 私がこれまで追い求め、そして、やれると思ってることは、読者に雑誌を読んでもらうことです。 私が出した雑誌に無関心でいられる人は少ないと思います。 もちろん嫌う人もいますけど、それでも私の雑誌に関心があることには変わりません。■雑誌の創刊には、相当の費用が必要ですね。 コンデ・ナスト社で働いていた頃に比べると、予算はずっと少ないです。 タトラー誌にいた時に学んだことの一つは、 「予算がなければ、視点をはっきりさせなければならない」ということです。 一つの記事を書くのに、15人もの記者は派遣できません。 しかし、全く違う解釈で記事を書けば、読者の注意を惹くことができます。■雑誌の編集をしていなかったとしたら、何をしていたでしょう? おそらく、劇場を運営していたと思います。 もう一度生まれ変わって、人生をやり直すのなら。 生の観客の迫力はすごいものがあります。 毎晩変わる観客の反応が面白くてたまりません。■あなたは、どういう製品が良いと思いますか? フォルクスワーゲン・ビートル。 ビートルは素晴らしいと思います。 今、映画会社の共同出資者になっていますが、映画会社が新作を発表するたびに生み出される 想像力の豊かさにはインスピレーションをかきたてられます。 毎年、6編から10編の新作映画を製作していますが、配給のシステムを除けば、 一つとして同じような作品はありません。 毎回、全く新しい作品を作り上げていますから。■ニューヨーカーのようなすでに確立された雑誌を改革していくのと、 トークのように新しい雑誌を一から作っていくのとでは、どちらが大変ですか? ニューヨーカーでの私の仕事は、管理職そのものでした。 大勢のスタッフがいて、新たに32人の編集者と記者を雇って、60人以上の人を辞めさせました。 非常に骨の折れる、管理職としては大変な仕事でしたね。 私は、この名声を確立した雑誌を改革しなければなりませんでした。 でも、ニューヨーカーの雑誌づくりには、ある型があって、それを大幅に崩すことは難しい とずっと感じていました。 どこかでその型を残したい、完全に変えたくはない、と思っていました。 そうしてしまうと、雑誌の持つDNAを変えてしまうように思えたから。 だから、もしずっとあそこにいたら、その制約に苛立ちを感じるようになっていたでしょう。 ここでは、大組織の制約は一切ありません。 スタッフを集めて仕事をさせるのは、とても面白いし刺激的です。 彼らがプレッシャーの下で互いに補いあえるかどうか考えながら。 でも、今度は違った問題が出てくる。 まだ、創刊していないので、どんな雑誌か知られていないこと。 これには、ずいぶん苦労させられました。 たとえば、まだ存在していない雑誌のインタビューを受けてもらうには、 それなりの説得が必要ですから。■あなたの名前は、これまで編集してきた雑誌と一緒に語られることが多いですね。 あなたほど、名前の知られた編集者はそれほどいないでしょう。 あなたの知名度は、これまでの雑誌の編集に役立ってきましたか? それとも邪魔になっていますか? 私はこれまでに三つの雑誌を編集してきました。 たくさんの読者が読んでいたと思います。 読者の興味に応えてこられたのかもしれない。 私の名前が知られていることは、新しい雑誌にとって有利に働くと思います。 これだけたくさんの雑誌が出ている中では、編集長がよく知られた人物だということは、 説明の手間が省けますから。 だけど、編集者の評価は、最後に手がけた雑誌で決まるものです。 読者はその雑誌が面白いかどうかで判断します。 知名度で一度は読者を惹きつけることはできますが、それだけで読み続けてもらうことは できませんね。◇ティナ・ブラウンから学ぶ、マーケティングの5つの法則 ①自分の直感を信じよう。 誰の意見にも喜んで耳を傾けるが、自分の感性を信じて、最初にどう考えたかに立ち返る。 ②はっきりした個性のあるデザインにしよう。 他の雑誌の要素をあれこれ集めてきても、何の役にも立たない。 ③パーティーを開こう。 雑誌の創刊にはどんな助けでもありがたい。たくさんの人々に知ってもらわなくてはならない。 ④予算の使い方を工夫しよう。 新しい人材を発掘して、今までにない構成の中味を作ろう。 予算が少なければ、はっきりした視点を持つことが必要。 ⑤今ある人材を違った方法で活かそう。 コツは、どうやって彼らをやる気にさせるか。 記者であれば、以前は書けなかった話題を書ける気にさせる。--- 以上、他の業界にも通じるものが多いと思い「TALK誌」を取り上げました。 直感&個性! TO BE CONTINUED...
2003.01.05
『Amazon.com - 創業者・CEO ジェフ・ベゾス』どうしたら良いのだろうか?未処理トレイには書類があふれ、電話は鳴り止まず、次のミーティングにはすでに15分の遅刻。おまけに深刻な顔をした部下が「一分だけ時間を下さい」と待ち構えている。普通の人には危機的状況かもしれないが、管理職にあるものにとっては日常的な風景。アメリカ広しといえども、ジェフ・ベゾスほど猛烈なペースで仕事をこなしている経営者はそういないだろう。彼は、シアトルに本社を置くインターネット通販会社「Amazon.com」の創業者でありCEOである。急成長を遂げる彼の会社では、野心満々のマネジャーたちが、彼の注意を惹こうと躍起になり、社外の人間は彼の時間の一片でもかすめとろうと手ぐすね引いて待っている。インターネット社会の今日、CEOはいかにして自分の時間をコントロールすることができるのだろうか?かつてないほど、大量の情報が襲いかかってくるこの時代に。このインタビューで、ベゾス氏は時間管理の秘訣を披露してくれた。そのいくつかは、アマゾンの販売戦略と同じように、挑戦的で、独創的なものだ。■大量のEメールへの対応に忙殺されないためには、どうしたら良いのでしょう? 入ってくる情報に答えているうちに、完全に受身人間になってしまうことはありがちだ。 私が知っている唯一の解決方法は、一定の時間を自分で自由に使えるように取っておくことさ。 私の場合は、火曜日と木曜日。 この日には、会議を入れないようにしている。 あとの三日間は、各事業部長とのミーティングで完全に埋まっている。 この方法は私の場合、とってもうまくいっている。 出張もスケジュールの三分の一に抑えている。 それ以上だと、「火曜日と木曜日の時間」を確保できなくなるからね。■火曜日と木曜日に通常の仕事を離れて、どのようなことをしているのですか? 役立ったことの例を挙げてください。 ショッピング・センターに何度も買い物に行ったね。店舗のレイアウトを見に。 また、アマゾンのウェブサイトを見るのに相当時間を使うね。 仕事として客観的に見ているときは、うちのウェブサイトはダントツ最高のEコマースサイト だと自身を持っている。 でも、火曜日と木曜日に覗いてみると、些細なことがたくさん目について、恐ろしくなる。 これが重要なんだ。 それから、インターネット・サーフィンも定期的にやっている。 数週間前に、友人が小さなEコマースのサイトを教えてくれた。 質問に答えると、自分に最も合ったファックスを選んでくれるという。 数日してからそこに行ってみたら、残念なことにそのサイトは無くなっていた。 もっと早く行くべきだったんだ。■他には? 火曜日と木曜日には、感謝の気持ちを伝える時間を持とうとしている。 まだ十分には出来ていないけどね。 感謝の気持ちを伝える、っていうのは、つい後回しになりがちだけど、本当はとても大切なことなんだ。 長い目でみるとね。■アマゾンには、1690万人の利用者がいますが、利用者の意向を汲み取る方法として、 伝統的なフォーカス・グループを用いているのですか? それともテクノロジーを活用した新しい方法があるのでしょうか? どちらも使っている。 我々がこの四年間に集めた顧客情報は、昔ながらの会社が40年間かけて集めたものを上回っている。 これらの利用者の声はサービス改善に活用しているんだ。 簡単かつとても効果的な方法は、無作為に抽出した3000人の利用者にEメールで質問を送ることさ。 例えば、「今アマゾンで販売しているものの他に、どんなものを売って欲しいですか?」とか。 その答えは、信じられないほど面白い。 Eメールっていうのは、フィードバックを得るには最高の手段なんだ。 なぜなら、Eメールでは、礼儀正しさという人間の習性が抜けてしまうから。 Eメールでは、面と向かって話す時や、電話で話す時よりも、ずっと無作法で率直な意見が聞ける。 会社にとっては大変ありがたい。 フォーカス・グループは、直感を養うには素晴らしい手段だ。 しかし、対象となる人の数はせいぜい20人から25人だ。 それで答えを得ようとすると、たまたま聞いた話を結論に結びつけてしまう恐れがある。■アマゾンの成長の節目にあなたが果たしてきた役割は何ですか? 人々を啓発すること、叱咤すること、それとも、総参謀役でしょうか? 私の役割はいくつかある。 まず、不可能だと思われていることでも、可能になることがよくあるっていうことを、 皆に納得してもらうことだね。 私にはうってつけの役だと思うよ。 何しろ、アマゾンのやってきたことは、どれも当時は不可能だと思われていたことばかりだからね。 それから、とにかくスピードアップするようにさせている。 たとえ最初はあまり出来が良くなくても、とにかく早くやることが大切だってね。 私たちはまず経験することが必要なんだ。 ある地点まで到達したら、私は手を引いて、みんなに仕事をやり遂げてもらう。 そして、ウェブに仕事の結果がアップされたところで、変更すべき点を指摘する。 ウェブの仕事で忘れちゃいけないのは、取り返しのつかない失敗なんて滅多にない、ということだ。 唯一致命的なのは、失敗を恐れて、タイミングを逃してしまうことだ。 だから、まず、とにかく早くやって、後から修正した方がずっといいいんだ。■あなたにも理解できないような非常にテクニカルな内容の会議を主催しなければならない時は、 どうしているのですか? 経営に多くの時間を割いていますが、会社の方向性を決めるようなテクノロジーについては、 十分に理解できるのでしょうか? 昔からある問題だね。 まず最初に、自分ではそういう会議を主催すべきではないだろうね。 誰か他の人間に任せるべきだ。 このことは、人を雇う時によく考えるよ。 我々のビジネスは、つまるところ、人だからね。 私はもともとコンピュータ・サイエンス畑の出身だから、テクノロジー担当の最高責任者を面接して、 その人物が自分の言っていることをどの程度本当に分かっているのか、判断するのは簡単なんだ。 だが、会計担当の最高責任者を面接して評価するとなると、ずっと難しいだろうね。 実際のところ、幹部候補を面接するときに一番気にかかるのは、この人物が果たしてどれだけ 部下を採用する能力に長けているか、ということなんだ。 面接時間の少なくとも半分はそこに費やしている。■取締役たちとは、どのように働いているのですか? 20年代のUSスティールにように、大きなマホガニー製のテーブルを囲んで、 6時間にもわたる会議を開く、というのとは違うような気がしますが? 実は、この点では、旧態依然とした方法を取っている。 面と向かって話すぐらい効果的なことはないからね。 私の知る限りでは、それ以上の方法はまだないように思うね。 Eメールや電話は、素早く意見交換するには、素晴らしい道具だ。 でも、何かをじっくり話しあうときには、実際に顔を合わせた方がずっといいんだ。 私たちは、取締役会でよく笑うし、仕事もすこぶるはかどる。 私たちの場合、形式ばらない方が、ずっと多くのことができる。■毎年12月になると、幹部も含めた従業員総出で倉庫の梱包作業を手伝ったり、電話センターの オペレータを勤めたりするそうですが、どうしてこうしたことが必要なのでしょう? たとえ短期間でも、お客さんに直結する仕事をすると、驚くほどいろいろなことが分かってくる。 集配センターで働けば、骨身にしみて分かる。 時間どおりに品物を送らなければ、12月25日の朝、クリスマスツリーの下に何のプレゼントも 見つけられない子供が出てくるってことがね。 仕事の目的を体感できる時間なんだ。◇ジェフ・ベゾスから学ぶ、インターネット社会で時間を管理する5つの法則 ①自分で自由に使える時間として取っておく。 定期ミーティングは入れない。 ②自由に使える時間には、普段しないことをする。 意外な場所から学ぶ。 ③急いで仕事をして、後から小さいミスを修正する。 ウェブの運営では、遅いことだけが致命的なミス。 ④利用者の意見を知るために、Eメールを積極的に活用する。 Eメールの意見は礼儀正しくないが、率直。 ⑤感謝の気持ちを伝える時間を確保する。 緊急な仕事ではないが、長い目で見ると、とても大切な仕事。--- 以上、テストマーケティングとしてウェブサイトの活用を考えていることもあり、 最近よく利用している「Amazon.com」を取り上げました。 スピードアップ! TO BE CONTINUED...
2003.01.04
『J.CREW - CEO エミリー・ウッズ』1983年、父親の経営する通信販売会社に入ったエミリー・ウッズは、弱冠21歳で「J.CREW」ブランドを立ち上げた。カジュアル・ファッションの草分けとなったこの会社は、洗いざらしのチノパンやシンプルな丸首のTシャツを求めやすい価格で売ることから始まった。今日、年商7億ドルにまで成長したJ.CREWは、バナナ・リパブリック、アメリカン・イーグル、GAPなどのブランドと熾烈な競争を繰り広げている。新しいものを生み出せば、あっという間にコピーが出まわる。このファッション業界の常識は、最近では他のビジネスにも見られるようになった。常に流行の最先端をいき、エキサイティングであること。この業界で勝ち残る方法はそれしかない。通信販売から店舗販売、インターネット販売へと事業を拡大し、J.CREWをここまで成長させたウッズ会長が、いかに最先端のファッションを生み出し続けてきたか、そのノウハウを語る。■J.CREWを始めた時のビジョンは? どこにも見つからない服をデザインして売りたい、と思ったのが最初でした。 私たちの会社を最初に有名にしたのは、綿100%の無地のTシャツなんです。 信じられるでしょうか? その頃、Tシャツといえば、スポーツTシャツのことで、柄の入っているものばかりでした。 それ以外には、下着のTシャツしかありませんでした。 それからチノパン。 比翼仕立てのボタンで、洗いざらした砂色のチノパンを売り出したのは、私たちが最初でした。 ■成功した新商品といえば? 上下別々に買える水着です。 最初にビキニを売り出したとき、上下別々のサイズで買えるようにしました。 それまでは、誰もそんな風に売っていませんでした。 実は私自身、若い頃、ずっとそういう水着があれば、と思ってました。 それから、カシミヤのセーター。 カシミヤブームの前から注目してました。 8年前か、10年前に、一年中着られる男女兼用のカシミヤを売り出しました。 15色以上のバリエーションで。■それもやはりあなた自身が好きだったからですか? カシミヤが好きというよりも、カシミヤ狂といったところですね。 私の持っているセーターの90%以上はカシミヤ製。 あまり言いたくありませんが、山ほどカシミヤを持っています。■現在、いろいろな会社が様々な分野でJ.CREWと競合していますが、 他社以上のものを提供するために、どうしていますか? 下着からビーチウェア、バケーション用に、週末用、オフィス用の服まで、 全て同じ店で揃うのはJ.CREWだけです。 例えば大学生向けの服で競合したり、週末のカジュアルウェアで張り合ったりと、 私たちの製品の一部で競いあう会社はあります。 ヨーロッパ調の洗練されたデザインで競合したり。 だけど、私たちと同じ価格帯で、同じように幅広い商品ラインを持つ競争相手はいません。■J.CREWが、他の競争相手と異なる点は具体的に何でしょう? まず、第一に、J.CREWはブランド・ロゴを前面に押し出していない、 ということでしょう。 「J.CREWブランド」で固めるという意識はありません。 ブランド・ロゴの導入を98年の秋に一度考えましたけど、今考えると 乗り気ではなかったし、やめておけば良かった。 失敗して良かったと思っています。 私にとって本物とは、簡単にいうと、まずどんなときでも、競技団体や スポーツ・ジムや大学の宣伝はしないことです。 むしろ、鮮やかで洗練された色使いが、J.CREWらしさを最もよく 表現していると思います。 例えば、フクシャ色とか、砂色とか、ふじ色とか。■ホットピンクではなくてフクシャ色と呼んで、顧客は気にしないのですか? ホットピンクでは、あまりJ.CREWらしくない。 そこがポイントです。 フクシャ色とは呼びたいけれど、ホットピンクとは呼びたくない。 そういう細かいこだわりが、結局、J.CREWというブランドを形作っています。 それは確かです。■来シーズンのデザインを考える方法は? 現在流行っているものではなく、過去にさかのぼって考えるようにしています。 今の流行りは来年欲しいものとは違いますから。 デザイナーたちは、新しいものを取り入れて消化するために、あちこちを 旅してまわっています。 思いがけない場所を訪れることがとても大切です。 ルイジアナからラスベガス、ギリシャ、そして、フィレンツェ郊外フィエーゾレの 国際傘博物館へと。 インスピレーション、新しい素材、布地、吹きガラスの色、しわだらけの紙の手触り、 建築物からの影響、そんなものを求めてね。 例えば「007/ドクターノオ」でウルスラ・アンドレスの着ていたビキニや、 「暗くなるまで待って」のオードリー・ヘップバーンのスタイルが、 今年のファッションに大いに影響しています。 細部やシルエットや仕立てを過去から取り入れ、新しく開発された洗い方や仕上げ方と、 ストレッチ素材や極地用のフリース、フェルトやシルク・カシミヤの混紡などの 新しい素材とで、現代風にアレンジするのです。 ワードロープの中には、変えたいものもあります。 一方で、ずっとそのままにしておきたいものもあります。 なぜなら、それが、その人の個性の一部で、変わらない本質だから。■年齢を重ねるにつれて、流行に鈍感になる心配はありませんか? そのことはいつも意識しておかないといけないと思います。 私自身のライフスタイルは同年代の人よりも若いとは思うけれど。 独身ですし、子供もいません。 よく外に出て歩き回り、世界を見て、そして、時代に合ったふさわしいものを読み、 ふさわしい映画を観て、ふさわしい音楽を聴くことが大切です。 前の夫(映画プロデューサー)と出かけると、彼がいろいろ教えてくれるので、 今の流行りがよく分かります。 それに、今のボーイフレンドは30歳だし。■失敗したことは? そう、何度か失敗したことはありました。 2年ぐらい前に、紳士用に出した細身のズボンが9割方の店でよく売れたので、 紳士用にしてはモダン過ぎるデザインに走ってしまいました。 そうだ、成功体験が誤った方向へ導くこともあります。 薄い黄緑色に凝って、少しやり過ぎてしまい、いろいろなスタイルでこの色を使いました。 2・3のスタイルなら良かったけれど、少し増やすと、もうやり過ぎでした。 売れ残って、店の印象も悪くなりました。 ■97年に会長を引退した、あなたの父親のアーサー・シネダー氏は、 大変厳しい経営者として知られていました。 あなた自身も父親の評判に影響されることはありますか? 父の厳しさには、人を不愉快にさせるものもあったと思います。 少しは私の評判にも影響しているのかもしれません。 私は仕事には厳しいと思います。 自分に高い目標を課しているから。 そのことは誇りに思っています。■社外の経営者で尊敬する人は? ラルフ・ローレン ―彼自身のビジョンを完璧に実現したことに対して。 ウォーレン・バフェット ―豊かな常識と実直さ、理解力、高潔さ、そして賢さに対して。 リチャード・ブランソン ―リーダーシップと革新性、そしてとても楽しいことに。 それから、 ジャック・ウェルチ ―会社を率いるリーダーシップに対して。■製品ですばらしいと思うのは? アップル、フォルクスワーゲン、アブソリュート・ウォッカ、いずれも マーケティングがすばらしい。 キール(高級美容用品メーカー)は、品質と一貫性が優れている。 ベン&ジェリーズは、品質とマーケティングと、それに面白さ。 アイボリー石鹸、これなしには生活できないわ。 それから、もちろん、クリスピー・クリームのシロップつきプレーン・ドーナッツ、ね。◇エミリー・ウッズから学ぶ、競争の激しい市場で勝ち残る5つの法則 ①ユーザーの抱えている悩みを解決しよう。 (J.CREWは、トップとボトムがサイズ別に購入できるビキニを売り出した 最初の会社だった。 上下のサイズの違いは、若い頃のウッズの悩みでもあった。) ②ひとつの製品で成功したからといって、そればかりに固執していては、袋小路に陥る。 (例えば、一年後に自分の店に立ったとき、同じ色ばかりが目に付くような ことはしたくない。) ③伝統的なスタイルに背を向けないで、復活させよう。 (例えば、J.CREWは昔ながらのピーコートを、新しい素材や異なる色で 何年も売り続けている。) ④信頼のおける人々と仕事をしよう。 (会社を大きくしすぎて、何もかも人任せにするのは得策ではない。) ⑤流行に敏感でいよう。 (時代に合ったふさわしい本を読み、ふさわしい映画を観て、ふさわしい 音楽を聴き、若い人たちと常に付き合うようにする。)--- 以上、今僕が考えていることとピッタリ合った考え方や教訓がありましたので、 「J.CREW」を最初に取り上げました。 ちなみに「J.CREW」は個人的には好きですが、当然ながら営業目的ではありません。 (微笑) TO BE CONTINUED...
2003.01.03
原題:『BOSS TALK』邦題:『われわれに不況はない 世界最強CEO21人の経営術』編者:ウォール・ストリート・ジャーナル編集部発行:扶桑社 今日は、この本の「まえがき」を紹介します。---「まえがき」 トム・ピーターズ(僕の私淑する人)何年か前、私は「ワーオ!を求めて」The Pursuit of Wowという本を書いたことがある。しかし、ここではそのことは忘れてもらって構わない。なぜなら、本書には「ワーオ!」と叫ぶようなものは何もないが、これは「ワーオ!」の上をゆく本なのだから。本書は、ズバリ、当代一流の経営者たちのインタビュー集である。そして、彼らがいわんとする「成功の秘訣」とは、 実際的な能力(すなわち、常識的なセンス)と ひらめき(すなわち、非凡なセンス)の両方が必要だということだ。というわけで、この注目すべき指南書から目玉となる部分をお伝えしよう。■ジャック・ウェルチの場合はこうだ。 ウェルチはここ百年ほどの間に経営者としてもっとも成功した人物といっていいだろう。 しかし、彼の話を聞いてみると、成功の秘密というのは、実は秘密でもなんでもない。 ただ、ひたすら、人間の才能を伸ばすことにこだわり続けてきただけだ。 (まるで、NFLきっての名監督の発言のようだ。) しかも、ウェルチは、あの巨大企業GEの幹部たちに、自分たちを街角の食料品店のおやじだと思え、 と言っているという。 「人」と「顧客」と「サービス」と「イノベーション」 この四つの基本に忠実であれば、すぐに正しい決断が下せるのだとか。 そんなに単純なことなのだろうか? (実際に食料品店を経営してみると、これはなかなか難しいことだが。) 実は、この指摘はある程度当たっている。 ここにこの本がお伝えする「秘訣」が隠されている。 すなわち、経営の「秘訣」とは、自分たちの会社が置かれた状況の中で、あくまで基本に忠実であること ―というより、とことんそれにこだわること―それに尽きるのだ。■マイクロソフトのCEO、スティーブ・バルマーが教えてくれたことも、「単純明快さ」だ。 大きな会社のトップは、北はどっちなのか、会社の進むべき方向を明快に示さなければならない。 何千人という人間を奮い立たせ、ひたむきに働かせるような、熱狂的な目標を立てなければならない。 「はっきりした考え」と「人々を導く将来計画」が彼の合い言葉だ。 ボスは風見鶏のようなものなのだ。 トップのもう一つの役目は、何が本当に大切なのか、を部下に示すことだ。 ・・・つまり、何が大切ではないか、ということをだ。 (CEOの友人が言っていた。「いいかいトム。実は『何をしないか』が問題なんだ」と) いいぞ、スティーブ。 (そう、結局のところ、大企業の10社に9社は、はっきりした考えを持っていないということだ)■今度は、ブランドづくりの基本について、驚くべき「話題性」を作り出すことにかけては 天下一品の人物から基本の話を聞こう。 例えば、現在、雑誌『トーク』の会長兼編集長を務めるティナ・ブラウン。 (『バニティ・フェア』誌と『ニューヨーカー』誌の建て直しの女王でもあった。) 彼女もまた、山ほど、役に立つ知恵を授けてくれているが、私の一番好きなのは、やはり、 何度でも繰り返して言う価値があるこれだ。 ”もし商品が本当にいかしてなかったら・・・「話題性」が役に立つはずがない” ブラウンは生まれながらの「話題性」の大家だが、何をさておき、ものすごい商品 ―それまでの内容とまったく違う、圧倒的にエネルギーにあふれた商品― を作り出すことのできる「話題性」の大家だったわけだ。 彼女は、メディアであろうがなかろうが、企業をいつも新鮮にしておきたいと決意している人間に 必須と思われる秘密を明かしてくれた。 いわく、彼女は「すぐに退屈する」と。 これが新鮮さの秘訣なのだが、不思議なのは、そのブラウンが一貫性をも擁護していることだ。 彼女は「雑誌を床にほうり投げて、たまたま開いたページを見たときに、どの雑誌か 分かるようでなければならない」と言う。 なるほど! 我々はブランド力の偉大なる秘密に到達した。 新鮮であると同時に、親しみを感じさせることだ。■ブラウン氏のテーマは、サーチ&サーチのCEO、ケビン・ロバーツが大声で繰り返している。 ブランド形成の秘訣など、秘訣でもなんでもない。 広告マンによれば実際はこうだ―広告が問題なんじゃない。 問題なのは、商品がすごくエキサイティングかどうかと、どれだけの人の気持ちに 長く働きかけられるか、ということだ。 例として、彼は言う。 「アップルはバイブレーター以来、最も官能的な製品じゃないか」それから、彼の娘が 「新しいフォルクスワーゲンのビートルを、頬ずりせんばかりの可愛がりようだ」 といたずらっぽく笑いながら話す。 これら二人の大家にとって、ブランドづくりとは、上っ面な話じゃない。魂に訴えることなんだ。■イートン・コーポレーションは、1911年にトラック用アクセルのメーカーとしてスタートした。 そのイートンを、CEOスティーブン・ハーディスは、ニューエコノミーの世界で活躍させている。 彼の成功の秘訣は、ここ20年で編み出された新しい経営手法と真っ向から対立するものだ。 ハーディスは、よくすることばかり考えすぎだ、と言う。 つまり、製品改良のしすぎ、絶え間ない改善のやりすぎ、新機能のつけすぎだ。 社内の人間がわくわくしても、顧客にとってはあまり意味がない。 そこで、彼はこう主張する。 「どうあがいても成長が望めず、わずかな投資効果しか期待できない分野に、会社の資源を 使い続けてはいけない」その代わり、 「新しい分野に思い切って出て行って、確かな価値のある新しい力を身につけなければいけない」 ハーディスはまた、他の何人かが力説した点をもう一度強調している。 常に新鮮な気持ちでいることだ。 ハーディスによれば、教養学部の出身であることが役に立っている。 常に読書するようにし、また、幅広い分野の行事に参加する。 そこで得られた奇抜なヒントが、根は保守的な彼の会社を、しばしば重要な戦略的転換点に 導くことになる。 うーむ。■H・リー・スコットは、ウォルマートのCEOだ。 彼は数え切れないほどの洞察を与えてくれたが、私が最も気に入っているのは、この本で何度も 語られたこの言葉だ。 「最大の失敗は、自分のスケジュールを管理できていないことだ。 社内でも、社外でも、これほどいろいろやらなければいけない、とは思っていなかった」 何年か前、私が経営戦略についての記事を書いていたときのことだ。 どんなリーダーでも直面する唯一最も重要な戦略課題は「時間配分」だ、と書いて、 数量分析を得意とするマッキンゼーの同僚の失笑を買ったことがある。 「我々人間の中味は、時間の使い方で決まる。」 ジョージ・W・ブッシュであろうと、H・リー・スコットであろうと。 アーメン。 そう、アーメンだ。 私が座ったまま一度も立ち上がれずにいた時、つまりこの本の中味を一気に吸い込んでいた時、 何度この言葉を繰り返したことだろう。 「アーメン」 これはロケット科学の本ではない。 これはおそろしく複雑で難しい仕事に取り組んだ人々についての本だ。 この本は、その複雑さを単純にした人々について語っている。 そして人間らしく対処した人々について。 ほんの一握りの明白な真実にあくまで忠実であらんとした人々について。 彼らが忠実であろうとしたことは、真実を語ることであり、人材にとことんこだわることであり、 顧客の声に耳を傾けることであり、「完全な情報」が手に入る前にすばやく行動することであり、 スケジュールを管理することであり、そして、積極的に外に出て「本社病」にかからないようにする ことだった。 すばらしい。 この本を読んだあと、この並外れたリーダーたちが我々読者に分け与えてくれたものを一枚の スライドに要約してみた。 こんな具合だ。 単純明快で人々がわくわくして興奮するような目標を作ろう。 (戦略の権威、ゲーリー・ハメルは「『ビジネス』ではなく『それを生み出すもの』 を創りだそう」と言っている) 人材の育成にとことんこだわろう。 (人材の育成は、一流のボスたちの多くが、24時間365日の仕事として取り組んでいる) スピードは完璧さに勝る。 (すばやい意志決定は、物事を明らかにし、人々をやる気にさせ、すみやかな修正を可能にする) ぐずぐず「先延ばし」するよりも「ジャンプ」した方がいい。 (「人まね」は過去を完璧にして、未来に目をつむることだ) 真のブランドは官能的だ。 (広告の問題じゃない―雑誌であろうと、ペンティアム・プロセッサであろうと、 感情にしっかり訴えるかどうかが問題だ) 真実を話そう。 (変革の設計は信頼なしには成り立たない―何をおいても) 自分のスケジュールを管理しよう。 (つまるところ自分の持ち物は時間だけ。時間の使い方で、そのリーダーが何に価値を 置いているかが分かる。 人材育成に時間の20%しか使っていない? それでは「人材」にこだわるリーダーとは言えない) 会社の外に出よう。 (リーダーは誰しも、取り巻きに囲まれて現実との接点を失う危険に、常にさらされている) 顧客の声に耳を傾けよう。 (顧客はあなたのことをあなた以上に知っている。よく耳を澄まして彼らの真摯な訴えを 心から受け止めよう。 ちょうど私のビジネスのひとつでこれを経験したばかりだが、忘れられなくなるほど ショックで、計り知れないほど貴重な体験だった) 偶然だが、2001年9月11日のテロ事件はこれらのテーマと無縁ではない。 前にも述べたように、この本はロケット科学について語ったものではない。 ストレスを感じ混乱に陥っているときには、はっきりとしたメッセージとイメージほど 重要なものはない。 他の者たちを奮い立たせることのできるリーダーは、GEのウェルチにせよ、NYのジュリアーニ市長 (当時)にせよ、我々の心の中に最も響く琴線に触れることができるのだ。 その良い例が、ガンジーであり、チャーチルであり、ルーズベルトであり、レーガンだ。 リーダーシップとは、つまるところ、この上なく複雑だ。 そして、この上なく単純でもある。 この本では、ともすると退屈になりがちなリーダーシップ論が、すばらしい作品に仕上がっている。 そして何より、この本は、26歳の新人から大会社の新任CEOにまで、幅広い層に ふさわしい読み物となっているのである。--- さすが、トム・ピーターズ。 次回から、各テーマに沿って数人のCEOをピックアップして紹介していきます。TO BE CONTINUED...
2003.01.02
本年も宜しくお願い致します。前に掲示板に書いてから、暫く時間が経ってしまいましたが、試作品の「コーヒー焼酎」が予想以上に好評のため、まだ「コーヒー焼酎」を飲まれたことのない、コーヒー好き・焼酎好きの方にプレゼントさせて頂きます。尚、プレゼント対象は、下記の条件を満たされている方に限らせて頂きます。①1月1日時点で、僕の楽天日記にリンクして頂いている方、または、 僕の掲示板に書き込んで頂いている方②コーヒー、または、焼酎が好きな方③飲まれた感想をお知らせ頂ける方ご希望の方は、掲示板にその旨お書き下さい。尚、量に限りがありますので、締切は1月3日(金)迄とさせて頂きます。掲示板に書き込んで頂いた方には、後日(1月4~5日頃)、送付先のご住所等をメッセージ等にて確認させて頂きます。発送予定日は、1月6日~8日頃を予定しています。 ※上記により、お知らせ頂きました住所等の情報につきましては、 本プレゼントの送付目的以外には使用致しませんので、ご安心下さい。
2003.01.01
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