60ばーばの手習い帳

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May 15, 2024
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☆鍾…ショウ、あつ(める)、つりがね、さかずき 
☆輯…シュウ、あつ(める)、やわ(らぐ)

☆蒐…シュウ、あかね、あつ(める)、かり 
☆纂…サン、あつ(める)、くみひも、つ(ぐ)



​  「あつめる」と読む漢字は常用漢字では「集める」であって、この一字で間に合ってしまうのですが、ほかにも「あつめる」漢字はあって、集めてみると微妙なニュアンスの違いが面白いと感じます。

 「親の愛を一身にあつめる」という場合の「あつめる」は「鍾める」と書けます。「鍾(ショウ)」は「鍾愛」(愛情をあつめる)のように、心情に関する事柄をあつめるときに用います。元は金属製の酒壺の意味なので、愛情を注ぎ入れるイメージです。「鍾乳洞」の「鍾」でもあります。この「鍾」は「釣り鐘」。釣り鐘の表面の突起が「鍾乳」で、「鍾乳」のような突起ができるのが「鍾乳洞」です。

 ジョン・ディクスン・カーの作品に「帽子収集狂事件」という題名があります。今は「収集」を使いますがが、私が初めて読んだ頃は「蒐集」の字が使われていました。
 この「蒐」はアカネだったのですね。知りませんでした。染料にする草を狩り集めるイメージでしょうか。

 「編集」と同じような意味の「編纂」の「纂」も「あつめる」です。元の意味は「組紐」なので、糸をよりあつめて1つにするイメージです。

 「輯(シュウ)」は、車の積載部の意味から借りて「あつめる」「やわらぐ」の意味を持つ漢字です。車の荷台に荷物を整理して乗せる感じでしょうか。「材料をあつめて整理する」です。「編輯」=「編集」の熟語で使います。

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Last updated  May 15, 2024 12:00:30 AM
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※日記中、共通して次の文献を参照させていただきました。

漢字の成り立ち 参照元 「新明解現代漢和辞典」三省堂
熟語の意味   参照元 「新明解国語辞典」三省堂
小倉百人一首  参照元 「原色小倉百人一首」鈴木日出男・山口慎一・依田泰 
        参照元 「田辺聖子の小倉百人一首」田辺聖子
枕草子     参照元 「新版 枕草子」上下 石田穣二訳注 角川ソフィア文庫
古今和歌集   参照元 「古今和歌集」 佐伯梅友 岩波文庫
新古今和歌集  参照元 「新古今和歌集 新訂」佐々木信綱 岩波文庫
万葉集     参照元 「図解雑学楽しくわかる万葉集」中西進
        参照元 「100分de名著 万葉集」佐々木信綱 NHKテキスト
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