60ばーばの手習い帳

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May 3, 2024
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カテゴリ: ミステリー三昧

 ミステリー、SF、ホラーと多彩な内容が詰まった竹本健治の短編集『フォア・フォーズの素数』の最後を飾る一編が『銀の砂時計が止まるまで』です。

祖父を亡くしたボクは、この星でたったひとりの住人でした。
 ボクの空想の中で、時間の神様は、きれいな女の人でした。ある日、ボクはお気に入りの岩浜に座って海を眺めた帰り道で、海辺で倒れている女の人をみつけました。 彼女は、思い描いていた時間の女神そっくりでした。

 ボクの介抱で彼女は意識を取り戻し、一緒に暮らし初めますが…。



 孤独の悲しみが、ひたひたと押し寄せてきます。出会いと別れは、ずっとひとりだった時以上の寂しさを置いていくのです。
 この短編集全編に、取り残されていく少年の孤独が色濃くにじみ出ていますが、とりわけこの作品は胸に迫るものがあります。
 少年の星の秘密には伏線も張られていて、うまく構成されています。​

​海も空も、嘘のように青くひろがっていた。​​

 少年の視点から書かれたストレートな文章が、きらっとした言葉がそのまま届く作品です。

  ​参照元:竹本健治『フォア・フォーズの素数』角川書店 から『銀の砂時計が止まるまで』 ​ ​​






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Last updated  May 3, 2024 12:00:25 AM
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