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パイといえば、バターを練り込んで幾重にも折り重ねたパイ生地が思い浮かびますが、これはその代わりにマッシュドポテトを使った、挽き肉のパイです。家庭料理らしく、あえて素朴なレシピを紹介しますが、工夫次第でいくらでも豪華にできますので、独自にアレンジして楽しんでいただけたらと思います。材料:ジャガイモ500g、挽き肉200g、ニンジン半本、油、塩、こしょう。作り方:(1)ジャガイモは茹でてつぶし、マッシュドポテトにする。(2)みじん切りにしたニンジンを挽き肉とともに油で炒め、塩・こしょうで味付けする。(3)耐熱皿に薄く油を塗り、炒めたものにポテトを1/4~1/3混ぜたものを敷き詰める。(4)上から残りのポテトで覆い、表面に焦げ目が付くまでオーブンで焼いて、できあがり。(5)切り分けて、ケチャップなどを付けていただく。マッシュドポテトに牛乳を混ぜても可です。肉の味付けはシナモン等も可。炒めたものにポテトを混ぜるのは、切り分けたときにパラつかないための、はなだんなの工夫です。覆ったポテトの表面にフォーク等で“砂紋”を描くと美しいでしょうね。焼くときに粉チーズを振るのも可。食べるときにバジリコを振りかけるのも可。適宜バターも使えます。もちろん、オーブントースターで構いません。巷のアイリッシュ・パブには「ギネス入りビーフシチューのパイ皮包み」などというメニューも散見されますが、こういうパイもいかがですか。
2005年03月31日
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豚挽き肉といえば、ギョーザやシューマイに使うのが通常でしょうが、今回はおろししょうがと塩少々を混ぜたうえでよく練り、薄く成形してフライにしてみました。赤身のジャキつき、脂身のヌルつきともに無く、(ヒレ肉とまでは言いませんが)均一の仕上がりとやわらかな食感に、子たちにも好評でした。以前、豚挽き肉をよく練ったものに好みのハーブ類を混ぜ、細長くしてラップでくるんで電子レンジで加熱し、「自家製ソーセージ」を作ったこともありますが、豚だからよく加熱しようとすると、お汁が噴いて出て、カスカスの仕上がりになったことがありました。牛でも「ハナダナン・クックブック」の「ハンバーグα」(下記*)のように、肉100%でたまねぎもパン粉も入れないものは、パサパサになる危険性が大です(^_^;)。しかし、今回はフライですので、かなり長時間揚げたのですが、中までジューシーにできあがりました。なお、西洋のカツレツは「多めの油で焼く」ような料理、とのことで、わたしはカツの半分強がつかる程度のサラダ油で揚げました(ずっと弱めの中火で、最後だけカラッとさせるため火を強めた)。「叩ァけーばー、延ーォびーる、カツレツの肉ョ」と歌われるほど薄ければ、もっと少量の油でいいのでしょうが、さすがにミンチとんかつでは、そこまではいきませんでしたね (^_^)。 * http://www.geocities.jp/hanna_danna12345/geocook.html
2005年03月27日
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さてさて、鍋物の季節も最終盤に差しかかっている今日このごろですが、だしを取ったあとの昆布を、みなさんはどうされているでしょうか。水から入れた昆布は、沸騰直前・沸騰直後・鍋が済んだ後……などなど、取り出すタイミングはさまざまでしょうが、そのままかじってもやわらかくふやけている程度の味わいです。これを、チョットひと工夫で「おかず」にしようという訳です。細く刻んで、沖縄風くーぶーいちりー(昆布炒め)にしてもいいのですが、わたしは細く刻んだ昆布を小皿に乗せ、さしみ醤油(みりんなどを加えた醤油)を回しかけて、ちょっとあえ、ラップを昆布に密着するようにかぶせて(落としぶたのように)、レンジでチンします。時間は、目と鼻を使って「ヤバイ」と思う前に止めてください(^_^;)。即席ながら煮詰めた感じに仕上がります。普通に鍋で煮詰めると、仕上がりが硬くなることが多いのですが、これなら「どうせ適当に作ったのだから、少々味が薄くても硬くてもいいか」と、妙に妥協してしまえます (^o^)。なお、わたしは繊維と直角に切ったのが好きですが、これはご自由に。また、塩昆布といっても、塩ふきではなく、昆布の佃煮ですが、シオコンブ(シオコブ)という呼び方でいいんですよね。
2005年03月22日
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17日はアイルランド最大のお祭り「セント・パトリック・デー(St. Patrick'sday)」です。キリスト教を伝えたパトリックさんの命日を記念して、世界中でパレードや催しが行われます。アイルランドといえば黒ビールが有名ですが、この日は国のシンボルカラーである緑にちなみ、普通のビールを緑色に着色した「グリーンビール」を飲みます。近年は日本でも東京や京都などで17日の前後の週末にパレードが開催されるようになり、大勢の「何か緑色の物を身に付けた人たち」が賑やかに練り歩きます。かつて「グリーンクロール」という催しに参加したことがありますが、これはいわば「パブの飲み歩き(はしご酒)」で、東京都心の数軒のパブを、仲間たち(ジャパニーズもアイリッシュも)と一緒に地下鉄やタクシーで移動しながら、パイント(570cc入るコップ)を何杯も空けました(*^_^*)。「グリーンビール」は単に着色してあるだけですが、ほかの日には飲めません。あの、アイルランドが1次リーグを突破して躍進した2002年のサッカー・ワールドカップでも、ファンがパブに集まって大声援を送りましたが、飲み物はギネス、キルケニー、マーフィーズなどのビールでした。それだけ、この緑色のビールは特別なものなのです。
2005年03月16日
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3月11日は初午(はつうま)でした。初午というのは旧暦2月の最初の午の日(だから毎年日付が変わります)ですが、正月もひなまつりも新暦で祝うわが家にあって、この初午は旧暦を守っていました。春を迎える、という意味合いのお祭りが、新暦2月の最初というのでは、あまりにもおかしい、ということだったのでしょう。この日には、神棚に赤い餅を供えるのが習わしでした。わが家の神棚は、4人(4柱)の神さんが並んでおられるのですが、それぞれに2ツ重ねの餅を供えるのに加え、両端の神さんの上の餅だけは赤く塗った餅にする、というのが特徴です(下図)。初午は春を呼ぶ祭りであると同時に、お稲荷さんのお祭りでもあり、そこから赤い餅につながっているのでしょう。(正月にも餅を注文する)近所の和菓子屋でわざわざ赤い餅を含めて買うのですが、後年は食用色素を水で溶いて、家で小餅に塗っていました。あまり濃く塗ると、焼いて食べるときに苦いのですが、子どものころはまったく平気(ほかにも毒々しい色が付いた菓子類はいろいろあった(^_^;))。ほかと違う赤い餅を「この時しかないもの」と思って、喜んで食べていました。 ● ○ ○ ● ← ●は赤い小餅 ○ ○ ○ ○ ← ○は白い小餅 凵 凵 凵 凵 ← カミノシキ(木製の皿)
2005年03月14日
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3月3日は桃の節句。とはいえ、こんな時期に桃の花が咲くわけもなく、旧暦だった時代の名前を引きずっているのでしょう。ひなまつりには、ばらずし、わけぎのぬた、はまぐりのおつい(うしお汁)というのが、わが家の恒例でした。わたしには女兄弟がいなかったので、ひな飾りや白酒、ひし餅はありませんでしたが、節句の行事としてはおすしを食べることになっていたのですね。わけぎというのは軟らかい葉ねぎ(青ねぎ)で、これを湯通ししたものを酢味噌(米酢+白味噌+砂糖or味醂)であえれば「ぬた」という料理になります。ここにイカか貝のむき身が入れば、より高級な料理になるのでしょうが、子どもはだいたい酢味噌が嫌いと相場が決まっており(?)、わたしもひと口だけ箸をつけてお茶を濁していました(^_^;)。最近は食べなくもないですが、個人的には「早春を感じる料理」というほど思い入れがあるわけでもありません。ひな飾りをしなくとも、子どものころは「ひな菓子」を買ってもらったりしました。ハクセンコのような砂糖菓子でひし餅や巻きずし(ちゃんと小さく海苔が巻いてあった)などの形にしてあり、コリコリと食べると美味しかったのを覚えています。しかし、一度は本物のひし餅を食べたいと思い、大人になってようやく買って網で焼いて食べました。そのときは網じゅう焦げついてしまいましたが、これはどうやら砂糖をたっぷり練り込んだ甘い餅だったんですね。(長らくお待たせしましたが、本日より再開いたしますので、またご贔屓に)
2005年03月10日
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