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山の夜明けはいつもながら神秘的。この瞬間に、動物や植物達が目覚めて空気感が一変・・・そんな一瞬がこよなくいとおしく思えます。今日も(27日)仲間達と斜面にとり付きながらきのこを探してきました。遠くからお出ましになったモモクリさん所望のホウキタケも、このように出始めの状態。雨が降り続いていたので虫も入っていないよう・・・。薄切りにしてすき焼きに入れると美味しいです。共に歩いているハナイグチブラザーズも今回の獲物と目しているツガタケ。山は充分湿っているのに、思ったほどの発生は見られません。それでも、結果的に皆さん適量の確保で、やっぱり自然は皆に等しく恵みを与えるのですね。緑の苔との対比が美しいタマゴタケ。特に好まないと言いつつも、疲れて帰宅した時も調理に手間取らないオムレツには最適。今夜早速いただきましたが、バターソテーしたタマゴタケの濃厚な旨みは、疲れた体にしみ込んでいきました。貴方の色に染まります・・・というような控えめな風味のショウゲンジ。味付け次第で変幻自在、おとなしく見えて実は奥深いのかも・・・。数が在るというほどではありませんでしたが、適量に採れました。雨の中で採ったショウゲンジは傷みが早いので、いかに早く下処理するかが課題です。後半は雨のなかでのきのこ採り汗と雨水で不快指数80ぐらいでしたが、収穫を見れば疲れが軽減していきます。ツガタケやヤマドリタケが大型なので、たった一本採れたオオツガタケが小さく見えます。お昼寝というか夕寝に時間を取られましたので、きのこは保冷剤入りのトロ箱にそのまま・・・これから下ごしらえで、たぶん2時間ほどかかります。どうしても早朝に起きて夜に眠るという、お日様の恵みを最大限に生かした生活リズムが作れない私です。
2011.08.27
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あぁ~~今日も行ってしまった、雨の樹林帯へ・・・。土砂降りを覚悟していたけど、ミスト状のこぬか雨、時々曇り。でも寒い。雨具をつけているのに汗が出てこない気温で、まるで10月上旬のようでした。こう気温差が激しいと、きのこの出もイマイチで、サルオガセに雨粒が付いてキラキラ光る様子を見ながら歩いてきました。そうは言っても、昨夜からイメージトレーニングしていたツガタケ採り。やや標高を上げないと見つからないので、重たい足を一歩一歩進めながら心の中で「ツガタケや~い」と呼びかけながら探しました。すると、応えてくれるんですね。雨に濡れたツガタケの傘はヌメリがあり、つやつやと光って並んでいました。これで混ぜ込みご飯を拵えます。今季採れていないホウキタケ。仲間の皆さんの収穫図を羨ましく見つめるばかり・・・。私達もあやかりたいと探し回りました。出始めの小さな固体と、隠れるように成長した写真の大きな固体を発見。これで今日の目的は達成され・・・そして初めて長靴で歩いた私は足腰が疲れて早めの帰宅となりました。モモクリさんのきのこ入り薄焼き卵焼きが美味しそうで、今夜は我が家もヤマドリタケ入りを拵えました。写真は・・・撮るの忘れていました。昨年までと違い、中二日の散策は疲れます。でも止められない、困ったなぁ~~。
2011.08.20
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山の合唱隊、タクトを振るのは私です。歌声は、そよよそ、さわさわと木の葉の間を通り抜けて山中に広がっていきました。このフジウスタケに会ったのは17日のこと・・・昨日アップしたかったのですが、夏休みの相方が新しいPCに全てのデータを転送し始めて、9時間30分二台とも使えず、このように遅いアップとなってしまいました。前回から採れ始めたツガタケ・・見つけて嬉しいきのこの上位にあるのに、今回も一本だけの収穫。ヤマドリタケと一緒にシチューに使います。食べて美味しいナラタケですが、林業関係者から見ると「困った」きのこでもあります。こんな感じで樹皮の下に蔓延っていき、養分が取れなくなった木は枯れ死してしまいます。勢いが衰えた木につくようで、遅かれ早かれ淘汰されるということでしょうか。これが菌糸ごと採れたナラタケです。遠くから見ると触角がある昆虫のようです。あればいいなと思っていた松さん。頭を出していたわけではありませんが、たった一本だけ見つかりました。親指ほどの大きさ・・・虫入りだったので、食べるというより香りだけの一本でした。今回見た蝶、一応調べてみたのですが「ミヤマカラスアゲハ」でいいのかしら・・。側溝の中でじっとしていますので写真を撮らせてもらいましたが、よく見ると事切れていました。こんな美しい翅のまま・・・全うした生だったのかしら?と今回の出会いはちょっと寂しいものでした。待望の雨が降り始めました。今は小休止ですが、明日、明後日も天気予報には傘マークがついています。これできのこ発生状況は好転しそうです。
2011.08.19
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季節は巡って、きのこ達との逢瀬に忙しくなってくるけど、毎年開催される「人形市」の作品作りに追われる時期でもあります。切羽詰らないと作品が出来ない・・・という状況を続けていくには体力が持たない昨今、早めにネコ人形を仕上げて創作市松人形もゆとりを持って仕上げよう・・・と暇な時にコツコツ作っておりました。何とか形になった創作市松さん。幼子なのでまだ帯揚げの儀をしておりません、結び紐でおめかしです。こちらはちょっとお姉さんですので、結び帯で・・・。これで10月に予定されている「人形市」の作品七割が出来上がりました。残りの仕事は、山散策の間に時間を見つけてこなしていきますが、どうなることか?あぁ~~体がもう一つ欲しいです。友人に桃をいただきました。果物としていただくのもいいですが、何か手を加えた方がなんとなく食べる時に嬉しいのでコンポートにしてみました。蜂蜜とブランデーが効いていて、これがまたアイスコーヒーとベストマッチ。。。これから秋に向けて・・・ワサワサと美味しいものがやってきます。う~~ん、口も手も忙しくなりそうです。
2011.08.16
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土曜日となると山が恋しくなり、盆の入りだというのにやはり出かけてしまいました。早めに帰ってきて言い訳がましく仏壇に手を合わせました。黄色って元気の出る色・・・斜面のキツさに呼吸も乱れますが、こんな明るい色合いのアンズタケを見ていると元気がもらえそうです。いつ、どこで見ても魅力的なベニテングタケ。前回のベニテングは黄色タイプ、今回は真っ赤か・・・ほんとに絵になるきのこです。秋のさ中に発生すると思っていたのですが・・・こんなナラタケの群生を数箇所で見ました。ということは山は秋を迎えているということ、もしかして会いたいきのこが出ているかもと目を皿のようにして彷徨いましたが、そううまくいくわけがありません。ただ、疲れが溜まっていくのみでした。そんな疲れを忘れてしまうような光景が目の前に。今日の「採りたいリスト」には入っていなかったハナビラタケです。歩いた距離に比例するように、モモクリ印の籠はきのこで重たくなっていきました。きのこ採りに満足すると、他の事柄にも興味が湧きます。昆虫類の知識は全くと言っていいほど持っていないのですが、高山に行くと綺麗な蝶や蛾によく出会います。前回は、ヒヨドリバナにとまるアサギマダラを見ましたが、今日の出会いはこの蝶・・・それとも蛾でしょうか。一度きのこ仲間に蝶と蛾の違いを教わりましたが記憶が曖昧で、えーっと口吻の違いだったかしら・・・。閉じているはねはとても地味でしたが、開いて見せてくれた色合いと意匠は人智を超えているとしか表現できない美しさでした。それにしても、蝶(蛾)は好きなのに、どうして成虫になる前の姿があんなに苦手なのか・・・。疲れた体に鞭打って、夕飯にナラタケ汁を拵えました。一足早く秋が来たようなそんな味わい深さがあり、初物でまた寿命が延びた・・・かもしれません。
2011.08.13
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今日の樹林。時々霧がわきたち陽射しがさえぎられて、そよと吹く風もなく静まりかえっていました。色合いと姿の美しさゆえ、食菌でなくても見つけて楽しいベニテングタケ。他のきのこが少ない中で、いつものように自己主張しています。「僕はここだよ」と声をかけてくれたのかどうか分かりませんが、今季初めてのショウゲンジに出会いました。まだ4本の収穫でしたがこれが出始めるとお祭りの始まりです。食菌だけど我が家では人気がないタマゴタケ。ほんの少しだけ持ち帰って、後は森のなかで眺めてきます。傘の裏側で虫達がお食事中です。こちらは堂々たる風情で、周りに小さい固体4本を従えるようにそびえていました。今日の一番の目的は、美味しい空気の樹林の中を散策して山歩きに体を慣らすことでした。そんなぁ~~・・と思われた方・・・ほんとうですよ。勿論、その中できのこに出会えたらそれも嬉しいことですが、前回のアンズタケとハナビラタケがまだありますので食べる分は十分なのです。それでも存在感あふれるハナビラタケに会えないのは寂しいもので、二人して的を絞るようにその気配を探してしまいました。鹿の落し物が多い樹林の中で見つけた樹上ハナビラタケは、上半分を鹿に齧られていました。残りは後日の食事なのかしらと思いつつも、ごめんなさい、これはありがたくいただいてきました。森は濡れていまいた。水分たっぷりの苔の下で、きのこ達が自分の出番を待っているような、そんな気配が満ちておりました。今日の慣らし散策は4時間ほど、秋のピークにむけて毎回少しずつ時間を延ばして体を作り上げていきます。と言うとかっこいいけど、そのようにしか動き回れないと言うのが正しいところです。
2011.08.06
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きのこに興味を持ったのは子供の頃。森で出会ったきのこを採取しては眺めて、傷みがきたら処分していたのは20代から。そして樹林で、主だった食べられるきのこが同定できるようになったのは20年ほど前。チタケの美味しさを知ったのは10年ほど前、それまでは採れたチタケは全部仲間に分けていました。今は・・・大切に持ち帰って独特の旨みを引き出すためにじっくり炒めてから茄子や豚肉を加えた炒め物にしています。この料理に出汁を加えて煮詰めると美味しいうどん出汁になるのですが、うどん自体をそれほど好みませんので、もっぱら炒め物としてご飯のおかずとなります。森の中でこぼれるようなオレンジ色をみせていた出始めの柔らかいマスタケ。このきのこほど、幼菌と成菌に味わいの差がでるものは他にありません。しかも耳たぶほどの柔らかさの品を採ってきても、冷蔵庫内で長く保存すると硬くなってきて食べるに値しなくなります。きのこの味を楽しむというより森の風味を味わうと言う表現がピッタリくるチャーハンにしてみました。こちらもベーコンと一緒にじっくり炒めて油に風味を移します。他のきのこを使ったチャーハンでは出せない爽やかな森を想わせる香りが部屋の中に漂い、食べている時に好みの樹林を思い出します。そして、今回初めて拵えたマスタケの味噌漬け・・・味噌を料理酒でのばしていい塩梅になったら、湯通ししたマスタケを漬け込むだけ。(いつものように味噌や料理酒の量は目分量・・・)半日置いておくと味もしみ込みます。斜めにスライスして食卓に出すと、まるで貝のようなカニのような色合いの美しさで、柔らかい肉質は、肉厚の貝を食べているようで、チャーハンに使った時と違い噛めば噛むほどマスタケが持っている味わいが口に広がっていきます。これは・・はっきり言って美味しいです。特に日本酒が好きな人には堪えられない味だと・・・・これは日本酒を舐めながら相方が言った言葉ですが。。。。どちらかというと質素な食卓の我が家ですが、こうして自分で採ったものを美味しく食べられたらそれが一番。今年も、きのこシーズンの間はせっせときのこ料理に励みます。
2011.08.02
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