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上海でやたらに目につくのはオフィスビルやマンションのエレベーターに設置されたあの小型の液晶モニターだ。なにやらいろんな商品宣伝が流れている。何気に見てしまう。大体、一人でエレベーターを待っている時、何をしていいいのかわからない、気まずさもあったりするからついモニターに目が行ってしまう。もちろん日本のオフィスビルでも見かけるが、その数は上海が明らかに勝っている。調べてみると、この事業で大躍進している企業がある。それは上海のターゲットメディア社だ。「暇でしかなかった303秒を金を生む303秒に変える」というのがキャッチフレーズがユニークだ。なんでも中国の3高(高学歴、高収入、高消費)ビジネスマンは、当然、高層ビルにあるオフィスに勤務し、自身も高級マンションに住む。一日にエレベーターに乗る時間が多い層と言う事だろう。ということは「待ち時間もたくさんあるはず」という目の付け所が素晴らしい。それが毎日約303秒あるらしい。こういう媒体が出てくると、企業側としては、地域ごとに細かな宣伝が打ちやすくなる。まだまだ商品宣伝が主体のようだが、大きなイベントやスポーツなども露出が高まると…本当に面白くて飽きない媒体になっていくんでしょうね。おもしろい!
2005/08/29
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人生の中には、選ばれたり落ちたり…そういうシーンがある。入試もそうかもしれないし、クラブ活動でのレギュラーなども。社会人になると何気にさらに多くなる。大小さまざまな場面で、受かったり落ちたり、選ばれたり外されたり…を経験する。そんな大小の経験を十分に満喫?してみて思うことは、そういう中にも「痛い」ものとそうでないものがある、ということ。例えば、身長が足らなくて選ばれなかった…とか、視力が弱くて…と言った、持って生まれた能力や身体的なものはいつしかその悔しさは忘れる事ガできる。しかし、「英語が話せない」などは大変痛い。別に特殊な能力はなくても、毎日コツコツで話せるようになってしまう人もいるから。(NHKのテレビ英会話で話せるようになったひともいる)現に、そうしたことを採用の選考基準にしたいる大手企業がある。英語力そのものが必要なのではないが、「持久力」があるのか?ないのか?を知る上では、繰り返し練習しなければならないもの、を身につけているか?いないか?の選考基準が重要になる場合あるらしい。考えようにっては、誰にでもやろうと思えばできるものである。これができないで落とされた場合は悔しい。(英語に限らず)反対に、こういうことで逆転できるシーンがまだまだ社内の中には存在するということだ。中国語…こそ、コツコツ行きたいと誓うのであった(笑)。
2005/08/28
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今回の上海出張は、先月がウソのような過ごしやすさ。「夏のちょうど良い暑さ」とでもいいましょうか…。そういう時は、今まで以上に良い街並みに見えたりする。夜寝る時には、エアコンを入れたまま寝るか?切るか?迷うところ。17Fですから、窓を開ければ結構清々しい風が部屋の中を駆け抜ける。「これはいい…」とベッドルームの両脇の窓を開けて寝てみることに。ところが夜中に風が強く少し寒くなって目が覚る。「やはり閉めた方がよさそうだな」と窓のサッシを閉めに回る。…と、そこで気がついたこと。サッシがピシッと閉まらない!(当然、カギフックもかからない)これも…この窓も…と部屋中回ってみた。するとちゃんと閉まるのは…なんと2枚だけ!それはあまりにも悔しいので、部屋中の窓を数えてみると、ちょうど30枚あった。つまり、 「2/30!!!」(見た目は結構新しいきれいなマンションです)角部屋だから、窓だらけでそれがいいところのはずが、実は窓のサッシはほとんど閉まらない…ということに今頃気がついた(泣)。僕の部屋だけでこうだから、中国全土では、何枚くらい閉まらないんだろう?誰か数えてみてくれないかな?数えた人はいないのかな?…放心しつつ、そんなことを考えた。そして、「冬は寒いだろうな、きっと」と。それにしても、素敵だ!あまりにも…素敵なマンションだやはり中国、決して僕らの期待を裏切りやしない!(他をよく点検してみると、下水もよく詰まる:涙)こういういいマンションに入ると、なんとなく中国を忘れる西洋風を感じてそれはそれで少し寂しい気もした…そんな時期だった。(全部、単なる強がりです:涙)まぁ17Fだから不法侵入の心配はないが…。日本であれば怒り爆発「金返せコール」かもしれないが、なぜか「まぁこれが中国らしいのかもしれないな」となぜか一人窓から夜景を見ながらニヤっと呟いた(笑)。中国が本当に日本の脅威になる日は、(少なくとも日本人がびびるのは…)市民が住むマンションのサッシが全部「ピタッ!」と閉まる時だろうな、きっと。そんなもんでしょうね。近づくのは簡単かもしれないけど、追い抜くのは…ここからは大変だぞ、っと。何でも「最後の一マイルの詰めが甘い中国」を満喫した夜!次の日は、体調が悪かった(泣)。チャンチャン!
2005/08/27
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中国でも現場でのクレーム対応は大変らしいです。誰でも嫌ですよね。クレーム対応に関しては世の中に色んな指導・格言がありますが、実際に対応の優れた人って身近を見渡しても極少数で、あとは「クレームを対応した際の話がうまい!」とか、「文章の表現力が優れている」…というのが実態だと思います。先日も上海のある喫茶店で、お客さんがスタッフに怒涛のごとくの怒っていました。(よくまぁそんなにメチャメチャな怒り方をするなぁとあきれましたが…)その中で「○○ホテルだったら…してくれるわよ!」みたいなことを言ってたのですが、こういうのは日本と一緒だな、と。おまけに、よく聞いてみたら「おかわりが無料でない」ことにお怒りだった(笑)。なるほど高級ホテルのラウンジならおかわり自由でしょう。お金持ちが増えてたのはいいけど、いきなりそういう所へ行くようになったもんだから、街中の喫茶店では威張り散らしている…って見えてしまう。きっとホテルのラウンジでは大人しいのかもしれない…。「Thank you!」とか言って(笑)。成金的サービス感ってやつですかね。ホテルを中心にサービスマナーや感動系の本もたくさんでているし、雑誌やビジネス書にも取上げられているからお客さんどころかマネージャーや社長まで「○○ホテルでは…」と例に出したりします。しかし、それはホテル業で使うべきで、珈琲一杯15元、日本だったら一杯500円の喫茶店で言うべきことではないですね。指導としてもあまりにも強引過ぎる。一泊5000円で頑張っているホテルで、リッツの例を出されても…ねぇ。そのホテルの持つステータスと給料を含めた待遇…というバックボーンを無視して比較されたら現場のスタッフはたまったものではありませんね。15元だけど30元に思えるようなサービスを提供する事は可能だと思うけど、一泊3000元のホテルのサービスは無理でしょう。そんなの商売になりませんから。ということで、事例の履き違いにはご用心!「価格が安い」ということも立派にサービスの一部だし…。それを忘れちゃぁおしまいよぉ~。
2005/08/26
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上海の街中を歩いていると、色んな配布物を受ける。「ニセモノ商品のパンフ」とか「旅行代理店系のチラシ」「飲食店のカード」などなど、東京に勝るとも劣らない。しかし、いただけないのが配る人たちで、明らかに田舎から出てきました…と言わんばかりの服装で、それが「怪しげさ」に拍車をかけるから、はじめのうちは受け取るのにも勇気がいった(笑)。またにイベントでキャンペーンガールらしき小姐さんたちが、配っていることもあるが…。ところが、最近は各店舗で従業員がローテーションして店の前に出てカードやチラシを配る…というシーンを多く見かけるようになった。ユニフォームがきれいで可愛らしい…感じ。観察してみること約15分。およそ1-2分間くらいしかまともに配れなかった(笑)。すぐにお店のドアのところに戻ってしまって、「あまり受け取ってくれないよぉ…」「あと何分間やればいいの?」…みたいなことを上司に言っている。上司は「頑張れ!」くらいしか言ってくれないから、またすぐに現場に戻って配り始める…。誰もやり方まで教えてくれないから不安で仕方ない様子。あくまでも渡すだけ。せっかく受け取ってくれて、しかも立ち止まってチラシを読み出した人に声をかけることができない…。「目の前の店なんだから一声かけてごらん」…と言いたかった(笑)。そこは交差点の近くだから、信号に合わせて少し移動して、通行人の流れに合わせればもっと受け取ってもらえるはずだし、信号待ちの人もたくさんいる。歩いている人ばかりじゃないはずだ…。もっと細かく言えば、上海の場合、ススッと近くに寄りつく前に、「こちらは先週オープンしました●●料理のお店です」みたいなことを大きな声で少しだけ注目をひきつけてから、近くに寄って「よろしければ…」「お待ちしています」とツーアクションで配ると受け取ってくれる。…とかなんとか、見ているうちについ力が入ってしまった(笑)。可愛らしいユニフォームに不安げな顔が印象的でした。(なので一枚だけパシャッと:笑)
2005/08/25
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毎度のことながら実感するのは、中国という国は「小姐経済大国」である、と。「中国脅威論」だの一世を風靡したが…、その実態は、明らかに10億人とも言われる地方農村の出稼ぎ労働者が原動力で、それ以外の要因は後付でみたいなもの。街中のサービスはこうした小姐たちが頑張って支えている。(平均賃金は15000円くらいか)だから大卒で10万円ももらっている上海人は裕福な暮らしができる…という構図。そんな小姐たちを見ていると、なんとも無邪気に働いているから恐れ入る。ちょうど僕らの母親の世代の人たちが東京に出稼ぎに来ていたのと似たシチュエーションだと思う。そういう小姐たちと、とりあえずは大学を出て外資系に就職してつま先から頭のてっぺんまできれいになって、ツンツンイケイケ顔で歩いている地元の女性たちを見比べてみると、「何かを手に入れると失うモノがある」のかな?と。それが<笑顔>なのか?家族愛なのか、いたわりの心なのか…それらは人それぞれかもしれないが、なんでもかんでもは手に入らないんだなぁとシミジミ考えた。(自分たちごとを含めてですが…)人間、そうは起用ではないし極端に能力の差もないから、「器の中に入りきらない分は押し出される…」ということなのだろうか?すると、自分にとって不要なモノをいかに捨てていくか?(よく見定めて…)みたいなことも大事になる…そんな風に思ってしまう。これは、個人もそうだし企業もそうだし国も…という気がしてならない。GDPの尺度でみればイケイケゴーゴーの中国だが、幸福感のGDPではどうなんだろう?そろそろ臨界点が近いような…。いずれにせよ、小姐経済大国からの脱却が課題だ。(当面は無理かもしれないが…)しかし、一歩間違えると、「車に乗ってファーストフードを食べてからフィットネスに行く…」皮下脂肪がぶ厚く身も心もゲロゲロ肥満国家(こめ国)みたいなるか、出来の良い息子たちの収入に期待して、年収の10倍も博打に注ぎ込んでまだやめられないバカ親父国家(●本)みたいになってしまうのか?はたまた、本当は弱いくせに見栄とハッタリ大好きで「真実はいったいどこにあるの?」「私は誰?」永遠の宝探し国家…のままでいくのか?いずれにしろ、今度こそうまくやって頂きたい。中国にとっては数百年に一度のチャンスかもしれないし…。行き過ぎると何かしらの<反動>があるのは歴史が教えてくれている。(最近のテレビをみてもよくわかる)人間なら身体を壊したり…、企業なら組織ぐるみの犯罪に発展したり、お国なら…脅しあいとか、略奪とか、戦争とか…。「それをやっちゃぁおしまい」だから、これからのご時勢は「ほどほど感」がいいな、と思った徐家匯の夜。(中国に来るとそんなことを考えてしまう…)チャンチャン!
2005/08/24
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日本企業の進出はまだ続いていますね。主要なメーカーや商社などの大手は進出済みで、そうなると続いてサービス業の出番です。コンビニエンスストアはもう随分増えてきました。そして、この数年は飲食店の出店が相次いでいるようです。僕たちのオフィスの近くにあるあのサイゼリアでは、お昼時になると、この通りです。夕方から夜にかけてはもっと行列が伸びていることも珍しくありません。開業当時は、「日本のイタリアン?無理じゃないの?」なんていう声も多々あったようです。ここ上海では、各国の本場が出店しているので。ところが日本流イタリアンがこんなに受け入れられるとは…。しかし、日本流ということをお客さんが知っているかどうか?は知りませんが…(笑)。それと、<ファミレス・スタイル>というのも受け入れられるんだなぁと。考えてみれば中国では少ないですから。「絶対に行けるかどうか?」はわからない土地だとは思いますが、日本の飲食業と小売業が出店してくれば、人々の生活の質が高くなるのは間違いないので、これからもどんどん増えて、受け入れられる…と思っています。(まぁ新陳代謝はあるでしょうが…)
2005/08/23
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打合せ→移動→打合せ→移動…の一日を終えてクライアントさんとの会食後、部屋に戻って持参した<プロジェクトX>でも見ようと、ノートPCを立ち上げた。中国での仕事は、これはこれで日本とは違った大小様々な問題があらわれるから、少し<充電モード>のつもりで、「YS11」と「首都高速」の巻。…とその時、先ほど別れたばかりのクライアントのAさんから電話が入った。「やったぁぁぁぁぁぁぁ!やりましたよぉぉぉぉぉぉぉ!(号泣)」「ヘッ?」「例の中国企業との提携がOKになったんです!所長さんたちはじめ皆さんのお陰です!本当にありがとうございました。そして、これからもよろしくお願いします!」と久しぶりに大変うれしい電話を頂いた。相手は知る人ぞ知る(現地に住んでいる人は皆知っている)大企業である。これからオリンピックに万博に向けてますます拡大していくビジネスの中で、並みいる欧米企業との競争に勝ちパートナーに選ばれたのだから素晴らしい。ほぼ一年がかりでの試行錯誤の末に…だから、関係者の皆さんはうれしさは倍増である。コンサルとしても感無量の瞬間である。久しぶりに…電話口で…泣いた(照)。(田口トモロヲ風:笑)その後、「YS11」を見てまた泣いた(笑)。だけど、「前半」しか持ってない…ことに気がついて、また泣いた。「後半」が大事なのに…(涙)。
2005/08/22
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成田空港で驚いたのは、中国人観光客の多さだ。普段でも中国人は多いが、明らかに夏休みモードの家族で賑わっていた。そのせいか、空港内のショップやレストランでは中国人スタッフが増員されていた。それでバンバン売っていく…。それを日本人のスタッフが見ていて、きちんと箱詰めしたり丁寧に畳んで袋詰めしたり…見事?な連携だった(笑)。その後、「張さん、これはこうして畳んでね。わかった?」とこれまた丁寧に指導を繰り返していた。きちんと畳む、袋詰めする…という付加価値を理解するのに手間取っている様子だった。中華航空は相変わらず「定時」と言われるほど遅れて、何だかんだと一時間遅れだった(笑)。けれど、共同運航便が増えてから、だいぶサービスがよくなってきている。やはり日本人のCAが同乗するとよくなっていくものだ。けれど、まだまだ<ドリンクサービス>では「ビチャビチャ」こぼすけど…(笑)。80年代はキャセイPが積極的に日本人CAを採用して、随分サービスがよくなった。現に、僕の学生時代の先輩がそのCAとして飛んでいた。当時は中国人CAとの同乗は驚きの連続だったらしい。(冷たいままの食事、アルコールを飲んじゃう人、デザートを持って帰ってしまう人、客とケンカする人…などなど)十分過ぎるほどの教えがいがあった、と。その他、インドネシア、タイ、マレーシア…などなど、アジア諸国の航空会社に多数の日本人CAが乗って指導をつくしていった…。このように、目につかないところでアジア経済の潤滑油として活躍し続けてる人々がいる。この5年間くらいを見ていても、日本人CAのお陰で随分出張がラクになったと改めて実感した。
2005/08/20
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ある方々から中国の都市に造る巨大商業施設の図面を見せて頂いた。ようするに「検証してくだい」ということ。とは言っても、現地も見たことはないし、平面の図面だけでわかることなんて…と思っていたら…、「!????」「■△×#!」というほどの衝撃だった(汗)。けれど、設計デザインは一応中国では名の通った有名人らしい(笑)。巨大プロジェクトの実績は多数…。しかし、ちょっと日本では考えられない…ほどの代物だった。南の暖かい地域なのに巨大な吹き抜けはガラス張り。ただでさえエネルギー不足だと言っているのに…。これでは夏のエアコンはどのくらい稼動させればいいのやら…。巨大商業施設にも関わらず、トラックの搬入通路はお客さんの駐車場動線と一緒!しかも、1FとかB1にあるのではなく、5F辺りにあった。その他、トイレの位置、従業員の休憩所の少なさ、段差だらけでユニバーサルデザインにはほど遠い。エレベーターの配置計画もペケペケ。万事がこんなだから、そりゃあ最後は日本人に助けを求めてくるのがよくわかる。特に、日本のゼネコンが裏では大人気なのは、現場でどんどん修正してくれるからだそうだ。(A面では言わないが、B面では日本歓迎が実態)それにしても…これで今まで有名な建築家として食べてこられたんだから、世界と対等に渡り合う実力は…まだまだ。多分、50年くらい遅れているかもしれない。中国の省エネって、本当にかけ声だけで実技として何をしていいのか?わかっていないんだろうな、と思ってしまった。ある最新の施設のお手伝いとしていて、やっと完成…と思いきや、エアコンの温度調整は「オンとオフしかなかった」という冗談みたいな話が実在するのである。(これは昨年の話:汗)上海でも遠めには「凄いなぁ…」とそのビル群の夜景ビックリするが、昼間、実際に足を運んで食事でもしようものなら、「なるほど…」とわかることが多々る。ビビルほどじゃないな、と。しかも、新しいのになぜかボロい(笑)。デザインも斬新だけど…ボロい。たいていのビルやマンションがそう。反対に、古いモノは活き々と見えるのはいいことで、その方が人々にとっても自然なはず。新しさを競うと…厳しいものがある。なにはともあれ、これだけデカくて派手なビルやマンションが好きなお国柄だから、やはり日本の建築設計施工技術でなんとか支えていかないと…地球環境のためにも…とまじめに考えてしまった。日本の皆さん。世界の環境のためです。力を貸しましょう!と節に思った次第です。
2005/08/18
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上海のレジャ研に新たなメンバーが加わった。待望の<中国人スタッフ>で、レジャ研初のMBAホルダーでもある。(持っていればいいというものではないが…)その実力のほどは…楽しみである。それはさておき、英語も日本語も操ることに加えて、極めて日本的なセンスを理解していることが採用の要因である。(日本的な…と言っても広過ぎるけど…:笑)それは身につけるもののセンスを見ていてもわかるし、食事をしていてもわかる。小綺麗で丁寧…な感じ。いずれにしろ、これでやりたかったけどやれてなかったことに着手できるのがうれしい。中文や英文での調べ物や、現地の視察レポートなどにも格段に深みが出るというもの。そして、トレーニングにおいても色んな広がりが生まれると思う。彼女自身も、オリンピックや万博に向けてガンガンに活動するつもりの様子。こちらとしても、どんな風に指導して仕事を任せていけばよいのか?どんな風に成長していくのか?大変貴重な機会を得た。楽しみで仕方がない。
2005/08/17
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今でも思い出すのは、となりの部署の先輩で、「なぁ所長。おまえ宇野(当時の僕の先輩)とうまくいってるのかよぉ?」「お前たちのチームはギクシャクしてるんだってぇ?」…みたいなことばかり聞いてくるやつだ。さらに「こんな仕事続けてていいのかよ?」とかなんとか言って辞めさせようとしたりで、それで乗せられて辞めた友人もいた。「俺もなんかあったらこんな会社すぐに辞めるよ」みたいなことを言うくせに。実は自分はなかなか辞めない…。ようするに<風土キラー>というやつだ。今でもその目つきを覚えている(泣)。まだまだ不安定なチームをなんとかまとめようと頑張る宇野さんが好きだったから、僕は口車に乗らなかったが、「コイツ何しに会社に来ているんだろう?」と怒りは確かにあった。その頃から、「どうしたらこういう人を採用しないで済むのか?」が研究テーマになった(笑)。(けど、本当です)他部署の後輩に吹いて回る先輩、いませんか?要注意です!これは男でも女でも…います。新入社員の皆さんはこれからのシーズン、そういう先輩がそろそろ登場してくるかもしれないから、焦らないように!よく見て、「来た来たこいつがそうか!」と、彼らの振る舞いや言動を楽しむくらいで丁度よいです(笑)。
2005/08/15
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1トン2000円の鉄鉱石を溶鉱炉で溶かして鉄板にすると、1トン5万円になる。それを加工して自動車を作ると、1トン100-200万円になる。2000円のモノを加工して5万円のモノを作り、それをまた加工して200万円のモノを作るわけだ。最初の2000円が200万円になるわけで、価値は1000倍に上がっている。この付加価値がモノづくりの価値であり、日本経済の原点と言える。~唐津一氏~(松下電器産業技術顧問→現東海大学名誉教授)===========これはサービス業でも…。30円のコーヒー豆が匠によって焙煎されてセンス溢れる食器に注がれて、素敵なお店で快適な空調と心地よいBGMの環境が加わると600円~。この「~」の部分の差は広がる一方。…まさに付加価値が勝負の世界ですね。
2005/08/13
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あるホテルで打ち出された年度経営方針が「お客様へのサービスの質の向上」。それを受けて支配人の運営方針が決まった。「ホテルのサービスのレベルアップ」だった。それを受けて現場の課長が決めて重点実施項目が「フロント課のサービスの改善」だった(涙)。…こういうのは「オーム返し」と言うんでしょうね。言葉だけ変えてあるけど…実は何も具体的ではない。「向上→レベルアップ→改善」これでは言葉遊びにも思えてしまう。これで「がんばれ!」と言われても、スタッフの皆さんはさぞ辛かったことでしょう(笑)。
2005/08/11
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「以前、私は『上司』と呼ぶ一人の人間に奉仕していました。しかしいまは、私を『上司』と呼ぶ92人の人たちに奉仕しています」~シスコシステムズの広告より~●接客の第一線にいる従業員を「末端のスタッフ」と呼ぶ癖の直らない方にいつも紹介しています(笑)。
2005/08/09
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「必要なことはすべて訓練で身につけられる。学歴や経験は大した問題じゃない。心構えで選ぶんだ」サウスウェスト航空 CEO ハーブ・ケレハー============しかしながら、100人の応募者があっても3人しか採用しないのだから、考えようによっては、学歴主義、資格主義の方が簡単なのかもしれない(笑)。(採用者も応募する方にとっても…)具体的にどんな風に<心構え>で選ぶのか?見てみたいですね。
2005/08/07
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あるいは…、サービスエリートをどうやって育てるか?僕の今までの経験から思うことは…、できれば高校生のアルバイト時代から鍛えていきたい。音楽でもスポーツでも同じだが、「体が勝手に反応する」と、まるでDNAの一部のようになれば一番良い。能書きはそのあと…というのが理想的。それをしないで、大学まで行った後、さらに学問で学習した人は、理論を先に学んで実務ができないから<ストレス>になることが多い。ようは現場で力を発揮できないのだ。頭で理解していても、お客さまに喜んでもらえるような接客すらできない。アルバイトの信頼を得る事ができない…など。イライラが募って、下手すると<人間嫌い>になってしまったり…。20代半ばになってから、ピアノや水泳を練習してもうまくならないのと同じで「実務の世界」から背を向けることはできない。高校→大学とアルバイトで接客や運営の基本を鍛えて、(だから、もっとインターンシップが欲しい)入社後は営業、フロント、経理、料飲、人事などの接客部門と裏方部門を交互に体験できれば尚素晴らしい。<業界のキャリアの長い人>は確かにいるが、自分の好きな部署しかやっていない人がいて、よって、考え方が偏り過ぎて職人化し過ぎてしまう。だからトップになる事が前提ならこうしたマルチジョブがどうして必要になる。すると多分34-5歳くらいで現場のトップを任すことができるようになる。施設の規模によっては32歳くらいで総支配人になれるかもしれない。「今のご時勢、そんなのん気なことやってられないよ」という経営者もいるが、短期的な戦略は別に用意しつつ、長期的にはこういう仕組みを用意しておかなかと、いつまでも「短期的」な戦略ばかりになってしまうし、いつも「誰かいい人いない?」から脱却できないと思う。…ということで、夏休みの学生アルバイトさんをそんな視点で眺めて見ると、ひょっとして、将来の候補生がいるかもしれませんね。
2005/08/06
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当たり前かもしれないけど、営業やそれにかわる集客などができない人は自ずと仕事が<レシーブ型>になってしまう。それはそれで自分の特性なんだ、と割り切れれば問題ないが、「なんで下請け的な仕事ばかり…」「僕ばかりが…」になってしまうとストレスが溜まる。すぐに…。思うに、いい企画やプランを立てられる人はたくさんいるが、それを形にして、お客さんを見つけて提案して、何しろわかりやすく伝えて、必要なメンバーを集めて、人間関係を調整して…何しろちゃんと最後までやり遂げられる人…って貴重なんですね。逆にそれができないから「下請け」的に終わってしまう。何でもかんでも「受身仕事」な感じになる。やはり、評価されるには「専門スキル+α」が必須となるし、それがある人はやりがいも大きくなる。ところが、専門スキルは好きだから自分で吸収できるが、「+α」の部分は誰かに教わらなければなかなか身につかない。教わる謙虚さも必要。ここが一流になれるかどうか?の境界線みたいなものかもしれない。「プランナー」「デザイナー」とかの名刺をよく見かけるが、本当に最後までできる人って一目でわかるように表記できたらいいなぁと(笑)。
2005/08/05
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先日、移動中に懐かしいモノに出くわした。それは…<リカちゃん>である。(お人形さんの…:笑)あるテーマパークの開発に携わっていた時、設計図面との睨めっこで苦戦していた時期がある。普通の百貨店のようにわかりやすい図面と違って、テーマパークの図面って、オリジナルティが強いから、図面を見ただけで全てを理解するのは難しかった。運営チームのスタッフとして図面検証は大事な仕事。ここで直すべきところをビシッと指摘しておかないと、できた後に泣く事になる。使いづらいし働きづらいし…何しろそういうのが多い。ある日、苦戦する僕に見かねて、女性スタッフ4人は毎夜、自分たちでも図面を見ながらあーでもないこーでもない…とやりだした。次の日にオフィスに行くと、僕のデスクの上にあの懐かしい<工作用紙>で作られたインフォメーションの模型があった。なにやら自分たちで作ったらしい。(その頃は、やたらに工作用紙で作りまくった)それを見ながら「ここが狭い」「ここはドアが邪魔」とか検証をした。それはそれで便利だったけど、1/10のスケールだから今ひとつ臨場感に欠けた。次の日、僕のデスクの上には模型とリカちゃんがいた(笑)。(多分リカちゃんだと思うが自信はない…:汗)(女の子の人形はなんでもかんでもリカちゃんに見えてしまう)そのリカちゃんは15-7cmくらいで(確か)、ちょうど縮尺1/10の模型にはほぼピッタリだった。すると、いきなりスケール感が湧いてきてリアルな検証ができるようになった。他部署の人たちは「あいつ何やってんだ?」と少し危ないやつに思われてたかもしれないが、リカちゃんの友だちまで登場してくると、お客さん役とスタッフ役に別れて、「あのーすみません」「はい、いかがしましたか?」と一歩間違えれば<お人形さんゴッコ>のギリギリのラインで検証しまくった(笑)。場合によっては模型とリカちゃんを写真に収めてレポートに貼り付けて「ここの「○印」のところをあと5cm広くしてください」などと修正依頼をしたみたり…。それはそれで、設計チームの人たちにも結構ウケた(笑)。そうやってできてみると、図面だけ見てウンウン唸ってやった時よりも断然検証しやすくなった。しかし、厳密にはいくつか「高さ」が合わないとことろがあった…(汗)。なぜなら、リカちゃんは、足が長かった…からである。まぁ、今となってはお愛敬である(笑)。ということで、今考えてみればあの頃は、リカちゃんも仕事の大事なパートナーなのであった。チャンチャン!
2005/08/04
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近年、現場の教育なんかをやっていて気になっていることは、「メモリーの小さな人が増えているのかな?」と。さっきまで笑顔で会議してたと思ったら、いきなり「なんでですかぁぁぁぁ(`´)!」と、眉間に皺寄ってしまう…。「どうして?」と聞くと、「自分の感情に素直に…」なんて言うが、では、相手も感情に素直になってもいいんですか?と聞くと、黙ってしまう。きっと、相手も感情むき出しになったら怖いのだろう。そりゃあそうだと思う。収集がつかなくなる。中には「こんなに大変ならフリーになりたいんです」と相談に来る人もいる。こんなに働いているんだから、フリーになったらもっと稼げる…ということだろう。ならば、辞めるのは簡単だから今までに会社でしてもらったことを挙げてみなさい…と100くらい頑張って書いてもらう。すると「なかなかいい会社ではないか!」となったりする。自分がしてきたことばかり覚えていて、会社や上司にしてもらったことの記憶が薄い。一歩詰め寄って、それらに関しての感謝はどうするのか?してもらって事に関してはほったらかしでよいのか?ましてや独立するくらいなら、先手で「ありがとう」と言われるようなことをするくらいで丁度良い、…などアドバイスした。感情的になり過ぎるから、してもらっている「ありがとう」の方がカウントされていないことが多い。これでは、どの会社で誰と仕事しても自分の主張ばかりで…結果、不幸になるコースとも言える。人の支援や協力を感じ取れるセンサーがないと、会社でもフリーになっても絶対にうまくいかない。せめて、会社にいるうちにセンサーを磨いておきなさい…と。それから採用担当者の気をつけるべきポイントは、「ありがとう」の方もカウントできるようなメモリーの大きな人を採用しましょう、ということである。
2005/08/03
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「誰か良い店長を紹介してよ」「支配人候補を探しているんだけど…」最近、こうした依頼が本当に多い。それほど、今は現場の責任者やマネージャー不足である。(優れた人材…という意味で)先日もあるレストランで食事をしていたら、それを実感した。食事が出てくるのが遅くて満席の客席はイライラ感が蔓延していた。そろそろキレるお客さんが出て来ないかと、見ているこちらがヒヤヒヤしてしまった。そこで、責任者はどんな動きをしているんだろう?と目で追ってみると、店長はレジにいた。ズーッとそこを離れなかった(泣)。会計のお客さんが途切れたらすぐにホールに戻ればいいのに、レジを大事に磨いていた。お金を揃え直していた(笑)。混み合うホールはバイトの女性たちに任せるだけ…。彼女たちは、テーブルごとに「まったく遅いなぁ」「何やってんだよ」と、嫌味や罵声を言われつつ、頭を下げながら駆けずり回っている。多分、レジがその店長の<逃げ場>なんだと思った。「お金は大事だから俺の仕事だ。決して手を抜いているわけではない…」と言いたげだった。ピーク時にレジに入っているくらいなら、その時間だけでも店長としての給料は返上して<レジ係>として時給で働きなさい、と言ってあげたかった(笑)。だから、その店はバイトさんの定着率が悪い。久々に寄ると、メンバー総入れ替え?と言いたくなるほどいつも<新人>ばかりだ。常に新人ばかりで構成されたスタッフと<レジが大好きな店長>のコンビでは、未来に希望が見えてこない。なぜなら、そこで働いているスタッフは間違っても「私も頑張って将来は店長になろう」とは思わないからだ。現場では<憧れ>がモチベーションだから…。(「HR」ヒューマン・リソース~ほにゃらら…ばかりではない)単に<お店の管理>ができる人は結構いるかもしれないが、将来の憧れを見せられる人は少ないし、逆に、それができる人がいい店長だと思う。
2005/08/02
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このところ、経験者の採用の紹介や面接採用のお手伝いの仕事が増えてきている。そんな中、ある傾向に気がついた。最終的な給与額だとか待遇の折衝?になると、途端に<欧米流>みたいな割り切ったドライな思考で条件を提示してくる人が多い。「私の場合、年収で○○○万円、その他に○○手当て、そして留学…」などなど。それまで、和気合いあいな雰囲気が段々と変化してくる。まぁそれはそれで構わないけれど、「僕はこのくらい欲しい。それと○○手当ても…」という条件を飲んだとして、その先のことを十分に考えてるのか?疑問に思えてくることがある。その報酬を得るために「こういうことをします」という部分が少ないし、声が小さくなる(笑)。高待遇を求めても構わないけれど、それに見合う「必ずこれをやり遂げます!」もセットで言って欲しい。そうでないと、まるで<賭け事>のようでなかなか採用に踏み切れない。凄い人はちゃんと計画書まで作って来て、入社後に本当にやり遂げてしまう…人もいる。しかし、こんな人は稀。中には「精一杯頑張ります!」と、まるで新入社員のようなかけ声のオンパレード…。(この待遇で「精一杯…」の台詞は聞きたくなった:笑)できれば同じボリュームで両方を提示してもらえればまだ安心感があるが…。仮に企業側がそれを飲んだとしたら、まさに<欧米流>に、目標をコミットさせられるということ。それでもいいんですか?と。条件が欧米流なら、責任の取り方も欧米流になってしまう。ところが、いざ入社するとそこまできついコミットメントはやっぱり嫌だったりする(笑)。「朝、7:30に集合してブレックFミーティングしましょう!」と言ってみると、「えー?そこまでやるんですか?普通はそんなに厳しくしませんよぉー」とかで、そういう時だけ日本企業スタンダードで比べてくる(笑)。(責任の取り方は日本流くらいが好きらしい:笑)これは中国人管理職でも同様で、少し留学経験があったりするとやたらと欧米流をあげて騒いだりするが、勤務中にはチャット全開のくせに、定時になると仕事が終わってなくても帰宅する(笑)。(違う人もいますが…)「それでいいの?」と聞くと「ここは中国ですから」「普通の中国人は家族を大事にしますから…」と予想通りのお返事(笑)。…ということで、<ビジネスマンごっこの段階の人>はこんな症状かな?採用担当者の皆さん、ご苦労様です!(笑)大いに反省して、<待遇と実力>が一致する人の採用を目指しましょう。
2005/08/01
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