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中国で良く言われることに「日本人は本音を言わない」「裏でグチグチ言う」「中国人はもっと本音で正直にぶつかるよ」…と何度も聞きました。なので私も現地にいる時には、中国モードでお付き合いします。ただし、胸を開いて「本音&正直」は鵜呑みにしてはいけません。やはりそれだけではバトルになります。そこに少々補足が必要です。以前、中国企業の管理職の方々の研修の質問コーナーで、「日本人から見て、中国人経営者で凄い人は誰?」「やっぱりジャック・マーですか?あれほどの成功者は日本にもいないでしょう?」と聞かれたので、「あの人は大したことないと思う」と正直に答えました。すると、会場は一瞬シーンとなって、「あんた何言ってんだぁ!?彼の凄さがわかってるのか?Facebookを超えるほどの株価だぞ?日本やアジアにそんな経営者いないだろう?」と、怒涛の反論を浴びました(笑)。「正直に言っただけです。それなりには凄い人かもしれないけど…」と私。「何がそれなりだぁ!?」「皆さん、本音が聞きたいんでしょう?それで本音を正直に話したら怒るだけ?中国人は、良く日本人は本音を隠す、正直になれと言う。それで正直に話せば、、、これですか?呆れますね。違う考えがあっても問題ないでしょう?別に。お互いに当事者ではないんだから」すると一人が、「では、理由を聞こう」(一同うなずく)そこで、以下のような話をしました。「昨日、上海に到着してホテルにチェックインしました。ところが、またまたGmailが受信できませんでした。それで仲間にLINEを使って知らせようとしたら、、、これもダメ。もちろんFacebookも。(たまに繋がる時もあるが)毎度こんなことが起きます。中国は外資のこうしたITツールをことごとくブロックしています。それで私たち外国人までが、中国のWechatとかQQを使うしかないわけです。別にWechatを好きで使っているわけじゃないです。LINEが使えないから仕方なく、、、使ってます。(まぁ似たようなものですが)しかし、日本にいる時にもWechatもQQも使えます。この意味がわかりますが?ブロックしてないからです。つまり、中国のWechatやQQは日本でもアメリカでもブロックされない。だけど、GmailもLINEもFacebookも、、、中国でブロックされてしまう。(その他、使えないサービスは多数)これなら中国企業が圧倒的に有利に決まってるでしょう。もし、中国がブロックなしの市場で、ジャック・マー率いるアリババが外資とガチの勝負をして現在のような業績なら、本当に賞賛するけど、現実はFacebookなど他社と比較できるものではないと思います。アメリカでの上場の時、ジャック・マー氏は、15年前はアメリカを回っても出資してもらうことができなかったけど、今は立場が逆転した…と勝者のような話しっぷりだったけど、私はブロックしないで市場を開放して、成功したら上場もさせてくれるアメリが凄いなと思いました。繰り返しますが、逆はないわけです。Googleが中国市場で使えますか?上場できますか?だからまだ彼らアリババ比較しても意味がないと考えます」…と話しました。またまた会場がシーンとなりました。「別にジャック・マーの責任でもないし、彼は自身の環境下で凄い業績を収めたことは間違いないでしょう。ただ、もっと本音を言えば、私はこういう議論は嫌いです。こういう質問の場合、話の流れでたいていは、日本のソフトバンクの孫社長とジャック・マーはどっちが凄い?みたいな質問が来るんです。そして段々と日本vs中国の議論になっていきますね。はっきり言って、本当にどっちが凄いのか?なんて全然わかりません。一度も会ったことないし、もちろん接点もない。私にとってはどうでもいい話です。世の中を便利にしてくれるなら皆頑張れ!です。それよりは、せっかくこうして集まっているんだから、ここにいる人たちの話しを聞きたいものです。そのために日本から来たんですから」その後は、、、拍手でした(笑)。ということで、教訓は、相手の質問に対して本音&正直に話すだけでは不十分です。なんだかんだ言っても、その後のフォロートークが必要です。ご注意を!★レジャーサービス研究所のホームページ★
2015/03/27
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先日の中国の武漢での管理職研修では色んなビデオを紹介しました。(もちろん観光モノも…:笑)セナとホンダのビデオを見た後に、全員が感想を発表しました。それまで研修が始まってから明らかに乗り気でなかった幹部社員が重い腰をあげて前に立ち感想を語りました。その一部をシェアしたいと思います。===「今日はじめて真剣にF1を見ました。そして私は今、感動と悔しさと…色んな感情が混ざっていてとても複雑な心境です。私の世代は、間接的だがセナを知っていました。日本に留学している友人たちが本やビデオを送ってくれたからです。セナ&ホンダの活躍を見て、いつかは中国企業も世界チャンピオンを取れるのか?経済が豊かになればやるはず…ずーっとそう思って来ました。そして、中国企業は大企業に成長しました。しかし、一向にF1にチャレンジする企業が出てきません。せいぜいF1チームのスポンサーになって、上海GPの時にVIP扱いされてはしゃいでいるだけです。お金は十分にあるはず。なのに、なんのチャレンジもしない。これが悔しい。ホンダもトヨタも、60年代から世界のレースに出て行って負けながら学び、そして勝つようになりました。十分に大企業になっていない時にチャレンジしていったのです。だから技術も本物です。どこかのパクリじゃあない。中国企業がどんなにブランディングにお金をかけてもホンダやトヨタのようなレースを含めた「活動」にはかなわない。ホンダのエンジニアが執念で作ったエンジンを積んだマシンを天才Aセナがドライブして世界最速ラップを叩き出す。これにまさるブランディングはないと思います。本物と天才のコラボ…とにかく鳥肌が立ちました。自分たちがこれからどう生きるのか?考えさせられるビデオでした。それから斉藤先生はホンダに感謝されますよ、きっと。少なくとも私はホンダ車を買うことを決めたから…笑」」===改めて言われるまでもなく、中国企業も、韓国企業も…F1にチャレンジしないですね。そう考えると、第四期ホンダF1は、アジアメーカー唯一ですね。これからの活躍に期待して応援したいと思います!★レジャーサービス研究所のホームページ★
2015/03/17
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上海から武漢に移動して、地元企業の管理職研修を実施しました。朝、向かいの車が来て会場に向かう途中、運転手さんが何度も電話してました。「え?変わったの?どこ?」「本当かよ?もう一度確認してくれ」「そうなの…、わかった。行ってみる…」…何となく嫌な予感。15分ほど走ると開業したばかりのアウトレットモールに到着。運転手さんが「こちらです…」とモール内を案内してくれました。3分ほど歩くと「今日の会場はここです…汗」そこは、なんと「アイスクリームショップ」でした(笑)。アイスをメインにフレッシュジュースを出すお店で、店内は50席くらいの客席があります。その客席を会場代わりに使う、ということでした。すでに数名のスタッフがテーブルやイスを移動して会場作りをしていました。プロジェクターもテーブルもあるので、早速、パソコンやスピーカーなどをセッティングしました。参加メンバーが集まって来て9:30になったのでさっそく研修を始めました。10:00を少し過ぎた頃、普通にお客さんが入って来て、フレッシュジュースを注文してます。当然、「ガガガガガ…」とジューサーを回る音が会場に響き渡ります。そして、空いてるテーブルに座って語り合い出します。その後も、どんどんお客さんが入って来ます。途中で耐えられなくなった一人の社員(参加者)が、店のカウンターに向かって行って「静かにしてくれ」と苦言を訴えると、「店なんだから仕方ないでしょう」…バトルが始まりました。すると、他の参加者も「大体、何で研修会場の予約を間違えたんだよ。あり得ないだろう?この場所は…。「日本からわざわざ来てもらって、アイスクリーム屋かよ。失礼にもほどがあるぞ」「だって仕方ないでしょう。私だって、ホテルの会場が取れてると思ってたんだけど…」「せめて店を貸し切れよ。営業中の店の中で、他の客も座ってる状態で研修するなんて聞いたことがないよ」「平日は暇でお客はほとんど来ないと聞いてたんだけど」などなど会場が騒然として来ました。こちらとしても、予想外ではあったものの、実はこうしたことは、今までも中国ではしょっちゅうありました。予約ミスで会場がなくて、一日公園でやったこともあります。工事現場でやったことも。急きょ、飲食店の2Fを借りたことも。なので、それに比べればまだましなので、「このままやりましょう」と研修を続けました。とは言うものの、店の客の声やジューサーの音は耳障りなので、持参した様々なビデオを自慢のSONYのワイヤレススピーカーにつなげて見せたり、皆で、モール内の客の動向調査をしてそれを研修の教材にしたり…内容を大きく変更して対応しました。研修後の感想を聞く限り、普段できない体験だったようで、うまくいったようでした。そもそも、中国でこうした研修を実施する際に、100%こちらの要望通りの会場が用意されたことなど15年間で一度もありません。仮にどんなに立派なホテルの会場でも、マイクがダメだったり、ホワイトボードが書きづらかったり、そのペンのインクがなかったり、会場が暑過ぎたり寒すぎたり…となりのビル工事の音が馬鹿デカいとか、会場の女子トイレが壊れて使えなかったり、テーブルとイスが移動できなくて予定してた実習ができなかったり、常に誰かが会場を出たり入ったりしてたり、お昼のお弁当が届かなかったり、停電が3h復旧しなかったり、ホテル側のミスのダブルブッキングで仕切りのない1つの会場で違う企業と同時に研修をしたり、…あげれば枚挙に暇がありません(笑)。逆に言えば、そうしたことに超柔軟に対応できる準備をしておくことが大事です。過去の教訓のお蔭で、今では大概のトラブルに対応できるようになりました。なので、私の荷物は新聞紙やボールやガムテープや紐にカードなど、100ショップの文具だらけです(笑)。このように地方の田舎に行く時には、モバイルソーラー付きバッテリーも持参します。停電時対策です。そしてこういうモノが、たいてい何かが役に立ちます。また、普段から新聞紙や紐など、いざとなればある程度「現地調達可能なモノ」でできるような実習やゲームを考案しておくことが最大のポイントです。これは何も中国だけのことではなく、他国の場合も同様です。完全に整備された空間と場所だけでしかできないようでは少なくともアジアや中南米の国や地域でも現地スタッフの研修は難しいと思います。後輩たちにはいつもそう教えています。★レジャーサービス研究所のホームページ★
2015/03/15
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中国でもSNS活用した宣伝や販促が盛んです。フォロアーが何千何万人もいる人気ブロガーとかWechat(日本で言うLINE)ユーザーがもてはやされたりしてました。テレビのニュースでも「中国から人気ブロガーを招聘して、地元を取材して発信してもらいます!」という報道が目立ちますね。ただし、そうした人々に依頼して実際に媒体を色々活用してみると、(特にインバウンド業界で良く利用してますが…)「いいね!が8,000回集まりました」とか、アクセス数の話ばかりで、実際に商品が売れたり、集客できるか?というと、これまた違う話しになって来ています。その原因は何なのか?この一年間、中国に来るたびに色々調べてみてわかったことは、、、人気ブロガーの場合、●ブロガー同志で「いいね!」と押し合っている。結局は、お互いのアクセスを確保するためにフォロアーになっている、、、というパターンがあきれるほど多い(汗)。●「いいね!」と押すだけのアルバイトがいる。(人気ブロガーが利用する)●そもそも「注目記事」になるのは簡単。お金を払えば可能。などなど、カラクリが明らかになりました。ちなみに、最近はWechatなどのSNSが注目されています。しかし、これも調べてみると結構驚きの事実がわかりました。一般的に中国の人たちは人脈命なので、個人のWechatの登録人数が500人とか3000人と言うのはザラです。そこに毎日のようにアップされてくる写真やコメントは膨大なはず、、、と思い、どのようにどんな時にチェックしているのか?と接近戦で色んな方々に聞いて行みました。すると、、、「そんなの全部見てるわけないじゃん!」と言う人が9割でした(汗)。「家族親族や仕事仲間、それに本当の友達だけで、あとの記事は全てブロックしてる。記事や写真は見ないで、使うのは個人間のチャットだけ」と言うわけです。ちなみに、同じ質問をパートナーの朱さんにしてみると、彼も約800人のWechatつながりがあるけど、ブロックしてない人数はなんと約20人だけ!この「ブロック」は相手に気づかれないようになっているため、写真や記事を配信している人は、「○○○人が見てくれている、、、」と思っているわけです(笑)。しかし、本音では「人の食事風景や自慢写真ばかりで、、、そんなの見たくないでしょう?普通…ブロックしてないのはWechatで商売してる連中だけだよ。だから広告っぽい記事ばかりでしょうあの人も、、、あの人も、、、ねぇ写真と記事をみればわかるでしょう?そんなの全部見てたら、データ量が大変だし時間の無駄だよ」…という人がこれまたほとんどのようです。こうした裏話?は、まだまだ尽きないようです。ということで、中国と言えども、こうした媒体のフォロアー人数やアクセス数、それに伴う効果なんて鵜呑みにしないに越したことはありませんね。なので、もし利用するならやっぱり本当の専門家に相談することをお勧めします。★レジャーサービス研究所のホームページ★
2015/03/10
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今までに何度か泊まったことのある北京のホテル。朝、出かけに朝食して、そのまま集合場所のロビーまで降りた時に忘れ物に気づいて慌てて部屋に戻ると、、、すでに客室清掃が始まってました。「忘れ物しちゃって…」と部屋に入ると、「慌てないでゆっくりどうぞ」「もうすぐ終わるから」と客室係りの女性スタッフのお言葉。ふと部屋を見渡すと、無料の水の2本の内の1本は、コップと一緒にベッドサイドに、、、。こんな感じで、私の部屋の使い方を見抜いて、それに合わせて部屋中をセットしてくれていました。感謝の気持ちでチップを渡そうとすると、「このホテルはチップは不要だから」と断れてました。「でも、景気もあまり良くないし、、、どうぞ」と言うと、「不景気でも私たちはあまり困らないから大丈夫」と。「え、なぜ?」と聞くと、「こういう仕事で給与も安いから、いざとなればどこでも採用してくれるから大丈夫。不景気でビクビクするのはお金持ちよ。贅沢に慣れたから怖いんですよ。その点、私たちは元々貧乏だから大して変わらないからそんなに怖くないんです。それに、旦那と共働き+両親の働きで一昨年、故郷に(水餃子の)店を持つことができました。今のホテルの清掃の仕事も水餃子店も、大儲けはできないけど、社会生活の中で絶対に必要な仕事だからなくならないでしょう。だから大丈夫!」とあくまでもポジティブなお方。最後に、「あなた日本人でしょう?」「はい」「よかった。だって、日本人は部屋をとてもきれいに使ってくれるから。このホテルに転職したのも、日本人客が多いと聞いたから。同じ給与なら日本人客が多いホテルで働けば、給与が上がったのと同じです」いやはや、改めて「そういう見方、考え方もあるなぁ」と朝から深いお話が聞けました。===ちなみに、、、上記の会話の半分くらいはなんと日本語でした。このホテルの転職してから独学で日本語を学習しているとのことで、いつかは日系ホテルで働くのが夢だとか。その夢は、、、多分、、、かなうんでしょうね、きっと。★レジャーサービス研究所のホームページ★
2015/03/07
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久しぶりの北京に来ています。 普段は中国人の人達を日本に呼ぶのが仕事ですが、 年に数回は日本人のお客さんを中国にお連れします。 目的は中国人観光客対応を学ぶためです。 会議室の中で行う○○セミナーでは限界があります。 やはり現地に行くのが1番です。 今日は最後に 北京の人気観光スポット『三里屯』に行きました。 その中心に 新しいカフェレストランがオープンしたと聞き 寄ってみました。 今までの北京では有り得ないほどの 大変気の利いた程よいサービス。 これは凄いなぁと。 すると関係者らしきイケメン日本人の方に 声をかけられ、名刺交換をしました。 その方は マッシュフードサービスの社長の 雨宮龍氏でした。 あのレストラン『カシータ』の 立ち上げからの接客達人です。 実際に北京で生でその接客を見て、 表情や話し方はもちろん、 なんと言ってもお客さんとの『間合い』には ため息がでました。 これが心地好い、ちょうどいい、、、 というものなんだと、教わった気がします。 出てきたカプチーノをのぞくと、、 なんとレジャ研のロゴが! その他、野菜やパンの仕入れなど、 日本でのこだわりをそのまま実践してました。 いよいよ本物の日本流のサービスの 進出に拍車がかかって来ました。 アテンドの最中の素晴らしい出会いに感謝です! やっぱり勉強するなら外に出てアナログ接近戦! これをやめたらヤバいですね。(^o^)v
2015/03/07
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