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今年はほぼ毎月、時期によっては毎週のように中国からの訪日旅行客(私たちのお客様)が来ます。年末は特に、あれこれ準備や予定についてのやり取りに追われます。そんな時は昨年の同時期の業務日誌が役に立ちます。起こりうるトラブルが予測できるからです。そんなことをしていたら、昨年の同時期の業務日誌と見比べてみると、大きく変わった点に気がつきました。それは、訪日前に「Wifiルーターの手配」を頼まれることがほとんどなくなった、ことです。原因は、上海や北京の空港にプリペイドSIMカードの自販機が登場したからです。これにより、出国時に気軽にSIMを購入できるようになりました。(日本、台湾など中国人に人気の観光地のSIMが並んでいます)基本的に中国のスマホはSIMフリーなので、これを購入すれば日本でも自由に使えます。以前はWifiルーターを借りてましたが、やはり面倒とのことで、プリペイドSIMは大好評です。反対に意外に面倒なのは、日本から関係業者の方々が上海や北京に来る際に、Wifiルーター持参を勧めることです。日本の携帯の多くはSIMロックがかかっていて、海外に旅行出張の際に、現地のプリペイドSIMが使えない…という弱点があります。なので、出国前にモバイルWifiルーターを持参しなければなりません。しかし、それにしても現地で電話連絡ができないわけです。まぁ、その場合はLINEで通話するようにしていますが…。だから、出国時にはしっかりLINE仲間に登録しなけれなりません。それに見ていて可愛そうなので、中国滞在中は、スマホとWifiルーターを持ち、さらにその両方を使うとバッテリーの消耗が激しいので、大きな充電池を持ち歩くことになります。プリペイドSIMが使えれば、いつも通りにスマホだけでOKなので、日本人が外国に行く時の方が不便に見えてくる今日この頃です(笑)。(私のスマホはもちろんSIMフリーです)★レジャーサービス研究所のホームページ★
2015/11/30
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ある地域の商店街で行われたインバウンド対応研修会でのこと。私の講演が終了して、ディスカッションの時間になりました。テーマは外国人観光客の受入れ姿勢で、ようするにどの程度まで積極的に受入れていくか?というもの。テーマの一部を具体的に紹介すると、例えば「民泊」をやりたい人も多数いる一方で、反対する人たちもいる。こうした話題に関して、喧々諤々「あーでもない、こーでもない」とやりあいましょう…というもの。(もちろん私が提案しました:笑)約60分程度、賛成派と反対派で喧々諤々やると、反対派が優勢になりました。「地域の活性化」「空き部屋、空き家の有効利用」など賛成派が語れば、「治安の悪化」「マナーの悪化」など、反対派の応酬が続きました。まぁ、たいていの議論は反対派が有利になりがちです。相手の意見を潰せば良いし、賛成派は受け身で防御っぽくなります。最後はやはり「地域住人の安全と快適な暮らしが最優先で、それが保証できない限り民泊はあり得ない…」という反対派の意見でまとまりそうでした。ところが、最後に、70歳を超える高齢の女性が手を挙げて発言しました。この地域にとっては大変重要な発言だったらしく、議論が振り出しに戻ったほどでした。その一部を紹介します。===「地域の安全、、、そもそもこの地域は安全だったんですか?ほんの10数年前まで、この地域は暴走族とかチンピラみたいな不良が多数いたでしょう?コンビニで万引きしたり、ガソリン盗んだり…、グループの闘争があったり、爆音たてて数百台のバイクや車で商店街の中を行ったり来たり…時には破壊行為をしたり…。当時の私たちのお店も、何度も万引きにあいました。そりゃあおっかない思いをしましたよ。私の娘も息子も中学生の時、リンチにあいました。そんなことが70年代からズーッと続いてました。私たちはその中で子育てをしながら働いて来ました。ある意味でたっぷり地獄を味わいました。それから比べたら外国人観光客のマナーやわがままなんて…本当に問題ですか?深夜まで大声でうるさい、ゴミのポイ捨て、立小便、、、そんなの日本人だってやってたはずです。反対派の中の人にも暴走族してた人が何人もいるでしょう?万引きしたでしょう?自分たちが散々住民にかけた迷惑を棚に上げて、いきなり地域の安全とか快適を議論しないで頂きたい。今回の反対派の人たちは見た目が怖い。睨まれたら委縮してしまいます。そういう態度が変わってません。脅せば何とかなる、、、そんな世の中や地域社会はやっぱり地獄です。それに「お客様」のマナーやわがままはある程度耐えられるもの。お金を頂くお客様で商売の一部として対応しなければならないはずです。何より、外国人観光客の大半は地域のマナーがわからないだけで、住人に迷惑をかけようとしてやっているわけじゃない。だったら彼らが理解できるようにこちらも努力すれば解決できるでしょう。だけど暴走族や不良たちは違いました。迷惑はわかっててやってたんです。迷惑をかけるのは外国人ばかりじゃないはずです。外国人を排除するのではなく、迷惑をかける人たちを排除するべきです。破壊されたり脅されたりするのに比べたら、マナーの悪さなんでどうってことありません。少なくともこの私たちの商店街を廃墟にしたのは外国人観光客ではなくて、地域住人たち日本人なんです。地域が住みにくくなるのを外国人観光客のせいにするのは本当に飽きれます。私は今、英語の勉強を始めました。孫たちはインバウンドで地域が活性化されるのを楽しみにしています。暴走族や不良たちとは日本語でも通じ合えなかったけど、外国人観光客は、英語さえ話せれば理解し合えます。そして商売ができます。だから私は民泊にも…インバウンドに関するものには積極的に賛成していきたいと思っています。」===商店街の問題は地域特有の問題が潜んでいます。参考になれば幸いです。★レジャーサービス研究所のホームページ★
2015/11/22
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この春から上海に設立した新会社のメンバーに元日系の化粧品会社で販売員→全国のトレーナーをしていたChris(中国名「楽さん」)がいます。(日本への留学経験ありで日本語は堪能です)現在は、私たちと一緒に中国国内のショッピングモールやアパレル、観光施設の従業員の教育を担当しています。そのChrisが久しぶりに訪日して、最近の日本の接客やサービスを視察して上海に戻って来た時のこと。ためになったことを教えてくれた後に「気になったこと」も報告してくれました。それは、百貨店やショッピングモールで働いている中国人従業員の接客と言葉遣いでした。銀座でも「ちょっとその言葉遣い、言葉選びはないだろう…」とヒヤヒヤするシーンに何度も遭遇したとのこと。ようするに、3-4年前とは違って、中国人販売員不足で、極端な話、中国語を話す中国人なら誰でもよい状態に近いものがあるようで、言葉遣いと言葉選びのレベルが同じ中国人からみれば相当レベルが低いというのが気になって仕方なかった…ということでした。考えてみれば、日本に留学などして日本で働いている人たちは、そもそも中国にいた時に販売員の経験はほとんどありません。日本に来ての経験も家電の経験はあるけど、化粧品は素人…など。その上、化粧品になると同じ中国語でも高い語学力が求められるのは日本でも中国でも同じ。しかし、日本人の指導者がそれに気づくはずもなく…放置されてしまうわけです。例えば言葉選びについては、本来なら「肌に優しい…」くらいのトークなのに、「肌に良い、肌が健康になる、若返る…」と言い切っていたり、「シワが目立たなくなる…」を「シワが薄くなって、そのうち取れる」とか説明したり…明らかにオーバートーク連発&全開の人もいた様子。また、言葉遣いの件も、日本語的に置き換えて言えば「…いいんじゃない!」「マジ?」のようなようするに若者ダチ言葉のまま接客している…などです。相変わらず好調なインバウンドですが、こういう時こそ、基本スキルの再点検が必要だと思います。ドイツの某自動車メーカーなど大手企業の偽装問題が多発する現在、やはり「調子に乗るな」の警告として受け止めておくべきでしょう。「帰国したら肌が荒れた!」とか言われて「おもてなしの偽装問題」なんてことにならないようにしたいものです。===最後に「本当は、日本人の美容部員が中国語(または英語)で接客してくれるようになればおもてなし100点です!」「私は上海で日本人客に日本語で接客して化粧品を販売してましたよ!」と釘を刺されました(笑)。★レジャーサービス研究所のホームページ★
2015/11/04
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