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ここ1ヶ月、どうもマウスの調子が悪い。すぐ滑りを起こしカーソルの動きが鈍ったり、汚れが付着しやすくなったりする。私はコンピュータについては非常にせっかちであり、自分と同じテンポで動いてくれないと、イライラが募り、精神衛生に悪いこと、この上ない。マウスのパフォーマンス自体が低下しているわけでもなさそうなので、首をひねりつつ、まめに手入れをしていた。機械というのものは、ときとして理解できない動きをして、使用者を困惑と混乱に陥れるのはお手の物であるので、日ごろのケアが大切だと、この数年のパソコン生活から学習していたからだ(日ごろのケアが大切なのは人間に対しても同じだ)。 私が会社で愛用しているマウスパッドは、数年前、大阪でフェルメール展を見に行った際に購入したものである。「地理学者」の絵がプリントしてあるので、あのときの感激を思い出すのに一役買ってくれており、神経を使う仕事の合間に安らぎの時を提供してくれていた。私としては大切に使っているつもりでいるので、先日マウスパッドのお掃除をしようと手にとり、ティッシュに洗剤を含ませ拭いてみたところ、「!」。ひっかかりが、全くないのである。その表面はあたかも油を塗ったようにつるりと無抵抗感触。確か購入したときはざらざらして摩擦がおきやすいようになっていたはず。その証拠に、ほんの僅かの四隅は、少しざらざらが残っている。ものわかりが悪く恥ずかしい限りだが、そこまで来て漸く、マウスの不調はこの、愛用のマウスパッドに起因していたことがわかった。この表面の状態なら、動きが鈍くなるのも、当然だ。要するに、わたしは、マウスを1枚丸ごと消耗したのである。 生憎と替えのマウスパッドを家にもストックしていない。スター・ウォーズのものは使いたくないし、先日訪れた平等院鳳凰堂のミュージアムで購入を躊躇したオリジナルの洒落たパッドを、やはり入手しておけばよかったと後悔しても遅い。仕方がないので、会社で買ってもらうことにし、今度のものはクリーニングしながら使えるものを選んだ。色はせめてもの慰めにと、ペール・グリーン、形は卵型。届いてみるとなかなか色・形ともに可愛いが、柄がないのが、やはりさびしい。私は、マウスでいちいちコマンドを探すのが面倒なので、コマンドはキーボードで入力するように努めているが、仕事柄マウスもよく使うから、このマウスパッドも、一年後には老朽化しているだろう。そのときのために、新しいお気に入りのマウスパッドを、これから一年かけて探そうかと考えている(暇人)。
2003年01月14日
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私は絵画が好きだ。好きだといっても、音楽ほどには情熱を傾けているわけでないので、必然的に詳しくもない。だけれども、好きなタイプの絵画を見ることは、好きな音楽を聴くのと同じくらい、楽しい。 1月3日に、京都の「大レンブラント展」に行ってきた。レンブラントは子供の頃に「夜警」(ポピュラーで恥ずかしいのだが)の実物をこの目で見て以来、好きな画家の1人となった。門外漢なので彼のどこが好きなのか、優れているのかと問われたら答えに窮するけれど、それでも惹かれるものがある。昨年5月に訪れたインスブルックの宮廷美術館で偶然レンブラントの小品に出会ったときも、その老婆の小さな絵に釘付けとなった。同じ美術館にある皇后エリザベートの著名な肖像画よりも、この見るからに美しくない老婆の絵画のほうが、私には興味深かったのだ。 その日は生憎非情な雨が降り続けたせいか、並ぶこともなくすぐに入館できた。最初の作品「エチオピアの宦官の洗礼」は、宦官の豪奢な光り輝く衣装の質感描写に驚く。初っ端からこれでは、と内心ワクワク、ドキドキ。歩を進めるうちに、とうとうサムソンに行き着いた。余りにも生々しい描写に軽い眩暈を感じたが、半ば狂気を感じさせるような表情のデリラは女の怖さを感じさせる(そういう自分も一応女のハシクレだ)。 この調子で書き続けてしまうと長くなってしまうので、このあたりでやめておくが、結論としては京都まで足を運んでよかったと思う。世界中に散らばっているレンブラントをこれだけ纏めて展示する機会などないと思われるから、これが日本で開催されるだけでも有難いことというべきだろう。 これで天候に恵まれていたら…と残念に思うけれど、そこは並ぶことなく入館できたのだから、これも感謝せねばならないことかもしれない。未だの方は是非どうぞ。レンブラントの生涯の一端が理解出来る良い展示会であることは間違いないですから。
2003年01月06日
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