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監督 : ギル・キーナン 出演 : ミッチェル・ムッソ /サム・ラーナー /スペンサー・ロック 製作総指揮 : スティーヴン・スピルバーグ /ロバート・ゼメキス 公式HP || 「 モンスター・ハウス/MONSTER HOUSE (2007) 」第64回ゴールデン・グローブ 賞 アニメーション作品賞にノミネートしました。 監督は、本作で長編映画監督デビューとなるギル・キーナン。ドリーム・メーカーな巨匠スティーブン・スピルバーグと、「バック・トゥ・ザ・フューチャー (1985) 」、モーション・キャプチャーで製作された「ポーラー・エクスプレス (2004) 」のロバート・ゼメキスのコンビが製作総指揮をとっています。日本語吹き替え版声優に、スピルバーグ監督直々の指名で、石原さとみがジェニー役に決定しました。主役の12歳の少年DJには、「名探偵コナン」の江戸川コナン を担当している高山みなみ 、ネバークラッカー役には泉谷しげる が担当しています。 この映画は、特殊なメガネと映像により、3D映画が楽しめる未来型映像システム「 Real D 」で鑑賞できます。私は、「スーパーマン・リターンズ」はアイマックス・シアターで鑑賞しましたが、本作はクオリティの高さで“鮮明な立体感”を体験できるReal Dが鑑賞出来る劇場まで行って、もう一度観る予定でッス☆(*'▽'*)/「 Real D 」で鑑賞可能なのは、埼玉県 ワーナー・マイカル・シネマズ浦和美園 千葉県 シネマイクスピアリ 東京都 ワーナー・マイカル・シネマズ多摩センター関東ではいまのところ上記三館が予定されています。 Story : どんな町にもあるという、怖い家の噂。もちろん、少年DJが暮らす町にも、噂の家はあった…。「あの家は絶対におかしい。」そう確信し、自宅の目の前に建つ怪しげな家と、そこに暮らす老人ネバークラッカーを毎日監視するDJ。そして、ついに目撃した家の正体は、敷地に入ったものは何でも呑み込んでしまう、命を持ったモンスター・ハウスだった。DJは親友のチャウダーと、彼らの憧れの少女ジェニーと共に、町を守るため、その恐ろしい家に戦いを挑んでいく…。ネタバレぎみ詳細 Story---------------------(ドラッグ・プリーズ)ハロウィンを翌日に控えた秋の日の午後、12歳の少年DJは自室にこもって向かいの家を望遠鏡で観察していた。その家の住人の名は、ネバークラッカー。きびしい顔をしたやせ過ぎの老人で、彼は自分の家に誰かが一歩でも踏み入ろうものなら、烈火のごとく怒り、持ち物すべてを取り上げてしまうのだ。DJは、その異様さを両親に訴えるが、彼らはまるで取り合わず、泊まりがけで出かけてしまった。しかし、DJの親友チャウダーのバスケットボールがネバークラッカーの家の庭に転がってしまい、事態は急展開。ボールを取りに庭へ入ったDJにつかみかかった老人が、興奮のあまり心臓発作で倒れて救急車で運ばれてしまう。DJは、自分のせいで彼を死なせてしまったと思い込み、空恐ろしい気持ちになる。その後、留守のはずのネバークラッカー宅から自分に電話がかかってきたことで恐怖は倍増。そして、DJとチャウダーは、24時間体制で家の監視を開始する。翌朝、彼らの望遠鏡にハロウィンのお菓子を集めに来た少女ジェニーの姿が映った。ふたりの必死の制止を無視してジェニーは、老人宅の玄関先へ。その瞬間、家がモンスターのように襲いかかってきた! かろうじて難を逃れたジェニーは、DJの家に非難し、彼女も監視に加わる。その後、目の前で子犬が家に飲み込まれるのを目撃した3人は、警察に通報する。しかし、やってきた警官ふたりも結局家に食べられ、遂にはDJたちも魔の家の中へ………。----------------------------ここまで■モンスター・ハウス デラックス・コレクターズ・エディション [ 2007年1月13日公開 ]ー 作品情報より ー スティーブン・スピルバーグとバート・ゼメキスのコンビが創り出すアニメーションの世界は、どこか違っています。お子様だけでなく大人にも楽しめるちょっとドキドキなホラーアドベンチャーです。 ■《送料無料》ダグラス・パイプス/『モンスターズ・ハウス』オリジナル・サウンドトラック(CD) ■モンスター・ハウス デラックス・コレクターズ・エディション(DVD) ◆20%OFF!~おしまい~ ∥ ∥ ∥ ∥ ベストブログランキング ∥|| エンタメ@BlogRanking ∥ || || || || MoonDreamWorks Movie riport Index
December 24, 2006
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監督 : キース・フルトン/ルイス・ペペ 出演 : ハリー・トレッダウェイ/ ルーク・トレッダウェイ/ブライアン・ディック 原作 : ブライアン・オールディス 公式HP || 「 ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド/Brothers of the head (2006) 」2:1+1=3 「A・I」の原作者ブライアン・オールディスが、結合体双生児ロック・バンド、トムとビリーの壮絶な生涯を題材で1977年に発表した小説「Brothers of the head」 の映画化です。 監督は、「ロスト・イン・ラ・マンチャ」で賞賛を浴びたキース・フルトン&ルイス・ペペ。主演は、結合体双生児トムとバリーを演じた、双子の俳優ルーク・トレッダウェイ&ハリー・トレッダウェイ。 Story :人里離れた岬でひっそりと暮らしていた、結合体双生児のトムとバリー。2人は18歳の時、興行主のザックに売られてしまう。しかし音楽の訓練を受けてその音楽的才能を開花させたトムとバリーは、70年代後半に絶頂を極めたイギリスのパンク・ムーブメントの空気の中、1975年結合体双生児ロックバンド、ザ・バンバンとして鮮烈なデビューを飾った。バンドを率いる結合体双生児トムとバリーによる過激なステージ・パフォーマンスと不気味なほどの美しさが、一瞬にして人々の嫌悪と恐怖を熱狂に変え、ザ・バンバンはデビューと同時に一気にスターダムにのし上がる。しかし、ある女性との出会いでトムとバリーの運命の歯車は狂い出し…。離れたくても離れられない兄弟の魂の叫びが胸に突き刺さる衝撃作。ー 作品情報より ー ドキュメンタリータッチで撮られたまったく新しい奇想天外な構成の映画で、一言で言うと大変衝撃的な映画でした。 腹部で臍帯の部分の延長のようなような形で繋がったまま生まれて来た双子のトムとバリー。肝臓と消化器系統の一部を共有する二人の結合は早い段階から分離手術が必要でしたが、それは命をかけなければならない危険な手術でもあったのです。父親は手術を拒否し、姉と共に人里離れた岬でひとめを避けるように生きて来ました。その当時の医学から判断すると、父親の判断が正しかったかどうかなんって誰にも言えないと思います。昔、ベトバム戦争でアメリカ軍によって撒かれた枯れ葉剤の影響で似たような結合体の双子が生まれたケースが多々あり、今でもその影響は無くなってはいないそうです。ちょうど日本で手術して分離された双子でベトちゃん、ドクちゃんのニュースが先日TVで流れていました。分離して元気に大人になり結婚することになった幸せそうな表情のドクさんのニュースでした。その反面、脳の麻痺のため寝たきりとなったままのベトさんの映像も公開されていました。どちらもこのままでは生きて寝ているだけの一生しか選択肢が無い場合は、分離することによってどちらかは助かってもどちらかは犠牲になってしまわざるを得ない状況でも、分離手術の危険を冒す意義もあるとも言えるかもしれません。しかし、トムとバリーの場合は、肝臓を共有し消化器も共有している上に精神面でも複雑に絡み合っていたため、当時の医学では、分離することによる危険と自立した生活をするための希望がどの程度あったのか・・・・双子でありながら、まじめでナイーブな優しい性格のトムと、真逆とも言える、繊細であるがゆえに傷つきやすく衝動的な性格のバリー。当然のことながら、体は繋がっていても精神面では常に葛藤を起こし対立し喧嘩が絶えない二人が、子供から少年になり、結合されたままの状態で大人の体になって行くトムとバリーにやがて当然訪れる淡い恋心と性の衝動と苦悩を考えると過酷の一言です。そんな彼らに開花したロックの才能には、魂を表明する危機迫る叫び が込められていました。例え五体満足で生まれて来ても、なにかに抑圧されて圧縮されたエネルギーが爆発する瞬間と言うものがだれしもあるものです。それが音楽で言うとロックだったりすると私は感じます。そんな、なにひとつとしてままならない抑圧のかたまりを生まれたときから背負って生きている彼らから発せられる魂の音や叫びにも似た歌声は、まさ正真正銘のロックでした。ロックバンド 「ザ・バンバン」は、ザックによって利用されたいわば見せ物的な興行であったかもしれませんが、それでも、生きて行くために他に道がない彼らにとって、この「ザ・バンバン」でロックすることが生きていた証であり、自分の湧き出る魂を叫び続けてきた、作り物ででない本物のロック でした。 心の底から湧き出て止まらないフレーズを紡ぎ合わせながら作られた曲のすべてに、刃物ような激しい感性と澄み切ったピュアな恋心が素直に旋律に流れています。「ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド」オリジナル・サウンドトラック Feat.ザ・バンバン(CD) 2520円(税込み・送料無料)~おしまい~ ∥ ∥ ∥ ∥ ベストブログランキング ∥|| エンタメ@BlogRanking ∥ || || || || MoonDreamWorks Movie riport Index
December 22, 2006
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監督 : マーティン・スコセッシ 出演 : レオナルド・ディカプリオ/マット・デイモン/ジャック・ニコルソン/ヴェラ・ファーミガ 製作 : ブラッド・ピット /ジェニファー・アニストン 公式HP || 「 ザ・ディパーティッド/The Departed(2006) 」香港映画 「 インファナル・アフェア 」シリーズ3部作のリメイク。舞台を香港からボストンの裏社会に移し、警察とアイルランド系マフィアとの対立を描く映画です。トニー・レオンが演じていた警察側のスパイをレオナルド・ディカプリオ、アンディ・ラウが演じていたマフィア側のスパイをマット・デイモンがそれぞれ演じています。 監督は、「グッドフェローズ1990)」で絶賛されながらもアカデミー賞作品賞にノミネートのみに終わり、「アビエイター(2004)」ではオスカーの呼び声も高かったにもかかわらず惜しくもオスカーを手に出来なかったマーティン・スコセッシ。今回は評論家からの支持も高く、「ミロンダラー・ベイビー」のクリント・イースト・ウッドとスティーブン・スピルバーグとポール・ハギスの最強チームの「父親たちの星条旗」&「硫黄島からの手紙」に真っ向から勝負に挑んでいます。面白い戦いになりそうです。社会派映画と比べるのもなんですが、個人的は本作のほうが面白かったです。面白いという表現は妥当でないかもしれないけれど・・・・・。主演は、「アビエイター」以来お見かけしなくて、どうしちゃってるんだろうな~っと寂しく思っていたレオナルド・ディカプリオ。実は、「リチャード・ニクソン暗殺を企てた男 (2004) 」で、製作に参加していた以来の久々の主演作品ですね。また主演と言ってもマット・デイモンとの二人の主役という感じに、ジャック・ニコルソンがこの映画のオファーを受けるに当って、自分の出番を増やすことを条件に受けたという経緯もあってか、誰が主役の映画か解らないような内容になっています。まぁ、観る側にとっては主役が誰かというよりは、映画自体の出来が良くて面白ければOK的なところはありますが・・・・全米興行収入においては、初登場3位→4→7位と、ややしょぼい結末を迎えている「父親たちの星条旗」に比べて、本作は初登場1位→2→2→2と好調をキープしています。私は、観客の口コミなど2週目以降の結果が作品の評判を物語っていると思っています。面白さがばかりが映画の評価とは言い難いところもあるので、アカデミー会員の軍配がどちらに傾くのか、また、他の映画がこの争いに分け入るのか、第79回アカデミー賞の行方が気になるところですね。「硫黄島からの手紙」は外国語映画賞に回る感もありますね。同じく主演のマット・デイモンは、「ボーン・スプレマシー (2004) 」以来、「シリアナ (2005) 」、「ブラザーズ・グリム (2005) 」で年に1~2本の映画でお見かけするだけでした。そして、出番を増やせとごねただけあって、アイリッシュマフィアのボス、カステロを存在感ありまくりで演じ切ったジャック・ニコルソンなど、脇を固める俳優陣の豪華なこと・・・・。あんまり脇役にお金をかけちゃったものだから、女優にお金をかけられなかったのかなっと思える共演のヴェラ・ファーミガは、レオ(ビリー)とマット(コリン)の二人から愛される女性役なのですが、あまり華がない感じ・・・(単に私が知らなかっただけとも言えるかもしれませんが・・)また、制作には元夫婦のブラピ&ジェニファー・アニストンが参加している事でも注目ですね。 Story : ボストンを舞台に繰り広げられる州警察対犯罪組織のスパイ応酬。ギャング組織に滑り込みボスのカステロに気に入られた警察のアンダーカバー、ビリー。一方、カステロも警察内に部下のコリンをスパイとして送り込んでいた。ビリーとコリン双方の情報が組織と警察の戦いを決める。しかし、どちらにもスパイと見破られる危機が迫ってくる。ー goo 映画 より ー 3部作を1本の映画で描いていることもあって、香港版オリジナル3部作を観た後では、どうしても細かい部分を描くことが難しいということは感じるものの、プロットの似たような違う映画として捉えて観ると、この映画はなかなかの出来であると思います。 むしろ未だオリジナル版を未見なかたは、本作の前に予習しないほうが楽しめるような気がします。本作を観た後に、詳細に作り込まれているオリジナル3部作を観ると、また違った意味で楽しめるのではないかと思いました。また、オリジナル3部作のファンの方には、ラストがオリジナルとは違った独自の結末になっていますので、ちょっと驚くかもしれませんよぉ~☆ ■ディパーテッド DVD■《送料無料》(サントラ) ディパーテッド(CD) ∥ ∥ ∥ ∥ ベストブログランキング ∥|| エンタメ@BlogRanking ∥ || || || || MoonDreamWorks Movie riport Index
December 17, 2006
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監督 : 大谷健太郎 出演 : 中島美嘉/市川由衣 /玉山鉄二 / 原作 : 矢沢あい 『NANA』(集英社「クッキー」連載) 公式HP || 「 NANA2 (2006) 」「ねぇ、ナナ、夢が叶う事と幸せになる事ってどうして別物なんだろう~」 原作は、「NANA」矢沢あい箸。監督は、大谷健太郎 。主演は、勿論前作に続き中島美嘉 と、宮崎あおいが降板した後、を引き継ぐ市川由衣 。中島美嘉 は、歌手活動意外にも強迫性障害で盗癖のある少女役で、青春ロード・ムービー「偶然にも最悪な少年(2003)」で女優として映画にも出ています。「NANA」が初めてではなかったのですね~。市川由衣は、「呪怨 (2002) 」で映画デビューし、TVドラマを主体に活躍していますが、今年は「ラフ ROUGH (2006) 」や「サイレン FORBIDDEN SIREN (2006)」にも出演し、今回の「NANA2(2006)」でさらなるステップアップをはかっています。前回の出演者達が奈々役の宮崎あおいをはじめ、シン役の松山ケンイチ 、レン役の松田龍平 らが降板し、新たにシン役には本郷奏多、レン役には姜暢雄 が加わり、タクミ役の玉山鉄二 、ノブ役の成宮寛貴 、ヤス役の丸山智己 、レイラ役の伊藤由奈 などは続投です。 Story : 大崎ナナ(ナナ)と小松奈々(ハチ)は、東京での共同生活を楽しんでいた。ナナのバンドBLACK STONESは、プロデビューに向けて精力的に動き出し、ハチはナナの成功を心から願っていた。ある日、ハチはレンの所属するTRAPNESTのタクミと再会。二人は付き合うようになるが、タクミの冷たい態度にハチは、すぐに別れを決意。その後、BLACK STONESのノブに告白され、付き合い始めるが、ハチはタクミの子供を身ごもっていた…。ー goo映画より ー ナナ役の中島美嘉は、前作で観たとき、原作のイメージぴったりだったし、演技はしなくてもそのままでいいな~ぐらいの感じでした。劇中で歌が聴けて大変お得感が満載で、それだけで大満足でしたが、今回は演技の堅さも取れている感じがあって、おなじみのメンバーとの息もぴったりという感じでした。前回よりも喜怒哀楽感が自然で素敵でした。スケジュール調整がつかないなどの理由で降板した宮崎あおいは、「初恋 (2006) 」をはじめ「ただ、君を愛してる(2006)」で主演を果たしていますが、いまいちぱっとしませんでしたね~。売れない主演映画に出るより、「NANA2」にもう一度出演してその地位を不動のものにしたほうが良かったのじゃいかと思います。あまりにも奈々役がはまり役すぎて他の役ではそのオーラを出すことは出来ない感がありませんか?数本のCMに出ていてもいまいち地味です。そのはまり役すぎた宮崎の後を受け継いだ市川由衣は、どうしても彼女と比較されてかわいそうな感じがしました。市川由衣の演じる奈々は、どうしても優等生っぽいイメージや知性的イメージが邪魔して天然キャラに無理がある感じです。無邪気にはしゃぐ天真爛漫な表情が自然に見えなくて、どうしても多少違和感がありました。やはり宮崎あおいの強烈なイメージがちらついてしまうのです。同じく降板して「デスノート」シリーズに出演した松山ケンイチは、水を得た魚のようにL役が 超 がつく程はまり役でした。シン役はいまいちピンとこなかったですが、役者と言うのは、自分が光ってみえる天から授かったかのようなはまり役ってあるものなのですね。そういう意味では同じく降板した宮崎あおいとは明暗を分けたような気がします。そして、どうしても語りたいのは、シン役に抜擢された本郷奏多 。もぉ~~!原作のイメージにピッタンコ☆、ヴィヴィアンなどのファッションが一番似合っていました。「テニスの王子様(2006)」では主演を果たしています。 また、松田龍平の後に抜擢された姜暢雄もかなり原作のイメージに近づいた感がありました。松田龍平は革ジャンのしたからのぞくお腹のでっぱりがどうもイメージ壊れちゃっていやだったのです。ロックアーティストがお腹が出ているのはちょっと私的に許せなかったところでもあるので・・・・(松田龍平のファンの方ゴメンなさい~) 今回は前作からの続きのシーンから始まり、前回ではちらっとしか出番がなかったタクミ役の玉山鉄二とハチの市川由衣がメインにストーリーは進んで行きます。相変わらずヘアウィッグが原作のサラサラとした髪のイメージと違うのですが、それだけ目をつぶると、原作の女癖の悪いナルシストな感じをうまく演じていて、イメージに合っていましたし、かっこよかったです。 前半は多少気になっていた市川由衣の奈々も後半にはすっかり奈々になっていて、不思議と違和感が無くなっていました。ナナの生きている世界にあこがれを持っていて、自分もその空気の中で生きている事に喜びを感じている奈々と、そんな無垢な子犬のような奈々とのお互いを信じて疑わない無償の絆を必要としていたナナの間に分け入って来た運命という名の亀裂をも乗り越えて求め合う、女同士の理屈を超えた友情に共感を覚えます。凄く良かったです。同じカリスマコミックの映画化でも、「デスノート」は両性に人気があるように思いますが、「NANA」の場合は年齢も性別も選ぶような気がします。それが、「硫黄島からの手紙」や「武士の一分」、「007/カジノロワイヤル」の激戦の中という悪条件な事もあって、興行ランキングにも現れているかなと思います。 ただ、とってつけたようなトラネスの海外ロケは、伊藤由奈のプロモーション映画みたいでちょっといやだな・・・~おしまい~ ∥ ∥ ∥ ∥ ベストブログランキング ∥|| エンタメ@BlogRanking ∥ || || || || MoonDreamWorks Movie riport Index
December 16, 2006
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監督 : ピーター・ファレリー&ボビー・ファレリー 出演 : ドリュー・バリモア / ジミー・ファロン / 原作 : 「 「ぼくのプレミア・ライフ 」 公式HP : http://www.theatres.co.jp/nibanmenokiss/top.html「 2番目のキス / FeverPitchi(2006) 」 2004年に86年ぶりのワールド・シリーズ優勝を果たしたレッド・ソックス!レッド・ソックスの熱狂的ファンであるファレリー兄弟が、愛情を込めて作り上げた作品。メジャー・リーグファンに限らずプロ野球ファンなら共感出来るに違いない、野球オタクの為の作品。 原作は、「アバウト・ア・ボーイ(2002)」のイギリスの人気作家、ニック・ホーンビィのベストセラー・エッセイ「 僕のプレミア・ライフ 」(新潮文庫刊)を基にしたラヴ・コメディ。 イングランドのサッカークラブ、アーセナルの熱狂的なサポーターであった作者の自伝を、大リーグのレッド・ソックスの熱狂的大ファンであったファレリー兄弟によって設定を置き換えられて作られた映画です。 監督は、「 メリーに首ったけ(1998) 」などのファレリー兄弟。 主演は、「 エヴァー・アフター(1998) 」、「 チャーリーズ・エンジェル 」シリーズなどの作品に出演し、アメリカでは既に公開されている「デート・ウィズ・ドリュー(2006)」などが作られるほど、常にギャラ・ランキング上位を誇る人気女優ドリュー・バルモアですが、日本ではあまりなじみが少ないかもしれませんね。本作ではドリュー自身も製作に参加しています。 ドリュー作品の「25年目のキス」、「50回目のファースト・キス」と来て、本作「2番目のキス」と、キスシリーズ?が続いていますが、これに関しては邦題なので、日本で邦題を考えた人のこだわり?でしょうか(笑)・・・ Story :サクセスの階段を駆け上がってきたビジネス・コンサルタントのリンジー。これまで、自分と同じ勝ち組男性としか付き合ったことがなかった彼女が、ひょんなことで知り合った高校教師のベンと恋に落ちる。いつしかリンジーは彼との結婚を意識するようになる。しかし、春の訪れと共に、彼女の前に強力なライバルが出現。その名もボストン・レッドソックス。熱烈なレッドソックスファンのベンの生活は、シーズンの開幕と同時にすべてが野球中心に。最初こそ彼に付き合って球場に足を運んでいたリンジーだったが、次第に仕事との両立が難しくなっていく。しかもパリ旅行の誘いを「マリナーズ戦があるから」と断られ、悩みはますます深まるばかり。レッドソックスを愛するほど、彼は私を愛してくれないと感じたリンジーは、ベンとの別れを決意するのだが…。ー 作品情報より ー 夏頃観たままレビューを書かずに忘れていたのですが、今日~明日中に決着が付くと思われる、松坂大輔の大リーグ移籍問題がニュースで騒がれているため書き忘れていたことを思い出したので書いておきます。 この映画は、松坂君がポスティングされたボストン・レッド・ソックスのファンにまつわる物語です。給料も時間もほとんど追っかけに費やす熱狂的ファンが多く存在するレッド・ソックスのファンのひとりである高校教師のベンと、ビジネスで成功したキャリア・ウーマンのリンジーの恋の物語。高校教師のベンと出会い、恋に落ち、バンビーノの呪いもベイ・ブルースも知らないのに、レッド・ソックスを必死で知ろうと努力するドリュー・バリモア演じるリンジー。仕事と彼との間ですれ違いを生じながら、自分にとって一番大事な物はなにかと言うことを考えさせられるポップなラヴ・コメでした。 ストーリーはどこにでもありがちなお話ですし、アメリカにとっての野球と言うスポーツの価値観とでも言うのでしょうか、私にはちょっとピンとこなかったので、特に大きな共感が得られなかったのですが、きっと同じような野球好きやアメリカのレッド・ソックスファンにとっては、楽しめるラヴ・コメなのではないでしょうかね。 そして、今回レッド・ソックスとの契約交渉に折り合いが付けば、松坂君もこのような熱狂的ファンに囲まれてマウンドに立つ事になるのだな~っと、ふとこの映画を思い出しました。でも、交渉がこれほどこじれていて、ファンの反応も微妙な感じになって来ましたし、仲介人と球団のマネーゲームの渦に巻き込まれたまま球団入りしたら、松坂君、なんだかかわいそうですね~うまくファンにも愛されて、心地よい環境で活躍出来ると良いのですが・・・・ ■ 2番目のキス / ドリュー・バリモア ~おしまい~ ∥ ∥ ∥ ∥ ベストブログランキング ∥|| エンタメ@BlogRanking ∥ || || || || MoonDreamWorks Movie riport Index
December 13, 2006
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監督 : ゲイリー・ウィニック 出演 : ダコタ・ファニング / 声 : ジュリア・ロバーツ (シャーロット)/オプラ・ウィンフリー ( 公式HP || 「 シャーロットのおくりもの/Charlotte's web (2006) 」大好きだよ☆「 Some Pig 」 原作は、「スチュアート・リトル」もシリーズで映画化されている、『ニューヨーカー』の記者でエッセイストのE・B・ホワイトの1952年に書かれた小説。1972年には同名アニメ版が公開されています。監督は、ユマ・サーマン主演の「チェルシーホテル(2001)」、トム・クルーズと結婚したケイティ・ホームズ主演の「エイプリルの七面鳥 (2003) 」のゲイリー・ウィニック。主演は、言わずもがな、ダコタ・ファニング。、「アイ・アム・サム (2001) 」の子役離れした演技で一躍脚光を浴び、相次いでスティーヴン・スピルバーグのメジャー作品に数多く抜擢され続け、「宇宙戦争 (2005) 」にも出演しています。余談になりますが、ダコタの妹エル・ファニングは、キム・ベイシンガー主演の「ドア・イン・ザ・フロア(2004)」でルース・コール役で出演し、日本では来年公開のデンゼル・ワシントン主演の「デジャヴ (2006) 」などにも出演しています。声での出演は、「プリティ・ウーマン (1990) 」、「グッドナイト・ムーン (1998) 」、「オーシャンズ」シリーズなどに出演し、全盛期はギャラ・ランキング1位など常に上位にランクしてきた、ジュリア・ロバーツ。出産後母として初の仕事としてふさわしい本作のシャーロット役を演じています。そして、初監督作品、「普通の人々(1980)」でGB賞&アカデミー賞で監督賞をダブル受賞した、甘いマスクの美形で知られる往年の大スター、ロバート・レッドフォードも参加しています。どの吹き替えをしているのか注意して聞いてみたのですが(笑)結局どれかわかりませんでした~エンドロールでは、Ikeとクレジットされていましたので早速帰って来て公式HPを覗いたら、馬の役でした~ Story : 牧場の娘ファーンは、子ブタにウィルバーという名前をつけて可愛いがっていた。ウィルバーは様々な動物たちに囲まれ成長していくが、やがてはクリスマスのテーブルに乗る運命。“その時”が近いことを知り、怯えるウィルバーを励ましたのが、納屋に棲むクモのシャーロットだった。シャーロットはまるで母親のような愛情でウィルバーを包んでいく。生きている者同士、ファーン、ウィルバー、シャーロットが育んでいく美しい友情。そしてシャーロットは命の尊さを人間たちにも伝えるため、思いを込めたメッセージを糸で自分の巣に浮かび上がらせる。やがてみんなの元に訪れる奇跡の“おくりもの”とは…。[ 2006年12月23日公開 ]ー goo映画より ー 心温まるファンタジーでした☆今日は、帰ってきてテレビで放送された、「NANA」を観ていたら、もう眠くなってしまったので、また後日感想などアップしたいと思います~ DVD シャーロットのおくりもの スペシャル・コレクターズ・エディション 【ハッピー・ザ・ベスト!】シャーロットのおくりものシャーロットのおくりもの 著者: E.B.ホワイト /ガース・ウィリアムズ 出版社: あすなろ書房 サイズ: 全集・双書 ページ数: 223p 1,260 円 ~おしまい~ ∥ ∥ ∥ ∥ ベストブログランキング ∥|| エンタメ@BlogRanking ∥ || || || || MoonDreamWorks Movie riport Index
December 11, 2006
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監督 : 河野圭太 出演 : 西田敏行 /伊東美咲 /成宮寛貴 / 原作 : 浅田次郎 『椿山課長の七日間』(朝日新聞社刊) 公式HP || 「 椿山課長の七日間(2006) 」 「地下鉄(メトロ)に乗って」に続く浅田 次郎作品の映画化の公開です Story : デパートに勤務する椿山課長はバーゲンで大忙しの中、倒れて突然死してしまう。そんな椿山が目を覚ました場所は天国と地獄の中間に位置する“中陰役所”だった。ここでは「天国行き」か「地獄行き」かの審判を下されるのだが、自分の死に納得がいかず、かつ戻る事情があると判断された者は、3日間だけ現世に戻ることが許される。突然死した椿山は、現世への“逆送”を希望。戻ってきた椿山は正体を隠すため若い美女の姿になり…。■椿山課長の七日間 デラックス版 突然死んだと告げられ、元の世界に逆送されて残された思いを遂げようとする3人が、ハート・ウォーミングコメディタッチの中に、子供を心から愛する父親、子分を心から心配するヤクザの親分、そして、自分を捨てた親にひとめ会いに行きたい思う息子のエピソードがみごとにリレーションを持ちながら織りなすドラマに涙させられる映画でした。西田敏行はそれ以上でもそれ以下でもないと思える、彼独特の味とタッチで演技と声で楽しませてくれます。西田敏行の生まれ変わりとなって登場する伊藤美咲は、すらっとした美人ですので、コミカルな中年男の演技がミスマッチで楽しいです。子役のひとり志田未来は、今ドラマで「14才の母 (2006)」のヒロインを演じている大人びた演技が巧い少女ですが、本作でも安定した巧さを見せています。そして、今、子役と言えば神木隆之介と並んで1番か2番目には名前が挙がるであろう、「ALWAYS 三丁目の夕日 (2005) 」や「 花田少年史 幽霊と秘密のトンネル (2006) 」の須賀健太も、なかなか良かったです。一番の見所は、現世に逆送して、自分の知らなかった現実を垣間見る事になり、やけ酒を飲む伊藤美咲演じる椿山が口説かれるシーンですね。そして、ヤクザの親分竹内弘実の現世の姿となった、ヤクザの自分と普通の家庭に預けられて育った息子になりすましての自分との間で迷いながらの成宮寛貴の微妙の演技が良かったです。 コブクロ『あなたへと続く道』収録 「All Singles Best」 税&送料込み3300円 著者:浅田次郎 出版社:朝日新聞社 サイズ:文庫/405p発行年月:2005年09月税&送料込 630 円 ~おしまい~ ∥ ∥ ∥ ∥ ベストブログランキング ∥|| エンタメ@BlogRanking ∥ || || || || MoonDreamWorks Movie riport Index
December 9, 2006
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監督 ・ 製作 : クリント・イーストウッド / 製作 : スティーヴン・スピルバーグ 出演 : 渡辺謙 /二宮和也 /伊原剛志 /中村獅童 製作総指揮 ・ 脚本 : ポール・ハギス 、アイリス・ヤマシタ / 音楽 : クリント・イーストウッド 公式HP US公式HP || FC2ランキング 「 硫黄島からの手紙 / Letters From Iwo Jima (2006) 」硫黄島の戦闘をアメリカ側と日本側の双方の視点から描いた2部作の一つ。アメリカ側の視点から描いた作品にはライアン・フィリップ主演の 「 父親たちの星条旗 / Flags Of Our Fathers(2006) 」5日で終わるとされる戦いを、36日間戦い抜いた男達の物語。クリント・イーストウッドの描く日本の視点のお手並み拝見・・・・いたしました。 ・・・・っとわざわざお断りするのは、先に公開された「父親たちの星条旗」のレビューの際にとんでもない(笑)暴言を吐いた私が悪うございました・・・っと思える作品になっていたからです。大きな感動とか涙するとかそんなものより、ただただ、その場で観ていたかのような繊細で鋭い洞察力で描かれている本作が素晴しかったからです・・・・そして、ただ暗いだけの映像ではなく、どこか洗練された色彩にも驚かされました。センスの良い色遣いにも、「ミリオンダラー・ベイビー」のようなクリント・イーストウッド監督の選んだ音楽にも静かに心に響くものを感じました。 監督は、「ミスティック・リバー(2003) 」、「 ミリオンダラー・ベイビー (2004) 」のクリント・イーストウッド。製作は、「シンドラーのリスト(1993)」、「プライベート・ライアン(1998)」、「 未知との遭遇 (1977) 」、「 E.T. (1982) 」、「 宇宙戦争(2005) 」、「 ミュンヘン (2005) 」などあげだしたらきりがないほどの代表作を生み出してきた巨匠スティーヴン・スピルバーグ。製作総指揮及び原案は、「 ミリオンダラー・ベイビー (2004) 」、「 クラッシュ(2005) 」とその深く鋭い視点と確かな構成力には、世界が認めた2005年のアカデミー賞脚本賞受賞で記憶に新しいところです。ポール・ハギスと共に原案を手がけ、脚本を書いたのは、アイリス・ヤマシタ。日系アメリカ人で、ビッグ・ベア・レイク・スクリーンライティング・コンペティションで、脚本作「Traveler in Tokyo」が第1位に輝き、ポール・ハギスの目にとまった事がきっかけで手がける事になりました。アイリス・ヤマシタさんが翻訳した台詞を、栗林中将役で主演の渡辺謙が数カ所修正して、繊細な日本語のニュアンスをより正しく表現するためにこだわって作られていると言う事です。そして、アイリスさんは 『 「日本の人々にとって政治的にも文化的にも微妙な含意を持つ、大変配慮を要する事柄であるということに留意した」と述べている(産経新聞社より抜粋) 』 と述べています。また、CBSテレビは、イーストウッド監督が日本側の視点からの制作を行った意図について、「米国の観客に、『われわれはいい人間だ』といった単純な考え方から卒業してほしい、と思ったからだ」と指摘していると言う事です。 主演は、「 ラスト サムライ (2003) 」でトム・クルーズと共演し、「SAYURI (2005)」ではチャン・ツィイと共演し、「バットマン ビギンズ (2005) 」でラーズ・アル・グール役で怪演するなど、ハリウッドでの活躍もめざましく、邦画「明日の記憶 (2005) 」では、主演とエグゼクティブプロデューサー も努めています。この映画で妻への手紙という形でナレーション的な役割をはたしつつ、謙さん演じる栗林中将と共に最後まで生きて戦った西郷 役に二宮和也 が抜擢されています。来年は、嵐のメンバー総出演の「黄色い涙(2007)」が公開される予定です。また、ロサンゼルス・オリンピック馬術競技の金メダリストの「 バロン西 」こと西竹一中佐役には、伊原剛志。栗林中将のやり方を疎ましく思い命令に従わない伊藤中尉 役には、「男達の大和」など、戦争映画では常連の中村獅童。 Story : 戦況が悪化の一途をたどる1944年6月。アメリカ留学の経験を持ち、米軍との戦いの厳しさを誰よりも覚悟していた陸軍中将・栗林(渡辺謙)が硫黄島に降り立った。着任早々、栗林は本土防衛の最期の砦である硫黄島を死守すべく、島中にトンネルを張り巡らせ、地下要塞を築き上げる。そんな栗林の登場に、硫黄島での日々に絶望していた西郷ら兵士たちは希望を見出す。だが、一方で古参の将校たちの間で反発が高まり…。ー goo 映画 より ー 舞台となる硫黄島は(東京都小笠原村硫黄島・・)グアムと東京のほぼ真ん中、日本の最南端に近い、周囲22kmほどの小さな島。61年前に起きた太平洋戦争激戦の地「硫黄島」の戦闘を描いたアメリカと日本の双方からの視点で描かれた二つの物語の一つです。まだ、戦闘機が中継地点を置かないと日本本土まで飛行できなかった当時に、中継地となる硫黄島を死守する事は大変本土にとって大きな役割を果たす事になるのです。アメリカが圧倒的な兵力を持って5日で占拠できる予定だったこの地を36日間も守った事により、本土での子供達の疎開などをする事などに大きく貢献した、栗林中将率いる日本兵達の壮絶な戦いを、まるでその場で観ていたかのような完全とも言えるような描写力で 淡々と丁寧に 描かれています。まるで日本人が作った映画のようでした。しかも、アメリカで教育を受けていて、アメリの良さも日本の心も両面を持ち合わせた栗林中将像を「 象徴 」として描いており、また、アメリカ生活経験を持ち、ロサンゼルス・オリンピックで金メダルを取ったバロン西を通して、アメリカも日本にも同じ家族の愛が溢れている事を伝えようとしています。また、自分の気持ちに正直に物事を観、口にしてしまう若き兵士、西郷 を通して、「 君たちだって、こう言いたかったのだろぉ?、正直に本音を言えよ 」 とでも言っているかのような、クリント・イーストウッド監督を始め作り手側の意図が見えるようでした。まさに、そうだよな~。鋭いな~と関心してしまいます。 戦争映画やテロを描いた映画などで、どんな憎い相手にも自分たちと同じ家族を愛し、国家を愛する姿が描かれていて、戦争や宗教観の対立や諍いというものさえなければ、家族や国家を愛する本質は同じなのだと言うことを伝えようとされていますが、これほど相手の立場に立って作られている作品はないとも思えます。上でも抜粋した「米国の観客に、『われわれはいい人間だ』といった単純な考え方から卒業してほしい、と思ったからだ」と言うクリント・イーストウッド監督のコメントにもあるように、日本人が「父親たちの星条旗」を観て、アメリカ人も本作「Letters From Iwo Jima」を観る事によって、お互いの考え方や認識を改めさせ問題提起する機会を与えようとする素晴しい試みになっています。 全米映画評論委員会が選ぶナショナル・ボード・オブ・レビュー賞では優秀作品賞に輝きました。アカデミー賞作品賞にもほぼノミネート確実となりましたね。とは言え、日本では両方の作品が大きな反響を呼ぶことは必至だと思いますが、アメリカでは、「父親たちの星条旗」さえもしょぼめな反応だったようですし、「硫黄島からの手紙」はなおさらあまり公開劇場数も多くないようですし、どれぐらいのアメリカ人が観るのかなとは思います。 まだまだ、語りたい事があるのですが、次回また、じっくり書きたいと思っています。 「硫黄島からの手紙 / Letters From Iwo Jima (2006)」は明日12月9日(土)公開です。是非ごらんください☆~おしまい~ ∥ ∥ ∥ ∥ ベストブログランキング ∥|| エンタメ@BlogRanking ∥ || || MoonDreamWorks Movie riport Index
December 8, 2006
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+。:.゜ヽ(*´∀`)バ゜.:。+゜ 予約していた「パイレーツ・オブ・カリビアン /デッドマンズチェスト」が届いていました☆初回限定豪華特典つきですぞ!!直筆サイン入りポスターが当っちゃうかも+。:.゜ヽ(*´∀`)バ゜.:。+゜ しかし、明日も忙しい・・・・・やっと「硫黄島からの手紙」観にいきまっす。あさっても忙しい・・・・・土曜日は「NANA2」観に行くしぃ~日曜日に・・・じっくり観よう・・・(T-T*)待ち遠しい・・・ ∥ ∥ ∥ ∥ ベストブログランキング ∥ || エンタメ@BlogRanking ∥ || || || || MoonDreamWorks Movie riport Index
December 6, 2006
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監督 : リチャード・リンクレイター 出演 : キアヌ・リーヴス /ロバート・ダウニー・Jr /ウディ・ハレルソン 原作 : フィリップ・K・ディック箸『暗闇のスキャナー』 ハヤカワ文庫SF 浅倉久志訳 公式HP || 「 スキャナー・ダークリー/ A Scanner Darkly(2006) 」「ウェイキング・ライフ」で試みたデジタル・ペインティング手法を用いて映画化した近未来サスペンス実際の俳優が演じた映像データを基に、アニメーターがデジタル・ペインティングしていく“ロトスコープ”という映像技術で独特の世界観を表現原作者は、『ブレードランナー』や『マイノリティ・リポート』など、数々の小説が映画化されてきたフィリップ・K・ディック。彼の超人気作「暗闇のスキャナー 」の映画化です。監督は、「スクール・オブ・ロック」「ビフォア・サンセット」のリチャード・リンクレイター。主演は、「マトリックス」シリーズのキアヌ・リーヴス。 Story : ドラッグが蔓延した近未来を舞台に、自らヤク中男となり“おとり捜査”を開始した刑事が、やがて自分を監視する事態に陥り徐々に捜査官とヤク中男との間で自己崩壊していく姿をダークでトリップ感漂う映像表現で綴ってゆく。近未来のアメリカ。そこでは“物質D”と呼ばれる強力なドラッグが蔓延していた。覆面麻薬捜査官のボブ・アークターは、物質Dの供給源を探るため自らジャンキーとなりドラッグの世界へと深く潜入していく。おとり捜査中は上司や同僚さえもそのその正体を知らなかった。しかしある時、ジャンキーとしてのボブが何者かに密告されたため、彼は自らを監視するハメになってしまう。やがて、ボブの中で捜査官とジャンキーという2つの人格が分裂を始め、次第に自らのアイデンティティを見失っていく…。ー goo 映画 より ー カリフォルニア州オレンジ郡保安官事務所の麻薬課捜査官。おとり捜査官として、アナハイムの自宅でジャンキーたちと共同生活を送り、“物質D”の供給ルートを暴き、元締めを突き止めようとしている。だが、アークターがドラッグ・ディーラーだとのタレコミがあり、自分が自分を監視する指令を受ける破目に。 アークターの恋人。遊び半分でドラッグの売人をやっているが、どこから資金調達してモノを仕入れているのか不明だったり、普段の生活とはちがう様子を目撃されたりと、とにかく謎が多い。また、ドラッグを常用していることを理由にアークターとの肉体関係を拒否している。 ジム・パリス アークターのルームメイトのジャンキー。科学やテクノロジーにも精通する雑学博士気取りで、自分の論理をまくしたてる皮肉屋のおしゃべり。また、ジャンキーらしく陰謀説の誇大妄想に憑かれており、仲間を警察に売ろうという考えに走る。 実写のトレース・アニメーションなので、通常のアニメの吹き替えというよりは、実際に演技していますので、ただのアニメーションよりは台詞に対する表情がよりリアルな感じがあります。当たり前の事ですが、キアヌや他のキャストが実際に演技していますので、キアヌの話す台詞を聞きながら不思議な感覚にとらわれます。万引き事件を起こして逮捕されて以来、しばらくスクリーンで見かけなかったウィノラ・ライダーは、元々魅力的な女優さんでしたので、なかな良かったです。今月CSでリチャード・ギアとの共演の「オータム・イン・ニューヨーク」を放送していますが、将来有望な女優さんだったのに、もったいなかったなと思っていましたので、本作で復帰が果たせて良かったですね。 この映画は、映像と字幕を観る分気が分散してストーリーに入り込むのに集中力が必要です。私は、途中危うく気がそれてストーリーの重要な部分を聞き逃す瞬間が2回ありました(笑)近未来の社会にドラッグが蔓延している時代を描いていますが、映像からは未来という印象は受けません。ごく近い将来?という場面設定と言う感じでなのでしょうか?私は、「ウェイキング・ライフ」は未見ですので、アニメーションと実写の融合的映画で大ヒットした「シン・シティ」と比べると、「シン・シティ」のほうが猟奇的とも言える訳わからなさがかえって魅力な作品だったのとは対照的に、この作品は扱っている題材が「ドラッグ」と言うことで、「シン・シティ」の非現実感とは対照的な身近な社会現象を扱っているだけに現実的な恐怖をも見せてくれます。実写をデジタル・ペインティングしていくという、「ロトスコープ」での画面なので、人物以外の実写のバックが必要ないと言うこともあってロケーションはほとんど必要ないでしょうが、ロトでのデジタル・ペイントには一こま一こまトレースしていく手法なので相当な作業量です。古くはディズニーアニメ「白雪姫」もkの手法で作られていますし、「スーパーマン」のアニメシリーズもこの手法で作られています。「スターウォーズ」シリーズのライトセーバーも役者が持っている棒をトレースして、デジタル・ペイントで描いています。ストーリーは単純なのですが、後半にちょっと意外な展開が待っています。字幕よりも吹き替えでもう一度みようかなと思います。 エンドロール曲はトム・ヨーク「ブラック・スワン」「THE ERASER / ジ・イレイザー」定価¥2,580(税込)Beggars Japanより発売 (ベガーズ・ジャパン) ☆ランキングに参加しています。ロ_ρ゛(・・ ) プチンッしてくださると大変喜びまっす☆ ↓ ↓ ↓ ↓∥ ∥ ∥ ∥ ベストブログランキング ∥ || エンタメ@BlogRanking ∥ || || || || MoonDreamWorks Movie riport Index
December 2, 2006
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監督・脚本 : 山田洋次 出演 : 木村拓哉 / 檀れい / 笹野高史 他 公式HP 「 武士の一分 (2006) 」原作は、藤沢周平箸 『盲目剣谺返し』(文春文庫刊『隠し剣秋風抄』所収) 山田洋次監督の「たそがれ清兵衛」、「隠し剣/鬼の爪」に続く藤沢周平原作の時代劇第3弾になります。 主演は、数々の名作TVドラマで視聴率上位を独占して来て、日本での不動の人気をを得てきましたが、アイドル映画「シュート! (1994) 」、「君を忘れない FLY BOYS,FLY!(1995)」、「ハウルの動く城 (2004)」アニメの声優を務め、「2046 (2004) 」で香港映画に出演しただけで、本格的映画は初主演となる、木村拓哉(三村 新之丞)。いろいろな意味で彼の存在によってプレミアムな印象が映画自体に漂ってくる感じです。 妻(加世)役には、本作が本格的映画デビューとなる、檀れい。 小林稔侍、緒形拳、坂東三津五郎、桃井かおりなど演技派役者がずらりと脇を固め、かなり密度の高い出来になっています。 Story : 三村 新之丞 は、最愛の妻・加世とつましく暮らす、海坂 ( うなさか ) 藩の下級武士。「早めに隠居して、子供がたに剣を教えたい」と夢を語る、笑いの絶えない平和な日々は、ある日突然暗転する。毒見の後、新之丞は激しい腹痛に襲われる。あやうく一命はとりとめたが、高熱にうなされ、意識を取り戻した時は、視力を失っていた。人の世話なしで生きられなくなった自分を恥じ、絶望し、自害しようとするが、加世と三村家に仕える中間の徳平のために思い留まり、やり直すことを決意する。愛する夫のため、口添えを得ようとして罠にはまり、番頭 ( ばんがしら ) の島田 藤弥に身を捧げてしまう。 その行為を、夫婦の契りを絶つ裏切りと感じた新之丞は、加世に離縁を言い渡し、復讐を誓う。しかし仇敵・島田は藩内きっての剣の使い手。新之丞の無謀な果し合いに勝機はあるのか、失われた夫婦の絆と情愛は再び取り戻せるのか・・・。 ■武士の一分 3大特典付き豪華版DVD 今日は初日でしたので、「007」との競合で、劇場はさぞ混雑しているだろうなと思いましたが、平日の昼と言うこともあってか、土曜に公開した「デスノート」のすごさを体験したばかりなので、普通に混んでいる状態がちょっと肩すかし的でした。前売り券を持っていたのですが、「今日は映画の日ですから1000円で観ることが出来ますがよろしいですか?」と聞かれたので、じゃぁ、と言うことで前売りは別の日にもう一回観に行けるので、1000円で観てきました。 平日のお昼なので年齢層もかなり高めで、主婦層から、高年齢者の方がほとんどという感じでした。 予告も含めて2時間11分でしたが、あっという間に終わってしまって、もう終わってしまった~。という、もうちょっと観たかった・・・・そんな映画でした。 いやぁ~~良かったです。また近々観に行かなければ!! 書きたい事がいっぱいあるのですが、今テレビでやっている「ALWAYS 3丁目の夕陽」みなくちゃと・・・・ 後で、詳しい感想など書きたいと思います。 っと言うことで、遅くなりましたが、第1回目の感想を書き始めたいと思います。 キムタクが演じる事で、彼特有の茶目っ気で、「たそがれ清兵衛」などの純然たる時代劇とは多少趣の異なる時代劇となっていますので、時代劇特有の暗さや、若い人達にとっての取っつきにくさみたいなものが無く、それでいて時代劇としての作品の価値を下げるものでは決してなく、若い層から高年齢層に至るまで楽しんで観てもらえる作品に仕上がっています。 若き下級武士の夫婦愛、下級武士の悲哀やお毒味役での事故で失明してしまう当時の武士の喪失感に涙し、多少の現代感覚のジョークに笑わされ、武士としての一分を全うしようとする気迫こもる木村拓哉の気迫溢れる演技は素晴しかったです。 特に殺陣のの本職、坂東三津五郎との果たし合いのシーンは、さすが幼少の頃から剣道をしていた特技を生かし、素晴しく、気迫のこもった非の打ち所のない出来になっています。かっこいいですよぉ!~。難を言うならすぐ決まっちゃったので、もう少し観たかった・・・と言うことぐらい。 下級武士なので、食事は質素そのものです。お米を炊いて、芋がらの煮物(ヤツガシラ「里芋」の煮物の事)や浅漬けの野菜などで食べ、最後にはお湯を刺して飲み干した後ふき取ってしまうという実に無駄のない食生活。なにげないそんな風景にも当時の三十石の下級武士の生活ぶりを垣間見ることが出来て、しみじみと観てしまいました。 そして、良かったのは、妻加世を演じた壇れい。演技は決してこなれてなくて初々しいのですが、演じている加世ではなく、この人本人なのではないかと錯覚するほど清楚で優しく美しい演技がはまり役で、坂東三津五郎が演じる島田藤弥が横恋慕したくなるのも無理がないほど?(しちゃいけないって!・・)私が男だったら惚れないはずがないなと思うほどお似合いの美男美女の饗宴でした。 桃井かおり演じるおばの波多野以寧は、ちょっとやりすぎ感はお約束的な桃井流がはじけていましたが、以寧が新之丞が毒で意識が戻らない顔を眺めて「やつれた顔もまた美しいわね」というような台詞があるのですが、まさにやつれたメイクで寝ているキムタク演じる新之丞はよりいっそう美しく見えました。 また、睨み付ける眼光鋭い顔も、また、美しいのです~(笑)、こんなお顔が観れるならいっぱい怒らせてみたい・・・なんって思っちゃうほどでございます。 緒形拳演じる新之丞の師匠、木部孫八郎はあまり出番は多くないのですが、存在感あるさすがの演技でした。 まずしい屋敷の庭で優美な蛍がちらほらと舞ったり、蝶が舞う優美なシーンはCGでつくられたそうですが、その苦労話を「笑っていいとも」に出演したキムタクが語っていましたよね。ご覧になった方も多いかと思いますが、山田組は時代劇が多くて、もともとアナログ派なので、CGの為のマーキングなどは使わせてもらえなくて、VFXスタッフがシーンにCGを入れるのも大変だったそうです。 ストーリーはラストが予想通りという感じですが、それがまた心にしみてじんわりと良いのです。 まだまだ、書きたい事が山のようにあるのですが、また二度目に観てから存分に書きたいと思いまっす。 是非ごらんください~~☆ (盲目剣谺返し)「 隠し剣秋風抄新装版 所収」¥619 円 ~おしまい~ ☆ランキングに参加しています。ロ_ρ゛(・・ ) プチンッしてくださると大変喜びまっす☆ ↓ ↓ ↓ ↓∥ ∥ ∥ ∥ ベストブログランキング ∥ || エンタメ@BlogRanking ∥ || || || || MoonDreamWorks Movie riport Index
December 1, 2006
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