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ネット上で企画したリーグ戦でのルーラさんとの一局。気になっていた事があったので、改めて検討した。 参考図1 この局面で白1を決めて下辺に割り打てば白がやや良かったよう。実戦ではすぐに割り打って黒1の曲がりを許したので、やや黒良しになったようだ。 実戦図1 下辺黒の割り込みが工夫の手。素直に受けるのも面白くないので、白1から策動して振り替わりになった。この時は、割り込んだ黒1子をポン抜けて我ながら妙手かと思ったのだが、今見ると右下の損が大きくてイマイチの感じだ。AIでも検討してみたが、白に好転しておらず、黒の有利がはっきりしたようだ。ただ、気持ちの入った手だったと思う。 参考図2 以下白1から3が面白かったと思う。シチョウが悪いので部分的に黒4ですぐには手にならないが、白5から下辺に振り替わりを求める。一旦下辺を治まった後にさらに右下方面に利きがあるので黒も味よくまとまらず難しい戦いが続きそうだ。 参考図3 黒4と反発しても、白5と切って右下のハネツギが利くので黒は逃げられない上に隅に味が残る。白5ですぐにハネツギを決めてもでも実戦よりもかなり利かした形になる。ホントに碁って不思議だ。
Oct 20, 2019
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AIが碁界を席巻し始めたころに武宮先生がNHK杯の解説をした時のこと。まだ序盤戦の時にAIの流れからの話で「碁はどの手を選択しても1局。好きな所に打てば良い。」と言っていたのだが、そのすぐ後に対局者が打った予想外の手を見て「えっ、ここはこちらへ打つ一手」と叫んだ。たいへんな矛盾だが、武宮先生や宮沢先生の解説が面白いのはそこにある。 最近ラグビー関連の番組を見ていて興味深い言葉を知った。今の日本代表の大躍進は、外国出身の選手や指導者の影響が強いと思っていたのだが、実は50年前に大西鐵之祐監督の元に23歳以下のニュージーランド代表に勝ったり、イングランド代表と互角の勝負をした時期があったと言う。その時と戦術や強化の仕方が今の日本代表に非常に近いらしい。その後、世界に勝つために大型化を重視したが成果が出ず、規律と技術とスピードなど日本人の特性を生かして再び復活する流れになったのは男子バレーボールチームにも共通しそうだ。 その大西監督の名言を知った。「戦法に絶対はない。だが絶対を信じないチームは敗北する。」というもの。かつての藤沢名誉棋聖の名言「錯覚している奴が一番強い。」にも通じる言葉だ。 碁の場合、そのメンタリティーは解説でも隠せない。特にアマの場合は感想戦にも出てくる。そこはノーサイドの精神が望ましいとは思うが、感想戦が強い人は本番も強い、という現象も理屈に合っているようだ。
Oct 17, 2019
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