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「こんな、何の変哲もない夫婦の話が、どうして、こんなに評判がいいんだろう?」 それから、彼は仕事机に向かい、机の上の白い紙に、鉛筆で誰かの姿が書きはじめます。だんだん輪郭が アーネスト になってゆきます。色がついて、動き出して、アニメーションの 「エセルとアーネスト」 が始まりました。とりあえず、最初の 「うまいもんやな!」 です。
声優
ブレンダ・ブレシン(エセル:妻)
ジム・ブロードベント (アーネスト:夫)
ルーク・トレッダウェイ(レイモンド・ブリッグズ:二人の息子)
2016
94
分イギリス・ルクセンブルク合作
原題「 Ethel & Ernest
」 2020
・ 03
・ 02
元町映画館no35
追記2020・03・05
映画の中の エセル
の姿を見た帰り道、 耕治人
という私小説作家の 「そうかもしれない」
という作品を思い出しました
。
まあ、ぼくがそう思うだけかもしれませんが傑作だと思います。
とても短い作品です。
認知症の妻と癌になった夫という 老夫婦の生活
が描かれています。病床の夫を車椅子で見舞った妻は、夫を見ても知らん顔をしています。看護婦さんが気を使って 「御主人ですよ」
と声をかけると、妻は 「そうかもしれない」
と答えます。
このエピソードが題名になっていますが、この作家は私小説、自分の経験した出来事を作品にしている人です。だから、実話なんですね。 エセル
のエピソードとそっくりでした。 「哀しさ」
が共通していると思いました。
この作品は
「
一条の光・天井から降る哀しい音 」(講談社文芸文庫)
という作品集で読めます。表題の二作と、三作セットで読んでみてください。ぼくは辛いので、当分読み直したりしません。
ああ、それから 「ロング・ウェイ・ノース」
の感想はこちらからどうぞ。
追記2020・03・06
「そうかもしれない」
の、妻と夫との出会いは、記憶違いでした。大学病院に入院中の夫を車椅子で見舞う妻の発言でした。本文も訂正しました。
追記2023・02・03
「エセルとアーネスト」
の感想を修繕しました。そのついでですが、 耕治人
の 「そうかもしれない」
の感想はこちらからどうぞ。
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