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2020.04.17
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​トッド・フィリップス「ジョーカー」 OS シネマズ神戸ハーバーランド
                         ​ ​映画com

​ 封切られたのが、昨年の秋でした。 「バット・マン」 という映画の副主人公 「ジョーカー」 を主人公にした映画という触れ込みでしたが、まず 「バットマン」 をよく知りませんでした。何本もある 「バット・マン」映画 のうち一本か二本、多分テレビで見た記憶はありますが興味を持ったわけではありませんでした。ちらっと見た ジャック・ニコルソン の顔だけが印象に残っていました。​

​ 彼は、ぼくは、45年前に神戸に来て初めて見た映画 「チャイナタウン」 以来、ぼくにとっては「追っかけ」の対象になった数少ない俳優の一人でしたが、 「ジョーカー」 役のひきつった顔はなかなかのものだと思った記憶はありました。​
​ で、今回の 「ジョーカー」 です。OS系の映画館が一週間限定、所謂リバイバルというか、昔でいえば二番館上映でした。​
​ こんなことをいうのは変かもしれませんが、当日、映画が始まって、ピエロの扮装をしている主人公役の ホアキン・フェニクス を一目見たあたりから、 「バット・マン」 を忘れていました。​
​​ 映画は主人公 アーサー・フレック の成育歴を暗示し、身体的、精神的成長過程の謎を解くことで、 「ジョーカー」 へと変貌する「悪」の真相を描こうとしているようです。​​
​ ぼくは映画の半分を過ぎた辺りで、この主人公がコミックの 「バット・マン」 の悪役であり、過去複数の役者が演じてきて、スクリーン上に何度も登場した 「ジョーカー」 トッド・フィリップス版 解釈が繰り広げられていることにようやく思い至りました。​
蓮見重彦 的に言うなら 「凡庸」 ですね。目の前に繰り広げられる「異常事態」に対して、人というものは「解釈」を与えたいものです。で、その時に、出来事の因果を持ち出して安心するというのは文学の研究でもよくつかわれる手法ですが、それは、やはり、 「ありきたり」 というものではないでしょうか。
​​ そう思って、ふと、映画から心が離れるのを感じた、中盤を過ぎた、このあたりからがこの映画の圧巻でした。
 売れないコメディアン、 アーサー・フレック は母を殺し、友人を殺し、あこがれのコメディアンを殺しますが、それはもう「成育歴」では説明できません。真正の「悪」、 ジョーカー へと、何かが解き放たれた行動が一気に展開します。​​

​​​ 石段の上で踊る ジョーカー が映し出されたあたりから、予感がし始めましたが、ありきたりの善悪の範疇を超えた、解釈不能な「悪」をスクリーン上に生み出したのは ホアキン・フェニクス の演技だと思いました。演出は成育歴とその因果にこだわり続けていたようですが、 ホアキン・フェニクス は身体的な桎梏から自らを解き放つダンスの喜びのような「悪」を、その全身と独特の表情で演じています。​​​
​ 最後のシーンで、悩める死刑囚 アーサー・フレック に出会った善良なカウンセラーは不幸でした。湧きあがる「悪」の喜びの前で、医学や法律の制度に守られた「善」など物の数ではなかったでしょう。​
​ 真っ赤な血の足跡を残しながら、コミックの世界へ回帰するかのように去ってゆく 「ジョーカー」 を見ながら、思わず拍手という気分でした。
 いくら騒いでも、ほとんど、誰にも迷惑をかけない寂しい会場だったのですが、静かに席を立ちましたよ。もちろん、心は「悪」でしたがね。


監督トッド・フィリップス

製作トッド・フィリップス  ブラッドリー・クーパー  エマ・ティリンジャー・コスコフ
脚本 トッド・フィリップス  スコット・シルバー
撮影 ローレンス・シャー

美術 マーク・フリードバーグ
衣装 マーク・ブリッジス
編集 ジェフ・グロス
音楽 ヒドゥル・グドナドッティル
音楽監修 ランドール・ポスター ジョージ・ドレイコリアス
キャスト

ホアキン・フェニックス (アーサー・フレック/ジョーカー)
ロバート・デ・ニーロ(マレー・フランクリン:コメディアン)
ザジー・ビーツ (ソフィー・デュモンド:近所の女性)

フランセス・コンロイ (ペニー・フレック:母)
ビル・キャンプ (ギャリティ刑事)

シェー・ウィガム (バーク刑事)

ブレット・カレン (トーマス・ウェイン:父) ダンテ・ペレイラ=オルソン(ブルース・ウェイン:義理の弟 後のバット・マン)

2019 122 R15+ アメリカ

原題「 Joker 2020・04・00・OSシネマズno7


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最終更新日  2023.07.14 12:44:45
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