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2020.08.23
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​​ クリストファー・ノーラン「ダンケルク」 109 シネマズ大阪エキスポシティ
            ​ 映画.com

​​​ 今日は最先端(?)らしい IMAX 映像 を見るために、万博公園にある映画館までやって来ました。映画は クリストファー・ノーラン 「ダンケルク」 です。
IMAX 映画 がいかなるものか、 クリストファー・ノーラン という監督がどんな映画を撮っている人なのか全く知りません。  ​​
 少しだけ知っているのは、ダンケルクの撤退という歴史についてだけでした。この戦いから 4 年、ノルマンジーで、連合軍が再上陸するまで、ヨーロッパ大陸にはナチスの風が吹き続けたはずです。
 それにしても、まあ、映画館でチケットを購入し、会場に入って驚きました。画面が半端じゃないのです。前方の壁一面がスクリーンでした。
 予告編が始まって IMAX 初体験です。テロリストに襲われた劇場のシーンがテンポよく展開しますが、異様な気分になりました。「これが IMAX か」と思いながら、ほぼ最上階の席を選んなことを正解だったと思いました。なんというか、画面が大きいだけということではなさそうです。
 美術館で展示されいる絵を見るときに額縁に顔を突っ込むようにして見ることがありますが、あんな感じです。絵の場合は筆づかいや、色の重なり、画家が描いているその瞬間の臨場感を味わいたい、そういう見方ですが、このスクリーンは、もっと空間的です。
           ​ 映画.com
​ そんなことを考えていると本編 「ダンケルク」 が始まりました。迫真の臨場感と展開のスピードに翻弄され続けて映画は終わりました。これで、立体横揺れ蟻では、とてもではないですが付いていけないと思いましたが、ちょっと試してもいいかなというのが正直な感想でした。
 展開の面白さについては多くの人が書いていらっしゃるので端折りますが、映画の始まりから終わりまで、引っ掛かり続けたことがありました。
 この「戦争映画」には「今・ここ」しかないという印象のとても強い映画でした。「今・ここ」しかないのが「戦場」であるという「リアル」は映像技術の効果もあって思う存分味わえます。
 突如、連射される銃弾、爆撃機は見えないのに降ってくる爆弾、スピット・ファイア―の操縦席、これ以上やると、観客が嫌がるのではないかというくらいの迫力です。たしかに、 IMAX はすごい。
​ しかし、「今・ここ」しかない「戦争」というものはあり得ません。予告なしに、降って湧いたように起こるテロや自然災害の現場と戦争は違うのではないでしょうか。
 ましてや、歴史的撤退作戦として記録に残されている 「ダンケルク」 です。​
​必ず敵がいて味方がいるはずです。政治があって、作戦がある筈なのです。
「ダンケルク」 であれば、目の前の大魚を逃してしまいそうなドイツ軍と、国家と政治生命の危機に青ざめているチャーチルの姿を何故映し出さないのでしょう。​

 歴史的事実として、この海岸に集結した40万の連合軍兵士の、三分の一はフランス兵だったはずです。映画に登場した、たった一人のフランス兵は、なぜ、死ななければならなかったのでしょう。
 数万人の兵士がドイツ軍の捕虜になり、フランスが降伏するという結果について、何事とも語られないにもかかわらず、スピット・ファイア―のパイロットは何故あれほど英雄的に描かれていたのでしょう。
​ たぶん、 クリストファー・ノーラン という映画監督に意図がそこに在ったからに違いありません。
​ 面白いことに、イギリスの漁港からダンケルクの敗残兵の救出のために出港する「民間」の小型船に乗り組む三人の男を映し出すプロットに答えがあるように思いました。
          ​ 映画.com
 戦死した兵士の父親が船長で、次男である兵士の弟、そして、同じ村の青年が乗り組んでいる小型船が戦場に向かうシーンです。
 興味深いのは、この船上のシーンは
IMAXの 空間的な映像効果がほぼ不必要な印象のシーンだということです。
 この小さな民間船は転覆したボートの上で漂流している兵士を救い、ダンケルクから船いっぱいの兵士を輸送して港に帰りつきますが、その間の船上の出来事を丁寧に映し出し、映画全体の、そして、この「戦争」と「戦場」のいわばナレーションの役割を負っていると感じました。
 頭上で行われている空中戦は 「ロールス・ロイス」 「ベンツ」 のエンジンの戦いであること。戦争を始めたのは自分たちの世代であること。戦場の恐怖は、 ただ震え続けるだけでなく、味方の若い船員を事故死させてしまうほどの暴力的であること。
 そして、老船長は恐怖にかられる兵士と若者たちに向かって、救出に行く理由を語ります。
​​ 敵地の浜辺で死に晒されて 「震えている息子たち」 を救いに行くのは、軍人であろうがなかろうが、 「親たち」 の当然の仕事だというのです。
​​
 このセリフが語っていることは、 チャーチル の政治的意図とも、ドイツ軍の作戦とも、なんの関係もない、「今・ここ」で起こっている出来事に出くわした「家族」の論理でした。
 ぼくには、衝撃的で、おそらく、この映画を忘れられないものにしたセリフだったと思います。
このセリフのリアリティのために、方法としての IMAX が動員されていたかのようでした。
 しかし、手放しで称賛していいのでしょうか。​ クリストファー・ノーラン の「鬼才」が、 チャーチル の政治生命を救った歴史的瞬間をドキュメントして見せたことは事実ですが、歴史を知らない多くの観客に、国民総動員、「ナショナリズム」の論理を、ある「正しさ」として刷り込んで見せたことも事実なのではないでしょうか。

 この映画が「あと味」として残した、この「正しさ」に対する「イヤな感じ」について考え始めると、この映画の感想はかなり書きづらいものでした。ただ、この監督については、強く惹かれるものを感じたのも事実なのです。当分、追っかけるしかないようですね。
 監督 クリストファー・ノーラン
 製作 エマ・トーマス  クリストファー・ノーラン
 製作総指揮 ジェイク・マイヤーズ
 脚本 クリストファー・ノーラン
 撮影 ホイテ・バン・ホイテマ
 美術 ネイサン・クロウリー
 衣装 ジェフリー・カーランド
 編集 リー・スミス
 音楽 ハンス・ジマー
 視覚効果監修 アンドリュー・ジャクソン
 キャスト
  フィオン・ホワイトヘッド(トミー・英国陸軍二等兵)
  ハリー・スタイルズ(アレックス・英国高地連隊二等兵)
  アナイリン・バーナード(ギブソン・無口な兵士、実はフランス兵)
  ジェームズ・ダーシー(ウィナント陸軍大佐)
  ケネス・ブラナー(ボルトン海軍中佐)
  マーク・ライランス(ミスター・ドーソン・民間救助の船長)
  トム・グリン=カーニー(ピーター・ドーソンの息子)
  バリー・コーガン(ジョージ・ピーターの友達)
  キリアン・マーフィ(ドーソンに助けられた英国兵)
  ジャック・ロウデン(コリンズ・スピットファイア―パイロット)
  トム・ハーディ(ファリア・・スピットファイア―パイロット)
  マイケル・ケイン(スピットファイア―隊長・無線通信の声だけ)
  2017 年・ 106 分・アメリカ原題「 Dunkirk
  2020 08 05 109 シネマズ大阪エキスポシティ IMAXno1

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最終更新日  2023.10.25 16:52:18
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