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2021.05.08
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​​ ​​ 佐藤通雅(編・著)「アルカリ色のくも」(NHK出版)

​屋根に来てそらに息せんうごかざるアルカリ色の雲よかなしも (作品番号73)

巨なる人のかばねを見んけはひ谷はまくろく刻まれにけり (74)

 定型には当てはまっている、しかし既成の考えからは、なにかがずれている。ズレて今ガラ、不思議な魅力もある。これはどういうことなのだろうか、どのように読んでいったらいいのだろうか。(佐藤通雅) ​​​
​ ​ 2016年4月号 から 2020年3月号「NHK短歌」 誌上で 「宮沢賢治の短歌」 と題されて連載された、現代歌人たちによる「鑑賞」「解説」がまとめられています。​
​  宮沢賢治 といえば 「詩」 なわけですが、賢治が学生時代から読み始めていたらしい短歌が700首を超えて残されているそうで、一首一首、解釈と鑑賞が綴られています。全部というわけではないようですが。で、それが300ページを超えるとなると、まあ、正直、退屈というか、途中を端折ったり、投げ出したりということになるわけです。​
​ それでも、やはり、相手は 宮沢賢治 で、ギョッとするところに出会って、もう一度引き返してしまうことがあるのは仕方がありません。​
ああこはこれいづちの河のけしきぞや人と死びととむれながれたり (680)

溺れ行く人のいかりは青黒き霧とながれて人を灼くなり (684)


 ところで、 「春と修羅 第二集」 の「序」には 「北上川が一ぺん氾濫しますると百万疋の鼠が死ぬのでございますが」 と書かれており、大洪水が起こるたび、北上川流域の多くの人命が流され、失われた事実を賢治が念頭に置いていたことが分かる。(後略)

あるときは青きうでもてむしりあう流れのなかの青き亡者ら(685)

青人のひとりははやく死人のただよへるせなをはみつくしたり(686)


肩せなか喰みつくされししにびとのよみがへり来ていかりなげきし(687)


青じろく流るる川のその岸にうちあげれられし死人のむれ(688)


 壮絶なスケッチである。溺れ、流れゆく人々のあまりに理不尽な死。生への激しい執着を抱えて亡くなった方々の凄まじい憎悪の魂が出現させる亡者同士の壮絶なバトルを、賢治は恐れおののきながら見ている。しかし、九首目(688)に冷静な目が一瞬入る。この一種のリアリティを引き寄せる。幻視だが、我に返った賢治が掴んだ現実であり、その有り様に非情が伝わる。(大西久美子)

​ こんな短歌を詠んでいたことがあるという、事実を知るだけでも、 賢治の世界 「いろどり」 が、少しかわる気がします。
「わからない」 宮沢賢治 に対する、気がかりにつられて読みましたが、ますます、気がかりの種がふえてしまいました。マア、そういうもんですかね。​
 ちなみに、引用は前略、中略でいい加減です。他意はありませんが、気になる方は本書にあたっていただきたいと思います。


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最終更新日  2021.05.08 00:21:02コメント(0) | コメントを書く


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