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私の見た「昭和二十年」の記録である。 この 「まえがき」 を書いているのは、1970年当時、大人気作家 山田風太郎 で、書かれたのは日記を書いていた 1945年 からほぼ30年後です。
言うまでもなく日本歴史上、これほど ― 物理的にも ― 日本人の血と涙が流された一年間はなかったであろう。そして敗北に続く凄まじい百八十度転回 ― すなわち、これほど恐るべきドラマチックな一年間はなかったであろう。
ただ私はそのドラマのなかの通行人であった。当時私は満二十三歳の医学生であって、最も「死にどき」の年代にありながら戦争にさえ参加しなかった。
「戦中派不戦日記」と題したのはそのためだ。ただし「戦中派」といっても、むろん私一人のことである。
・・・今 マンガは 「いまだすべてを信ぜず」 という言葉で完結しますが 、山田風太郎 という 「偉大」 な小説家の、膨大な作品に通底する本質を嗅ぎ当てた 勝田文さん の嗅覚に 拍手! を贈りたい作品でした。
見ている風景はほんとうなのだろうか・・・?
やはり変わっていないのではないか
今もあの時も・・・
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