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2022.12.11
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​ちほちほ「みやこまちクロニクル コロナ禍 介護編 2019-2022」(リイド社)​​ ​​​​​  ちほちほ という漫画家の、​ 「みやこまちクロニクル 震災 日常編2009-2016」(リイド社) 「案内」 しましたが、その続編です。 2019年から2022年のみやこまち 、後期高齢者の両親と暮らす無職の独身、50男、 五野上さん の、表題にある通りコロナと介護とマンガの日々の記録です。題名は 「みやこまちクロニクル コロナ禍 介護編2019-2022」(リイド社) ですね。​​​​​
​ 巻末の解説で、小説家の 保坂和志 がこんなふうに書いています。​
 このマンガは予感(予告)なく小事件が起こる。小事件であってもお父さんには致命傷だったかもしれないのだ。
 予感も予告もないというこのマンガの世界がわかってくると、私は平穏無事な時間が流れているコマさえ緊張するようになった。八幡平に宿泊する回がある。作者はまさかの大浴場にお父さんと入る。大きな風呂で柔らかいウンチを漏らしてしまったら、どういうことになるのか、作者はちゃんと考えたのだろうか?その顛末は、ネタバレになるので書かないことにするが、それはあまりにも不用意でしょう!と、私は読みながらハラハラした。
​  ​​​ 保坂和志 「ネタバレ」 を厭った 大浴場のシーン があって、 夕食のシーン があって、50男と両親が川の字になってお休みして、ホッとした最後、文字通り、 ​「小事件」​ 勃発でした。
「父さん漏らしたの?」
「新しいのにとかえっぺすね」
​ 笑えるような、笑えないような、しぶとい現実を、しぶとく生きているリアリティがなんとも言えませんね。
 先日、 12月のマンガ便 を配達にやって来た、わが家の 愉快な仲間 ヤサイクン に勧めたところ、パラパラやりながらいいました。 ​​
ジジババ介護の話やろ。目の前にゴロゴロ居てる人のことやしな。マア、読まんなあ。
​  絶句! です。
​ そういえば、両親を介護している 五野上恵さんの視点 で読んでいましたが、 ヤサイクン の目には、われわれこそが、マンガに登場する、お父さんとお母さんのほうなのでした。果たして、わが家の二人は、この お父さんとお母さん のようにニコニコ暮らし続けることができるのでしょうか。​
​  小さな事件 が予告なしに起こっているのは、なにも、老々介護の現場に限ったことではありませんよね。でもそれを 「飄々」 というか、 「淡淡」 というか、うまく言葉が見つかりませんが、描くというのは、それほど容易なことだとは思えません。
耕治人 という作家に​ 「天井から降る哀しい音」(講談社文芸文庫) ​という、老々介護を描いた傑作がありますが、あれは、真っすぐに 「哀しい」 のですが、このマンガは 「哀しく」 て、やがて、 「ニコニコ」 なのです。そこが、このマンガ家の凄さだと思いました。​

 なんだか、 「恐るべきマンガ」 に見えてきましたが、前期高齢者(?)のみなさん、一度、手に取られてはいかがでしょう。

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最終更新日  2023.03.28 08:56:58コメント(0) | コメントを書く


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