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2024.02.11
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​​ ​​ ​​ ​ビクトル・エリセ「ミツバチのささやき」シネリーブル神戸​ ​​​​​​​​​​  ビクトル・エリセ 1940年生まれ のスペインの監督です。 84歳 ですね。 1973年 「ミツバチのささやき」 で登場した方ですが、その が31年ぶりに新作映画を撮ったということが評判になっています。新作の題名は 「瞳をとじて」 だそうですが、その公開を記念して ビクトルエリセ特別上映 と題して 「ミツバチのささやき」 が上映されていて、続けて 1983年 「エル・スール」 も上映されるようです。これがそのチラシです。上の写真は、入場の際に頂いた絵葉書です。​​​​​ ​​​​​​​​ 以前も書きましたが、同じ映画をくりかえし見るという性分ではありません。しかし、 この監督 は違いますね。実は5年ほど前に 元町映画館 で見ました。 70年代 の半ば、まだ20代だったころ見たという記憶だけはあったのですが、まあ、あてにはなりません。それが二度目か、ひょっとしたら三度目の鑑賞でした。
 で、 63歳 を過ぎるころから映画館をウロウロし始めて 7年 ほどたちますが、その間に見た 500本 ほどの作品の中で、ボクとしては珍しいことですが
​​ もう一度見たい映画!記憶に残る1本! ​​
 ​ の地位を獲得しているのが、この 「ミツバチのささやき」 です。​​​​​​​​
​​​​​​​ で、 特別上映会 初日 に駆け付けました。以前見たときに、ボクの意識の中にあったのは
​​ 「スペイン内戦とビクトル・エリセ」 ​​
 ​ という構図でした。この映画が撮られた 1973年 というのは 独裁者フランコ がまだ存命のころです。だから、まあ、そんなに追いかけて読んだわけではありませんが、この映画に対する批評をなぞりながら見た気がします。
 で、今回は、とにかく
​ボンヤリ見よう・・・ ​​
 ​ と思ってやって来ました。​​​​​​​
 始まりました。村にやって来た 映画を見る子供たち の中に、あの アナちゃん がいます。スクリーンにあらわれる 怪物 、丘の上から眺める 草原の向うにある小屋 、ズット向こうまで続いている 線路 レールの響き 、遠くに見えたと思ったら、あっという間に近づいてくる ​機関車​ 、小学校の 教室 、床に倒れているいる おねーちゃんのイサベル
​「そうだ、あっこに一人で行ってみよう!」 ​​
​​ お腹を空かせて 隠れているおじさん おじさん の手の中に消えた 懐中時計 から聞こえてくる オルゴールの音色
​「そのオルゴール、どうしてお父さんが持っているの????」​
​​ 「あの、おじさんのところに行ってみなっくちゃ。」 ​​
アナちゃん の瞳の奥に広がっていく 「おどろき」 「ふあん」 「よろこび」 の中に、 69歳という年齢 を忘れて入っておいでと映画は語っていました。ドキドキしました。​​
「これは、すごいで、見といたほうがええ思うで。」
​「あの子供たちのおる大きな家と大人たちって、 ホラー映画 みたいやったわ。おねーちゃん、ホントに死んだんや思ってドキドキしたわ。そんなことが起こりそうな雰囲気やんか。」​
「えっ?」
「だから、子ども相手してるのに上からというか、誰もしゃがまへんやん。毒キノコやいうて踏みつぶすし。」
​ あとから見に行った チッチキ夫人 の感想でした。
​​ ナルホド! ​​
​  ですね。あの 子どもたち 二人ボッチ なんですね。
 あの日、スクリーンに何度も映し出される、あの、美しくも、広い広い世界で 一人ぼっちになったアナちゃん は、あの小屋で不思議な おじさん と会ったんですね。
 本当は生きていた おねーちゃん とは違って、
​​ 血の塊だけ残していなくなった、あの、おじさん・・・。 ​​
生まれて初めて、 いなくなってしまうこと 、よくわからなかった 死んでしまうこと 不安 のなかをさまよっている アナちゃん を、あの、映画に出ていた 怪物 が救ってくれるんですね。
 ずっと 見開いていた瞳 をようやく閉じて深い眠りつく アナちゃん に、 老人 は、やはり、ほっと胸をなでおろして映画は終わりました。 拍手!  文句なしの傑作でした。どこかで上映してくれることがあれば、もう一度見たい作品です(笑)。

監督・原案 ビクトル・エリセ
脚本 アンヘル・フェルナンデス=サントス  ビクトル・エリセ
撮影 ルイス・クアドラド
美術 アドルフォ・コフィーニョ
編集 パブロ・G・デル・アモ
音楽 ルイス・デ・パブロ
キャスト
アナ・トレント(アナ)
イサベル・テリェリア(イサベル)
フェルナンド・フェルナン・ゴメス(父)
テレサ・ギンペラ(母テレサ)
ケティ・デ・ラ・カマラ(ミラグロス女中)
ラリ・ソルデビリャ(教員)
ミゲル・ピカソ(医者)
ジュアン・マルガロ(逃亡者)
エスタニス・ゴンザレス(警官)
ホセ・ビリャサンテ(フランケンシュタイン)
1973年・99分・G・スペイン
原題「El espiritu de la colmena」
2024・01・26・no012・シネリーブル神戸no218
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最終更新日  2024.05.17 23:59:40
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