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2024.02.12
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​ビクトル・エリセ「エル・スール」シネリーブル神戸​
​​​​​​​​​  ビクトル・エリセ特別上映会 2本目 「エル・スール」、「南へ」 でした。数年前に 元町映画館 がやってくれた時に見損なっていたこともあって、どうしても見たい作品になっていました。​​​​ 入場に際して配られた 絵葉書 でじっとこちらを見つめているのが主人公の少女 エストレーリャ です。 彼女 「南へ」 の旅立ちのシーンの、期待に満ちた美しい表情に見とれていると映画は終わりました。納得ですね(笑)。なにもいうことことはありません(笑)、そんな感じでした。​​​​​
​​​​​​​ 帰ってきて、 スペイン の地図を見ました。 「カモメの家」 と、物語の舞台にその名を冠した カモメの風向計 が、
​​ ​どんなに風が吹いても「南」をさし続けている。 ​​
 ​ という、謎というか、暗示的なラストシーンのナレーションが耳から離れないのですね。ところが、 イベリア半島 「北」 「南」 というイメージがボクのような極東の島国の人間には全く浮かばないのです。​​​​​​​
​​​ 地図の地名を確かめながら、思い浮かぶのは ドン・キホーテ とか、 スペイン市民戦争 ピカソのゲルニカ 、・・・でも、まあ、この方向でこの映画の背景にあるものを考えるには、今のところ勉強が足りませんね。​​​
​ なにはともあれ、苦悩する 父と娘のお話 として見ていて、充分、納得しました。​
​​ 秘密に閉ざされた が、不思議な霊感をもたらすペンダントのような 振り子 ​15歳の少女エストレーリャ​ の枕許に残して、カモメの家から出て行ってしまった朝から映画は始まりました。​​  ​​
​​ ​アグスティーン! ​​​
 ​​ ​​​​​ を探す 母の声 を階下に聞きながら、暗い部屋で目覚めた娘は、枕許の振り子を見つめ、父が、もう帰ってこないことを確信したようです。
 で、 の脳裏に浮かぶ美しい思い出がスクリーンに広がります。とりわけ印象深いシーンは、 「振り子」の霊感 の思い出でした。海に面した、荒涼とした丘の上に ​水脈​ を見つけ出す 父と娘の儀式 のシーンを見ながら、この作品を見るのが初めてではないことに気付きましたが、それが、いつ、どんなふうにしてだったのか、ひょっとしたら予告編か何かで見たシーンがかぶっているのか、わからないままスクリーンに見とれていました。​​​​​

エストレーリャ が、 まだ小学生だったころです。自分の部屋のベッドに寝ていると、いつも、天井から 足音が聞こえてくる屋根裏部屋に忍び込んで、大好きな父に秘密があることに気付きます。
​​ 「お父さんには、何か秘密がある。」 ​​​
​​  ​​​​​​​​子どもから大人になる儀式を終える年ごろになった エストレーリャ の​ 眼差し に、 父の秘密 父と母との秘密 父ともう一人の女性との秘密 父とおじいちゃんとの秘密 秘密の山 は少しづつ姿、形、その輪郭をあらわし始めめるのですが、そんな、 ある朝 、秘密を残したまま、 は消えてしまいます。残されたのは自らを撃ち抜いた遺体とあの 振り子 だけです。
​​​​​​​​​ ひとりの 人間と世界 の、 夫と妻 の、そして 父と娘 の、なんとも、かなしい別れですが、 はもちろんのこと、ひょっとすると も予感していたのではないかと感じさせる何かが、それが何であるかということはわかりませんが、この映画の奥にはあるようです。見ているボクには、それが、あの 振り子の秘密 とかかわるのではないかという予感だけです。

 謎だけ残して映画は終わります。なんともいえない、哀しい作品なのですが、ひょっとしたら 「希望」 に通じるかもしれないという、ほとんど根拠のない後味に、思わず、 拍手! でした。
​​​​​​​​  南へ 旅立つ を、あの魔法の 振り子 はどんな 水脈 に連れてゆくのでしょうね。あの時の父の言葉に従って、 呼吸を整て、瞳をとじれば 、そこに 秘密の水脈 が・・・。
 余談ですが、映画としては最後まで作り切れなかった 原作 の中で エストレーリャ と会うのだそうです。それでどうなるのかまで知りませんが、​この作品では一度も描かれなかった「南」の風景は見てみたかった気がしますね(笑)。 ​​

監督・脚本 ビクトル・エリセ
原作 アデライダ・ガルシア・モラレス
撮影 ホセ・ルイス・アルカイネ
美術 アントニオ・ベリソン
音楽 グラナドス モーリス・ラベル シューベルト
キャスト
オメロ・アントヌッティ(アグスティン・アレーナス 父)
ソンソレス・アラングーレン(8歳のエストレーリャ)
イシアル・ボジャイン(15歳のエストレーリャ)
ローラ・カルドナ(フリア 母)
ラファエラ・アパリシオ(ミラグロス 父の乳母)
ヘルマイネ・モンテーロ(ロサリオ夫人 祖母)
オーロール・クレマン(イレーネ・リオス/ラウラ 女優)
マリア・カーロ(カシルダ家政婦)
フランシスコ・メリーノ(イレーネ・リオスの共演者)
ホセ・ビボ(グランドホテルのバーテンダー)

1983年・95分・G・スペイン・フランス合作
原題「El Sur」
1985年10月12日(日本初公開)
2024・02・02・no015 ・シネリーブル神戸no219
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最終更新日  2024.02.13 13:07:34
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