PR
カレンダー
カテゴリ
コメント新着
キーワードサーチ
吉本隆明箴言集 です。ちなみに詩の紹介ではありません。
「本書に出現している傍流としての吉本隆明、これもまた吉本隆明である。いや自惚れていえば、これこそが吉本ではないか、といいたいところだ。」 いかがです?
「このような感受の仕方こそが、『哲学』学者でも文言批評家でもないふつうの人間にとっての「思想」だと信じているかである。その考えにはたぶん普遍性はない。が、そんなものはなくてもちっともかまわない。」
ぼくが真実を口にすると ほとんど全世界を凍らせるだろうといふ妄想によつて ぼくは廃人であるさうだ おうこの夕ぐれ時の街の風景は 無数の休暇でたてこんでゐる 「廃人の歌」 の一節ですね。ボクが 吉本隆明の詩 のなかで、最も好きな詩の、そのまた一節です。
これが吉本隆明だ! と思う言葉が、いくつか出てくるのですが、一つだけ引きますね。
個人のほうが国家や公よりも大きいんです。(吉本隆明) はい、
国家も社会も会社も、最終的には個人を救ってはくれず、面倒を見てくれることもない。だが、わたしたちはみな、その個人をこそ生きているのである。個人が死んでも国も社会も会社もなんの痛痒もなく存続していくが、わたしが死んでしまえばこのわたしはいきていけないのである。あたりまえだ。(勢古浩爾)
国家や社会より個人のほうが大きい! これが、すべての出発点で、終着点です。
異議なし! 著者 ご本人は、今時の若い人にも読んでほしいとお書きになっていましたが、さて、 吉本隆明 なんて、読む20代っているのでしょうかね。ボクのような爺さんは、自分の記憶の再確認の楽しさもあって読み直すことに抵抗はありませんし、かなり面白いのですが・・・・。
追記
ところで、このブログをご覧いただいた皆様で 楽天ID
をお持ちの方は、まあ、なくても大丈夫かもですが、ページの一番下の、多分、楽天のイイネボタンを押してみてくださいね。ポイントがたまるんだそうです(笑)
週刊 読書案内 立花隆「サル学の現在(上… 2024.09.25
週刊 読書案内 結城正美「文学は地球を… 2024.09.13
週刊 読書案内 ノーム・チョムスキー「9… 2024.09.10