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2024.07.20
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​​ 竹内康浩・朴舜起「謎ときサリンジャー」(新潮選書)
​​ 何故だか、
​​ ​​今時、サリンジャー?​
​ ​​ なのですが、 2023年の秋 あたりから、ボクのなかではブームです。​​
​​​​​ で、今日の 案内 は、 竹内康浩 という、北大の研究者のようですが、まあ、その方が 朴舜起 という、博士課程あたりの若い方と連名で出されている 新潮選書 「謎ときサリンジャー」 です。​​​​​
​​​​​​  新潮選書 といえば、かつて、まあ、今でも読めますが、 江川卓 というロシア文学者による 「謎解き罪と罰」 をはじめとする ドストエフスキーの謎解きシリーズ がウケたことがありますが、 市民図書館 の棚で、本書の表紙を見て
​​ 「ああ、あれだな。」 ​​
​  と思って借りてきました。​​​​​​
​​ このタイプの評論は、 「読んでから読む」 についていえば、 原作を読んでからなぞ解きを読む でないとあんまりぴんと来ないわけですが、本書もそうでしたね。​​
​ というわけで、
​​ サリンジャー好きやねん! ​​
​  の人向けです。​
​​​​​​​​ ちなみに、 J・D・サリンジャー は、 1919年生まれ で、 兵学校 とかを何とか卒業して、第二次世界大戦でヨーロッパ戦線に従軍し、帰還した後、 1950年 「ライ麦畑でつかまえて」 で、一躍人気作家になりましたが、 1965年 「ハプワース16、一九二四」 という作品を最後に筆を折り、 2010年に亡くなる まで、40年以上隠遁生活を続け、沈黙を守った人です。​​​​​​​​
​​​​​  邦訳されいる作品 しか知りませんが、 野崎孝 の訳で 「ライ麦畑でつかまえて」(白水社) 1964年 に出て、その後、 「ナイン・ストーリーズ」(新潮文庫)・「フラニーとゾーイー」(新潮文庫)・「大工よ、屋根の梁を高く上げよ シーモア-序章-」(新潮文庫) ​​​​​ ​​が出ていて、つい最近、 金原瑞人 の訳で 「このサンドイッチ、マヨネーズ忘れてる/ハプワース16、1924年」(新潮社)・「彼女の思い出/逆さまの森」(新潮社) という短編集が出ましたが、それですべてだと思います。​​
​​​​ まあ、 村上春樹 が新訳を出して話題になったり、最近も、 柴田元幸 「ナイン・ストーリーズ」 の新訳が 河出文庫 になったりして、何故か、話題には事欠かないのですが、作品数は、案外、少なくて、その気になればすぐに読むことができます。​​​​
​​​​​​​​​​ 発表されている小説の内容は 「ライ麦畑」 の主人公だった ホールデン・コールフィールドの家族 を描いた数編の短編と、 「フラニーとゾーイー」 で有名ですが、 長兄のシーモア から 末っ子のフラニー までの 7人兄妹 と、アイルランド系の 母ベシー とユダヤ系の 父レス グラス家の家族の物語 、所謂、 グラス・サーガ の、ほぼ、二種類です。​​​​​​​​​​
​​​ で、なにが謎なのか? ​​
​​  ​ようやく、今回の 「謎ときサリンジャー」 にもどってきましたが、​
「バナナフィッシュにうってつけの日」 というあまりにも有名な J・D・サリンジャー の作品は、一発の銃声で締めくくられる。
 フロリダのビーチで少女と戯れながら、海中のバナナ穴でバナナを食べてバナナ熱で死んでしまう奇怪な魚バナナフィッシュの話をする 若い男=シーモア・グラス サリンジャー が後に書き継ぐことになる 〈グラス家のサーガ(物語)〉の最初の一篇 となるこの物語で、男は妻と休暇を楽しんでいたはずだった。まだ三十一歳。だがリゾートホテルの一室で、突然、自分の頭を拳銃で撃ち抜いてしまう。
 しかし、それは本当に自殺だったのだろうか — 。
 本書はこのような問いからはじまる。
​​​​​​​​​​​ ​と、本書の冒頭で 竹内先生 はおっしゃっています。
 まあ、わかったような、わからないような 問い の設定なのですが、ちょっと付け加えると、 「バナナフィッシュにうってつけの日」 という作品は 「ナイン・ストーリーズ」という初期短編集 に収められていて、書き手として登場するのは次男の バディ・グラス です。後の作品群も同じ人物が書き手として設定されているといっていいのですが、最近出版された 「ハプワース16、1924年」 という作品が、まあ、 サリンジャー によって一番最後にかかれた 〈グラス・サーガ〉 なのですが、そこで、 シーモア 7歳 です。作品は、後に 作家になったバディ が、確か、母の戸棚から出てきた シーモアの手紙 を写しているという設定でした。​​​​​​​​​​​

​​​​​  〈グラス・サーガ〉 という作品群の特徴は、発表順に読んでいくと、最初の作品で自殺した シーモア が、だんだん若くなっていきます。とりあえず、ボクのような読み手が引っかかるのは、そういう書き方なのですが、本書の著者グループは、そこで、
​「その時、シーモアはホントに死んだのか?」 ​​
​  と問いを立てることで、 サリンジャー という
​作家の「正体」 ​​
 ​ に迫ろうとしていて、なかなかスリリングでした。​​​​​
​​​ お好きな人は気づいておられると思うのですが、
「ないのにある、あるのにない」、
「同じなのに別で、別なのに同じ」、
 なんだこりゃ?
が、 グラスサーガ だけではなくて ライ麦畑 にも、結構、転がっているんですよね。そのあたりを嗅いでいくと・・・(笑)。​​​
​​ まあ、そこから先は
​サリンジャー好きやねん! ​​
 ​ の人にお任せしますね(笑)。

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​​​​​​​​​​​​​​ ​​​  追記
 ところで、このブログをご覧いただいた皆様で 楽天ID をお持ちの方は、まあ、なくても大丈夫かもですが、ページの一番下の、多分、楽天のイイネボタンを押してみてくださいね。ポイントがたまるんだそうです(笑)​​​​

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最終更新日  2024.07.23 09:19:55
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