これって本当に有精卵なの？

こんにちは。　ようやく台風の復旧作業も目処が立ちこうして日記を書くまでになりました。　それにしても新潟の地震は凄まじいの一言ですね。私も過去に阪神大震災を経験しておりますがあのときはきっつい震度は１回であとは余震といってもせいぜい震度４程度があったくらいで震度６が三回とか余震で震度５とかってのは記憶にありません。　私もあの１回の地震でいまでもトラウマのように地震があると心臓の鼓動がビクビクしてあのときの恐怖が蘇ってきますから。　もう１０年近く経過しているにも関わらずいまだにこれですから当事者に皆さんの心痛は計り知れません。今年は台風で大被害をこうむっている方も大勢おられますし、それに今回の地震ですから、被害にあわれた方の迅速な救助活動と一日も早い復旧を心より祈っております。我が家も皆さんと同様、天災なんかに負けずに復旧に向けて日々まい進いたしますから。　さて、ひさしぶりの日記ですので何を書こうか悩んだのですが業界向けの専門新聞で面白い記事を見つけたので今日はこの話にいたしました。　とある静岡の大学で店頭に並んでいる有精卵が本物であるかどうかを調査した結果が載ってました。　検体はいわゆるデパチカで有精卵という名で販売されている卵の２４銘柄が対象だったそうです。結果はなんと５４％でした。・・・っておい！こんなんありか？　有精卵だから栄養があるって思って高い金額を払ったにも関わらず半分は普通の卵だなんて買った人が知ったら怒るよね。ちなみにこの記事では全体としては５４％でしたが詳しくはね、２４銘柄のうち７銘柄はすべて無精卵だったそうです。残りの１７銘柄の全体の受精率が７４％で全体では５４％ということでした。　つまり、有精卵と思い込んで購入している銘柄の約３分の１は普通の卵ってことですよ。　こうなると有精卵ってどうやって見極めるのって話になりますよね？　　でもね、生産者の本音で言わしてもらうと受精率１００％なんて有り得ないと思うなぁ。また見分けるのも至難の業っていうか出来るものなんかな？ちなみに私には出来ません。　だって、今の鶏ってもともと品種改良されていて大きくなったら自動的に卵産むようになっているんだから。つまりですね、　親鶏に成長したら勝手に卵を産み始めるんですよ。受精したとかし無いとかにはまったく関係なくね。　だからさ、有精卵って言ってもオス一羽に対してメスが５羽とか１０羽とかって比率での飼育だから、この調査の結果自体は我々生産者としては驚くことでは別にないんですが・・・　しかし、買った人は怒るよね。だってそんな注意書きなんてどこにもないからさ、そりゃ～全部有精卵って思うよね。　だから、もし有精卵を買う場合には、ハズレもけっこうあるってことはキチンと理解しておいて下さいね。中にはまったくのハズレばっかりも３分の１はあるって調査結果ですから。これって何も静岡に限った話ではないですよ。確率こそ違えど日本全国店頭で購入する卵であれば大なり小なりこういったことは起こりうる話ですから。それでは、また。