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続いてのワイン会のワインはポルトガルのキンタ・ド・カルモ96。生産者はシャトー・ラフィットを造り、さらには様々なジョイントを行っているドメーヌ・バロン・ド・ロートシルトです。本ワインは、以前記事にしましたドン・マルティーニョの一つ上のカテゴリーになります。セパージュも、ドン・マルティーニョと同じくアラゴネス(テンプラニーリョ)、アリカンテ・ブシェ、トリンカデイラという地場品種にシラーとカベルネ・ソーヴィニヨンを混醸。最も大きな違いは、こちらは樽熟をさせているのに対し、ドン・マルティーニョの方は樽は使っていないところです。価格は、2940円だったのですが、最近、辰巳琢朗氏の番組で「神の雫」の作者の方が飲まれてかなりお気に召されていたそうですので、その影響でしょうか既に同じビンテージを含めいくつかのものは売り切れ。写真のお店は99ビンテージで3024円です。色は深いガーネット。暗めです。エッジは綺麗なルビー色でした。香りは、腐葉土や若干の醤油っぽさ、革、キノコといった熟成したボルドーっぽさが感じられ、そこにポルトガルらしいアンズ的な風味が加わります。また、黒ベリーやミネラルのニュアンスも。ただ、これらの風味は開けてしばらくでも感じられるのですが、更なる時間経過とともにイチゴやイチゴジャム、紅茶といったチャーミングな香りが現われてくるのでじっくり飲みたいところ。味わいは、熟成によるのでしょうが非常に優しい果実味と溶け込みぎみながらも、ふわりとしたに感じられる酸があります。渋みは意外と残っており、しっかり感じられるレベルです。また、後口に残る旨みは豊かです。ボディも優しく丸みのあるもので、ミディアム程度です。食事にあわせるなら、魚よりは肉でしょうが、やはり、こなれ方を考えればあっさりしたものがいいでしょう。鳥肉ならローストチキンや焼き鳥(タレはもちろん塩でもいけそうです)あたり、あるいは鴨肉のローストや鴨鍋(醤油ベースで)などの定番ものはいけそうです。また、醤油ベースの鍋なら、ちゃんこ鍋にして豚肉や肉団子とあわせてみても面白そうです。豚肉は、上記鍋の他ステーキにすればよく合いそうです。また、牛肉だと、ローストビーフ程度ぐらいがちょうど良さそうで、後は肉豆腐や肉じゃがなどの和風のものの方がいいかも。美味しいワインです。12年近くの熟成を経ていても「落ちている」印象はありませんでした。元々、ややタニックで熟成力のあるワインも出来やすい土地ですし、そこにラフィットの技術が加わってかなかなかポテンシャルのあるワインのようです。ただ、やはり開くのには時間を要するので、二日目の方が美味しいタイプのワインかなと思います。
2008年01月31日
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ワイン会で飲んだワイン、続いてはポルトガルの赤。エンサイオス・FP・レッド04です。生産者はフィリッパ・パト。バイラーダの地において世界的な高評価を得ているルイス・パトの娘です。父の影響を受けつつも、世界のワイナリーで修行し、独自のワインを造ることを目指しています。ワイン造りも、父と同じバイラーダではなく、ダン地方にもかかるベイラス地方で行っているそうです。本ワインのほか、白、上級キュヴェ、さらにアイスワインも造っているそうです。セパージュは、バイラーダの主力品種バガに加え、ダンの主力品種であるトゥーリガ・ナシオナルとジャエン。価格は写真のお店が2363円で最安値。色は濃いガーネット。エッジまで綺麗にガーネットです。香りは、非常に特徴的で、カルダモンやクローブを髣髴とさせるような、オリエンタルなスパイシーさを感じます。若干のスミレっぽさもあったので、この辺はトゥーリガ・ナシオナルに他品種を混醸した結果だと思います。その他、イチジク、プラムといったフルーティーさやミネラル、土、トースト、それに少しの醤油っぽさといった要素を感じました。味わいは、果実味が主体ではあるものの、さほど強くなく、酸味やミネラル感もありバランスはいいです。後口の旨みもそこそこあります。ボディもまろやかで、ややミディアム寄りのフルといった感じ。全体的に丸い印象です。食事とあわせるなら、基本的には肉類であまり濃すぎないもの、鴨のローストやローストチキン、チキンの赤ワイン煮といった鳥料理、あるいはもっとシンプルに豚肉のグリルや豚肉の塊をトマト煮こみにしたもの(コリアンダーや、それこそクローブあたりを使っても良さそう)辺りが良さそうです。あるいは、ニラレバ炒めやチンジャオロースなんかの中華料理とあわせてみても面白いかもしれませんね。独特の風味が印象的な、面白いワインでした。「ヨーロッパは西へ行くほどアジアに近づく」なんて言われているようですが、なんとなく分かるような気もします。また、開くのに時間がかかり、翌日・翌々日の状態も見てみたいし、大きめのグラスを使った時にどういう感じなのかも気になるところです。
2008年01月29日
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さて、ワイン会のワインはここから赤です。最初の赤はスペインのヴィーニャ・エスペランサ グラン・レゼルヴァ97。生産者であるボデガス・フェルナンド・カストロは1850年にスペインのヴァルデペーニャス地方に設立されたボデガで、この地方では同族経営型のボデガとしては最古のものだそうです。セパージュはテンプラニーリョ100%。楽天での取り扱いは無いようです。色は濃いガーネットで、透明度は低めです。エッジは透明で、流石に紫感はありません。香りは、チョコレート、漢方薬、焼いた肉、カラメルといった風味があり樽が効いている事を感じさせます。その他、プラムやブルーベリー、熟した黒いベリーといったフルーティーな香り、さらには少しのナッツのような木の風味すら感じられます。味わいは、果実味がこなれて柔らかくなっており、酸も溶け込み気味で飲みやすいものになっています。ただ、タンニンは口の中に残るほどではありませんが、熟成度合いを考えれば比較的元気な方だと思います。ボディもまろやかなミディアムで重さは感じません。余韻には黒いベリーの風味を感じました。食事にあわせずとも、単独でパンやブラックオリーブ、あるいはハモンイベリコやマンチェゴあたりをつまみにじっくり、というよりのんびり飲みたいようなワインだと思います。しいてあわせるなら、ローストビーフや牛肉のタタキ、牛フィレのステーキ、それにキノコのバター醤油炒めなどあまり脂っこくなく、しかしある程度ミネラルのある肉料理あたりがお勧めな感じです。モダンなタイプのテンプラニーリョのワインらしい香りと味わいで、若いうちは樽の効いた濃厚系ワインだったのかなという印象です。しかし、10年と少しの熟成を経て十分にこなれて飲みやすくいただけました。
2008年01月27日
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今回もワイン会のワインで、こちらはポルトガルの白。フレイ・ジガンテ05。生産者はピコ島醸造協同組合です。ピコ島はポルトガル西部に浮かぶ島で、世界遺産に認定されています。また、そのワイン造りにおいて、ブドウの木が潮風を避けるべく大航海時代の修道士達によって作られた、総延長が地球2週分にも及ぶという石垣の間に植わっている点が特徴的で、ワイン造りの文化自体も世界文化遺産に認定されています。セパージュは、ピコ島の主力品種であるヴェルデーリョを中心にアリント、テランテスの混醸。価格は、写真のお店で2730円で、楽天内のほかのお店では取扱いがないようです。色は薄い黄色。麦わら色ながらやや青みがかっているといった程度です。香りは、非常に特徴的で、ハーブ、それもややオリエンタルなものの香りがはっきりとあります。そこに少しのグレープフルーツ的な柑橘、それに青リンゴや蜜、メロンや洋梨的な濃い目の風味、ミネラル、それに加えてレモンバームないしレモンのような香りや少々のスパイシーさも感じました。味わいは、そこそこ存在感のある果実味と強いミネラル感(時間とともに少し柔らかくなりました)がありますが、それ以上に印象的なのは酸味です。バックボーンが酸味でその上に果実味やミネラルが乗っているような印象を受けました。下支えながらしっかり存在感を持っています。旨みも結構あり、後口に残ります。特徴的なハーブ香がありますが、基本的にはさっぱりした白ワインなので食事にあわせるのはそう難しくないように思います。白身魚の香草焼きや炭火焼、焼き鳥(塩)などには合うでしょうし、以前他のポルトガル白によくあったタコのトマト煮こみコリアンダー風味にはよく合いそうです。特に、コリアンダーやローズマリーといったハーブとの相性は良さそう。その他、カルパッチョなどの鮮魚(これも白身が良さそう)もいいでしょうし、個人的には柚子胡椒との相性が気になるところです。今回のワイン会の中では人気のあるワインでした。普段、白をあまり好まない方もこれは美味しいといってよく飲まれていましたし。私自身も、飲んだことの無い香りで、涼しげでもありなかなか美味しいワインだなという印象です(^-^)値段は安くはありませんが、ただ珍しいだけのワインというわけではないようです。
2008年01月25日
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こちらはワイン会で飲んだ白ワインです。バサ05。作り手はスペインで今注目されている醸造家の一人テルモ・ロドリゲスです。スペイン中を車で走り回って、放置されているブドウの木の中で気に入ったものを見つけるとそこに醸造・熟成の施設を持ち込んでワインを造るというユニークな造り方をしています。本ワインの生産地はルエダです。セパージュはヴェルデホ、ビウラ、ソーヴィニヨン・ブラン。価格は1300円程度が相場のようで、写真のお店でも1344円です。色は薄い黄色で、やや青みがかったタイプです。香りは、グレープフルーツ的なやや青さのある柑橘香が印象的。ソーヴィニヨン・ブランが効いているのでしょうか。その他、レモンや蜜っぽさ、やや石灰的なミネラル香も感じられました。また、時間が経つと草っぽさも表われてきて、こちらもソーヴィニヨン・ブラン的でした。味わいは、果実味と酸のバランスはいいですが、どちらもあまり強くは無く、よく言えば繊細といったレベルです。ミネラル感もそこそこで、ボディはクリアーで多少の伸びがあり、全体としてのバランスもなかなか。後口に少しの苦味を感じました。基本的に、食事の邪魔をするタイプではありませんが、魚介や鳥肉などのあっさりした料理となら、よりいい組み合わせになると思います。シーフードマリネや魚介のグリル(香草焼きでもいいですが、もっと簡単に炭火焼にオリーブオイルかけるだけ程度でも良さそう)、もしくは刺身でも大丈夫そうです。鳥肉ならやはり焼き鳥(塩)でしょう。ガーリックなども使わず、肉の旨みを塩で引き立てるだけないし少しレモンを絞る程度で十分でしょう。際立った特徴があるわけではありませんが、バランスはよく、値段相応くらいのワインかなという感じです。作り手が作り手だけにちょっと期待が大きすぎたかなという気もします^^;
2008年01月24日
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ここから先日のワイン会で飲んだものの記事です。先ずは泡モノ、スマロッカ カヴァ・ブリュット・レゼルヴァです。kk512さんの記事にも登城する銘柄です。スマロッカは1990年からカヴァを造り始めた一家で、フリーランジュースを使っての醸造を行っていたり、栽培から醸造までを自社で行うカヴァのレコルタン・マニピュランだったりとこだわりの作り手のようです。セパージュはパレリャーダ、マカベオ、チャレッロというカヴァ品種に加えシャルドネが使われています。価格は、1200円~1400円程度で、写真のお店では1239円です。色は薄い黄色で、樽を使った甲州程度でしょうか。泡は割と細かいのですが、勢いは強めです。香りは、やや白い花を思わせる酵母の香りが印象的です。この辺はシャルドネの影響でしょうか。そこに、グレープフルーツやレモン的な柑橘香やミネラル、少々の蜜っぽさといった風味を感じます。味わいは、フルーティーな果実味に加え、ややどっしり感のある酸味がしっかりあります。また、この価格帯のスパークリングにしてはミネラル感もしっかり感じられるのが印象的です。酸味の重さはこのミネラルによるのかもしれません。ボディはミディアム程度ですが、少しのベタつきを感じるのが残念。価格的に仕方ないのかもしれませんが^^;コクの強いタイプという感じではありませんから、食事にあわせるならあっさり目のものがいいでしょう。イカ、タコ、エビなどを使ったシーフードマリネやトマト煮こみや、塩漬け白オリーブ、サラダ(シーザーサラダくらいの濃さでも大丈夫でしょう)、ちょっとしっかりしたものならアクアパッツァなんかだと美味しくあわせられそうです。酸味、ミネラル、果実味とそれぞれしっかりしていますし、少し感じられたベタつきも食事とあわせればさほど気にはなりませんし、1400円以下ならなかなかコストパフォーマンスが高いと思います。特に、酵母的な風味は他のカヴァにはあまり見られないものですしね^^
2008年01月23日
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さて、今月も定期の「フランスワインの無いワイン会」をやりました。新年1発目ということですが」、特に高いワインを飲むということも無くいつもどおりです(笑)ただ、今回はテーマを設定しまして、「イベリア半島のワインを飲む」というものでした。と、いうことで、スペイン&ポルトガルのワインをあわせて8本飲みました。ラインナップは以下の通りです。1、スマロッカ カバ・ブリュット・レゼルバイベリア会ということで、1本目はやはりスペインの代表的な泡モノであるカヴァを。スマロッカは、スペクテイターやアドヴォケイトの評価も高いカヴァです。2、バサ05/テルモ・ロドリゲススペインの白は、今注目の醸造家テルモ・ロドリゲスのワインです。ルエダ地方で地場品種のヴェルデホを中心に作られています。フレッシュでさっぱりしたワインでした。3、フレイ・ジガンテ05こちらはポルトガルの白です。中でもさらに珍しい世界遺産の島、ピコ島のワインです。島のみならず、そこでのワイン造りも世界文化遺産になっているそうです。こちらもさっぱりめ。4、ヴィーニャ・エスペランサ グラン・レゼルヴァ97ここからは赤。こちらは、テンプラニーリョ100%で造られたスペインのヴァルデペーニャス地方のワインです。聞き慣れない土地かも知れませんが、ディエゴ・デ・アルマグロもここ産です。5、エンサイオス・FP・レッド04こちらはポルトガル。世界的な評価も高い、バイラーダの生産者ルイス・パトの娘フィリッパ・パトの作るワインです。バイラーダ地方の主力品種とダン地方の主力品種の混醸です。6、キンタ・ド・カルモ96こちらもポルトガルワインです。造っているのはドメーヌ・バロン・ド・ロートシルトです。複数の地場品種に加えてカベルネ・ソーヴィニヨンとシラーを混醸しているそうです。7、シエラ・カンタベリア レゼルヴァ97こちらはスペイン。リオハ産のテンプラニーリョ100%のワインです。生産者は最近パーカー氏の評価も高いマルコス・エグレンです。同じ品種とヴィンテージということで、4番との飲み比べが面白かったです。8、フィンカ・ソブレーノ クリアンサ02こちらもスペインワインです。トロ産のテンプラニーリョのワインです。上記2つのテンプラニーリョのワインと比べると、ヴィンテージ差やレゼルヴァかどうかという違いはあるにしても、かなり香りや味わいが違い面白かったです。今回は、ちょっと開くのに時間がかかるアイテムが多かったです。2時間前に抜栓しても、香りが開くのはグラスに注いで30分後、なんてものまでありました^^;それでも、テンプラニーリョの飲み比べが出来たり世界遺産の島のワインを飲んだりと今回も面白いワイン会になりました(^-^)今回のワイン勢ぞろい。順番はランダムです^^;ヴィーニャ・エスペランサ グラン・レゼルヴァ97。楽天での取り扱いは無いようです。 フィンカ・ソブレーノ クリアンサ02。こちらも楽天では発見できませんでした。それと、今回は料理の写真を撮り忘れました><スミマセン…。
2008年01月21日
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今回はブルゴーニュの赤です。ブルゴーニュ・ルージュ04。生産者はドメーヌ・フランソワ・ゲルベです。1947年にフランソワ氏によって興されたドメーヌで、83年からはフランソワ氏の二人の娘によって引き継がれているそうです。女性だけで引き継がれたドメーヌの先駆者的存在だとか。シャンボール・ミュジニー、ヴォーヌ・ロマネ、エシェゾー、クロ・ド・ヴージョにあわせて15ヘクタールの畑を持っています。価格は、2500円程度のところが多いですが、写真のお店なら2289円で買えます。色は明るく、ややレンガ的なニュアンスすら感じる鮮やかなルビー色です。薄ウマ系であることを連想させます。香りは強く、豊かです。土やミネラル、森の下草、さらにドライアプリコット、ラズベリーを中心とする赤ベリー、チェリー、スパイス、少しのかつおダシ系の風味といったものが感じられます。さらに、時間とともにイチゴやイチゴジャム的な風味、紅茶、少々の革っぽさといった要素も感じられます。味わいは、やはりしっかりした酸味と旨みが主体のまさに薄ウマ系。ミネラル感もしっかりです。果実味は開けたてではあまり感じられず、時間とともにふわ~りとした優しいものが控えめに現われてくるといったところです。ボディはクリアーでさらりとしており、少々みずみずしさも感じられる程度の、ほぼライトといっていいミディアムです。食事にはとてもあわせやすいタイプです。鳥肉なら、定番の鴨のローストやローストチキンはもちろん、焼き鳥ならタレでも塩でもあうところが面白いです(タレなら小さめ、塩なら大きめのグラスを使うとより面白いです^^)。また、旨煮なんかの和風の味付けにも合います。和風といえば、醤油ベースの鍋との相性も非常に良かったです。肉(今回は鶏肉と豚肉でした)とはもちろん、味の染みた野菜類ともよく合いました。肉は、こちらも鴨肉にしてみても良かったように思います。また、魚でもアラ炊きやマグロのカマ焼きなんかだと合いそうですね。スタンダード、というかクラシックなスタイルのつくりでした。食事にも合わせやすく、香りも豊かで、いいACブルだなという印象です。値段もまだまだ手ごろですしね(^-^)ただ、熟成可能性に関しては。まあACブルということもありますが、さほど感じなかったので、今が美味しい頃かもしれません。
2008年01月19日
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今回はドイツのスパークリングワインです。ちなみに、ドイツでは泡モノのことをゼクトといいます(オーストリーも同じです)。リースリング・ゼクト ブルート。生産者はトゥリアー慈善教会です。モーゼル地区でブドウ栽培を行っており、醸造所もモーゼル地区にあります。その歴史は2000年以上にもなるそうです。価格は、写真のお店で2980円。他の楽天内のお店での取り扱いは無いようですね。色は薄く、青みがかった黄色程度でしょうか。香りはまさにドイツのリースリング!というミネラリーな鉱物香があります。さらに、そこに桃、特に黄桃的な風味が加わります。さらに、リンゴや白い花、鉱物香とはまた別なミネラル、少しの柑橘(レモンやライム的)やかすかな乳酸系のニュアンスといった香りも感じられます。味わいは、そこはやはりスパークリング、やはりスティルワインとは違い残糖感はほとんど無く酸味がしっかりした、ドライな味わいです。その酸味も鉱物感を連想させる硬質なものです。もちろん、果実味もありますがほんのりとした柔らかいもので、この辺はモーゼルらしいなという印象です。ボディはミディアム。よくあるフレッシュなシャンパーニュ程度です。食事にはあわせやすい、というか他のシャンパーニュ同様あまり相手を選ばない感があります。チーズなら白カビよりハード系、シーフードなら白身魚やイカ、タコ、エビなどのカルパッチョやマリネといったものとあわせやすいでしょうし、魚介類なら川魚のグリルなんかにもいけそう。また、サラダなど野菜類との相性もいいでしょうし(春野菜との相性も良さそう^^)、鳥肉でもあっさりした調理法のものなら美味しくあわせられるでしょう。これは美味しい泡モノです。シャンパーニュとは香りの方向性が違うため、また別の泡として楽しめますが、近い価格帯のものと比べるとこちらが好きだという人も居るかもしれません。確かに、複雑味には少しかけるでしょうが、バランスがよく食前酒としても楽しめるでしょうし、シャンパーニュの高騰を考えればいい選択肢だと思います。
2008年01月17日
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年末年始は帰省しまして、そこで前に大変興味深かったヴィエナ・クラシック ラインリースリング カビネット99の赤の方を飲みました。それがこのヴィエナ・クラシック ブラウブルグンダー99です。生産者はもちろんこちらもヴァイングート・マイヤー。ブラウブルグンダーとはオーストリーにおけるピノ・ノワールの呼び名です。価格はリースリングと同じく1350円。楽天での取り扱いももちろんありません。色は全体的にレンガ色がかっているガーネット。エッジは透明で、全体的にも透明度はありますが、一方で色自体は濃い目です。香りは、抜栓してすぐはあまり香りません。やや吹き気味のコルク状態だったので痛んでるのかなと思いきや、抜栓後1時間頃から香り始め、翌日、翌々日ぐらいまでしっかり楽しめます。その要素としては、プラム、スパイス、チョコ、熟した黒ベリーや赤ベリー、腐葉土、干しブドウ、カラメル、微かなトリュフ、ややバナナを連想させるような香り、そして熟成によるであろう醤油っぽさといったものがありました。中でも、プラムやチョコはしっかり感じます。味わいも、抜栓してすぐだとあまり無く、ほんのりフルーティーな水のようですが、時間経過とともに果実味がよりはっきり出てきて、さらにその後酸味と渋みも現われます。最終的には果実味が主体ですが、その中心にやさしい、しかしはっきりした酸味が感じられるといった感じ。ボディはミディアムで、こなれて丸さもありますがどことなくコシを感じるのはオーストリーらしいように思います。食事にはあわせやすいと思います。この価格帯、このビンテージのピノ・ノワールでは意外かも知れませんが肉類には結構いけそうです。牛肉ならキノコの炒め物や薄切りステーキ、ソースが醤油ベースのあっさりしたものならローストビーフにだって合いそうです。後はやはり鳥肉。鴨肉ならローストはもちろん、この時期なら醤油ベースの鴨鍋なんてのも良さそうです。焼き鳥ならタレがいいかもしれませんが、あまり味が強いと負けそうです。最初に開いてきた時、なんだかボルドーワインないしシラー種のような印象を受けました。おそらく、若い頃は果実味が強く、かつ、樽もかなりしっかり利かせてあったのでしょう。また、度数もヨーロッパ、しかも涼しい地域のピノ・ノワールでは異例の13.5度というかなり高いものでしたし。ただ、トータルとしての感想は、やはりこれも、リースリングほどではないにしろ、面白いコスパワインだと思いました。
2008年01月16日
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今回はチリのソーヴィニヨン・ブランです。ヴェンティスケロ ソーヴィニヨン・ブラン グラン・レゼルバ06。生産者はチリの食品メーカーが経営するヴェンティスケロで、『偉大な醸造家はいない、あるのは偉大なブドウだ』というコンセプトのもと、土地調査に力を入れたりビオロジックに近いようなブドウ作りをしたりしているようです。また、パーカー氏も高いようで、本ワインも90点の評価です。価格は、写真のお店で2079円。他の楽天内のお店では発見できませんでした。色は薄い黄色。麦わらに近い程度です。香りはグレープフルーツや草、青リンゴ、しっかりしたミネラルといったソーヴィニヨン・ブランらしいものが香ります。ニュージーランドのものに近いでしょうか。また、それだけでなく少々のメロンやオレンジ的な柑橘香、さらにはかすかな蜜や黄色いパプリカ等の野菜、少しパイナップルを思わせるような風味も感じられました。味わいは、やはり強いミネラルが印象的で塩気を感じるくらいのものがあります。ちりらしい果実味のボリュームもありますが、酸味も負けず劣らずで、グレープフルーツ的な印象を受けました。ただ、ボディには意外と丸さが感じられました。余韻には蜜やグレープフルーツ、青リンゴといった香りが残りました。フードフレンドリーなワインだと思います。魚介なら柑橘を使った白身魚のカルパッチョ、同じく白身魚の香草焼き、タコのトマト煮などトマトを使ったもの、マリネなど白ワインに合いそうなものは大体いけそうです。また、鶏肉とも好相性で、焼き鳥(塩)や鶏肉のタタキ、ハーブやクレイジーソルトなんかを使ったグリル、こちらもトマト煮などと美味しくあわせられるでしょう。和洋問わず、シンプルに素材の味を楽しむ料理とはよく合いそうです。チリのソーヴィニヨン・ブランというとアナケナやコノスルのバラエタルの出来がとてもよく、話題になっていますが、このワインは値段がそれらのワインより高い分、要素の複雑さでは勝っているように思われました。
2008年01月13日
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今回はカリフォルニアのシラーです。サイクルズ・グラディエーター シラー・セントラルコースト05。生産者であるサイクルズ・グラディエーターはあぼかーどさんの記事にも登場していますね。2006年1月デビューという新参ワイナリーですが既に様々な賞を獲ているようです。実は、このワイナリーは「ハーン・エステーツ」が安旨で知られていた「レックス・ゴライアス」を売却した資金を利用して立ち上げた新ブランドだそうで、こちらのピノ・ノワールも高評価だそうです。セパージュには、90%のシラーのほか10%のプチ・シラーが使われています。価格は、写真のお店を含めてどこも1554円です。色は暗く深いガーネット。エッジには紫が見えます。香りは、フルーティーなものの印象が強くプラム、カシス、熟した黒ベリー、ダークチェリー、それにベリーやチェリーのジャムの香りが感じられます。また、シラーらしいスパイス香もありますし、タバコやハーブ、なめし皮、土、キノコといった要素も感じました。さらに、樽から来るであろうチョコのニュアンスが全体を包んでいます。味わいは、やはりカリフォルニアらしいたっぷりの果実味が特徴で、香りと相まってジャミーナ印象が強いです。一方で、酸味もやや果実味から浮き気味ですが結構あり、後口には多めの旨みが感じられます。ボディはフルボディですがミディアムに近いフル、といった程度。渋みはあまりありません。余韻には黒ベリー、赤ベリー、カラメルといった甘いニュアンスがあります。食事には、結構あわせやすかったです。樽のまろやかさがバターと好相性で、キノコのバターソテーとは美味しくいただけました。牛肉と一緒に炒めてもよかったので、ステーキにバター乗せて食べるのもいいかもしれません。後は、焼肉やスペアリブといったやや甘みのあるソースで食べる肉料理や豚の角煮+少しのバルサミコ酢なんてのにも美味しそうです。ジャミーな果実味と香りが主役で、そこに樽香が加わるというストレートなカリフォルニアワインです。ただ、甘いだけではない面も持っており、値段を考えればコスパワインであることは間違いないでしょう。ピノ・ノワールもぜひ飲んで見たいですね。
2008年01月11日
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今回は、昨年のワイン会で飲んでみて気になった熊本のシャルドネです。菊鹿シャルドネ 樽熟成05。生産者である熊本ワインが菊鹿町の生産者に依頼して作ってもらったブドウを使って醸造しているワインで、ステンレス発酵の後オーク樽で1年間ゆっくりと熟成させているそうです。価格は、写真のお店で2100円で、他のお店での扱いは無いようです。色は麦わら色よりは濃く、黄金色よりは若干薄いといったところでしょうか。香りは、ナッツや木、クリーム(メレンゲ)、それにクリないしサツマイモといった濃厚な香りがはっきり感じられ、樽熟したシャルドネ、それもフルーティーでハツラツとしたものではないものだという印象を受けます。さらに、ハチミツ(クリの花のもの)の風味やどっしりしたミネラルも感じます。尤も、時間経過とともにグレープフルーツないしハッサク的な柑橘香や少々のメロン、花梨といった風味も感じられるようになり、2日目の後半には白い花の香りも出ました。味わいは、果実味もほんのりとありますが、酸味のしっかりしたドライな味わいです。その酸はシャープというよりまったり感のあるタイプです。ミネラル感は非常に強く塩気を感じるほどですし、全体的に包み込むような感じでワインのバックボーンを形成しています。また、後口には旨みもしっかり。ボディはミディアムでまろやか系。食事との相性については、魚介類なら白身魚のポワレをクリーム系のソースで食べるのなんかにはよく合いそうです。鮮魚とは難しそうですが赤身といったミネラル感の強いものとなら意外といけます。また、鳥肉とはかなり良さそうです。焼き鳥(塩)やローストチキン、鶏のクリーム煮、あるいは鴨や鳩といったミネラルの強い肉のシンプルなローストなどとはいい相性になりそうです。また、このワインも根菜類との相性が良さそうなワインです。このワインをブラインドで飲んで、熊本のワイン、というか国産のワインと気付く人はほとんど居ないのではないでしょうか。何人かワインの好きな知人にも飲んでもらいましたが「しっかりしたマコン」という感想が多く聞かれました。なかなか手強いタイプのワインで、間違いなくおいしいのですが「美味い」という表現ではなく「旨い」という表現の方がしっくり来ますね。
2008年01月09日
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ピノ・ノワール会も終わったということで、今回はチリのメルローです。ヴィナ・マー レゼルバエスペシャル・メルロー03。ヴィナ・マーはヴィーニャ・タラパカがリーダーとなる「Southern Sun Wine Group」が2002年に新しく発足した生産者で、低農薬農法などを実践しているようです。楽天では写真のお店だけでの取扱いのようで、しかも在庫切れです><。ただ、楽天外のお店では扱っているところもあるようで、価格は大体1500円程度のようです。色は濃いガーネットでにごりもあります。エッジは透明から褐色に変わっている途中くらいの色合いでした。香りは、土やゴボウのような香りがはっきり感じられるところが印象的。また、他にもプラム、煮詰めた黒ベリーや赤ベリー、ややトロピカルフルーツ的な香りといったフルーティーな要素や、スパイス、カラメル、シガー、コーヒー、それに少しのバラといった香りも感じられます。ただ、全体的に熟成感がありキツイ印象は無く、3日目くらいになるとややカツオダシ系の風味も出ました。味わいは、やはりチリのメルローらしく果実味が主役ですが、酸味の下支えもありますし旨みも多いです。また、熟成によってかボディもフルボディながら落ち着いた、こなれた印象があり全体的なバランスはいいものになっています。タンニンもこなれて滑らかです。余韻にはコーヒー(挽きたてくらい香ばしいです)と干しブドウの風味が感じられました。単独でもいけますが、食事にあわせればより楽しめると思います。あわせるものは、牛肉ならローストビーフが一番しっくりきそうですが、タタキやステーキ(フィレなんかのあっさり目の方がいいでしょう)でも美味しそうです。一方で、ビーフシチューにはちょっと負けてしまっていました。また、鳥でも鴨肉のような鉄分の多い、味の濃いものなら甘いソースをあわせてやったりするといい相性になりそうです^^ボディが落ち着いているので、肉料理なら肉の旨みをしっかり味わえるタイプのものがいいようですね。これはコストパフォーマンスの高いワインです。メルローというくくりのみならず、同価格帯のワインの中でもなかなかいい線行ってるんじゃないかと思います。流石に3000円クラスのものと比べるとこぢんまりした印象を受けるのは否めませんが、チリにはまだまだ面白いものがあるな~と思わせてくれました。
2008年01月08日
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先月のピノ・ノワール会の記事もこれで最後。トリに持ってきたのは、近年ピノ・ノワールの評価が高まっているアメリカ、オレゴン州のワインです。メイサラ ピノ・ノワール エステート・キュヴェ02。生産者のメイサラはイラン人のモンタージ夫妻が営む醸造所で、ブドウの栽培はビオディナミ。本ワインもデメターの認証を得ています。また、本ワインに使用されているブドウはポマールクローン100%だそうです。パーカーポイントは91点。価格は、写真のお店で4680円(写真のお店は送料無料です)。楽天内のほかのお店では売り切れでした。色は深いガーネット。暗く、ややにごりも感じられる程度です。香りは、ポマールのクローンらしくオレンジやスパイス、それにチョコレートの風味が感じられます。また、熟した黒ベリーやダークチェリーの凝縮感のあるフルーティーさもあります。さらに、皮、ミネラル、タバコ、干しブドウ、土、少しのカラメルといった要素も感じられ、ボリューム感がありながら複雑さもあります。味わいも、やはり凝縮感が印象的でボディはやや重めのミディアムといったところで、まろやかさと滑らかさがあります。果実味も深みのあるものがしっかり感じられました。酸は果実味ほどの強さはありませんが、口に含むと豊富な旨みとともに後から果実味を追いかけてくる感じです。タンニンは多めです。余韻は、今回のワイン会の中のアイテムでは一番長くチョコと少しの黒ベリーを感じました。凝縮感としっかりした果実味があるので、食事にあわせるなら焼き鳥(タレ)やローストチキン(こちらも照り焼き系のタレなんかがいいでしょう)、鴨肉のローストオレンジソース等、濃い目の鳥料理や豚の角煮、それにロースとポークといった豚肉料理との相性が良さそうです。また、牛肉でも薄切りのステーキやローストビーフくらいの味の濃さのものなら大丈夫そうです。レンコンチップスやゴボウチップスなどの根菜を添えるとなおいいでしょう。もちろん、単独で味わうことも出来るワインです。ポマールのクローンということでしたが、印象としては今回の会で飲んだジュヴレ・シャンベルタン レ・シャンプ03とポマール クロ・ブラン98の中間といった感じでした。なかなか面白いワインだったと思います。樹齢が若いため長熟は厳しいでしょうが、あと10年くらいは十分持ちそうですし、今飲んでも値段相当、あるいはそれ以上のものはあると思いました。今回も面白い会になりました。やはり、新大陸と旧大陸での酸の乗り方の違いは印象的でしたし(セシル・バリックは予想以上に綺麗でしっかりした酸がありました)、一方でニュージーランドのコストパフォーマンスの高さ、熟成したオーストラリアや凝縮しているのに落ち着きを感じるオレゴンの面白さも知ることが出来ました(^-^)
2008年01月07日
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さて、ピノ・ノワール会のワインも残すところあと2本。こちらは最後から2番目のポマール クロ・ブラン98です。生産者はムルソーで有名なアルベール・グリヴォ。クロ・ブランは人気のあるグラン・ゼプノの隣にあるプルミエ・クリュです。価格は写真のお店で4809円。本ビンテージの取扱いは写真のお店だけのようです。色はガーネットながら、熟成による透明感があり、全体的にレンガ色のニュアンスも出ています。また、エッジはほぼオレンジ色でした。香りにも熟成感が表われており、シェリー的なヒネ香を感じました。ただ、その他チェリー、スパイス、少々のビターチョコ、ハーブといった要素もしっかり感じられ、オレンジは感じられずやや枯れてきているという程度でした。味わいは、強めの酸味が支配的で、ボディはライト、までは行きませんが熟成によって軽くなっておりみずみずしい印象です。果実味は少なくなっていますが、それでも酸味の奥にほんのりと、暗闇にぼんやり灯るランプかなにかの明かりのように感じられました。余韻には、ビターチョコが結構はっきり出ていました。食事には、ライトになっている分合わせやすいでしょう。ただ、味の濃い肉類(肉料理)には難しそうですので、肉なら焼き鳥(塩)あたりがいいでしょう。むしろ、マグロや鰹といった味のしっかりした赤身の魚をグリルしたものやあるいはカツ(串揚げ)にしたものなんて良さそうです。また、案外刺身でもいけちゃうかも知れません。その他、ハードチーズ(熟成したコンテとか良さそう)や生ハムくらいならいけそうです。ポマールというと、力強く長熟によって魅力を発揮するタイプのワインだと思っていましたが、こちらは鰹ダシの味までは出ていないものの、シェリー香が結構ありこなれすぎかなといった感じでした。ただ、抜栓してから時間的には1時間~2時間弱程度経過していたのですが、もう少し空気に触れさせてやった方がよかったのかもしれません。
2008年01月05日
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まだまだ去年のピノ・ノワール会のワインが続きます。こちらはオーストラリア。ピカーディ ピノ・ノワール00です。ピカーディはブルゴーニュワインを愛するオーナー、ビル・パネル氏(モスウッドの創設者です)とその息子ダンによるワイナリーで、作るワインも、従来のオーストラリアワインに見られる果実味に溢れたスタイルでは無く、しっかりした酸味を持ち熟成によって真価を発揮するタイプを志向しているのだそうです。価格は、写真のお店で3660円で、その他のお店では売り切れです。また、写真のお店の在庫も1本です。色はややオレンジを感じるルビー。透明度は今回のワイン会で飲んだ赤の中では最も高いです。香りはチェリーやアセロラの酸味を感じさせるフルーティーさに加え、赤いベリー、ミネラル、土やキノコ(特にトリュフ)の香り、スパイスの風味、かすかなチョコやフォアグラを連想させるような香りといった要素が感じられました。味わいは、なんと言っても熟成してこなれたボディが印象的。さらりとしたミディアムです。また、果実味と熟成による甘みがよく出ている一方で酸味は溶け込んでいるようでそこまでしっかりは感じませんでした。ただ、渋みとミネラル感は存在感があるのでダレた感じはありませんでした。熟成によりこなれているので、食事にあわせるならなるべく強すぎないものものがいいでしょう。肉類ならローストチキンにソースなし、あるいは焼き鳥(塩)といった鳥肉を塩味等のシンプルな味付けで食べるのがいいでしょう。この食べ方ならウズラや鴨といったものでもいけそうです。その他、マグロのステーキや鰹のたたき(脂の乗った戻り鰹が良さそう)などの味のしっかりした魚でも美味しそうです。予想ほどの酸味はありませんでしたし、それ以上に果実味の多さにちょっと驚きましたが、それでもさっぱり飲め、前に飲んだベルヴェール・ピノ・ノワールとともにオージーワインに持っている印象とは違ったものであったことは確かです。さて、新年を迎えて皆さん色々なワインを飲まれていらっしゃいますね。私は、30日に赤白1本ずつ買ったのですが、年またぎで飲もうと思ったラドワがなんとブショネ!最後の最後で07年初ブショネを引いてしまいました><一方、白のほうはマルク・ペノのヴェリターブル・ド・ムロン・ド・ブルゴーニュ ニュイタージュを開けましたが。こちらは美味しくいただけました(^^;)
2008年01月03日
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明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。相も変わらず、色々な国や地域の、ややお手ごろ目なワインを中心にまったり書いていこうと思います^^さて、昨年のワイン会のアイテムの続きです。ジュヴレ・シャンベルタン レ・シャンプ03。生産者はオリヴィエ・グイヨ。畑の土にいいからと馬による耕作を行っており、その畑には樹齢の高い樹が多いそうです。本ワインも樹齢70年程度の樹のブドウを使って作られているのだとか。価格は、5480円でしたが、既に本ヴィンテージは楽天内には残っておらず、写真のお店のものは02ヴィンテージで6300円です。色はガーネット。結構深く透明度も低いですね。香りは土や皮、それにスパイスといった要素がしっかり出ており、それに加えて熟した赤ベリーや少しの黒ベリーすら感じるベリー系の香り、ドライアプリコット、少々の干しブドウの風味も感じられました。特に土っぽさと皮的な風味が効いているのでフルーツの深さに加え複雑な印象もあります。味わいは、果実味もちゃんとありますが出すぎず、酸味やアルコール感とのバランスがよく取れています。また、後口には量の多い旨みがじんわりと、しかし広範囲に広がっていくのが非常に印象的でした。ボディはまろやかさを感じるミディアムといったところです。余韻にはやや若々しさを感じる赤ベリーの風味が残りました。味のバランスがよく、香りの複雑さもあるのでまだ少し若さは感じますが十分単独で楽しめるワインだと思います。つまみにはハードチーズやバケットがあると良さそう。とは言いつつも、旨みの多さやミディアムなボディは食事との相性の良さも感じさせてくれます。実際、ワイン会で出していただいたチキンソテーのローズマリー風味や牛肉とゴボウの醤油煮にはよく合っていました。他にも、鶏肉なら定番のローストチキンや赤ワイン煮、牛肉ならキノコとコショウを効かせたバター炒めなんかには合いそうです。凝縮感と複雑みを持った、らしいジュヴレ・シャンベルタンだったように思います。03ヴィンテージというと、猛暑でちょっと難しい年だったようですがこちらのワインは濃厚になりすぎることも無くいいバランスでした。
2008年01月01日
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