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先日記事にしましたように、徳島県三好市池田町のNatan葡萄酒醸造所さんへお邪魔しましたので、せっかくならとNatanさんのワインを飲む会を岡山でやってみました。徳島の酒販店さんなどで購入したワインを飲みましたが、Natanさんのワインは過年度発売のものの入手が難しいので、少人数での会にはちょうど良かったかなと。飲んだのは以下の4種類です。また個別記事を作成したいと思います。1, green hornこれは一昨年リリースされたワイン、それもハーフボトルになります。高松のわいんびよりさんがNatanさんのワインをお持ちだということでお邪魔した際、まだ残っていたのを一緒に購入させていただきました。2,Natan樽デラ04こちらは昨年リリースのようです。山形県産デラウェアにしっかり樽をかけたというワインです。樽の甘いニュアンスとデラウェアのラブルスカ香がなるほどという組み合わせでした。3,FARADAY香川県三豊市にあります白井の実ファームさんと「コラボ」という形で作られたというロゼ。こちらも2022年に誕生したワインです。9%という度数ながら存在感のあるワインでした。4,アマギ・モダン長野県産の天城乃雫というカベルネ・ソーヴィニョン系交配品種を用いた赤になります。さすがの濃い色合いですが味わいは柔らかいもの。ただ、やはり芯の強さは感じました。どのワインも、前回記事にしました叡知と比べますと、確かに柔らかさ、ナチュラルワイン的雰囲気のあるものでした(樽デラは結構しっかりしてましたが)。また、度数も、すべてのワインが12%に満たないものです。ただ、どのワインもその中に芯の強さ、存在感を感じられたのが印象的でした。Natanさんのワインを色々飲んでおられる方と帰省の際にお話しできる機会があり、特に赤系は硬いので少し寝かせたい、とおっしゃっており意外だったのですが、なるほどそれもわかる話だったように思います。ワイン会をさせていただいたのは、岡山市表町の端にありますフレンチのラ・ボンヌ・フランケットさんでした。あえてのしっかりしたフレンチとの組み合わせでしたが、ビストロ系ながらも味に柔らかさ、上品さのあるお料理とはいえ、その芯の強さのおかげで中々の相性だったかなと。ラ・ボンヌ・フランケットさんはカウンター席のみということで、時折お邪魔した際にはアラカルトでいただくことが多かったのですが今回はコースでお願いしました。1品目はエビ!香草の風味とエビの甘味香りは間違いありませんね。スープにはカブが使われています。マスクをしていてもばっちりわかるほどのカブの香りで華やかな1杯でした。魚のメインはクロダイのポワレです。程よくしまった白身には旨味がぎっしり詰まっています。また、皮目の香ばしさとレンコンチップスの香ばしさ、さらに身とレンコンの食感どちらも相性良しですね。肉のメインはラムで。脂はもちろんありますが上品なもの。肉の旨味甘味をを感じられました。個人的には、この一皿とアマギ・モダンのマリアージュが印象的でした。紅茶のアイスとタルト・タタンで締めです。タルト・タタンの風味は濃厚!それでいてやはりバランスの良さを感じました。ラ・ボンヌ・フランケットさんは、岡山ワイン協会ワイン会でもよくご一緒させていただいていたため、一度お店でワイン会させていただきたいと常々思っていました。今回、念願かなっての訪問となりましたが、お料理は素晴らしく、またワインはちょっと攻めたラインナップとなりましたが、相性も良く、素敵な時間を過ごせました。ごちそうさまでした!今回のワインです。左からgreen horn、樽デラ、FARADAY、アマギ・モダン。アマギ・モダンのエチケットはインパクトありますね。にほんブログ村
2023年01月15日
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今回は、徳島県のNatan葡萄酒醸造所さんへお邪魔した際に購入したワインです。叡智。Natanさんは、所謂ナチュラル系の、柔らかい造りを志向されていますが、このワインは山形県産デラウェアを無濾過無清澄ながら、ややカッチリ目に仕上げたというワインです。醸造法も色々試しておられるという事で、2022年と2023年の2シーズンだけ作る予定なのだとか。価格は2750円。楽天内に扱いはありませんが、ワイナリーの通販ページでは、投稿時現在も購入可能です。色は極めて淡いです。ほんのりと黄色感はありますが、最も薄い部類に入るかなと。香りはザ・デラウェアと言う感じで、華やかなブドウの香りが、しかしやや落ち着いた印象で薫ります。その他、固い緑の葉っぱ、少々の砂糖菓子、ほんのりと感じられる黄色系の和柑橘やグレープフルーツ、レモン、それにビワの実?的なものや南国系のものなど黄色いフルーツ、遠くに感じられる微かなウリ科系のものなどあったでしょうか。味わいは、カッチリ目と言う事ですが味わい自体はデラウェアの果実感がよく出たアタックが印象的でした。フルーティで、しかし酸味や後口にかけての微かな収斂味と言ったものも感じられるものでした。そして、確かに、ライトなボディでアルコール度数も10%であるにも関わらず、そのクリアーさ、ミネラル感、やや硬いとすら思わせる口当たり、質感でした。このワインもやはりお寿司や魚介に間違いないですね。お寿司なら、ホタテやエビ、イカといった甘みのあるネタは間違いなく、赤酢ではない、甘みのある酢飯であればワインの果実味とさらに良く馴染みます。刺身では、珍しくアワビがあったのでつまんでみましたが、その旨み、食感にワインの風味は勿論、かっちりしたその質感がよくマッチしました。その他、柑橘系の風味ともやはり相性はよく、柚子胡椒系のドレッシングでいただくサラダとは、香りの面での相性が非常に良かったです。デラウェアらしい香りは勿論はっきりしっかりあるのですが、それが個人的には強すぎず程よいものに感じられました。果実味やかっちりした質感も相まって、どこかシャープさを感じさせる、しかしバランスのいいワインだったと思います。ただ、もう少し寝かせることで、このシャープさがどう変化するのかも興味深いところではありますね。にほんブログ村
2023年01月15日
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コロナ状況から中々旅行しづらいところがありますが、それでも合間を縫ってワイン会の他ワイナリー訪問もさせていただいていました。今回は、徳島県三好市池田のNatan葡萄酒醸造所さんです。2018年末にNATAN葡萄酒専門店というワインショップにお邪魔させていただきましたが、そこを経営されていた方が満を持してオープンされたワイナリーです。開業は2021年。それまでも、委託醸造によるワイン造りは行っていたそうですが、JR阿波池田駅から徒歩10分もあれば行ける銀座通りと言う場所に、立派な醸造所&販売スペースが出来ていました。ワイナリー完成に際し、以前の販売店は営業を終了されたとの事です。こちらが醸造所。Natanさんのワインのエチケットには魔女がちょくちょく登場しますが、シャッターにもガッツリデザインされています。オーナーの井下さんは、元々奈良県出身で、ソムリエをされていた女性。ご結婚を機に、旦那さんの地元である池田に移住、ブドウ栽培と上記ワインショップを始められました。そして現在、自社醸造に至りますが、ブドウ自体は買いブドウのものが中心です。栽培の開始は2016年ですが、全くワイン造りはおろかブドウ栽培の歴史さえなかった場所と言う事で、まだまだ適した品種の見極め、畑造りの段階とのお話でした。栽培されている品種は赤系ならヤマソーヴィニヨンやマスカット・ベーリーAといったものに加え、シラーやピノ・ノワール等。白系なら、甲州やリースリング・リオン、それにモンドブリエ等です。このモンドブリエ、個人的にはあまり知らない品種だったのですが、シャルドネとカユガ・ホワイトと言うブドウの交配品種で、交配によって病気への耐性を強めている品種のようです。シャルドネと言いますと、日本各地で栽培されており、どこでもある程度形になるという印象だったのですが、こちらではシャルドネが難しかったそう。そこでのモンドブリエと言う事なのでしょうね。一方、ピノ・ノワールは順調との事で、かなり興味深いところです。畑の環境は石灰土壌、と言う訳ではなく、山がちな地域で実際に山間部に自社畑を保有されているものの、他に借りている畑などは平地部の元々は野菜の畑だった場所との事で、その辺り苦心され、まだまだ畑造りという所の様でした。栽培、醸造共にナチュラルな造りを志向されており、濾過なども行わないとの事。また、今はワイン造りにおいても様々なチャレンジ中と言う事で、今出ているワインと同じものが今後作られるとは限らないそう。エチケットやワイン名もポップですし、色々飲んでみる楽しみがあります。ポップなラベルと言いますと、ワイナリーの近くには日本酒の蔵元「三芳菊」があり、そちらも面白いラベルのお酒を造っておられます。三好の日本酒とワインの会なんて楽しいかもしれません流石に畑まで拝見するわけにはいきませんでしたが、じっくりお話を伺え楽しい時間となりました!今回は本当にありがとうございました!購入したワイン等につきましては、また別の記事にしたいと思います。さて、ワイナリー訪問前には、2018年にお邪魔出来なかったミンデキッチンさんへランチにお邪魔しました。真鍋屋という古民家を使った地域交流拠点、移住情報拠点にもなっている建物の中にあります。地域の掲示板も設置されていました。いただいたのはフライドチキンランチ。スパイスの風味、それに旨みと塩気のあるチキンはご飯のおかずにぴったりですし、野菜の摂取量アップを目指しているという事でサイドメニューのサトイモや味噌汁、サラダで野菜もいただけました。メニューよく変わるようなので、また行ってみたいものです。更に、列車の待ち時間に阿波池田駅前商店街にありますheso salonさんでカフェメニューもいただきました。池田の位置は「四国のへそ」と言われており、4県の食材を使ったお料理、それにお酒もいただけます他、ゲストハウスもされているというお店です。今回は、高知・片山農園のブンタンを使ったソーダとスダチの風味を聞かせたチーズケーキをいただきました。ソーダは勿論ですが、チーズケーキの甘み酸味と風味、台生地のチョコレートの風味が非常によく合っており注文して正解でした。池田、大歩危峡でラフティングの世界大会が開催されたこともあるなど、結構盛り上がってきているようです。また、移動の列車から見た池田の風景は、切り立った山間の渓谷地域といった雰囲気で、どこかモーゼルを連想させさえするものでした。地域の中央を流れる吉野川など、やはり湿度はかなり高くなるようですが、ワイン造りの可能性も、結構面白いのかもしれません。にほんブログ村
2023年01月12日
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大変ご無沙汰しております。なんと、前回の投稿からほぼ3年経ってしまいました…。ブログ更新が出来ておりませんでしたのは新型コロナの影響、ではなく私自身の生活の変化が原因です。ブログの更新、1記事につき大体30分~かかるときは1時間以上の時間がかかるのですが、その時間さえ作れないような状況が続き、だんだん書かない習慣がついてしまったという次第です…。勿論、ワイン会やワインイベントが無いという事で、飲んだワインの絶対量が減ったのも間違いありませんが…。現在も状況は大きく変わったわけではありませんので、以前のように定期的な投稿と言うのは難しいですが、不定期にでもボチボチと更新を出来ればと思います。あらためまして、どうぞよろしくお願い致します。やはり、ブログ記事を書く書かないで飲んだワインの記憶に残る程度もかなり変わってきますね。さて、2023年1つ目の投稿は、毎年やっていました今年のこの1本です。2022年、このワインを発見したことがブログ再開の動機となったと言っても過言ではありません。セント・アーバン グリューナー・フェルトリナー2021です。色は淡い黄色。やや青みもある、麦わら的なこの品種の典型的なそれです。香りは、開けたては柑橘系や青いブドウ、若干の白コショウ系や石灰的なそれ。時間と共に(何でしたら翌日くらいまでかかります)、蜜っぽさや黄色や白の花、青リンゴ、青い柑橘、そこに、開けたてから続く白コショウや石灰、それに軽いオリエンタルスパイスや緑のハーブと言った要素が加わる、というやはりグリューナーらしいもの。味わいも、果実味のアタックが軸になりつつ、割と明るい酸が加わるライトボディと言った所です。ミネラル感は程々、後口の苦味収斂味といったものは大人しいものでした。食事との相性もよく、お寿司などは海老、イカ、白身にサーモン系と良いつまみでした。アナゴだけはちょっと生臭みが出ましたが、これはお寿司側の問題だったかなと。スーパーの半額でしたのでまた、自宅で飲んだだけでなく、ワイン会でも(こちらはコロナの合間を縫ってボチボチやっておりました)使ったのですが、その時にいただいた、海苔を使ったワカサギの香り揚げやサワラの焼き霜、更には豆乳出汁の白子椀物といったものまで幅広く行けます。やはり出汁の旨みには合わせやすいですね。なぜこのワインが2022年最もインパクトのあるワインだったのか。それは価格です。なんと、実に1本約750円!オーストリーワイン、結構前から飲んできています。最近はかなり選択肢も増え、飲食店さんでの取り扱いなどもよく見かけるようになりましたが、決して安い産地と言う印象はありませんでした。なので、まっとうにグリューナーを感じられる、しかもまだ固いくらいのこのワインがこの価格、1000円を切るというのは本当に驚きでした。インポーターはコルドンヴェール、つまりやまやさんの扱いですが、すごいのを見つけて来られたなと。ただ、瓶詰がアイニッヒ・ツェンツェンとなっているのが謎ポイント。この生産者、日本語サイトもあるような、日本のワインシーンともなじみの深い生産者ですが、ドイツの会社なんですよね。エチケットにはヴァイン・アウス・エスターライヒの文字があり、キャップの上部はオーストリー国旗、ブルゲンラントとの記載もあると、間違いなくオーストリーワインなのですが…。ドイツの会社がオーストリーからブドウを仕入れてワインにしているのでしょうか?ともあれ、本当に発見でした。赤もあるようなので、そちらも試したいところです。セントアーバン グリューナー ヴェルトリーナー 750ml 6本入り【5,000円以上送料無料】【ケース品】楽天内には投稿時点で6本入りしかありませんが、6本で4488円ですから参ります。にほんブログ村
2023年01月10日
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