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よくワイン会をさせていただいていた中国茶迎館 巍さんのオーナーさんが寿退職される(お店は別の方が引き継がれ、お茶に加えお花のお店になるそうです)のと、ワイン会に良くご参加下さっている方が今月お誕生日ということで、先日まとめてお祝いワイン会をしました。飲んだワインは以下の6種類です。また順に記事にします。1、J・ラサール プレフェランス・ブリュット・マグナム祝いの席にはやはりシャンパーニュですね。また、今回は参加人数が14名と多かったのでマグナムボトルで^^サイズが大きいほどいい状態のものを引けるなんて聞きますが、確かにいいコンディションでした。2、中伊豆ワイナリー 志太シャルドネ2011今回はアボカドのサラダやホワイトソース系のものがあるということで何かシャルドネがほしかったのと、やはり日本ワインファンとして国産を1本飲んでいただきたかったのでこちらを。落ち着いたいいシャルドネです。3、アジェンダ・アグリコーラ・モンカロ モンカロ・マルケ・サンジョベーゼ・マグナム2011また、お料理にはレバーペーストもあり、加えてメインが鴨鍋だったという事で軽めの赤をと考えておりましたところ、うってつけなマグナムがありました。味わいもなかなかのもの。4、ポンジー ピノ・ノワール・タボラ2009鴨にはやはりピノということで、最近飲めていなかったオレゴンのものです。ポンジーは現代オレゴンワインの黎明期から活躍するワイナリー。古参らしく、落ち着きがあり果実味に振れ過ぎないスタイルでした。5、シャトー・キノー・ランクロ2000今回、寿退職される方はボルドー派ということで何か面白いものはないかと探っていましたところ、いい価格帯でこちらがありました。モダンな右岸らしいパワフルなワインで、まだまだ若さを感じますがそれなりにまとまってくれては居ました。6、ニコライホーフ グリューナーフェルトリナー・アウスレーゼ・ズーセンベルク1999最後はお誕生日の方用にケーキがありますので、それにあわせて甘口を。グリューナーの、しかも、ヴァッハウのアウスレーゼという珍しい1本です。しかも、14年程度の熟成を経ています。熟成した甘口らしさがありますが、微かにグリューナーを思わせる透明感があります。やはりマグナムのシャンパーニュはいいですね。香りも強いですし、果実味も清廉でした。また、鴨とピノの相性も流石。今回は、和風だしと赤ワインだしの2種類の鴨鍋をご用意いただきましたが、どちらもいい感じ。ただ、今回の一番の発見はイタリアのマグナムかも知れません。コストパフォーマンスの塊のようなワインでした^^今回のワインです。左からキノー・ランクロ、志太シャルドネ、ズーセンベルク、Jラサール、モンカロ、ポンジー。お料理です。アボカドのサラダやタラのグラタンバケット、レバーペースト、キノコのマリネ、生ハムキウイは参加者の方のお手製。右上のものは個人的に気に入っている国分のさんまと粒マスタード缶詰を持ち込ませていただいたものです^^なお、鴨鍋の写真は撮り忘れです…。お誕生日の方用のケーキは岡山市にあります人気のケーキ店、パティスリー・バビヤージュのレアチーズケーキでした。お誕生日おめでとうございます!にほんブログ村「ワインモア」でこの記事をチェック!
2013年01月30日
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昨日は満月でしたね。今月の満月ロゼはイタリアのスプマンテです。ロゼ・スプマンテ・ブリュット・ロザリカ。生産者ベッレンダはヴェネト州のワイナリー。オーナーのコスモ一族は1700年ごろからワイン作りに携わっていましたが、1975年頃から高品質なワインを作るべく設備投資を行い、さらに畑を買い足して1987年にベッレンダとしてファーストヴィンテージをリリースしました。今ではスティルワインは勿論スパークリングでも高い評価を得ています。キャッチーなボトルですが、セパージュは20%のピノネロを使っているものの残り80%はラボーソという地場品種で、地元に根ざした生産者であることが伺えます。価格は、写真のお店では1868円。色は赤さ、オレンジ感のあるピンク。結構しっかりした色合いです。泡は、キメはまあ価格なり。勢いはなかなかで、強くもなく弱くもなくいい感じ。香りは、赤いニュアンス一杯です。イチゴやイチゴジャムっぽさ、ラズベリーやそのコンポート、さらにはアメリカンチェリーっぽさや少々のアセロラといったような要素を感じます。また、微かに金時人参っぽさも。その他、すこしの土系ミネラルやオレンジのようなニュアンスといったものもあったでしょうか。味わいは意外にトーンの低い果実味が印象的でした。酸味もありますがそこまで明るさや強さのあるものではなく、穏やかで柔らかいものだったので、果実味の脇役に徹している漢という印象でした。ボディはミディアム。柔らかさはありますが比較的量感も感じます。今回は食事と合わせるという感じではなく、フルーツをつまんでみましたがイチゴとあわせると香りの相性が、共通項が多くやはり流石な感じでした。食事にあわせるなら、割としっかりしたものが良さそうです。鶏肉系は良さそうで、ソテー+トマトソースなんかもいいでしょうし、照り焼きや焼き鳥(タレ)などの甘辛和風味とあわせてみても良さそうです。しっかりした赤果実の香りとそのイメージにぴったりの果実味中心のフルーティな味わいで、とっつきやすさ満点です。ボトルも華がありますし、パーティシーンでの活躍は間違いないでしょうね。また、アペリティフとして軽食をつまみながらでもいいでしょうし、肉系との相性も期待できそうなのでコースの中で頂くというのもありでしょう。にほんブログ村「ワインモア」でこの記事をチェック!オシャレなボトルです。
2013年01月28日
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今回はドイツのスパークリングワインであるゼクト。南部バーデンのものです。ブリッツィンガー・ヴァイサーブルグンダー・ゼクト・トロッケン2010。生産者はブリッツィンゲン協同組合。1950年に造られた組合で、構成員は醸造施設を持たない小さな作り手ばかりだそうです。バーデンのブリッツィンゲンだけで栽培を許されているグートエーデルという品種のワインを手がけていることでも有名なのだとか。こちらはヴァイサーブルグンダー=ピノ・ブランで作られたゼクトです。価格は、写真のお店で2500円。色は薄い黄色ですがツヤ感はあります。泡はキメはそこまで細かくはありませんが、ガス圧が程ほどで穏やかです。香りは白い花や日本酒的な酵母っぽさが割と出ています。また、カラメルを思わせるような香ばしいニュアンスも少々。その他、メロンや軽いグレープフルーツ、蜜柑といった柑橘などのフルーツ、微かなナッツっぽさといったこの品種らしい雰囲気も。加えて、石灰系のミネラルが少し。味わいは繊細でほのかな果実味と微かな渋味が感じられ、そこに比較的明るく元気な酸がピッと入ってくるのが印象的です。ただ、ボディは丸く柔らかで、総じて味わいのバランスも穏やかなものとなっています。ミネラル感はありはしますが、硬質までは行かずまあハリがあるな程度の口当り。ボディはミディアムライトくらいです。香りも味も泡もおっとりしたワインですので、あわせるならやはり和食がいい感じ。枝豆とエビのしんじょをつまんでみましたがふわふわの食感とエビのコクを感じるしんじょに穏やかな泡とボディ、それにこの品種らしい最低限の厚みやコクがいい具合にマッチしました。一方、鶏肉ですと、ささ身の鶏天との相性は旨みの部分などいい感じだったのですが、焼き鳥とあわせますとモモ肉の旨みにちょっと押され気味でした。優しく穏やかで、ちょっと前のドイツワインのイメージには、甘くないことを除けばしっくり来るのかもしれません。同じバーデンのヴァイサーブルグンダーでも、モダンドイツの代表的生産者であるベルンハルト・フーバーのもの等と比べますと大分雰囲気違いますね。にほんブログ村「ワインモア」でこの記事をチェック!
2013年01月26日
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今回はニュージーランドのピノ・ノワールです。最近ニュージーランドでちょこちょこ見かけます日本人生産者のものです。ウィリアムズ・ヴィンヤード・ピノ・ノワール2010。生産者であるコヤマ・ワイパラ・ワインズはその名の通り日本人の小山竜宇(コヤマタカヒロ)氏が営むワイナリーです。2003年にニュージーランドへ渡り現地の大学で醸造を学んだ小山氏。2009年に、4樽のみながら、マウントフォード北部のウィリアム氏の畑の葡萄を用いファーストヴィンテージをリリースされたそうです。価格は、写真のお店で5124円。色は暗さのあるガーネットですが、やはりエッジにはルビーが見えます。香りラズベリーなどの赤ベリーに加え、ブルーベリーっぽさも良く出ています。チェリーのニュアンスもありますが、ダークチェリー系のちょっと濃さのあるもの。その他、シナモンなどの茶色いスパイスや微かなチョコっぽさ、ローズマリーなどのハーブっぽさといったようならしい要素がしっかりあります。味わいはバランス型。旨み、果実味、酸どれも柔らかで、かなり近しいレベルで拮抗しています。因みに、酸は小さな赤い果実的なものですね。タンニンも強すぎず弱すぎず程々な感じ。舌触りにまで主張はしてきません。ボディは典型的なミディアムで、柔らかな口当り。非常にバランスが良く、単独でも飲みやすいワインだと思います。食事にあわせるなら、定番の鳥系がベターでしょうね。鶏肉の塩麹照り焼きなるものをつまんでみましたが、塩麹のおかげで柔らかくなった肉の質感とワインの質感がマッチしますし、肉の旨みも穏やかなのでバランスの取れた味わいに無理なく馴染みます。加えて、照り焼きのちょっと甘さのある味わいが果実味との親和性も見せてくれました。その他、鴨など味のしっかりした鳥を用いるなら、なるべくシンプルな調理法か、若しくは和食系のメニューとあわせると良さそうです。2010ヴィンテージと若いワインですがこのバランス感は驚きでした。流石日本人の作るワインといったところでしょうか。ニュージーランドのピノは比較的キレイなものができますが、それでもこの感覚は他の銘柄ではあまり感じたことのないものでした。にほんブログ村「ワインモア」でこの記事をチェック!
2013年01月24日
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今回は、比較的最近輸入されるようになったオーストリーの生産者の赤です。ブラウフレンキッシュ2010。エルンスト・トリーバウマーはオーストリア東部、ハンガリーに近いノイジードラーゼー・ヒューゲルラントのワイナリー。温暖な気候で赤ワイン作りが盛んな地域とあって、ここも80年代から赤ワインの名手として知られていたそうです。また、同地区が誇る銘醸地マリエンタールに畑を持っています。農法では有機的な方法を実践。セパージュは勿論ブラウフレンキッシュ100%。価格は、写真のお店で2580円。色はガーネットで透明度もしっかりあります。香りはイチゴやラズベリーといった赤ベリー、それにチェリーといった赤いフルーツを中心に、クローヴなど各種茶色いスパイスのニュアンスや黒コショウっぽさ、それに関係するのかちょっとロースハムっぽい要素といったものや、感想ローズマリーを思わせるハーブ系の雰囲気といったものが感じられました。味わいは乳酸系の明るい酸が主体。その酸をふわっと繊細な果実味が包み込んでいるようなバランスです。タンニンはそこそこ存在感があり、後口に掛けて渋みを感じるほか、やや舌触りも感じられました。ミネラル感はあり、オーストリーワインらしく硬質感を感じます。ボディはミディアムよりのライトといったところでしょうか。食事との相性では、やはりあまり重い肉よりは鳥などの軽いものの方がベターです。焼き鳥をつまむと、タレの甘みとも意外と合いますし、塩の引き立てる肉の旨みとの相性も良好。部位としては皮のように脂の強い部分よりはモモなどの肉の部分の方がやはりいいですね。その他、チキン南蛮など色々試してみましたが、揚げ物系よりはシンプルに焼いたもの、あまりごついソースよりはシンプルに塩かせいぜいバルサミコくらいがいいようです。後は、やはり魚。マグロですと、トロより赤身の方がいいくらい。特に、ヅケの旨みと醤油の味わいが結構ワインの旨みや酸、香りの中の赤い要素とマッチしてくれました。2500円少々という事で、デイリーにはやや高めのレンジかもしれませんが、バランス感の良さ、食事との相性の良さは流石。その辺が価格に乗っていると考えればまあそんなもんかという気もしないでもありません。にほんブログ村「ワインモア」でこの記事をチェック!
2013年01月22日
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今回はシャンパーニュです。最近良く見かけるお手ごろなものの一つです。ブリュット・グラン・リゼルヴ。生産者ルイ・シャルボンは1970年代にレミー・ベルナール氏によって設立された家族経営のシャンパンメーカー。コート・ド・ブランを中心に10haの畑を所有、シャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエの定番3品種を栽培しており、製法も伝統的なものだそうです。セパージュは、ピノ・ノワール65%、シャルドネ30%、ピノ・ムニエ5%。価格は、写真のお店で2280円。楽天内でも結構バラつきがあり、3000円前後のものが多いようですのでかなりお手ごろです。色は薄めですが確かにシャンパンゴールド。らしさを見せます。泡は非常に細かい、とまでは行きませんがシャンパンらしい細かさではありますし、この手のシャンパン・スパークリングはガス圧がキツイことも多いのですが、これは結構穏やかで落ち着きを見せます。香りは、これまた実にシャンパーニュで、ブリオッシュやバター、少々のカスタード、それにミツといった要素を多分に感じます。それらの要素ほどではありませんが、フルーツっぽさも勿論あり、リンゴや洋梨、軽いグレープフルーツなどの黄色い柑橘といったものが感じられました。味わいは果実味中心。ドサージュもある程度しっかりなされているだろうふっくらした少々の温かみを感じるものです。また、旨みも感じられる一方で酸味は後口に掛けて拡がる穏やかなものとなっており、キレのいいタイプではなくコクやまろやかさが魅力なタイプです。ミネラル感もそこまで主張せず、口当りには丸みを感じるミディライト。こういうものを食事やスイーツにあわせるのは好きです。バターっぽさやブリオッシュ感のおかげで、グジェールやフィナンシェなどはいいつまみになりましたし、ふくよかさの陸我で甘いものともいけます。マカロンをつまみましたがラズベリー味が一番良かったでしょうか。ケーキも、チョコ系には負けてしまいますが、ベリーのものなどはいい感じでした。食事の方では、やはり鳥肉のシンプルなソテーやエビ・カニ・貝などのバターソテーといったものがいいでしょうね。チキンソテーはバターで焼いて塩コショウのみでつまみましたが、脂を抑えて旨みと相乗効果を見せる流石の相性でした。ふくよかでドサージュをしっかり感じるようなスタイルですので、ノンドゼの辛いのが好きな方などにはあまり向かないのでしょうが、とっつきやすい味わいで一般受けはいいのではないでしょうか。この価格帯である事の意義を強く感じました。にほんブログ村「ワインモア」でこの記事をチェック!
2013年01月20日
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岡山駅東口前の商店街に、地元の食材を活かした餃子のお店があると聞いていたのですがなかなか行けておらずでした。ただ、そのお店なんと岡山では珍しく国産ワインに力を入れているお店だということでこれは是非お邪魔しなければということで先日行って来ました。餃子は、焼き餃子が黄ニラと炭火焼おかやま若鶏 大葉の風味、おかやま地どりとマリボーチーズゲランド塩使用、炭火焼おかやま黒豚、炭火焼おかやま和牛肉の4種類。なお、鳥肉を使用したものはニンニク不使用、豚と牛はフライドガーリック風味です。また、牛以外の3種は少量づつの盛り合わせもあります。加えて、スープ餃子も1種類だけですが、黄ニラと炭火焼若どり大葉の風味の餃子と湯葉といメニューがあります。突き出しの枝豆をいただきつつ、3種盛り合わせをオーダー。炭火焼若どりは、やはり黄ニラと大葉の風味が効いています。チーズのものはやはりチーズのコクやまろやかさが良く出ていますが、鳥肉の旨みも深いものでチーズと一体感を見せます。黒豚は、豚肉の香りとガーリックのそれが好相性をでした。ただ、ニンニク感はあまり強くありません。上記写真のものは追加オーダーの和牛。やはり豚と比べると味の強さは感じますが、それでも柔らかさ・穏やかさはあります。総じて脂っこさなどはなく、皮もパリッと軽い味わい。具の方も穏やかさがあり、和を強く感じる餃子でした。なるほど、日本ワインと相性がいいのも頷けます。グラスワインは泡2種類、白6種類、赤9種類の計17種類という驚きの数!その全てが日本ワインです。岡山にはサッポロワインのワイナリーがありますが、そちらと親しいようでグランポレールシリーズのラインナップは秀逸。甲州などの他、ケルナーやツヴァイゲルトレーベ、甲斐ノワール等など珍しい品種のものも揃っています。こういったワインをグラスで頂ける場が岡山にあるというのはかなり嬉しいところ。まあ、ワイナリーが何軒もあり、一方で地産地消の意識も高い県ですから、本来こういった動きはもっと早くあってしかるべきだったのかもしれませんが…。その他、大典白菊といった岡山の日本酒や梅酒もあり、餃子が頂ける日本のお酒に強いワインバーのような使い方が出来そうです。ただ、ハヤシライスやママカリを使った料理など、餃子以外のフードメニューも充実しており、また、価格も手頃で色々なシーンでお邪魔したくなります。ただ、席はカウンターのみ10席という事で、ワイン会をさせていただくのにはちょっと向かないでしょうか^^;個人的に嬉しいお店をまた一つ開拓できました。岡山餃子 佳節営業時間:18:00~24:00オーダーストップ(22:00からナイトメニューに変わるそうです)定休日:日・月住所:岡山市北区駅前町1-7-21電話:086-206-3606にほんブログ村にほんブログ村「ワインモア」でこの記事をチェック!
2013年01月18日
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今回はスペインの白です。お手ごろタパス系ワインながら味わいは結構しっかりした1本。オルキデア・シュール・リー2011。生産者ボデガス・イヌリエータはスペイン・ナバラ地方のワイナリーです。元々イヌリエタの地で100年前から葡萄作りをしていた家系だそうですが、現当主は別の土地でスーパーマーケットを経営していたそうです。その後、スーパーが大きくなると売却、共同オーナーだった人物と共に縁ある地で再びワイナリーを始めたのだとか。セパージュはソーヴィニヨン・ブラン100%。ナバラでは難しい品種だそうで、イヌリエータでしかやっていないそうです。色はやはりお手ごろソーヴィニヨン・ブランらしく非常に薄く、青みを少々感じる黄色。香りはやはりこの品種らしくグースベリーっぽさが良く出ています。その他、レモンやグレープフルーツといった柑橘、軽い花の蜜、微かなハーブといったこれまた定番な要素も感じます。ただ、他の産地のものとちょっと雰囲気の違うものもあり、アンズや青梅っぽさ、フローラル、リンゴ的ニュアンスといったようなものを感じました。また、ミネラル感はやや土っぽいタイプです。味わいはフルーティでとっつきやすいです。果実味中心で、結構しっかり目のものです。そこに、明るくフレッシュで、果実味に匹敵する酸が加わりジューシーな印象。また、ミネラル感やエキス分も程ほどあり、ボディはライトですが口当り、質感の存在感は結構あります。食事との相性は当然広め。エビのボイルとあわせるとエビの甘みと食感が果実味やワインの質感に良くマッチ。マヨネーズつけたりしてみましたが、塩だけで頂くのが一番よかったように思います。その他、魚介との相性としては、イカも、これまた甘みや質感の相性がよかったですし、カニ・ウニ・イクラのちらしとあわせますと、カニとは甘みが、ウニとは意外と香りが、イクラとは旨みがそれぞれ引き合うような感じでした。また、やはり手堅いのが豚肉&鳥肉。豚は、焼き豚とあわせたところ、脂に対しても果実味のボリュームで対抗できましたし、甘辛い味付けと肉の部分の旨みはやっぱりバッチリです。鳥に関しては、塩から揚げをつまみましたが、旨み同士の引き合いは勿論、塩気と果実味がいいバランスになりました。イヌリエータのワインはコストパフォーマンスの高いものが多いですが、こちらも多分に漏れない感じです。スペインのコスパワインといえば、エグレンのエストラテゴ・レアルは非常に有名ですが、このイヌリエータはいいライバルになりそうです。にほんブログ村「ワインモア」でこの記事をチェック!
2013年01月16日
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今回は南フランス・南ローヌの赤。ちょっと手に入りにくいワインです。コート・デュ・ローヌ2001。生産者はドメーヌ・レ・ザフィラント。現当主のダニエル・ブール氏は畑仕事に非常に熱心で、所有する畑全てにエコセールのビオ認証を得ています。10ヘクタール以上の畑が登録されているのは、こことルフレーヴだけなのだとか。セパージュはグルナッシュとシラーのようです。価格は2480円だったのですが、このワイン、いわゆるマキコレというやつで特定のお店でしか販売はしていません。色はガーネット。12年近くの熟成を経て透明度・赤さが増していると思われます。香りはブラックベリーやそのコンポート、少々のココアやバルサミコっぽさ、黒い土といった黒いニュアンスが出ていますが、べったり濃厚なものではなく熟成による穏やかさ、軽やかさのあるものです。その他、ダークチェリーや少々の赤ベリーっぽさ、キノコといったようなものも。味わいも穏やかなもので、突出した要素のない丸いもの。果実味もありますがこなれたもので、そこに同程度の、ちょっと明るさを感じる乳酸系の酸が加わります。渋味の印象も、全くないわけではありませんがゴツさは全くなく、後口に掛けてアクセント程度な感じ。ボディも削げ落ちた印象のミディアムで、柔らかな口当りですが、しなやかな芯のエキス分は必要十分な量残っています。食事とは、魚系と合わせてみましたがこれが流石の好相性でした。中トロの握りとあわせますと、旨みを伴う穏やかな脂にこなれたタンニンやエキス分、ほのかな果実味が見事に寄り添いました。また、同じ握りにアナゴもあったのですが、焼きアナゴの香ばしさや身の柔らかすぎず硬すぎない質感、ツメの甘辛い味わいとワインの黒系の香り、口当り、そしてやはり穏やかな果実味がいい感じでした。他に、ピザなどともあわせてみたのですが、チーズの濃厚な味わいなどにはやや負け気味。ただ、ナポリピッツァタイプの生地との相性は良好で、こげた部分の香ばしさや噛み締めて甘みを感じられる部分などはいいつまみになりました。南ローヌの赤の熟成の妙を、スケールはやはり上級の畑のものと比べますと幾分小さくはなりますが、結構楽しめる1本でした。いい生産者ですが、このボトムレンジでも10年寝かせて楽しめるのは驚きでした。にほんブログ村「ワインモア」でこの記事をチェック!
2013年01月14日
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毎回帰省時には恒例となっていますが、今回も例の如くラーメン&うどんです^^;今回はふく利さんへ。ここも、麺王程ではないものの多店舗を展開したりレトルト麺の開発を行ったり色々していましたが、味の方は昔と変わらず安定しているのは流石。味わいは、とんこつ醤油で旨みが強く、コクはあるものの脂っこくはないという徳島ラーメンのスタンダードなスタイルです。ただ、ここは豚バラではなくチャーシューを使っています。このチャーシュー、美味しいのですが脂が結構しっかりでなかなかこってりします。チャーシューの作り方にもよるのですが、豚バラの方があっさりすることも多々あるのでこの辺は好みの別れるところかもしれませんね。さて、昨年も年越しはやっぱり中華そばでした^^こちらは、小松島市にあります岡本中華のもの。徳島ラーメンの源流となったお店ですが、写真の通りスープは真っ白なんです。実際、上記ふく利さんのようなスープのスタイルは徳島市中心部界隈に多く、小松島から南のほうではこのような白いスタイルが増えてくるようです。なお、県北鳴門市のほうへ行きますと三八のような黄金色系スープが増えてきたりします。あまり大きな県ではありませんが、地域によってやはりスタイルの違いが見られます。さて、この岡本中華の中華そば、白いだけあって醤油の香りやコクがない分穏やかです。ただ、豚骨の抽出はしっかり感じます。九州系のものとはまた違った白豚骨です。年末年始のお酒や食事で疲れた体にはやっぱりこれ。忘れちゃいけない鳴門うどんです。今回は徳島そごう地下にあります船本さんでテイクアウト。時間が中途半端だったからかダシがやや濃い目ではありましたが、やはり旨み豊かなダシと柔らかなで不ぞろいな麺の食感はいいですね。徳島そごうは徳島駅前にありますので、船本さんはかなり行きやすいかと^^今回も麺をたっぷり頂きました。こちらは快速マリンライナーから望む瀬戸内海です。にほんブログ村「ワインモア」でこの記事をチェック!
2013年01月12日
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さて、例年の如く帰省ネタです^^;今回は、今まであまり行った事のなかった和食です。徳島は関西の影響が強く、評判のいい和食店が実はそこそこあったりするようです。今回お邪魔したのも、大阪や神戸で修行された大将が奥様と二人三脚で営んでいらっしゃる小さなお店です。付き出しはスモークサーモンのサラダ。ドレッシングも美味しいですが、やはりサーモン。塩気、程よい薫香がいい塩梅でした。オーダーはアラカルトで。先ずは、当日混んでいたということで早めにお出し頂けるポテサラを。フレッシュな玉ネギが効いてます。味わいはしっかり目なのでビールが進みました。続いてはお刺身盛り合わせ。タコとキュウリにスダチを絞って頂いた時は、徳島に帰ってきたんだなあとしみじみ感じました^^また、貝の香り・食感の良さは特筆すべきものがありました。鮮度相当いいですね。こちらはトコブシの天婦羅。旨みたっぷりで食感も抜群のトコブシ。ジューシーさも感じました。トコブシと共に鳴門金時も。お酒はこの辺から旭若松の23BYを。濃厚な味わいはトコブシにも負けません。旭若松にあわせて鴨の煮物も頂きました。鴨の旨みはバッチリですし、甘辛い味わいもお酒に良く合いました。やはりこの旭若松というお酒、肉と合わせてなんぼなお酒のようです。この辺で終わりにしようかと思いましたが、来月に計画している牡蠣の会の予習も兼ねて酢牡蛎もオーダー。レモン+塩とポン酢+薬味の2パターンで。牡蠣は広島産だそうです。実は徳島の鳴門にも牡蠣はあるのですが、小ぶりなため広島にされたとの事。味が濃く、香りも強い牡蠣でした。因みに、若松とはやはりというべきかあまり合わず^^;そして、焼きおにぎりで〆です。一つはそのまま、もう一つはダシをかけてお茶漬けで頂きました。カリカリで香ばしい焼きおにぎり、お茶漬けにするとカリカリの表面の部分がアラレのようになり、お米の部分はさらっと頂けます。ダシの穏やかさは流石関西の味わい。優しくも隙のない感じの味わい、そして何より、立地的に、お料理がこの手のお店としては結構お手頃でコストパフォーマンスの高さを感じました。入店時と退店時に団体さんがいらっしゃったのも頷けます。お酒のラインナップは、正直やや手薄な感も受けますが、料理の品数はお二人でされているにしてはなかなか多く、茶碗蒸しなど今回いただけなかったメニューもまだまだありますので、また機会を見つけてお邪魔したいものです。因みに、今回お邪魔したお店は徳島の歓楽街・秋田町の外れの方にありますやわらぎさんでした。にほんブログ村「ワインモア」でこの記事をチェック!
2013年01月10日
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今回はイタリアワイン。北部ピエモンテの赤です。バルベラ・ダスティ・スペリオーレ・パッスム2007。生産者カッシーナ・カストレットはピエモンテのコスティオーレ・ダスティという村のワイナリー。女性オーナーのワイナリーだそうです。パッスムとはパッシート、つまり陰干しブドウを用いたということ。高まった糖度のおかげで14.5度の高い度数となっています。セパージュは、勿論バルベラ100%。価格は、写真のお店で4179円。色はガーネット。赤さは強めで、濃いルビーに近いくらいかも。香りは茶色いスパイス各種やバルサミコ、黒い土、さらには黒蜜っぽさといった要素など、色の黒いニュアンスを多く感じます。また、黒いとまでは行きませんがキノコ的なものも少々。フルーツっぽさでは、ブルーベリーやブラックベリーも感じますが、結構赤ベリーのニュアンスもあります。また、赤ベリーのジャム的な要素も。味わいは陰干しブドウといっても甘さのあるものではなく、果実味も繊細なもので裏方に回っています。メインは旨味で結構重心の低いもの。そこに、乳酸系ながら明るさのある酸味がパッと咲くような印象。ボディは柔らかな質感のミディアムフル。タンニンの印象はあまりなく、渋味も脇役で口当たりも滑らか。食事との相性では、これはやはり赤身肉です。それも、脂の強いものではない方がベター。ローストビーフサラダや牛フィレのステーキといったものと合わせますと、赤身の滋味と旨味がよくマッチしますし、果実味が肉の旨味や塩気と相乗効果を見せてくれました。その他、鴨肉のローストなんかもいいでしょうね。ソースはバルサミコ系か、無しで塩コショウのみ位がよさそうな感じ。また、鹿肉との相性も期待値高そうです。牛もそうですが、トリュフなどキノコと共にというのも試してみたいところ。バルベラといいますと、ネッビオーロよりお手軽な品種・ワインというイメージがあったのですが、結構いいものを見かける頻度が増えたような気がしています。これも、決して手頃な価格帯ではありませんが、それに見合ったスケール感、バランス感のあるワインでした。にほんブログ村「ワインモア」でこの記事をチェック!
2013年01月08日
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今回もまたシャンパーニュです。ただ、実は吹いてしまっている形跡があり、やはり健全とは言えない状態でした。セレクション・ブリュット。生産者エステルランは、エペルネのマンシィーという村の農家と契約してシャンパーニュづくりを行っている組合であるということは分かりましたがそれ以外はよくわからずです…。セパージュも、シャルドネ中心でピノ・ノワールも使われているようです。価格は、写真のお店で2490円。色は淡い黄色で青さも感じるでしょうか。ツヤはあまり無し。泡は、残念ながら弱りきっていました(^^;ヴィニョ・ヴェルデくらいの微発泡になってましたね。ただ、それでもキメはわりと細かかったのかな、という片鱗は見えました。香りは樽っぽさやこげのようなニュアンスが浮いてしまっていましたが、時間がたつと結構落ち着いて、樽の効いたシャルドネの白ワインのような雰囲気に。また、更なる時間経過で、ナッツやカラメル的要素に加え、リンゴやミツ、蜜柑、それにイチゴなど微かな若い赤ベリー的ニュアンスも現れ、ワイン自体のポテンシャルを感じさせてくれました。味わいはドサージュしっかり系の甘味を感じます。芯の部分は、こちらも残念ながら弱くなっており、しっとり系の穏やかな酸だけでは甘味を支えきれない感じ。ただ、時間がたつと相応に甘味の印象も落ち着くので、軽いスパークリングないし微発泡白ワインとしては楽しめました。食事との相性は結構よく、エビのトマト鍋と合わせますと、野菜の甘さとトマトの旨味にシャンパンの甘さや弱まってはいるものの存在はしている旨味やミネラル感が寄り添ってくれます。また、エビの甘味・滋味とも好相性。旨味に伸びが出ました。さらに、これも、シャンパンビネガーソースの生ハムサラダと合わせますと酵母っぽさ、香ばしさが引き立ち、加えて、ビネガーの酸や野菜のみずみずしい甘さ、ハムの塩気といったものがしっかりした甘さにバッチリ。あと、ベリーのケーキとの相性もよく、シャンパンの甘さはケーキの甘さに溶け酸味がアクセントとして口に残るくらいになり、香りの方ではベリーっぽさがケーキの香りに引っ張られる形で強まってきます。正直、吹いたとおぼしき形跡があり、実際に泡は衰え味わいの芯の部分も抜け感があるということで、記事にするかは悩みました。ただ、香りは初めから悪くなく、泡以外の要素は時間経過で向上を見せたことから、元々はなかなかのものだったのだろうと言うことを感じさせてくれたので、まあ書いて置こうかなと。昨年は泡モノの記事少なかったですし(^^;にほんブログ村「ワインモア」でこの記事をチェック!
2013年01月06日
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今回はチリの赤。ただ、お手頃なものではなくそこそこする方な一本。アンティス2007。生産者はヴィーニャ・ウィリアム・フェーヴル。フランス・シャブリで1850年に創業し、1998年からはシャンパーニュのアンリオがオーナーとなっています。世界の様々な場所でワインづくりを行っており、このチリのワイナリーは1991年から、現地マイポヴァレーのヴィクトール・ピノとともに共同経営しています。セパージュはソーヴィニヨン34%、カベルネ フラン33%、カルム ネール33%。価格は、写真のお店で4284円。色は濃いガーネットで、紫や黒を感じます。香りは、ナッツやココナッツなどの円やかで濃厚なニュアンスが出ています。フルーツっぽさとしては、プラムやブラックベリー、ブルーベリー、さらにはベリーのジャムといった、やはり濃さのあるものがやはり感じられます。その他、タバコや黒い土、ココア、ビターチョコ、黒蜜などこれまた色の濃い雰囲気を感じます。味わいは、やはりジューシーな果実味が中心でバッチリ存在感を見せます。ただ、最近の傾向の通り酸もしっかりあります。しっとり系のものが果実味の後ろに背景として存在し、果実味の印象が後口にかけて弱まるとスッとインパクトをさらい、味わいがだれるのを防ぎます。なので、旨味も多いですが、後口は結構すっきり。タンニンは結構あり、渋味は感じます。ボディは勿論フルボディ。バランスはいいので、単独でもいいですし、食事にも合わせやすいです。鹿肉のソーセージやテリーヌと合わせますと、鉄分を上手く旨味にしつつ、さらに肉の旨味を果実味やタンニンで引き立ててくれました。あと、肉の臭いも穏やかに解消しますね。また、鴨肉のローストにアンコールペッパーを散らしたものをつまみますと、コショウの香り、肉の旨味、脂とワインの果実味、タンニン、旨味といった要素がよくマッチしました。値段はしますが、流石に良くできています。産地もチリの中では冷涼な方ですし、フランスのワイナリーらしいバランス感もあります。にほんブログ村「ワインモア」でこの記事を チェック!
2013年01月04日
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今回は新年ということでやはりシャンパーニュで。昨年は泡モノをあまり飲めていなかったこともありますしね^^ブラン・ド・ノワール・グラン・クリュ。生産者マイィは、シャンパーニュのグラン・クリュであるマイィ村の生産者協同組合です。1929年からスタートしたというシャンパーニュでは新しい生産者となりますが、実はこのマイィ、組合といっても栽培から醸造、果ては瓶詰めまで参加している農家が各自で全てこなしているという変わった組織。まさに、ドメーヌの結合体といったスタイルとなっています。セパージュは、ピノ・ノワール100%。価格は、写真のお店で6174円でしたが既に売り切れのようです。色は艶のある黄金でまさにシャンパンゴールド。泡は、キメ細やかで量もある程度ありますが、勢いは穏やかで口当たりは優しいです。香りは、酵母やビスケット、少々のコーンフレーク的なシリアルっぽさといったシャンパーニュらしいニュアンスがしっかり。加えて、ミツやミツ入りリンゴ、洋梨、それにマンゴーやパインなどのドライフルーツっぽさなどの甘い要素もなかなか主張します。ただ、石灰的なミネラルも感じられ甘さに引っ張られることはありません。味わいは果実味しっかり。ドサージュ十分な雰囲気です。ただ、その果実味はベタつくようなものではなく、膨らみと柔らかさを感じるもの。ボディも、ミネラル感があり、ライトなものではありますが、穏やかでまろやかな口当たりです。ただ、酸は明るく強さのあるもので、後口にかけてピッと入ってきます。フルーティなスタイルで、アペリティフとしてなど、単独で楽しむ場面にもぴったりかと思います。ただ、勿論食事にも行けますし、結構甘いものにも合わせられるのでコースを1本で通すのもありかもしれません。ボイルした車エビと合わせますと、エビの甘味とコクに果実味が寄り添い、また、少し酸の印象も増していいつまみになりました。また、シャンパンビネガーソースの生ハムサラダと合わせますと、ビネガーの酸、生ハムの塩気と旨味、野菜の甘さやみずみずしさが、しっかりした果実味や泡の質感によくマッチしました。あと、お節のキントン、リンゴ入りという珍しいものだったのですが、リンゴの酸とキントンの香りが、これまた果実味と、そして、香ばしい香りのニュアンスによくはまりました。軽やかまろやかですが、果実味と泡の質感のおかげで結構飲み応えもありました。また、香りもかなりしっかりしており、グラスの中で泡が落ちてきた状態でも美味しく頂けてしまいます。時間をかけて飲むのにもかなり適したタイプかと思います。にほんブログ村「ワインモア」でこの記事を チェック!
2013年01月02日
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