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「男子厨房(ちゅうぼう)に入らず」などど言われたのも昭和一桁生まれまででしょう。「男性には外にやるべきもっと大切な仕事があるから、家事などに関わっている場合ではない。」のような意味で使われましたが、今では化石のような言葉です。
元になった「君子庖厨(ほうちゅう)を遠ざく」の意味は全く違いました。
孟子が仕えた王は、生け贄にされる動物を哀れんで助けてしまうような人でした。この慈愛の心を人民にかけることで、立派な為政者になれると孟子は説きました。
ここから、「立派な為政者は、調理される生き物の命を哀れんでしまうため調理場には近づいてはいけない」というニュアンスで「君子庖厨を遠ざく」という言葉が使われました。
「厨房」も「庖厨」も「台所、調理をする部屋」です。
☆庖…ホウ、くりや 現代では、庖丁→包丁のように常用漢字の「包」に書き換えられることが多い字です。
☆厨…チュウ、ズ、くりや、はこ
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