アルタクセルクセスの王宮址遺跡

アルタクセルクセスの王宮址遺跡

2005年06月26日
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カテゴリ: 身辺雑記
 この週末は土曜に雨が降ってかなり蒸し暑くなった。

 土曜日曜と泊りがけで、ここから車で2時間くらいのところにあるMさんのお宅にお邪魔した。お邪魔するのは昨年の今頃に僕の家族が日本から来たとき以来である。Mさんは2年前から麦畑の真中にぽつんと立つ(一番近い隣家は1km?先)農家の母屋を借りて住んでいるのだが、その農家の広い中庭でこの週末に村祭りのようなものが開かれるというので、僕らも手伝い方々行った。手伝いというのは、Mさんはその会場で日本式のカツカレーを一皿3ユーロで販売することにしていたのいで、その販売助手である。
 「村祭り」というとちょっと語弊があって、むしろ田舎のロック・フェスティバルのようなものか。素人バンドがいくつか集まって大音響で夜中までステージ上での演奏を続けるのである。周りに家が無いから苦情も来ない(といってもこの農家に住んでいるMさん一家にとっては異様に騒がしい週末と言うことになる)。折からの雷雨や夕立にも関わらずかなりの数の人が来た。といっても多くは近くの集落の人かバンドの関係者、つまりはサクラだったのだろうが、それでも大した数だった。
 さて問題のカツカレーだが、こちらは「飛ぶように売れた」とはお世辞にも言えない状況だった。同じ会場にケバブやソーセージを売る店があったら多くはそちらに流れてしまうのは仕方ないかもしれない。ドイツ人は一般に食に関しては保守的なように思う。ぱらぱらとカレーを買い求める人もいたが、彼らの想定するカレーはタイ風の激辛カレーで、マイルドな日本のカレーは想定外だったらしい(辛いものの苦手なドイツ人に合わせてあえてやや甘口に作ったらしいのだが)。美味しいので僕などは何杯も食べさせてもらったのだが、所詮ドイツ人には分かるまい。まあ大成功とはいかなかったと思う。
 祭りのほうだが、こちらは多くの出演バンドが似たような傾向の曲ばかり弾くので正直飽きてしまった(上手いのも下手なのも居た)。バンドの出す騒音でかなり騒がしいとは言え、むしろMさんちでの田舎の暮らしを楽しむ週末になった。近くにはグライダーやセスナ機の飛行場(グライダーの離着陸を何度も見た)、馬の牧場などもあって、のんびり過ごすのにはいいところだと思う。

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 コンフェデ杯は土曜にドイツがブラジルと対戦して2:3で敗退。今日はアルゼンチンとメキシコが準決勝を行いアルゼンチンが勝ち、決勝は南米の隣接する大国同士の対戦となった。

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 先日イラクのサマワに駐留する自衛隊の車両が仕掛け爆弾による攻撃を受けたという騒ぎがあったが(幸い車のドアがへこむ程度で済んだ)、今日アフガニスタンに駐留するドイツ軍で爆発があり、ドイツ兵二人とアフガニスタン民間人5人が死亡した。場所はクンドゥズの北100kmにあるルスタク飛行場で、武器弾薬を積んだトラックが爆発したものらしい。詳しい原因は不明だが攻撃ではなく事故と見られているようで、ドイツでもあまり大きなニュースになっていない。

・2002年3月 地対空ミサイル処理作業中の爆発事故でドイツ兵二人が死亡
・2002年12月 輸送ヘリコプターの墜落によりドイツ兵7人が死亡
・2003年6月 兵員輸送中のバスに対する自爆攻撃でドイツ兵4人が死亡、29人が負傷
・2004年12月 カーブル市内巡回中の自動車に対する攻撃でドイツ兵3人が負傷

 攻撃による死者も出ているが(第2次世界大戦後初の戦死者)、結構事故が多いですな。兵力規模や任務が違い、また駐屯地にこもりがちと言われているとはいえ、事故による負傷者も出ていない自衛隊はよくやっている方なのだろうか。
 ドイツはイラク戦争(2003年)に対しては徹底的な否定の立場を取りイラクへのいかなる兵力の派遣も拒否しているが(代わりにオマーンと共同で新生イラク軍育成を援助)、アフガニスタンではむしろ積極的に「汗や血を流す国際貢献」に参加する立場をとっている。ドイツ人の地政学的地理感覚ではイラクよりもアフガニスタンのほうがむしろ近いのかもしれない。
 国連安保理常任理事国入りを目指すドイツがこうした国際治安維持軍に参加することは今後も続くだろうし、ドイツ連邦軍はそのための機構改革(国防中心から緊急展開部隊の育成への転換)を進めている。





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最終更新日  2005年06月27日 20時07分45秒
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