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高山のオークヴィレッジの宿泊施設、オークヒルズに泊まってきました。一昨年の木工セミナー同窓会の折、幹事をされた方が、当日脳梗塞で来られませんでした。その後元気になられて、樹木葬について活動を始められたのです。同窓会の時にお会いできなかったので、ちょっとお目にかかりたいと出かけてきました。樹木葬というのは、石のお墓を建てたりしないで、焼骨した骨を土に還る木の箱に入れて里山に埋め、その上に好きな樹木や草花を植えておくというものだそうです。それをオークヴィレッジのある里山でやろうという話なのです。お話を聞いていて、確かに昨今の、山を切り開いて石やコンクリートの立ち並ぶお墓を作るというのは、自然破壊のひとつだと思いました。代わりに木を植えていったら、きれいな森ができあがっていくでしょう。もともとは新聞で岩手の方の樹木葬公園の話を読んで、これだと思ったのだそうです。日本のあちこちでそういった動きが出てきているそうです。実際お墓って、私を知らない世代になったら重荷だろうなと思うし、もしかしたら孫世代すらいないかもしれません。山に還ってそれっきりおまかせというのもいいなあと思いました。とはいえ、すでにある嫁ぎ先の先祖代々の墓と、これから自分の両親が入る墓がすでにある身には、それをどうするという問題もあって一筋縄ではいきません。先祖をうやまうという日本の文化や風習も、ある意味大切にしなくてはとも思うし。本当に難しいですね。若い頃には知らなかった(実家は核家族だったので)、「家」というものの重みをどんと感じるお年頃です。
June 25, 2009
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JICA(青年海外協力隊などを派遣しているところですね)中部が名古屋駅の南、笹島に「なごや地球ひろば」という国際協力をさまざまなアングルから体感できる施設を開館しました。館内にはフェアトレードのお店や、エスニックカフェもあります。そこで「ブラジルから来たおじいちゃん」(監督:栗原奈名子)という映画の上映会と、監督を招いてのトークショーが開かれたので行ってきました。1931年、不況まっただ中の日本から、出稼ぎのつもりで単身ブラジルに渡って73年。言葉もわからない土地で苦労を乗り越えてきたおじいちゃん。90歳を過ぎたおじいちゃんが、地球の反対側からやってきては、日系人たちをたずねて暮らしぶりを聞いて行きます。学校でいじめられて不登校になり、やがて不良行為に走ってしまう子供たちが半分近くいる中で、一生懸命勉強してがんばっている日系人のこどものために学校に行ったりします。血はつながっていなくても本当のおじいちゃんのように親身になって話を聞いてあげ、ある時はお説教やアドバイスをしたりします。おじいちゃんの90を過ぎているとは思えない、しっかりとした話しぶりと行動力に驚きます。そして苦労を乗り越えてきた人のやさしさを感じました。上映後、栗原監督と、ブラジル出身の伊木ロドリゴさん(愛知県立大学生 日本語教室FERA主催)が、地域の現状や多文化共生について語りました。愛知県や静岡県には多くの日系人が住んでいて、主に製造業で派遣社員として働いています。そして昨今の不況で、日系人の置かれている状況がクローズアップされています。特に子供たちの状況が心配されます。監督は日本の子供よりうんとしっかりしている子も多く、そういった子達がちゃんと教育を受け、日本の社会になじんでくれたらいいのにと言っていました。ロドリゴさんは、自分も小学生のときなどにいじめられたが、今思うと、それは自分が言葉の通じない外国人だからというわけではなく、日本人同士でもいじめがあるので、日本の社会の中に、人と違っていることを排斥するところがあるからのような気がすると言っていました。それを受けて、監督も、そのとおりで、子供だけの問題でなく、大人たちが意識を変えなければいけない問題ですよねと言われました。本当にそうだなあと思いながら聞いていました。いろいろとよいお話の聞けたトークショーでした。
June 23, 2009
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東海地方もいよいよ梅雨入りしましたね。新聞の広告を見て題名に引かれて読んでみました。児童文学です。主人公の女の子は、図書館で雨宿りをしている時、カタツムリを追いかけていったら、不思議な扉の前に出ます。中に入るとそこは雨が降っている古本屋さんでした。そこは最後まで書き上げられなかった物語を雨にあてて仕上げ、売るという仕事をしているのです。ストーリー自体はいかにも子供向けの結末なのですが、雨に対する説明がすてきでした。人間だけでなく世界中のものは、水でつながっている。悲しくて流した涙がずっとめぐってきてこの雨になっているかもしれない。「雨にはこの星の物語がつまっているの」言われてみれば、確かに地球上のすべてのものが水でつながっていて、誰かの体を流れていた水が、雨になって今ここに降り注いでいるかもしれないんですね。なんだか神秘的に思えます。水の豊かな国に住んでいる私たちは、そんなことをより身近に感じる気がします。
June 10, 2009
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カナダのサーカス、シルク・ド・ソレイユの公演「コルテオ」を見てきました。前回の「ドラリオン」は、竜が出てくるだけあって、中国的な雰囲気の舞台でしたが、今回は死にゆくピエロの夢という設定なので、ヨーロッパのサーカスっぽい雰囲気が出ていました。ふわふわしたシフォン、またたくシャンデリアやローソクの灯り、天使たち、バルーンetc。セットも衣装も幻想的で本当に美しい舞台でした。そして、すごい高度なアクロバットをさりげなく、そして芸術的にやってのけるのです。いつもながらすばらしい演出でした。見るたびに観客との触れ合いが増えてくるようで、今回は出演者が観客席に出てきてコミュニケーションをとる場面がいくつも見られました。大人も子供も楽しめる公演です。ちょっとチケットは高額ですが、バレエの舞台を見に行くと思えばこんなものではないかと思います。 コルテオ会場
June 10, 2009
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三崎 亜記さんの話は、奇想天外な発想ながらも、ノスタルジックな独特な雰囲気があるなあと思います。前に読んだ「失われた町」も、30年に一度、突然一つの町の住民が跡形もなく「消滅」するという、ある意味ホラーな話なのですが、残された人たちの静かな悲しみが全編にちりばめられていて、しみじみとした雰囲気がありました。今回の「廃墟建築士」は、4つの話からなる短編集ですが、まずどれも前提となる設定が、おもしろいです。表題の「廃墟建築士」は、朽ちていく廃墟を作ることで人々を癒す、アーチストのような廃墟建築士という仕事がある世界です。自然に近い形で朽ちていき、訪れた人が懐かしさを感じるような建物を設計し建てる建築士が、儲け主義に走ってしまった若手の過ちを見つける話です。何十年もかけて延々と連鎖廃墟を作り続ける人々のいる様子は哲学的な感じを受けました。あと「図書館」は、図書館の中を本たちは本来、夜になると飛び回る。利用者を増やすためにそれを一般公開しようと、本の調教師が呼ばれて本たちが飛びはじめるのだが…というお話。深夜、本たちが野生をとりもどし、命をもって飛ぶ様子がとてもわくわくしました。もともと夜の公共の建物ってなんか不思議な感じがしますよね。映画「ナイトミュージアム」もそんな感じでした。他「七階闘争」、「蔵守」の2つの話もおもしろいです。一応建物をテーマにした話ですが、どの建物も、まるで生きているかのように、そこに係わる人と接しているのでした。
June 5, 2009
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