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一宮市の萩原は、昔、美濃路街道の宿場町として栄えた町です。今でも懐かしい街並みの残った商店街が生きていて、季節をあらわす派手な造花が商店街を飾っていたりして、レトロな感じが満載です。この萩原では毎年第4日曜日に「チンドン祭り」が開かれ、プロによる「チンドンコンクール」も開催されます。商店街のお店をおもしろおかしく宣伝してみせる腕を競うコンクールです。秋には素人によるチンドン祭りも開かれたりして、なかなか元気です。田舎なのですが、おいしいラーメン屋さんがあるので、我が家も時々出かけます。他にも、とてもおいしい和菓子やさんもあります。この和菓子屋さんは、主にお茶席に出すお菓子を作っていて、茶道をする人には知られる名店です。目が届かないといけないからと、支店やデパートには出していないので、生菓子はお店でしか買えません。お店の裏の窓にしゃもじがいっぱい干してあって、手作りなんだなあとびっくり。 川村屋の建物。道路の向かいに茶室もあるそうです。少し離れたところ角麩屋さんがありました。入り口に「生麩あります」の張り紙があったので、入ってみました。中には、これまた手作業で仕事している様子の道具たち。ちなみに売り物は角麩と生麩と焼き麩。角麩というのは尾張部だけのものらしく、よそから来た人は知らなかったです。長方形で波状の筋がついていて、小麦粉とグルテンを混ぜて蒸したものです。主にすき焼きに入れたり、甘辛く煮つけて食べます。商店街は他にもコロッケを揚げているお肉屋さんや、やおやさん、洋品店など個人商店がいっぱい並んでいます。東京の方はけっこうこういう商店街がありますが、車社会の地方では、珍しい光景です。
August 30, 2009
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毎回1週間以上たってからの話になっていますが、先日、焼き物を見て回りました。知人の案内で、多治見と瀬戸まで行ってきたのです。梅雨はいつ明けるかと言われていた頃に珍しくいいお天気で、とても楽しい小旅行でした。始めは多治見の虎渓窯です 。中央道の多治見インターを降りてわりとすぐなのですが、「えー?」というような急な坂道が目の前に。対向車がきたらどうするのかと心配しつつ登った先は開けていて、作業場、陳列館、住宅が木々の間に建っていました。小山のてっぺんで、多治見の町が見渡せます。陳列館は新潟の方から移築したという古民家で、どっしりとした風情のある建物。そこの棚や机や床の間に作品が置いてあり、販売もしています。ここは伝統的な志野、織部、黄瀬戸などの美濃焼の作品です。作品を焼くときに志野、織部、黄瀬戸では窯の中に置く場所が違うとか、今でこそ細かく釉薬の名前をつけているけど、昔はみんな一言志野ですませていたとか、いろいろなお話を聞いてたいへん勉強になりました。お茶を出していただいた湯飲みがたいへん持ちやすく、伝統を踏まえた中で、使う器を意識しているのを感じました。陶芸体験も予約なしでできるそうで、機会があったらやってみたいと思ったことです。お昼は虎渓窯の人に聞いたお蕎麦屋さん、「蕎麦甚」へ。平日のランチセット「野菜天ぷら膳」は、1100円で蕎麦とおにぎりとゴマ豆腐と、野菜の天ぷらが5種類ほどついて、一同「お値打ち!」と感動。そば粉は自家製粉とかで、味もよかったです。午後は瀬戸市品野にある長江重和さんの工房です。新しく建ったという工房は、木の香りがする、なんだか焼き物の工房とは思えない雰囲気の建物です。たくさんの作業中の作品や道具がならんでいるにもかかわらず、そして粘土を扱っているにもかかわらず、すっきりと整頓され、まるで設計事務所のような感じなのです。長江さんは大量生産向きの技法といわれ、一段低く見られていた鋳込みという技法にこだわり、そこに独創性を持たせた作品で、世界的に有名な方だそうです。その作品は、本当に繊細で、焼き物でこんな表現ができるのかというものです。そういった作品が生まれてくる場所らしい工房なのでした。作業場の二階が展示室になっていて、そこのテーブルや、照明なども磁器でできていました。部屋の奥に懐かしいステレオが置いてあり、昔のフォークソングなどのLPやSPが並んでいて、吉田卓郎のレコードをかけてくださいました。みなで「懐かしいね」と青春時代を振りかえっていました。壊してしまうお寺からもらったという格子の建具をインテリアに使っていたりして、古いものをうまく生かしていらっしゃいます。二階に展示してある小さな作品は、全然くぼみのない醤油用の小皿とか、卵のような丸いお重とか、傾斜したコップとか、意表をつくデザインのものがほとんどで、用を持たせてはいるものの、これはアートだと思いました。そう、実用性はさておき、どれもとてもきれいな造形なのです。青磁を中心とした作品で、本当にピンと張り詰めた美しさがありました。長江さんのお話を聞いていると、こんなもの作ってみようとか、こんなことやってみようとか、次から次へとアイデアがわいてくるみたいで、見た目おだやかな印象の方(けっこう普通のおじさんぽい)なのですが、アーティストだなあと思ったことです。伝統的な焼き物と、新しい造形の焼き物という二つのタイプを堪能した焼き物の旅でした。
August 15, 2009
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このところ、小さいけどおもしろい展覧会に出会っています。娘が見てきてすっかり気に入り勧めるので、友人と名古屋の万画廊で開催されていた奥村晃史展758を見に行きました。だまし絵のような感じで、とてもリアルなんだけどちょっと不思議な動物たちが、落ち着いた色調で描かれています。ウサギが積み木のような木の立方体の穴に入っていたり、車の車輪のところに羊がはまっていたりと、シュールな光景です。パンフレットを見た時、てっきり立体の作品かと思ってしまったほどのリアルさです。ご自分のサイトに、作品を何点かアップしてらっしゃるので、ぜひ見てみてください。奥村晃史 イリュージョンワークス万画廊での個展が終わったあと、JR岐阜駅にある、アクティブGという内のアートスタジオで「ANIMALS展」というグループ展に出品していらしたので、今度はそこも娘と見に行きました。「ANIMALS展」も動物をテーマに、リアルな絵や、ワイヤーによる立体、切り絵尾をベースにしたモビールなど、様々な表現手段の作品が並んでいておもしろかったです。アクティブGという文化商業施設自体も、焼き物や木工品、和紙など岐阜にこだわった素材の洗練された作品が並ぶショップで統一されていて、アートな空気を感じられました。
August 3, 2009
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