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2014/06/30

幼い日に

カテゴリ：最近のことの日記

「永遠の０」…小説本を１年前に買って読み損ねていたのを、この正月、下関に帰っている間に読んで、結構感動した。
その後、こっちにもどって映画を見て、小説でつくった自分の頭の中の妄想（笑）よりも迫力がなくてがっかり…。
でも映画だけ初めてみてもイケると思ったので、人にも勧めようと思っていた。

そんな風に、反戦ものとしてとらえていたのに、それなのに、作者がＮＨＫの論説委員で問題になっているあの人と同じ名前…えっ、本人…しかも都知事選では石原君と一緒に右翼（というか完全軍隊復活派）候補の応援をしていてびっくり。作品に罪はないからしょうがないんだけど、あれ、あんたそっちの人…みたいな。

この春、千葉のじいちゃん（息子にとってはひいじいちゃん）のところに息子を合わせに連れて行った。もう９０越えて体も頭もピンチ…と叔母から聞いて、最後のチャンスかも…と予感もあって連れて行った。

まだ話もできたし、息子Ｓも隣に座ったりして（じいちゃんにデコピンしようとしたりしていたが…）行ってよかった。

そして、予感通り、先週緊急入院して、６月２９日午後９時６分に永眠した。

自分にとって思い出の多い大切な祖父なのだが、実は血がつながっていない。

知ったのは二十歳越えてからだったけど、うちの母（長女）だけ、ばあちゃんの前の夫の子。その夫（俺の血のつながった祖父）と千葉の祖父（後の夫）は連れ子同士の兄弟。その二人どうしも血縁はないのだが、立場は義兄弟で、その兄にあたる人（実の祖父）は２０代で参加した陸軍の中国戦線で頭を撃たれて亡くなっている。その人のすごくイケメンな写真が、子どもの頃、ひいばあちゃんの家の仏壇に飾ってあって、なんか惹かれるものがあって、よく「あれは誰だ？」と聞いては親からごまかされていました（笑）

まあ、自分が三浦春馬っていうのはどうせ無理があるし…。その本当の祖父のことを調べなかったのは、千葉の祖父に気を遣って知らないふりをしていたからでもあるから、まあしょうがなかった。

意外に、「俺が帰らなかったら妻や子供を頼む」みたいなやりとりが義兄弟二人の間であったりして…なんてちょっとだけ思った。かっこいいじゃん。

ちなみにその本当の祖父は、「その母」と俺が思っていた「ひいばあちゃん」の本当の子ではなく、当時の博多の市議会議員の父とその愛人（たぶん博多の芸者さん）の子で、わけありだったところを子どものいないうちのひいばあちゃんが引き取った…というのをこの正月初めて知った。それこそ、小説を読んだから、母に根掘り葉掘り聞いてみた時にわかったのだが。

俺の中の、自分がいろいろとしきりたがる血と、芸で身を立てたかった血は、もしかして、こっから来てたのか！と思わず笑ってしまった。わざわざ人に「私は愛人の子の孫で～す」といばることでもないので、言う必要もないのだが、なんかすっきりというかうれしかったりするから我ながら変わり者である。ただ、これで皇族や旧財閥の方々との婚姻はもう閉ざされるかもしれないが…（笑）。

自分のルーツって、もっと早くに調べなきゃダメだったなあ…と思ったけど、俺のいとこ（２つ下の女性）はそういう話を１０代の頃にはもう知っていたらしい。なんだか年齢とかいろいろなことで女子は異変に気づくらしく（笑）、俺たち兄弟が知らないのにうちの家系の秘密を直接関係のないいとこが知っているって…。

それで思い出したが、中学１年１組の時に確か杉本？（別の小学校出身）ってやつが、「詳しいことは言えんけど、お前は俺の親戚らしいぞ」って言ってたんだよなあ。あいつも何か知っていたんだろうなあ…。

今日の夜、祖父のお通夜に出かける。明日が子どもの移動教室出発なので、今回は車で一人で行って夜中に帰る。
父方の祖父も早くに亡くなっているので、もし祖父がいなかったら、「おじいちゃん」というものを知らずに育っていた。実家の家を建てる時も多額のお金を貸して（いただいて？）もらったのも知っている。
子どもの頃、日頃は見たこともなかった「うなぎ」も「牛ステーキ」も「にぎりずし」も初体験はじいちゃんとだった。

どうもありがとうございました。

私が高校生の頃に脳卒中で倒れたのに、そこから復活して、その後こんなに長生きしてくれた。