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こんにちは。 これまで多くの方に読んでいただいた「おもしろ歴史ウォーキング 東京編」。 それは、こちら。 アマゾンの国内旅行ガイド部門で、何度も1位を獲得することができました。 ご支持していただいた読者さまのおかげと、心より感謝しております。 さて、この本の続編となる「東京編2」が近々、発売されることになりました。 今回の本は、まだ制作中ですが、シリーズ最高の文字数になる予定です。 歴史好き、ウォーキング好きな方はもちろん、花好きの方にも喜んでいただける内容になるのではないか、と…。 手前味噌になりますが、テーマもバラエティに富んでおり、個人的にもなかなか興味深い内容です。 このままほっておくと、自らハードルをどんどん上げてしまいそう。 …ということで、久しぶりにシリーズ第1作の「おもしろ歴史ウォーキング 東京編」からのネタです。 今回、ご紹介するのは、第9章の「 東京23区は、緑が増殖中!神田川近くの魅力的な公園めぐり 杉並区・世田谷区 」から。 それでは…。 1.意外と緑が多い東京23区 一般に、東京23区は、高層ビルや住宅、アパート、町工場が混然としたカオスの街だと思われがちです。確かに、昭和の頃は、小さな家がごちゃごちゃと建ち並び、町工場が大きな音を立てて操業していた風景を覚えています。 ただ、最近の東京を歩いて感じるのは、意外に緑が多いということ。そう思うようになったのは、ここ十年くらいですかね。都心の再開発が進み、高層ビルがどんどん増えていますが、街が上に伸びるのに比例して地面の隙間が広くなっているのです。その空いた空間に木や草が植えられているのですな。 今回歩くのは、昔と比べると劇的に触れ合える緑が増えている場所ですが、意外と上には伸びていないのですよ。それはなぜか。その理由を体感すべく、真夏の猛暑の中、出かけることにしました。 2.芸術家と文化人の街だった永福町 ウォーキングのスタートは、京王井の頭線の永福町駅。井の頭線は、吉祥寺や下北沢などへ行くとき利用しますが、この駅で降りた記憶はないような。 改札口を出ると、『冬の像』と名付けられた彫刻がありました。 かつて、この近くに住んでいた彫刻家の佐藤忠良の作品らしい。モデルは弟子の彫刻家なのですか。 彫刻の近くのパネルには、かつてこの周辺に、多くの画家や彫刻家のアトリエがあったと書かれていました。また、国木田独歩の次男で榎本武揚の孫にあたる彫刻家の佐土哲二や千田是也、森光子、池部良などの俳優、文学者の佐藤朔や中井英夫もこの周辺に住んでいたらしい。ちなみに、私が知っている名前の勝敗は、5勝3敗でしたね。 それはともかく、この周辺に有名な芸術家や文化人が居住していたのは、それだけの魅力があったのでしょう。その理由にも触れてみようと、永福町駅の北口から歩き始めます。 3.将軍手植えの松と駅と町名の由来になったお寺 住宅街をテクテク歩き、まず向かったのは、和泉熊野神社。 熊野と言えば和歌山県ですな。解説板によれば、この神社は鎌倉時代の創建で、紀州の熊野神社の分霊を祀ったのが始まりらしい。その後、後北条氏や徳川将軍家とのかかわりも伝えられているそうですね。 境内の松の大木は、徳川家光が鷹狩りの休息の際、手植えしたものだと言われておりまする。 (写真をまっすぐにする方法がわからないので失礼します。もちろん本の中では、正しい方向で掲載されています) そう思ってみると、確かに松から後光がさしているように感じられるのでした。 和泉熊野神社を出て、近くを流れる神田川に沿って歩きます。 ここまで来ると、神田川もかぐや姫のヒット曲の雰囲気と違います。もっとも、新宿区のあたりの神田川も、今はセレブな景観になっていますが…。 神田川から離れた住宅街の中にあるのが、永福稲荷神社。解説板には、享禄3年(1530年)に永福寺の開山秀天和尚が、近くにある永福寺境内の鎮守として、伊勢外宮より豊受大神を勧請したと書かれていました。明治維新後、永福寺から分離して今日に至っているとか。 永福寺とは、もしかして永福町駅と町名の由来になったお寺かも、と思って歩いていると、道に「永福寺」と書かれた石柱が…。 当初のウォーキングコースから外れますが、足を延ばしてみることにします。そこからお寺までは住宅街の道をかなり歩きました。おそらく、石柱から現在のお寺までの広大なスペースは、かつての境内だったのでしょうね。門や本堂はコンクリート造りですが、駅名の由来になったお寺の威厳は感じられました。 本尊は十一面観音像で、脇の不動、毘沙門両像とともに、鎌倉時代の仏師快慶が制作したと伝えられているそうです。ちなみに、開創は大永2年(1522)と言われているらしい。今は住宅街の中に埋もれるようにあるお寺ですが、現在、永福町駅を利用している人は、このお寺のことを知っているのかなと思いました。4.新品感が半端ない下高井戸おおぞら公園 再び神田川に戻り、川沿いの遊歩道を上流に向けて歩きます。やがて左手に、広々とした公園が見えてきました。 今から何十年も前に、下高井戸周辺に来たことがありますが、こんな広い公園があったのは記憶にないですな。下高井戸おおぞら公園という表示があります。 それにしても、この広さと新品感は半端ないっす。後で調べてみたら、ここにはかつて東京電力の総合グラウンドがあったのですか。当時は、野球場やテニスコートなどがあったらしい。 東日本大震災の際発生した福島第一原子力発電所の事故の後、杉並区にこの土地が売却されたのですね。その後、暫定的に「遊び場」として運用され、2017年4月に再整備されて開園されたとのこと。 新しい公園はきれいで清潔感があるけれど、木々が若すぎて木陰が全くと言っていいほどありませぬ。もう少し涼しくなったらまた訪れてみようと思いました。 神田川の遊歩道をさらに歩いていくと、鎌倉橋の解説板が立つ橋がありました。 鎌倉街道にかかる橋で、鎌倉から室町時代の人々がよく利用したらしい。今は何の変哲もない橋ですが、歴史を知ると見るポイントが変わって面白い。5.いきなり登場する縄文人に驚く塚山公園 鎌倉橋のすぐ近くにあるのが塚山公園。 旧街道、川、丘の三点セットがあると城ヲタクとしては城跡をイメージしてしまいます。ただ、この高低差では城や砦は無理でしょうね。 その代わり、この公園には歴史ファンが喜ぶ遺跡があるのでした。それは、縄文時代中期の住居跡20軒が発掘された環状集落の跡。 (以下略) このあと、竪穴住居から、いきなり登場する縄文人に腰を抜かしそうになったのです。 個人的には、お化け屋敷より驚きましたね。さすがに、悲鳴を上げるだけは必死にこらえましたが…。 なんとか、気持ちを入れ替えて、次の目的地へ。手つかずの自然なのにセレブな雰囲気が漂う三井の森公園や2代将軍のガチョウ?に出会える将軍池公園などを巡りました。 どちらの公園も、新しくピカピカで、清潔感にあふれていましたね。 東京に長く暮らしている人も、最近の公園のアメニティの変化には驚くのではないでしょうか。 歴史ウォーキングの醍醐味が味わえる続きは、是非、こちらをご覧ください。 「おもしろ歴史ウォーキング 東京編」 (参考)目次より 第1章 オシャレな街・南青山にある根津美術館と岡本太郎記念館 東京都港区 1.オシャレな街・南青山にある二つの美術館 2.岡本太郎のアトリエ兼住居のあとに作られた岡本太郎記念館 3.リビングや庭に、個性的な作品がいっぱい 4.2020年東京オリンピックの新国立競技場と同じ設計者の根津美術館本館 5.根津美術館八景が楽しめる庭園 第2章 高尾山麓に広がる東京屈指の観梅スポット・高尾梅郷 東京都八王子市 1.都内屈指1万本の梅の花が咲く高尾梅郷 2.武田と北条の戦いの舞台になった廿里砦 3.高尾山を借景にした庭が素晴らしい駒木野庭園 4.のどかな川辺の景観と梅の花がコラボで楽しめる遊歩道梅林 5.関所梅林には、江戸時代の関所の吟味の様子を伝えるアイテムがある 6.天神梅林からは、天空の中央フリーウェイが見える? 7.梅と鉄道、高速道路のコラボの景観が楽しめる荒木梅林 8.高尾梅郷一押しの絶景スポット木下沢梅林 第3章 駅からのアクセス抜群の戦国の城跡と日本のシルクロードを歩く 東京都八王子市 1.東京の城跡のメッカ・八王子市 2.戦国時代の城跡の防御施設を体感できる 3.癒しのアイテムがいっぱいの片倉城址公園 4.東京にもシルクロードがある 5.心霊スポットとしても有名な道了堂跡 6.石垣に囲まれたお屋敷跡にある絹の道資料館 第4章 野球ファン必見の野球殿堂博物館と無料で大都会を一望できる文京シビックセンター 東京都文京区 1.社会人女性のワンダーランド・ラクーア 2.野球ファン必見の野球殿堂博物館 3.過去や現役の有名選手たちのユニホームがいっぱい 4.日本野球の発展に貢献した人たちを称える野球殿堂 5.現役の一流投手と対戦できる 6.無料で、東京の大パノラマが楽しめる文京シビックセンター展望ラウンジ 第5章 徳川家康の生母の菩提寺・伝通院と水戸光圀ゆかりの名園・小石川後楽園を歩く 東京都文京区 1.文京シビックセンターの下に広がる礫川公園と東京都戦没者霊園 2.徳川家康生母の菩提寺・伝通院 3.徳川光圀ゆかりの小石川後楽園 4.東京の中心地に残る深山幽谷の風景 5.後楽園を代表する景観・円月橋と水戸家ゆかりの梅林 第6章 八王子城の巨大さを実感できる小田野城と野趣あふれる戦国の山城を体感できる浄福寺城 東京都八王子市 1.曲輪の広さに驚く小田野城 2.戦国の山城の難攻不落さを体感できる浄福寺城 3.山登りというより、スポーツクライミング 4.何本も別れた尾根に曲輪や堀切、土橋、土塁などの遺構が残る 5.八王子のラビリンス・浄福寺城 第7章 ノスタルジックな気分に浸れる小平・ガスミュージアムと松並木が美しい小平霊園 東京都小平市 1.ネーミングが気になる東京街道 2.ガスミュージアムで、街の灯りのありがたさを実感 3.昔の懐かしいガス機器に出会える 4.緑豊かな公園の雰囲気の小平霊園 5.都立霊園では唯一の樹木葬・樹林墓地がある 第8章 江戸から明治時代の暮らしを体感できる小平ふるさと村と緑道沿いの公園めぐり 東京都小平市 1.様々な季節の景観が楽しめる狭山・境緑道 2.小平ふるさと村は、個性的な古建築がいっぱい 3.現存する郵便庁舎のなかでももっとも古い建物のひとつがある 4.江戸時代の農民の暮らしを実感できるアイテムがいっぱい 5.玄関部分だけでも、今の住宅より広い? 6.開拓民の過酷な暮らしを実感できる復元住宅 第9章 東京23区は、緑が増殖中!神田川近くの魅力的な公園めぐり 杉並区・世田谷区 1.意外と緑が多い東京23区 2.芸術家と文化人の街だった永福町 3.将軍手植えの松と駅と町名の由来になったお寺 4.新品感が半端ない下高井戸おおぞら公園 5.いきなり登場する縄文人に驚く塚山公園 6.手つかずの自然なのにセレブな雰囲気が漂う三井の森公園 7.2代将軍のガチョウ?に出会える将軍池公園
2019年06月19日
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こんにちは。 本日は、新刊本のお知らせです。 タイトルは、「営業マネージャー必見! 若手営業マンの『指導育成』必勝テキスト」。 以前出版してご好評をいただいた「営業マネージャーのための部下を動かす指導育成法」を大幅に加筆・修正し、より実践的な内容にしました。 営業の本としては、2018年1月に発売された「新規開拓営業必勝テキスト」以来、1年5か月ぶりになります。 上記の本は、2013年2月に発売された「時代、場所、業種を選ばず、どんな人でも成功する 新規開拓営業の教科書」と同じくロングセラーとなり、期待以上の評価もいただくことができました。 お読みいただいた方に、心から感謝申し上げます。 今回は、営業マネージャーの方が対象で、若手営業マンの指導育成法がテーマです。 多くの営業マネージャーたちの頭を悩ませているのが、若手営業マンの気質の変化でしょうか。自分たちが受けてきた指導法をそのまま部下に行っても、うまく行かないと悩む上司は少なくありません。 最近の職場では、ノルマを抱えながら部下を管理するプレーイングマネージャーが増えています。若手営業マンを一からゆっくり育てている暇がないところへ、若者の気質の変化もあって、頭を抱える上司も多いと聞きました。 今も昔も、企業にとって優秀な営業マンの確保・養成は死活問題。このままでは、これから企業の中心となっていくべき若手営業職が育たないと危機感を募らせている会社も多いのではないでしょうか。 本書は、若者の気質の変化を理解した上で、現代の若手営業マンが受け入れやすい育成ノウハウを提供するのが目的です。 忙しい営業マネージャーのために、顧客へのアプローチの仕方や商談のすすめ方、クロージングのポイント、朝礼の活用など営業の基本について、なるべく負担や時間をかけないで指導・育成することに頭を絞りました。 部下の指導育成と自らの営業ノルマで疲弊しきった営業マネージャーの必読本ですよ。 …ということで、 「営業マネージー必見! 若手営業マンの『指導育成』必勝テキスト」 それは、こちらです。 (参考) 目次より はじめに 第1章 なぜ、今の若手営業マンに従来の教育が受け入れられないのか 1.競争を避ける意識がインプットされている 2.上下関係を意識するシーンが減っている 3.最近の若者が基本的なマナーを知らないといわれる背景 4.従来型の営業教育を受けてきた上司との意識のギャップ 第2章 こうすれば若手営業マンはやる気を出す 1.気質に合った指導をすれば、素直で能力が高いことに驚く 2.現代の若手営業マンには「ピア・ティーチング」が有効 3.若手営業マンに質問し、彼ら自身に考えさせる 4.若手営業マンがやる気になるほめ方とは 5.若手営業マンの自信を失わせない上手な叱り方 6.反抗的な若手営業マンに対する上手な接し方 7.理屈抜きに、これだけは守らせるというルールは必要 第3章 若手営業マンに教えたい「顧客へのアプローチ法」 1.昔の営業の常識は、通用しない時代 2.優秀な営業マンとそうでない営業マンの違いとは 3.印象を良くするアプローチ話法とそのコツ 4.顧客の関心事を見つけるポイントとは 5.意外と苦戦しがちな、口が巧みで、口数がやたら多い営業マン 6.顧客との親近感が一気に増す、話の聞き方 7.顧客の愚痴を積極的に聞こう 8.若手営業マンに伝えたいスランプ克服法とは 第4章 若手営業マンに教えたい「商談のすすめ方」 1.顧客のニーズを探るには 2.質問を交えた商品説明の方法 3.セールスポイント説明のコツ 4.商談に成功する原則とは 第5章 若手営業マンに教えたい「クロージングのポイント」 1.クロージングに入って良いタイミングとは 2.効果のあがるクロージングのノウハウ 3.たとえ断られても、人格が否定された訳ではない 4.顧客の断りを克服するには 第6章 若手営業マンに教えたい「商談の後を固めることの重要性」 1.顧客への印象強化作戦 2.顧客をタニマチにする方法 第7章 若手営業マンのやる気を高め、実践的な営業テクニックが身に付く朝礼とは 1.朝礼を行うメリットとデメリット 2.若手営業マンのやる気をアップさせる朝礼とは 3.朝礼を若手営業マンの指導・育成の場に おわりに ご興味のある方は是非。 よろしくお願い申し上げます。 永嶋 信晴
2019年06月14日
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こんにちは。 前回に続いて、新刊「おもしろ歴史ウォーキング 関東編」からのネタです。 今回、ご紹介するのは、第2章の「 あじさいと川辺と太陽がいっぱい! 癒しスポット満載の東日本最小面積の町を歩く 神奈川県開成町 」。 それは、こちら。 先に、3章と4章をブログでご紹介して、2章が後になったのは理由があります。 それは、記事のタイトルを見れば一目瞭然。 あじさいの花が咲くのを待っていたのですよ。ここ開成町は、関東屈指のあじさいスポットがある場所として有名です。 行ったのはかなり前ですが、十年分くらいのボリュームのあじさいを堪能しました。 今年もきっと盛り上がっているのは間違いありませぬ。 こちらのあじさいは、花を楽しむだけではなく、水田と周りを囲む山々、そして広い青空とのコラボで鑑賞できるお得感がありますね。 もちろん歴史ウォーキングなので、重要文化財の江戸時代の豪邸や武田信玄が考えた治水工法の展示物など歴史スポットに出会うこともできますよ。 そして、昔懐かしいロマンスカーの運転席に座って、拘束感を味わったのも記憶に残っています。 …ということで、ご興味のあるかたは、是非、あじさいが堪能できるこの時期にお出かけください。 1.あこがれのロマンスカーの運転席に座ろう 今回行ったのは、神奈川県西湘地区にある開成町。 この町を知っている人は少ないかもしれませんね。面積は6.56km²と、神奈川県内で最小面積の自治体のみならず、東日本にある町の中でも最小面積なのだとか。 開成町という、いかにも頭が良さそうな町のネーミングは、旧延沢村に開校した開成学校から取られたものらしい。 私がこの町を訪れてみようと思ったのは、都内の駅で開成町の観光マップを手に入れたからです。 何でも、6月初旬から中旬にかけて、「開成あじさい祭」が開催され、町全体があじさいの花で一杯になるそうなんですよ。 小田急を使えばそう遠くないし、一度、あじさいの里なるものを拝見しようと思ったのです。 行った日は、6月の中旬。町のホームページで、あじさいが見頃を迎えた時期でした。 ウォーキングのスタートは、小田急の開成駅の東口です。 マップを手に駅前を眺めると、目の前の駅前第二公園に小田急ロマンスカーが展示されているではないですか。 私は鉄ちゃんではないですが、車両の先端が展望席となっている独特のフォルムは子供の頃から注目していました。 近くに寄ってみると、なんと内部も見学できるみたい。 通常は、毎月2回、第2、第4日曜日に無料公開(雨天は中止)されているそうですが、あじさい祭のときは平日も公開されているのですな。 スリッパを履いて中に入ると、後方の座席は撤去され、当時の写真が展示されていました。 何と、2階部分の運転席にも上がれるみたい。 一度、ロマンスカーの運転席に座ってみたかったので喜び勇んで狭い階段を上ります。 うわっ、チョー狭い。 運転席に腰掛けるだけでも、体をかがめてカニ歩きをする姿勢を強いられます。 ようやく運転席に腰を下ろしたのですが、優美な外観からは信じられないような座り心地。 一言でいえば、風呂場の椅子に腰をかけたまま車を運転する感覚と言ったらいいでしょうか。 折りたたみ椅子を縦横高さ2分の1にした物体に腰を下ろしている感じでした。 私は身長175センチ、68キロで決して大きくはないのですが、10分座ったら完璧に腰を痛めるでしょうね。 新宿から箱根まで、家族が和気あいあいと車窓風景を楽しみながら旅を満喫しているすぐ傍で、運転手さんがこんな苦行を強いられていたのですね。 当時の運転手さんは小柄だったのかもしれませんが…。 ロマンスカーを下りて背筋をストレッチしたのは言うまでもありませぬ。 2.酒匂川沿いの遊歩道には、昔の治水工法の展示物がある 少し歩いて酒匂川沿いの遊歩道へ出ました。 昨日までの大雨が嘘のように晴れ渡り、のどかな川辺の景色が広がります。 酒匂川は神奈川県では相模川に次ぐ流域面積を持つ大きな河川。さまざまな形をした山並みも楽しめました。 酒匂川沿いの遊歩道を歩いていたら、治水関係の碑や昔ながらの治水工法の展示物が見られました。 今はのどかな川辺の風景ですが、これまで何度も洪水の被害をこの地域にもたらしたようですね。 木工沈床は、堤防護岸の前面に設置し、 洪水のときに護岸が抉り取られるのを防御したらしい。 聖牛と呼ばれる治水工法は、他でも見たことがあります。洪水時に上流から流れてくる石を堰き止めて堤防を守ったそうです。 面白い形で、これは武田信玄が考えたものだとか。 今でも自然災害は脅威ですが、ブルドーザーもシャベルカーもなかった当時、自然を相手に知恵を絞った苦労が偲ばれました。 多くの人たちがパークゴルフを楽しむ開成水辺スポーツ公園から川辺の遊歩道を離れ、内陸部に向かいます。3.あじさいと水田や山、青空との相性はバツグン 小田急線の線路をくぐり、しばらく歩くと何の変哲もない住宅街。 しかし江戸時代、この辺りは幕府代官・蓑笠之助の陣屋があったらしい。 当然、条件反射で堀や土塁を探してしまいましたが、何の痕跡も残っていませんでした。 吉田神社や馬頭観音石碑群などの解説板を読みつつ、本日最大の目的地・あじさいの里を目指して歩きます。 県道を越え、あじさいの里の道標に従って歩いていくと、田んぼのわきに薄いブルーの花をつけたあじさいが出迎えてくれます。 だんだん歩行者が増えてきて、あじさいの里が近づいているのがわかりました。 あじさいの里というから、広い公園かと思っていたのですが、水田のあぜ道にさまざまな色のあじさいが植えられているのですな。 あじさいといえば鎌倉のあじさい寺みたいに、視界に入る圧倒的なボリュームのあじさいをイメージしてしまいます。 こちらのあじさいの里はどちらかといえば、目に入る量はさほどではありませぬ。 しかし、水田と周りを囲む山々、そして広い青空とコラボで楽しめる魅力がありました。 あやめが植えられているゾーンもあって、人気を集めています。 東京にもあやめの名所がいくつかありますけど、ビルや住宅に囲まれた場所で眺めるのと違い、圧倒的な解放感がいいですね。 もっとも、あじさいやあやめに限ったことではないと思いますが…。 4.町民が手作りで盛り上げる開成あじさい祭り さて、本日のメインイベントの開成あじさい祭。 このイベントは、町民の人たちが手作りで盛り上げているところにも好感が持てました。 たとえば、開成駅からボランティアの町民がウォーキングコースのガイドを務めたり、会場で警備を務めたり。 近くの農家の人たちが野菜や自分の家で作った漬物などを会場で販売している光景も目にします。 メイン会場では、近くの保育園や幼稚園時の合唱、高校生の部活動・お年寄りたちの体操などの発表が行われていました。 休日には、ジャズやコンサート、県警の音楽隊のコンサートもあるみたいですよ。 中にはプロの演奏家もいるのでしょうけど、客席との近さがいいですね。 行った日は、サブ会場で猿回し大道芸が行われていました。 その近くには、これも手作り感満載の見晴らし台が作られています。 見晴らし台は今年から始めたそうですが、あじさいで縁取られた田園風景を一望できました。 せっかくなら、来年はあじさいで迷路を作ってほしいです。ひまわり畑での迷路が人気を呼んでいるそうですし。 ただ、あじさいはそれほど高くないから、すぐ出口がわかってしまいそうですが…。 上に扇風機が回っていると思ったら、水田だけではなく、茶畑もあるのですね。5.あじさいと水車小屋との相性もバツグン ガイドマップを見ると、あじさいの里の近くに公園があるらしいので行ってみることにします。 (以下続く) このあと、個人的に、今回のウォーキング一番の絶景スポットと思う「あじさいと水車小屋」のコラボの風景を楽しみました。 そして、あじさいの里と開成町が誇るもう一つの目玉スポット、あしがり郷・瀬戸屋敷へ。 行った日は、町民の絵画や写真、手作りのさまざまな作品が展示されていましたが、今年も楽しいイベントがあるのでしょうね。 あじさいの絶景と歴史ウォーキングの醍醐味が味わえる続きは、是非、こちらをご覧ください。 「おもしろ歴史ウォーキング 関東編」 (参考) 目次より はじめに 第1章 ユネスコの無形文化遺産・和紙の里だけではない、攻め手を惑わせる山城散歩 埼玉県小川町・東秩父村 1.和紙の里だけではない小川町と東秩父村 2.つい足が止まってしまう、小川町の魅力的な建築物 3.つつじに彩られた山城ファン必見の腰越城 4.攻め手を惑わせる罠が仕掛けられた囮小口 5.東京近郊で「村」の魅力を堪能できる東秩父村 6.妖怪アンテナならぬ城アンテナが反応した寺院がある 第2章 あじさいと川辺と太陽がいっぱい! 癒しスポット満載の東日本最小面積の町を歩く 神奈川県開成町 1.あこがれのロマンスカーの運転席に座ろう 2.酒匂川沿いの遊歩道には、昔の治水工法の展示物がある 3.あじさいと水田や山、青空との相性はバツグン 4.町民が手作りで盛り上げる開成あじさい祭り 5.あじさいと水車小屋との相性もバツグン 6.開成町の重要文化財第一号は江戸時代の豪邸 第3章 徳川家康が愛した日本の原風景が味わえる町は、古城と湖のミステリースポットも魅力的 千葉県東金市 1.東金の地名にまつわるエトセトラ 2.池に見える美しい湖・八鶴湖 3.心に染み入る美しい鐘の音色のお寺 4.昭和の時代にも活用された可能性がある東金城 5.徳川家康が寄進した杉並木の巨木がある 6.湖に見える東金のミステリースポット・雄蛇ヶ池 第4章 高速バスで東京からわずか2時間! 房総山中にある徳川四天王の城下町を歩く 千葉県大多喜町 1.海の上を走っているような気分になる高速バス 2.城内に現存する日本一の大井戸がある 3.断崖絶壁の上に建つ白亜の天守閣 4.人気のいすみ鉄道の本社がある 5.なんでも鑑定団の元鑑定士の実家は重要文化財 6.徳川四天王の勇将が今も守る城下町 7.金田一耕助シリーズの舞台になった旅館がある 第5章 下野国国分寺、国分尼寺、栃木県最大規模の古墳など古代史ファン垂涎の観光スポットが目白押し 栃木県下野市 1.古代の栃木県の県庁所在地・下野市 2.古の風景をイメージできる静かな散歩道 3.栃木県最大規模の古墳がある 4.紫式部の墓があるってホント? 5.礎石だけでも一見の価値ある国分寺跡と最近まで幻の寺だった国分尼寺 第6章 江戸時代の庶民の心を鷲づかみにした秘密に迫る! 成田山新勝寺を歩く 千葉県成田市 1.初詣人出ランキング全国第3位の秘密に迫る旅 2.門前町も、魅力的な木造建築がいっぱい 3.新勝寺と市川団十郎の深い関係 4.成田には知る人ぞ知る剣豪の墓がある 5.壮大な建築物で埋め尽くされる新勝寺の境内 6.新勝寺の名前は、有名な武将の乱に由来する 7.成田は江戸時代のワンダーランド? 8.たっぷり仏教世界に浸ることができる平和大塔 9.三つの池が縦に並ぶ成田山公園 第7章 ハイカラな街の歴史的住宅と路面電車、昔あった競馬場をめぐる横浜・根岸散歩 横浜市中区 1.洋画のワンシーンのような根岸外人墓地 2.昔は競馬場だった根岸森林公園 3.馬に興味がなくても意外と面白い、馬の博物館 4.起伏ある土地に建つ白滝不動尊と根岸八幡神社 5.港が見えた大正時代の名建築・柳下邸 6.本物の市電に触れることができる横浜市電保存館 第8章 日本の川の長男・坂東太郎に抱かれる花の町は、魅力的な歴史スポットがいっぱい 千葉県神崎町 1.田園風景を描いた洋画のような風景 2.多くの城跡にわくわくする神崎城 3.戦国の城跡と貝塚、古墳、古刹が一度に楽しめる 4.日本の川の長男・坂東太郎の絶景が拝める 5.神崎神社と水戸光圀ゆかりのなんじゃもんじゃの木 第9章 昭和の風景を楽しみながら、関東三大不動尊や白龍伝説のある古刹などを巡る旅 埼玉県加須市 1.加須の読み方と由来にまつわるエトセトラ 2.加須の歴史を感じさせる古社と古刹 3.昭和をイメージするアイテムがいっぱいの加須市内 4.邪悪な白龍伝説と大イチョウが注目の龍蔵寺 5.加須には関東三大不動尊のひとつがある
2019年06月10日
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