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【はじめに】 連ドラや特集ドキュメンタリーを撮りためており、HDDの空き容量がひっ迫してきました。そんな中、HDDの空きを増やすためにデータをBlu-rayディスクへ変換していたら、ずっと愛用していたCorel社のVideoStudio Ultimate X10では、Blu-rayディスクがPlug-inを更に購入しないと実行できないことが判明しました。そう言えば、久しぶりのBlu-rayオーサリングである。最近、Blu-rayディスクは、フルハイビジョンのAVCHDディスクや、TsMuxerでのBlu-rayディスク作成で事足りていたからだ。前回、BDオーサリングを実行したのは、5年くらい前かも知れない。 今回、Blu-rayディスクに収めようとする連ドラの長さは7時間余りに及ぶ。ドラマの容量は合計で17GB余りなので、25GBのBD-Rに収まるはずである。以前、BDオーサリングを実行したことがあるVideoStudio Pro X7を探し出して実行しました。結果は、Corel社のソフトでたびたび経験されるフリーズ現象が起き、最後までたどり着けない。いろいろ条件を変えて実行してみたが、1時間くらいでフリーズしてしまう。まったく未完成なソフトである。 ブルーレイ編集ソフトはどれがベストなのか? 結論をまず記すと、TMPGEnc Autoring Works である。現在のバージョンは 6 である。 以下、この結論に至った理由や経緯を記します。【検討したブルーレイ編集ソフト】 検討したブルーレイ編集ソフトは 1.Corel社 VideoStudio Pro X7 2.CyberLink社 PowerDirector 6 Ultra 3.PegaSys社 TMPGEnc Authoring Works 6の3つである。Adobe社の編集ソフトは高額なので対象から外しました。【各ブルーレイ編集ソフトの容量調整方法】 1.VideoStudio Pro の場合 基本的には映像のビットレートを手動で調整してゆき、ブルーレイディスクの容量に収まるように微調整する。 1時間ものの動画を10本ソフトに入力すると、下の様に114GBにもなり、ブルーレイディスクには入りきらない。 ビットレートを下げるために、「mpeg設定の変更」をクリックする。 そして、「カスタム」を選択。 赤で囲ってある箇所を ① 品質を100 ② ビデオデータレートを6500kbs(ビットレートのこと) ③ ビデオ形式をH.264 ビデオへ ビットレートを6500kbpsに下げたことにより、容量が22GBになっています。 2.PowerDirector の場合 PowerDirector の場合は、編集を終えて動画を書き込む際に下の画面となります。 そして、「書き込み開始」をクリックすると、下のメッセージが出る。 そして、編集を前に戻して、「画質の選択」で「スマートフィット」を選択すると、容量を自動で調整してくれる。 3.TMPGEnc Authoring Works の場合 編集を終え、ブルーレイ動画を書き込む際に下に示す画面で、「容量調整のターゲット」で「Blu-ray メディア(25GB)」を選択する。 【結果】 Corel社のVideoStudio Pro X7の場合は、前述のとおりエンコード1時間後、フリーズしてしまい、編集ブルーレイ動画を作成することが不可能でした。この性質は前身のDVD MovieWriterから引き継いでいるようです。情けなく残念なソフトウェアです。 PowerDirector と TMPGEnc Authoring Worksは、ともにHardware x264エンコードが働き、高速にブルーレイ動画を作成できました。ところが、動画を再生して、驚きです。それぞれの動画のスクリーンショットを示します。 PowerDirectorで編集した動画は下のように明らかに字幕が粗くなっています。 PowerDirectorの動画(字幕が粗い) 一方のTMPGEnc Authoring Worksで作成した動画は、元のフルハイビジョンの鮮明さを保持しています。 TMPGEnc Authoring Worksの動画(字幕が鮮明) このように、PowerDirectorで編集された動画は、明らかにフルハイビジョンではありません。両者の動画のプロパティをMediaInfoで調べてみました。結果を下の表に示しました。 表1 編集した動画のプロパティ 表1のとおり、TMPGEnc Authoring Works で編集した動画は、フルハイビジョンの解像度であったが、PowerDirector の場合はSDの解像度となっていた。このことは、PowerDirectorでは、動画の容量を落とすのに、ビットレートのみならず解像度までも落とす仕掛けになっており、残念なアプリになっていることが分かった。【結論】 ブルーレイ編集ソフトは、PegaSys社の TMPGEnc Authoring Works がベストであり、他の PowerDirector や VideoStudio は不適当である。
October 21, 2017
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久々にPCの話題です。第2世代のインテルCPUにQSV機能が搭載されて以来、頻繁にQSVを使ってH.264エンコードを行ってきた。その後、インテルCPUは世代が交代してゆき、今は第8世代となっている。我が家のPCも世代交代してゆき、最新のものは第6世代となっている。 今回の話題は、インテルCPUのQSV速度が世代を重ねるごとに進化しているか否かについてであります。第2、第3、第4、第6世代のCPUのQSV速度を測定してみました。第6世代になり、H.265エンコードのQSVも追加されたので、その速度も測定してみました。 試験に用いた動画は、フルハイビジョンで約50分の長さのMPEG2/TS動画である。動画のサイズは、6.67 GB。その他のプロパティを含めて表1にまとめました。 表1 試験に用いた動画のプロパティ動画フォーマットMPEG2/TS解像度1,920x1,080 (16:9)フレームレート29.97 fps動画の長さ49分39秒サイズ6.67 GBビットレート・モードVBRモード平均ビットレート19.2 Mbps最大ビットレート26.2 Mbps エンコード試験の条件は、下の表2に示したとおりである。ソフトはTMPGEnc Video Mastering Works 6 を使用しました。このソフトは、H.264、H.265のハードウェアエンコード(QSV)を容易に使うことが可能です。エンコード条件は、H.264エンコードの場合は、解像度はフルハイビジョンのままで、平均ビットレートを19.2Mbpsから5.0Mbpsに下げる条件である。H.265エンコードの場合は、ビットレートを2.5Mbpsにする条件である。 表2 エンコード試験の条件エンコードアプリTMPGEnc Video Mastering Work 6エンコード・フォーマットH.264 or H.265/MP4解像度1,920x1,080 (16:9)フレームレート29.97 fps動画の長さ49分39秒ビットレート・モードVBRモード平均ビットレート5.0 or 2.5 Mbps最大ビットレート25.0 Mbps 試験に用いた各世代のPCのスペックは、表3のとおりです。 表3 試験に用いたPCの仕様CPUCore/Thread内蔵GPUMemoryCore i7-2600K3.40GHz 4c/8tIntel HD Graphics 30008 GBCore i7-37703.40GHz 4c/8tIntel HD Graphics 400016 GBCore i5-45703.20GHz 4c/4tIntel HD Graphics 46008 GBCore i5-65003.20GHz 4c/4tIntel HD Graphics 5308 GB 各世代のPCの性能の概略を知るためにベンチをとってみました。その結果を表4に記しました。ベンチマークは各世代によって大差はありませんでした。 表4 試験に用いたPCの性能(ベンチ)機 種 Core i7-2600K Core i7-3770 Core i5-4570 Core i5-6500 Mark250,214277,393275,322279,068ALU69,09984,04781,84179,860FPU69,61363,43873,82069,030MEM50,07058,19148,82679,639HDD12,95236,67832,09512,686GDI16,53315,64217,65616,967D2D26,6117,7806,1264,580OGL5,33611,61714,95816,306 エンコード結果を表5に記した。QSVを使用した場合、各世代のCPUは、使用しない場合(softwareエンコード)に比して約3~5倍の高速を示した。H.265エンコードはH.264エンコードに比べてエンコード時間は、約2倍要した。 表5 エンコード速度の結果CPUエンコード方式Software/QSVエンコード時間エンコード速度(fps)Core i7-2600KH.264Software65分26秒22.7QSV19分21秒76.9Core i7-3770H.264Software60分47秒24.5QSV12分37秒118.0Core i5-4570H.264Software107分13秒13.9QSV22分27秒66.3Core i5-6500H.264Software67分45秒22.0QSV16分20秒91.1H.265Software141分09秒10.5QSV28分16秒52.7 「インテルCPUのQSV性能は世代で進化しているか」の疑問に対しての結論は、 1.世代によってQSVによるH.264エンコード速度はたいして進化していない。 2.第2世代よりも第3世代CPUのQSVは進化しているが、それ以降は進化が止まっている。 3.第6世代からのH.265エンコードは、付加価値は高い。QSVによって5倍の高速を示したが、H.264エンコード速度の約1/2の速度である。 以上の結論に達しました。H.264エンコードに限って言えば、第3世代CPU以降、速度的には進化が見られず、PCの更新は必要ないことがわかりました。
October 20, 2017
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