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前回、カニ星雲のライブスタックを、カメラとしてASi294MC Proを使って行った。露光時間が3分だったので、派手なアンプグローが出て、お粗末なライブスタックになってしまった。今回リベンジとしてアンプグローが出ないとされるASi533MC Proを使ってライブスタックを行ってみました。 ライブスタックの様子は、下の動画にもまとめています。 アンプグローが出ないカニ星雲をライブスタック動画【写真クリックで動画へ】 今回の使用機材は下のとおりです。 使用した機材 ライブスタックの条件は次のとおり。・撮影方法:ASiairによるライブスタック・ライブスタック回数:37回、ダーク、フラット、バイアスなし・露出時間:180秒・ASi533MC Pro:-10℃冷却、Gain:350・フィルター:L-eXtreme・画像処理: ・ライブスタック実行時は、ASiFitsViewによるヒストグラム調整のみ ・ライブスタック時のホットピクセルを除去する場合は、自動保存されたFitsファイルをDSSでスタックし、ヒストグラム調整のみ 前回のASi294MC Pro、ダークなしでのライブスタック ダークを入れてライブスタックを行うと極端に赤かぶりの像となる。 ASi294MC Pro、ダークありでのライブスタック カメラをアンプグローが出現しないとされるASi533MC Proに代えてライブスタックを行った写真が下の写真です。確かに、アンプグローは出ていません。 ASi533MC Proを使ったライブスタック M1を写真などに掲載されている角度に調整してクロップした写真が下の写真。 ASi533MC Proで撮影したM1 以上のようにASi533MC Proでライブスタックするとアンプグローが全く出ないスタック像を得ることが出来た。それにしても、小兵のMAK127鏡筒の解像度はたいしたものである。
January 16, 2023
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1.2023年になりました 南関東では、年末から年始めにかけて晴天が続く何とも嬉しい天候です。しかも乾燥していて、対策なしでも結露はありません。残念ながら、月明かりが増してきていますが。 年末年始は、ずっとサッカーのメッシではなくメシエ1:カニ星雲を撮り続けていました。M1のライブスタックに使用した鏡筒は、ターゲットが小さい星雲なので長焦点のMAK127。MAK127には一時電動フォーカサーを取り付けたこともありますが、フォーカサーが防湿保管コンテナの収納を邪魔することから取り外しています。その代わりに、2インチねじのシュミカセ用のラックピニオンフォーカサーを取り付けています。ミラーシフトがなく、焦点が合わせやすいですよ。バックフォーカスが長くなり、実焦点距離は1,700mmくらいになっています。防湿保管コンテナにもすんなり入り重宝しています。 カニ星雲のライブスタックの様子は、下の動画にもまとめていますので、お立ち寄りください。 MAK127でカニ星雲をライブスタックした動画【写真クリックで動画へ】 2.M1ライブスタックの機材と条件 今回の使用機材は下のとおりです。カメラはASi294MC Proを使いました。アンプグローは出るものの、使い良いカメラです。最近買ったばかりの2台目のものを使いましたが、何と裏面照射に変更になったそうで、前回のカメラと画角が180度異なっています。このことで失敗作を多産してしまい参りました。機種名を変更して欲しかった。 使用した機材 前回のバラ星雲と同様に、フィルターによって見え方が違うだろうと思って、3種類のフィルターを使ってライブスタックを行ってみました。 検討したフィルターは次のとおりです。1.光害カットフィルター2:Kenko ASTRO LPR Type2 フィルター2.デュアルナローバンドフィルター1:ZWO Duo Band フィルター3.デュアルナローバンドフィルター2:Optolong L-eXtreme フィルター 撮影条件は次のとおり。・撮影方法:ASiairによるライブスタック・ライブスタック回数:20回・露出時間:180秒・Gain:310・ダーク、フラット、バイアス: 1.LPR Type2:ダーク、バイアスありでライブスタック 2.ZWO Duo Band:何れもなしでライブスタック 3.L-eXtreme: ・何れもなしでライブスタック 4. L-eXtreme: ・ダーク、バイアスありでライブスタック・画像処理: ・ライブスタック実行時は、ASiFitsViewによるヒストグラム調整のみ ・ライブスタック時のホットピクセルを除去する場合は、自動保存されたFitsファイルをDSSでスタックし、ヒストグラム調整のみ ・ダーク、バイアスでライブスタックしたL-eXtremeでの画像は、FlatAideProによってレベル調整をおこない、過剰な赤味を除去した。 3.MAK127へラックピニオンフォーカサーを取り付ける MAK127は、マクストフカセグレンですが、ピント合わせの時にタイムラグが生じて、繊細なピント合わせの時には不自由を感じることがありました。そこで手持ちのラックピニオンフォーカサーがあるのでそれを取り付けることにしました。MAK127のネジ規格は公開されていませんが、実測したところM45のようです。ネットで調べたところ、M44.5やM45.4などの情報が得られました。SCT(2インチ)への変換アダプターの市販の有無を調べたところAliExpressにありました。M44.5とM45.4両方のアダプターを購入したところ、M45.4-SCTアダプターが何とかフィットしました。ネジ切りが雑なのか、2インチねじもスッキリとは入りませんが、何とか入ります。 ラックピニオンフォーカサーを取り付けたMAK127 M45.4-SCTアダプター ラックピニオンフォーカサーを取り付けたMAK127 このフォーカサーを取り付けたメリットは、ピント合わせが楽なことの他に、2インチのフィルターワークが楽になったことです。 4.MAK127での各種フィルターによるM1のライブスタック Kenko ASTRO LPR Type2 フィルターでのM1(ダーク有り) ZWO Duo Band フィルターでのM1(ダーク無し) Optolong L-eXtreme フィルターでのM1(ダーク無し) Optolong L-eXtreme フィルターでのM1(ダーク有り) 5.ダーク補正ライブスタックの赤味の除去 デュアル・ナロー・バンドフィルターでライブスタックを行う際、ASi294MC Proから生じるアンプグローを避けるためにダーク補正条件でライブスタックを行うと、画像が極端に赤味を帯びる。バイアスの有り無しでも同様である。シングルフレームをDSSでスタックする際も、ダーク補正を行うと同様に赤ブレする。理由は今の知識では不明です。 少なくとも、赤味を帯びた画像は、FlatAideProでのレベル補正に読み込むと簡単に赤味が取り除かれる。このことから、ASiairによるデュアル・ナロー・バンドフィルターでライブスタックの赤色変異はアーティファクトである可能性が高いことがわかりました。光害カットフィルターでの赤味は、レベル補正に読み込んだだけでは色調の変化はありません。 L-eXtreme フィルターでの画像をFlatAideProでレベル補正 6.まとめ 1.MAK127でカニ星雲をライブスタックすると、フィラメント構造まで鮮明に写し出された。2.光害カットフィルターでは、フィラメント構造は不鮮明であったが、デュアルナローバンドフィルターを使うと解像度が格段に上がった。3.MAK127を使うことによって、惑星や月のみならず、サイズの小さめの星雲、銀河の撮影を楽しむことが出来そうである。
January 6, 2023
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