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朝、どういう加減か、ひとの安否が気になった。実家の兄嫁は糖尿なので、インフルエンザが心配というのもあったが不義理もののくせにときどき虫の知らせのようにしきりと「安否確認せよ」という言葉がこころに浮かんでくる。今日はそんな日だったので兄嫁とみどりさんとキヌさんに電話した。みなさんお元気だった。よかったよかったとおもいつつも虫はなにを知らせたかったのかなと思ったりした。で、そのあとお金が入用になって、バッグを開けるとお財布がなかった。ええー!と青くなってほかのバッグも探ってみるが、ない。昨日は、引きこもりで、お金使ってないし、と思いをめぐらす。一昨日は・・・ああ、ヨーカドーへ行って牛乳やら洗剤やらいろいろ買って荷物が多くて重くて途中で何度も休んだから・・・その時に落っことしたのか・・・・いや、家にもって帰った記憶も・・・あるような、ないような・・・。免許証だとか保険証だとか銀行カードだとか講座の受講証だとか、いろんな店のポイントカードだとか病院の診察券だとか・・・中に入っているものを思い浮かべてお金もさることながらこれがなくなってしまったら・・・ことの重大さにひえ~とパニックになってしまう。もう部屋中、ひっくり返して(たいへんだったけど)あんなとこもこんなことも探してみたけどどうにもめっからない。え~んと泣きそうになってしまう。もろもろ再発行の手続きの面倒くささもあるが悪用されたら・・・ピーンチ!だあ。ああ、そうかあ、虫の知らせはお財布の安否確認せよ、ということだったんだあと思い至るも苦笑する余裕もなく慌てふためいてヨーカドーの落し物係りへ行きないと言われて、ため息ついて警察に言って、届けを出してきらきらとした5月の日差しのもととぼとぼと帰宅した。もう、がっくり・・・なんでこうへまばかりするのかと情けなさの塊で、めずらしく食欲もなくなってしまう。夕飯作りも気が進ます、ため息で味付けした手抜き料理。と、息子2が「ひょっとして、捨ててない?」と訊いた。「いやあ、お財布は捨てないと思うけど・・・」「ゴミは?」「マンションのゴミ部屋に出してある」「収集は明日だからまだあるでしょ?見てみたら?」「ええー、そんなあ」一応は却下したもののほかはどこをさがしてもないのだからわらをも掴む、の気分で、ゴミ部屋から回収して調べた。・・・・ふふふふ・・・いやあ、あったのです。ヨーカドーのビニール袋のなかにゴミといっしょに。見慣れた薄茶、皮製、二つ折りの財布(警察でこう書いた)。あー。めっかってよかった!再発行は停止してもらった銀行カード一枚だけでいい。よかったんだけどはーーーーー。なんでこう、うかつでお馬鹿なんだろうと気分が沈んでいく。お財布は捨てるな!肝に銘じておこう。家族にも案じてもらって、申し訳ないことだった。「よくあることだよ」・・・いや、そんなことはない。「チェーンつける?」・・・ううう、そのほうがいいかも・・・そんなこんなでわたしの安否はいささか落ち込みであります。とほほ。
2009.05.26
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昨晩、新宿のボルガという味わいのある居酒屋さんでわが愛しきピアニストMさんと飲んだ。演劇関係のひとがよく来るところなのだと彼女が言う。そうきけば、いよいよ昭和の匂いと情熱のようなものがどこかに忍んでいるようなが気がしてくる。ひとなつっこそうな手書きのメニューから選んだのはひじき、焼き鳥、ソラマメ、小エビのから揚げ、ポテトサラダキャベツの辛みそ、イカリング、煮しめ。生ビールに芋焼酎(これはMさん)純米冷酒(これがわたし)。Mさんが学生の頃から通っていたというその店のメニューはどれも気取りなくどこか懐かしいような味だった。そんな料理が盛られたいくつかの小さな皿にお箸をめぐらせくいくいと杯を空けるごとにそれぞれの包み紙が破れていってそれぞれの思いがゆっくり顔を見せる。会うのはこれで3回目。どの時も待ち合わせ場所で会った瞬間から彼女は大きな大きな笑顔を見せてくれる。こちらも会いたかったと思っているのだがその笑顔は同じ思いをくっきりと伝えてくれる。酔客のざわめきのなかで近況を語り合う言葉がたがいのこころの形を浮き彫りにしていく。どんな場面で、どんなふうに感じたか。どんなふうにこころ弾み、こころ痛んだか。過ごす日常のあれこれはまるで違っていてもそこで感じるこころにすーっと添っていける。そして、それが心地よい。楽しいことばかりではない時間があって傷つきながら、泣きながら、苦しみながら、あがきながら、それでも、そのことを糧にして、顎を上げて前に進む。そして、今彼女はここにいる。その今に乾杯!その未来に乾杯!もっともっと乾杯!2杯目からはもうもう酔いのひとになってしまい言葉がどこをどう巡ったのかさだかな記憶はない。が、彼女の素直なこころ、感じるこころがなんとも嬉しかったのは覚えている。自分ががんばれがんばれと思っていたことも。また会ってね、と彼女がいい。こちらこそ、とわたしがいう。そんな新宿の夜。
2009.05.20
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ものつくりには時間がかかる。かけた時間がものを輝かす、と信じたいが私の場合はあまりにも不器用で失敗をリカバリーする時間も含まれる・・・。苦笑。そう、てづくり市で、ときどきかけた時間が見えるような作品に出会う。作り手の人生が経てきた時間の突端が確かにそこにある。そのひとの手がどんなふうに動きどんなふうに工夫し、仕上げていくかが幻のように、ふうと浮かぶ。その手は四の五の言うな、御託はいいよお前はどんなものをこさえるんだい?と言っているような気がしてくる。てづくりのものはひととひとをかっちり繋ぐ。目の前にいる作ったひとの時間を使うひとが引き継いでいく。それはなんとも心地のよいものだと最近知った。
2009.05.15
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