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霧が揺らめく朝の道。草の間からしましま模様の痩せた猫。まじめな顔でにゃあと鳴いたと思ったらどこかに駆けてった。それからとら模様の太った猫やらしっぽの長い黒猫やらが次から次と現れては思い思いの方向へと消えてった。ねえもしかして昨夜は月明かりの下で秘密の集会をしていたの?そうして今は慌てて帰って行くところ? 今日の一曲『月ひとしずく』 小泉今日子
2006年05月31日
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私の住む町で、マンション建設予定地から縄文人の遺跡が発見されました。土器だよ、竪穴式住居だよ。一人で道を歩いている時など、私は、よく、「この場所ができてから今までの長い長い時の間、 一体、どのくらいの数の人々がここを通ったのだろう」と考えます。そうして、「彼らはみんなみんな、 いろんな思いを抱えながら生きていたのね」と、しみじみしてしまうのでした。・・・変かね?(笑)縄文人たちは、それぞれにどんなことを思いながら日々を暮らしていたのだろうね。 今日の一曲『LOVE SONG』 具島直子
2006年05月30日
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友人が言った。「私って欲張りなんだ。 他の人が自分にないものを持ってると 羨ましくてしょうがないの」「欲張りなのは自分にとって悪いことじゃないと思うよ。 欲と向上心って繋がってると思うし。 それで心がひどく苦しくなるとか 人にイヤな思いをさせるとかなら困るけど そうじゃないならそのままでいいんじゃない?」そう言ったら、友人はホッとしたような顔をした。自分でもそんな感じのことを思っていて、誰かに肯定して欲しかったのかもしれない。友人が続けた。「ココナツは? ココナツは誰かのことが羨ましくなったりしないの?」「私?うーん・・・私も欲張りな方なんだけどねー、 でも、人のことは別に羨ましくないねえ」「なんで?」「だってさー、 私が欲しいものを持ってる人なんか まわりに一人もいないもん」友人、苦笑い。 今日の一曲『OK!マリアンヌ』 ビートたけし
2006年05月29日
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私がうっかり読み間違えてしまいやすい漢字。それには、共通点があります。 王子と玉子。 大山さんと犬山さん。つまり、点を見過ごしてしまうわけね。 今日の一曲『NEON BOY』 ルースターズ
2006年05月28日
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はじめて読んだ時、どの部分が一番心に刻まれたかというと、本文ではなくて冒頭の「レオン・ウォルトに」という献辞。「おとなは、だれも、はじめは子どもだった。(しかし、 そのことを忘れずにいるおとなは、いくらもいない)」その時、私は、子どもだった。子どもで、両親(おとな)との溝に悩んでいた。私の両親は私の言うことをことごとく否定し、切り捨てていた。「子どもだから」「子どものくせに」という理由で。「子どもの考えることは しょせんくだらないことなのだから 耳を傾ける価値はないのだ」と信じているみたいだった。否定して切り捨てることからは理解は生まれないのに。そんな両親に、この文を読ませたかった。そうして、「自分も昔は子どもだったってことを思い出して」と言いたかった。思い出せば、「子どもだから、しょせん」って見方が変わるだろうから。「耳を傾ける価値がない」って考えが揺らぐだろうから。そして、私は、子どもだったということを忘れないレアなおとなになることを心に決めたのさ。ところで、おとなと子どもの一番の違いってなんだと思う?私は感度だと思う。 今日の一曲『sakura』 ニルギリス
2006年05月26日
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私ににとって最高の玩具は自分。自分をネタに賭けをする。自分を駒にゲームする。自分をキャンバスにして絵を描く。自分をカメラににしてモノゴトを写す。自分という物語を楽しむ。こんなにいろいろ遊べる玩具は他にありません。しかも、いつでもどこにでも持って行けちゃいます。すごーい。 今日の一曲『深い森』 Do As Infinity
2006年05月25日
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どうでもいいことだけど私の爪、半月がでかい。もーのすごーく、でかい。なんなんだろ。健康の印とかいうのは迷信らしいね。爪といえば私は手の指にマニキュアするのが嫌いだったりする。息ができない感じがしてどうにも駄目なのさ。とかなんとか言いつつ、足の爪には塗る。夏限定で。今は星空みたいなキラキラした青。足だと息苦しくないんだな、これが。なんなんだろ。 今日の一曲『タイムリミット』 宇多田ヒカル 宇多田ヒカルとアンジェラ・アキ、 どっちのアルバムを買おうか思案中の今日このごろ。
2006年05月24日
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「目覚し時計のバカ!」と言いたくなるような朝。「ちゃんと鳴ったのー? 鳴ってないんじゃないの? 壊れたんじゃないの? だって全然聞こえなかったもんっっ」だけど、よく見ると、明らかに自分が止めた痕跡が。バカは私だよ・・・。とりあえず早く寝ろや、自分。 今日の一曲『何度でも』 ドリカム
2006年05月23日
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私は季節の移り変わりに敏感です。なぜなら、新しい季節を発見した時に良い気分になる奴だからです。そんな自分なので季節感ある歌に心惹かれます。口づさむ定番曲があったりもします。定番中の定番曲を一曲づつあげるとすると、こんな感じ。春には『不思議なピーチパイ』(竹内まりや)夏には『思いきりアメリカン』(杏里)秋には『September』(またまた竹内まりや)冬には『ブリザード』(松任谷由実)ポイントは三つ。口づさみやすいメロディ(じゃないと良い気分度が盛り下がる)雰囲気がいい(良い気分度が盛り上がる)付き合い長い曲(思い出効果で、 即、良い気分モードに入ることができる)ま、そんなわけで、近頃は、『思いきりアメリカン』の時期です。この曲は、1982年発売、作詞:竜真知子・杏里/作曲:小林武史/編曲:佐藤準です。ところで、私は、こののち、小林武史はサザンで、佐藤準は今井美樹で、自分の中の「好きな系統の人リスト」に書き込んだのですが、少し前まで、『思いきりアメリカン』を彼らが作ったと気がついていませんでした。長年、何気なく口づさんでたけど、歌詞にぐっと来るタイプの曲じゃなかっただけに改めて歌詞カードを見ることがなかったのでした。気がついた時は、思いきりびっくりしたよ。 今日の一曲『思いきりアメリカン』 杏里
2006年05月22日
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1992年。作詞・作曲、草野正宗。この曲が収録されているミニアルバム、『オーロラになれなかった人のために』の、うすぼんやりと美しく切ない雰囲気が、私はとてもとても好きです。共同プロデューサーである長谷川智樹氏はピチカートファイブの『カップルズ』のアレンジをした人。それを知った時、「ああ、そうだったのか」と思いました。『カップルズ』もまた、うすぼんやりと美しく切ない雰囲気で、私の大好きなアルバムなのです。『田舎の生活』は恋人との別れの歌。けれど、私がこの曲から連想してしまうのは亡くなった祖母のこと。田舎=祖母という太文字の公式が自分の中にはあるみたいです。祖母は、幼い頃の私にとって、安心して心を開くことのできる、唯一と言っていいほどの存在でした。けれども、やるせない出来事をきっかけにしてその思いが、ほろ苦い色に染まってしまい・・・結局、最後まで、まっすぐな気持ちになれなかったのです。ちゃんとさよならすることが、できませんでした。(さよなら さよなら 窓の外のきみに さよなら 言わなきゃ)このフレーズが小さな痛みを胸に落とします。 今日の一曲『田舎の生活』 スピッツ
2006年05月21日
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1979年のヒット曲です。作詞:小泉長一郎/作曲:馬場章幸/編曲:大村雅朗。私がこの曲を聴いたのは80年代のはじめ頃でした。ばんばひろふみというと、当時聴いていたラジオ番組から「ふざけたことばかり言ってる人」というイメージだったので、「こういう真面目な歌を歌うんだなあ」とちょっと驚きながら、ジーンと来たのでした。この歌のSACHIKOは(幸せを数えたら片手にさえあまる 不幸せ数えたら両手でも足りない)という人。不幸な星の下に生まれてしまったのだわと嘆いているふうです。諦め気分で、心がしゃがみこんでいます。そんなSACHIKOに「僕」は言うのです。(思い通りに生きてごらん)世の中には何もしなくても幸せばかり降って来る人がいます。反対に何もしなくても不幸せばかり降って来る人もいます。降りかかる出来事って不公平です。だけど、幸せって、降って来るものばかりじゃないんですよね。自分の手で、作ること、つかむことのできる幸せもある。これって、受け身のままでいたら不幸な人生だとしても自分次第で幸せな人生にすることができるってことですよね。だからこその、(思い通りに生きてごらん)なのだと思います。当時、私は、まだ子どもだったけれど、SACHIKOのように不幸なことの多い毎日を送っていて、嘆いたり、諦め気分になったりしながら、それでもやっぱり幸せになることを強く求めていました。だから、この歌を、こんなふうに聴いたのです。そして、ジーンと来たのです。けれど、今、聞くと、「僕」の存在が気になります。優しく背中を押してくれて、しかも、傷ついた時には僕の所に帰っておいでと安心までさせてくれる「僕」よく考えたら、こんな人がいるんだからSACHIKOってそんなに不幸じゃないんじゃないの?(笑) 今日の一曲『SACHIKO』 ばんばひろふみ
2006年05月19日
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普段、おとなしめの人が、メールになると、文字が躍ってる感じで、やたら陽気。なんて感じで、普段の印象と文での印象が大きく違う時、どっちも本当のこの人なんだよなーと思いつつも、文の方には「ほんとの私はこんなふうなの」って小さな叫びや、「人からこんなふうに見られたい」って願いなんかが込められてんのかも・・・という気もして、なんとも感慨深い。 今日の一曲『サマータイムブルース』 渡辺美里
2006年05月18日
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子どもの頃からどうも気になる漢字。小人。コロボックルとかの小人(こびと)じゃなくて、乗り物の料金表とかでの小人、子どもって意味の。「大人200円、小人100円」って感じで使われてるやつ。大人と子どもを年齢で分けてるんじゃなくて体の大きさで分けてるみたい。その適当な感じが可笑しくて、いまだにこれ見る度にちょっと楽しい気分になる。 今日の一曲『記憶の惑星』The東南西北
2006年05月17日
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はじめて飛行機に乗って雲の上に行った時、天国みたいだなあと思った。朝の光の中で好きな人とふざけあい笑いあっている時に天国みたいだなあと思った。本当の天国はあるのかないのかわからないけれど、天国みたいな所ならこの世界のいろんな場所にある。 今日の一曲『Heaven』 小泉今日子
2006年05月16日
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私は人に不平不満をこぼすことが嫌いだ。なんでかというと、こぼした結果の相手の反応が大抵、気に入らないからなのさ。この行為自体が気に入らないわけじゃない。「まあ、まあ、落ち着いて」とか「しょうがないじゃん」とか「気にしないことだよ」とか「どうしたのー熱くなっちゃってー」とか「怒るだけ損だよー」とかどれ言われても、面白くない。何故なら、全部、言われなくてもわかってることだから。わかってて、なお、込み上げる思いを押さえるべきであるかのように言われちゃこちとら、面白くない。というか、私は、押さえるべきと思っていない人間なのだ。口に出すことでスカっとしたい。それが私の願い。これじゃスカッとできない。余計、モヤモヤするばかりだ。だからといって相手が悪いわけでもない。たぶん、私が、わがままなのだ。というわけで、私は、本気じゃ人に不平不満をこぼさない人間になった。たまーに、冗談連発しながら言う程度だ。冗談連発しているくらいだから、心に余裕があるわけで、相手がどういう反応でも別にモヤモヤしない。当の本人に言う方が建設的だしね。そうわかっちゃいてもスカッとしたい時はあるけれど、「こぼしたところで、 余計モヤモヤするだけなんだったら こぼさない方がいいや」なのだった。寂しい考え方かもしれない。だけど、わがままな人間ってのはどうせ、寂しさと無縁で生きてなんか行けないものなのだ。 今日の一曲『夏の朝にキャッチボールを』 ハイロウズ
2006年05月15日
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近頃、いわしが、お高いらしい。いわしといえば、小さな頃から、「貧乏な人が仕方なく食べてる魚」というイメージだった。というのも、私にとって、いわしって身近な存在じゃなかったからなのさ。裕福な家庭に育ったから、ではないよ(笑)店になかったの。私の町では、値段が安い魚といえば、さんまとか、鮭。(どっちも、私は、大好きさ)というわけで、私は、いわしを食べたことがなかった。見たことも、なかった。なので、ドラマやマンガの「えー、今日もいわしなのー」「しょうがないでしょ、 うちは貧乏なんだから」みたいな会話を見ながら、「ふうん。 いわしってそういう存在なんだ・・・」と思っていたわけ。さんまや鮭は、自分で食べていたから、安くてもとてもおいしいと知っていた。いわしは、おいしいと知らなかった。というより、ドラマとかでいわしを食べてる人たちが、うんざり顔をしていたものだから、よっぽどまずいんだろうと思っていた。「まずいけど貧乏だから仕方なく食べてるのね」と。だけど、どうやら、いわしって、実はおいしい魚だったみたいね。今回、いわしの値段が高くなったというニュースで残念がる町の人の声の映像を見て、わかったよ。 今日の一曲『流れ星』 スピッツ
2006年05月14日
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同じ映画でも、家のビデオで見るのと映画館のスクリーンで見るのとじゃ感想が全然違って来る。映画ってのはストーリーがすべてじゃないのよね。ストーリーがすべてであるなら映画である必要、ないんだもの。映像とか、音楽とか、全部ひっくるめての雰囲気とかが大事。それを、ひしひしと感じるためには、やっぱ、スクリーンじゃなくちゃ。ビデオだけでしか見てなくて「つまんない映画」と決めちゃうのって(私もそういう時があるけど・笑)その映画を半分しか知らずに判断下しちゃってるようなものだと思う。この頃、私、好きな映画に出会っていない。そもそも、最近、映画館に行ってない・・・。 今日の一曲『わらの犬』 藤井フミヤ
2006年05月12日
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最近、気になるニュースがすごく多いので、少し前と比べるとテレビを見てる時間が増えた。だけど、テレビってのは、情報のサイクルが早いからある日、ぷつんとそのニュースに関する報道をやめちゃったりするのよね。とにかく、テレビってのは、見てる側に主権がないね。当たり前だけどね(笑)時間とか、掘り下げ方とか、視点とか、何から何まで、こっちが受け身。当たり前とわかっちゃいるけど、だんだん、やーな気分になって来んの。 今日の一曲『ロックンロール県庁所在地』 森高千里
2006年05月11日
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恥ずかしがり屋の私だけれど恥ずかしいからといってなんでもかんでも避けてるわけじゃない。しなくちゃいけないことや、した方が良いことにぶち当たった時には、バンジージャンプの心意気で飛ぶのさ。そんな時に、言われて、ギャ!と思うのは、この言葉。「そんなことして、よく平気だね。 恥ずかしいってことを知らないんだね」 平気じゃないし、知ってるし! 今日の一曲『Boys Jump The Midnight』 The Street Sliders
2006年05月10日
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グラスにたっぷりの氷とサイダー。子どもの頃には、暑い季節になると、硝子と氷のぶつかる音色を聞いたり、炭酸の小さな泡の流れを眺めたりしながら、氷が小さくなるのを待ってから飲んでいた。水滴の浮かんだグラス、薄くなったサイダー。ああ、夏だなあ・・・って感じが、好きだったのです。 今日の一曲『スピーチバルーン』 大滝詠一
2006年05月09日
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おっと。眠りそうになっていた。パソコンの前で。今日はいっぱい歩いた。桜を見たり、たんぽぽ見たり、野良猫を見たりしながら、いっぱい歩いた。だからいつもより疲れてるのさ。ぶらぶら歩くのが大好きだ。生まれてから今までの私が歩いた距離の合計はどのくらいなんだろう。どこの国まで行けるくらいの長さなんだろう。 今日の一曲『旅人』 ケツメイシ
2006年05月08日
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ある日、アパートの前の野原にパイプの柵ができた。工事のヘルメットを被ったお兄さんに聞いたら「新しく公園を作るんだよ」って教えてくれた。歩いて10分の今まで遊んでいた公園は付近の子たちが縄張り気取りで威張っててなんとなく肩身が狭かったけど、これからはもうそんな気分とはサヨナラ。学校から帰ると、毎日、ピカピカの柵に腰掛けながら公園ができあがって行くのを眺めてた。アイスを分けてくれたお兄さん。他の人たちに「俺の彼女」とふざけながら紹介してくれた。ブランコの色を選ばせてくれたおじさん。「特別だよ」って笑ってた。やがて公園はできあがり、たくさんの子どもたちで賑わった。私はまるで自分がここを作ったみたいに誇らしい気分で誰よりも元気良く遊んでた。だけど、引越をして。急に懐かしくなって行ってみたのは、それから15年後。雑草が生い茂り、遊具のペンキもすっかり剥げていた。遊んでいる子どもは一人もいない。捨てられちゃった私の公園。ブランコに座るとしんとした中に、鎖のきしむ音が響いた。 今日の一曲『DREAM MACHINE』 NOKKO
2006年05月07日
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恋をして、私は、君という名の終わらない本を読む。あどけない顔をしていた頃はどんなことに心を躍らせてたの?十代の頃には何にこだわり、何に迷って、何に怒ってた?譲れないものは何。好きなこと嫌いなことは何。ページをめくるよ。微笑みながら、涙ぐみながら、ときめきながら、切なさに胸震わせながら。この本は宇宙みたいに広くて深くてとめどない。どんな推理小説にも負けないほどの迷宮世界。どんな詩集にも負けないほどの煌く浪漫世界。世界中のどんな本より私の心を惹きつける。私は世界一の読者です。君という名の終わらない本の、世界一の読者です。 今日の一曲『青いキングダム』 パール兄弟
2006年05月05日
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Forbidden You were denied access because: Access denied by access control list. というやつが出てしまい、自分のHPを訪問することができないという事件が近頃、多発しておりますです。いつもってわけではないし、このとおり管理画面には普通に入ることができるんですけどね。私だけなのかなあ? 今日の一曲『真夜中のダンディ』 桑田佳祐
2006年05月04日
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1998年のヒット曲です。作詞作曲、山下達郎。大好きなメロディ、大好きな歌詞。この曲は私にとって爽やかな風です。溜息や不安、後ろ向きの気持ち、それから、あふれそうな涙だって吹き飛ばしてくれる爽やかな風。 今日の一曲『ヘロン』 山下達郎
2006年05月03日
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一人の部屋で読書をしている途中。ふっと疲れを感じ、目を閉じて眉のあたりを指で軽く押す。そのまま、十秒、二十妙、三十秒・・・。閉ざした視覚の代わりに鋭くなる他の感覚。流れ込む空気の温度や匂い。頭の中の映写機がいつか感じた「同じ温度と同じ匂い」の日を回し始める。四十秒、五十秒、六十秒・・・。遠い日の風景。たとえば、子ども時代、五月の私の部屋。雑然と散らかる薄い木の色した勉強机、眠る猫を乗せて緩く沈んだパッチワークのベッド、草臥れた風に揺られるレースのカーテン。なにもかもが手を伸ばせば簡単に触れられそうなほど鮮やかに見え、だんだんと重心を失って行く私の心。それは、とても甘やかな混乱。今の私が、本当に存在しているのは、何処で、何時?何が幻、どっちが幻。目を開く。私は読みかけの本のタイトルを確かめる。黄昏時の、ぼんやりと曇って見える、まるでこちらが幻のような部屋の中で。 今日の一曲『フロンティア』 中谷美紀
2006年05月02日
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『青の時間 TIME IN BLUE』 薄井ゆうじ『邪視 東京ゴーストストーリー』 森真沙子『沼地のある森を抜けて』 梨木香歩『モダンガール論』 斎藤美奈子『日本語の本質』 司馬遼太郎『こんな歴史に誰がした』 渡部昇一、谷沢永一『他人と深く関わらずに生きるには』 池田清彦『放送禁止歌』 森達也『妖精物語』 オーピー夫妻『イギリス・シンドローム』 林信吾『さすらい』 小林旭『解決 浪漫倶楽部』 遠藤淑子『空のむこう』 遠藤淑子『ガールフレンド』 山下和美『魔女に白い花束を』 曽祢まさこ『曽祢まさこ短編集 ブローニィ家の悲劇』 曽祢まさこ『地獄でメスが光る』 高階良子『赤い沼』 高階良子『悪魔の花嫁』 あしべゆうほ『まんがの逆襲 脳みそ直撃!怒涛の貸本怪奇少女マンガの世界』 唐沢俊一 4月に読んだ本で一番面白く読んだのは 梨木香歩の『沼地のある森を抜けて』でした。 あと、やたらとマンガが多いですね。 特に古いマンガ。 そういう気分だったんです。
2006年05月01日
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