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今年の2月にテレビでやっていた、なぜか笑えてしまう映画版のイメージがやっと薄れてきたので、原作の方を読んでみた。「犬神家の一族」(横溝正史:角川書店) である。ページをめくると、そこは、正に横溝ワールド。やっぱりこれこれ、横溝正史はこうでなくっちゃ!もちろん、金田一耕助が活躍する話だ。 物語の舞台は信州。信州財界の巨頭犬神佐兵衛が亡くなった際に残した遺言状が、犬神一族に惨劇をもたらす。その遺言状は、犬神家で養育していた佐兵衛の恩人の娘である野々宮珠世に、佐兵衛の母親の違う3人の孫佐清、佐武、佐智の誰かと結婚することを条件に、犬神家の全財産と相続権を意味する「斧、琴、菊」を送るというものであった。そして、遺言状はまた、珠世が相続権を失った場合に有利な立場を青沼静馬という人物に与えていた。この、いかにも内紛を招きそうな遺言を遺した佐兵衛の真意はなんだったのか。そして、案の定、「斧、琴、菊」を模した、不気味な惨劇が幕を開いたのである。 生首、近親憎悪、ラバーマスクの下の崩れた顔、湖に逆さに突き刺さった死体、衆道の契りといった、いかにも横溝といったおどろおどろしい世界が、少し古めかしい文体とよくあい、読者を魅了する。そして、最後は、金田一がみごとに、犬神家の絡まった憎悪の糸を解きほぐしている。○「犬神家の一族」(横溝正史:角川書店) と石坂浩二主演DVD ○映画「犬神家の一族」の記事はこちら○応援クリックお願いします。 風と雲の郷 別館「文理両道」はこちら風と雲の郷 貴賓館「本の宇宙(そら)」はこちら
November 30, 2008
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先般、バスツアーに参加して、下浦刈島、三原市の仏通寺、尾道市の千光寺公園を巡ってきた。しばらくその記事の連載を続けよう。当日は8時30分に広島駅の新幹線口に集合である。そこから約1時間半バスに揺られると、安芸灘大橋にたどり着く。この橋は、対面2車線で設計された吊橋では世界最長とのことだ。(他にもっと長い橋があると思った人いませんか?でもそれらは対面4車線になっているのです。)この橋の全長は1,175m、安芸灘諸島を結ぶ8つの安芸灘諸島連絡架橋の1号橋であり、これらの島々への表玄関にあたる。ちなみに、現在7号橋まで、架設されているが、最後の岡村島と大崎上島を結ぶ8号橋は、いつできるのか未定のようだ。なお、この安芸灘大橋のみが有料になっており、後の6橋は無料とのことだ。それにしても、吊橋というのは、人造物ながら優雅な景色であり、観ていて飽きない。○安芸灘大橋 この安芸灘大橋を渡ったところにある小さな庭園が「白崎園」である。休憩所,トイレ,駐車場を備えている。ここから眺める瀬戸内海と安芸灘大橋の景色はすばらしい。ここは、つつじ園が売りもののようであるが、さすがにこの時期には咲いてないので残念であった。春になったらまた行ってみたいものだ。○白崎園(続く)○応援クリックお願いします。 ○広島の酒「賀茂鶴」と安芸灘の鯛 風と雲の郷 別館「文理両道」はこちら風と雲の郷 貴賓館「本の宇宙(そら)」はこちら
November 29, 2008
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以前、このブログで、うちの子が持っていた「モノノ怪 壱」を召しあげて読んだ感想を紹介したが、またまた「モノノ怪 弐」(蜷川ヤエコ :スクウェア・エニックス)を買っていたので、例によって召しあげて読んでみた。「モノノ怪 壱、弐」(蜷川ヤエコ :スクウェア・エニックス) 主人公は、謎の薬売り。前回、見た感じは、かなり怪しいと書いたが、やっぱり怪しい。妖怪を退治する側だが、こいつも十分妖怪のように見える。今回も、前回の坂井家の化け猫騒動の続きだ。化け猫を倒せるのは、薬売りの持つ退魔の剣のみ。その剣を抜くためには、斬るモノの「形」、「真」、「理」を示す必要があるのだが、条件がそろったように見えても、なかなか抜けないのである。これは、真実が、なかなか明らかにならなかったからであるが、明らかになった過去の悲惨な出来事には、どう考えても化け猫側に理があると思う。 絵にしても、ストーリーにしても、あまり分かりやすくはないのだが、雰囲気で一気に読ませてしまうような、ちょっと変わった持ち味のある作品である。○「モノノ怪」公式サイトはこちら○「モノノ怪 壱」の記事はこちら○応援クリックお願いします。 風と雲の郷 別館「文理両道」はこちら風と雲の郷 貴賓館「本の宇宙(そら)」はこちら
November 28, 2008
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まずは、世羅高原農場のブルーサルビア。赤いサルビアも並んで植えてある。赤いサルビア程の派手さはないが、たくさん咲いているとやはりきれいだ。○ブルーサルビア 世羅高原農場を出ると、バスは、お土産買うために、「とうふ工房」という店に寄った。小さな店だが、豆腐を原料とした色々な食品を売っている。豆腐でできているだけに、どれもヘルシーそうでうれしい。ここで、家族へのお土産に、豆腐シュークリームを買った。○とうふ工房 とうふ工房で、いい香りが漂っているので、探してみたら、敷地に金木犀が咲いていた。(行ったのは、10月のことなので念のため)さて、お土産も買ったし、あとは帰るだけだ。○金木犀(完)○「世羅高原花の旅4(世羅高原農場)」はこちら○応援クリックお願いします。 風と雲の郷 別館「文理両道」はこちら風と雲の郷 貴賓館「本の宇宙(そら)」はこちら
November 27, 2008
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最近、樋口有介の作品をよく読んでいる。今日紹介するのも、樋口有介の「枯葉色グッドバイ」(文藝春秋)だ。 東京は大田区のマンションで両親と娘の3人が惨殺されるという事件が起きた。助かったのは、たまたま家を開けていた長女だけ。その少女坂下美亜は、学校への出席率も悪く、外泊を繰り返すような不良少女だった。そして、今度は、美亜の友達の大間幹江代々木公園で殺される。多摩川署の女性刑事吹石夕子は、元刑事で、今は代々木公園でホームレスとなっている椎葉明郎を日当2000円で雇い、事件の調査に当たる。ホームレス探偵と言う設定がなんとも面白い。一方美亜の方も、犯人は伯父に違いないから調べてくれと椎葉に依頼する。彼女の周りには、何か大きな問題があるようだ。○「枯葉色グッドバイ」( 樋口有介:文藝春秋) この椎葉の容貌を文中から引用すると、「髭面の蓬髪にきたないレインコート、レインコートの下にはオレンジ色の上着がのぞき、首にはタオルまで巻いている。火星人でも辟易しそうな風体で、加えてホームレス臭まで臭う」といったぐあいで、なかなかすさまじい。 この作品は、ミステリーとしてはちょっと異色だろう。例えば、事件A,B,Cが起こったとしよう。通常のミステリーは、一見関係なさそうなこれらの事件が、ストーリーが進むにつれて、だんだんと関係が明らかになっていき、一つの真実にたどりつくといったパターンが多いのではないだろうか。しかし、この作品は、いかにも関係ありそうな事件が、だんだんと独立性を帯びてきて、通常のミステリーの逆パターンなのである。だから、最後の種明かしになって、ここまでの話は、いったいなんだったんだという感じが残ってしまう。しかし、考えて見れば、前者のパターンはいかにもご都合主義であり、実際の事件はあんがいこの作品のように、紆余曲折の果てに、やっと真実にたどりくものなのであろう。 この作品の最大の魅力は、なんといっても椎葉を中心として、独特のテンポのある会話が交わされていることである。このあたりは、同じ作者の「柚木草平シリーズ」と共通している。シニカルでちょっとコミカルでウィットに富んだテンポの良い会話は、抜群に面白い。○応援クリックお願いします。 風と雲の郷 別館「文理両道」はこちら風と雲の郷 貴賓館「本の宇宙(そら)」はこちら
November 26, 2008
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せらワイナリーで昼食後、次に向かったのは、「世羅高原農場」である。ここは、春はチューリップ、夏はひまわり、秋はダリアが楽しめる。行った時は、ダリアが見頃だった。 ここの目印は、入口にある大きな風車だ。○世羅高原農場入口の風車 ダリアが、こんなに種類が多いとは思わなかった。大きさだけでも、大きいのでは人の頭くらいから、小さなものは、てのひらより小さなものまで様々だ。更に色も、形も様々なバリエーションがある。○様々なダリア(続く)○「世羅高原花の旅3(せらワイナリー)」はこちら○応援クリックお願いします。 風と雲の郷 別館「文理両道」はこちら風と雲の郷 貴賓館「本の宇宙(そら)」はこちら***** 追伸 ***** ひまわりさんと言う方が、子猫の里親を探しています。捨て猫を拾ったのだけど、ご自身は猫アレルギーがあるため変えないそうです。詳しくは、ひまわりさんのブログで。ひまわりさんのブログはこちら
November 25, 2008
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先般古本屋に行った際に見つけたのが、「映画キューティーハニー小説版」(永井豪/鴉紋洋:ソノラマ文庫)。数年前、サトエリ主演で映画になったやつのノベライズ版である。キューティーハニーと言えば、我々の年代には、憧れの的である。映画の方もぜひ観たかったのだが、つい忙しくて見逃してしまったのは残念だった。 内容は、ご存じのとおり、ハニーが、謎の犯罪組織「パンサークロー」と戦うというもの。パンサークローは、ハニーの父如月博士の研究していたIシステムを狙って、博士を殺した敵だ。そしてこんどは、如月博士の共同研究者の宇津木博士を狙っている。 パンサークローのトップはご存じシスタージルだが、実働部隊の中心となっているのは4人の幹部たち。それぞれ、ゴールドクロー、コバルトクロー、スカーレットクロー、ブラッククローと色にちなんだ名がつけられている。どれも、極悪非道だがどこか変な連中ばかりで、ハニーも「パンサークローにはこんなやつしかいないの?」と嘆いている。ちなみに、幹部以外は、ショッカーの戦闘員同様、ただの雑魚である。 ハニーといっしょに戦うのは、警視庁のキャリア女性警部秋夏子と謎の新聞記者早見青児。夏子は、決して悪い人間ではなく、部下にも慕われているのだが、人づきあいが下手で、心に壁をつくっているようなところがある。しかし、天真爛漫なハニーと関わっていくうちに次第に変わっていく。青児の方は、実はその正体に意外な秘密があったのだが、結局ハニーたちの心強い味方となる。ハニーにしても、見かけはお気楽娘なのだが、蘇る前のことは単なる知識としてしか知っていないことによる孤独を抱えていた。しかし、結局は、パンサークローとの戦いを通じてかけがえのない友人を得ることができる。 コミカルな文体ながら、結構感動的でもあり、キューティーハニーを知っている人も知らない人も十分楽しめると思う。しかし、それにしても、映画が観れなかったことがいまさらながら悔やまれる。○DVD「キューティーハニー」(サトエリ主演)○応援クリックお願いします。 風と雲の郷 別館「文理両道」はこちら風と雲の郷 貴賓館「本の宇宙(そら)」はこちら***** 追伸 ***** ひまわりさんと言う方が、子猫の里親を探しています。捨て猫を拾ったのだけど、ご自身は猫アレルギーがあるため変えないそうです。詳しくは、ひまわりさんのブログで。ひまわりさんのブログはこちら
November 24, 2008
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世羅ゆり園の次は、昼食のため、本ブログでもおなじみの「せらワイナリー」に立ち寄った。「せら夢公園」という広大な公園の中にある施設だ。昼食はジンギスカン。食べ終わると、お土産を求めて、ワイナリーの中をぶらぶらと見物した。ここには、以前紹介したように足湯館やグラウンドゴルフ場もあり、イベントも色々開催されているので、家族づれで行くには良いであろう。○せらワイナリー このワイナリーは、ワインの製造過程が、外から見学できるようになっており、子どもの夏休みの自由研究などの題材には良いのではないかと思う。○見学通路入口○ワインの製造施設(2次発酵タンク)(続く)○「世羅高原花の旅2(世羅ゆり園2)」はこちら○応援クリックお願いします。 風と雲の郷 別館「文理両道」はこちら風と雲の郷 貴賓館「本の宇宙(そら)」はこちら
November 23, 2008
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骨董を扱った北森鴻の作品と言えば、美人旗師(店舗を持たない古物商)の宇佐見陶子が活躍する「冬狐堂シリーズ」が有名であるが、もうひとつ、「孔雀狂想曲」(集英社)という作品もある。しかし、こちらの方の主人公である越名集治は、陶子とは異なり、下北沢の片隅にちゃんと店を構えている。店の名前は、「雅蘭堂」。名前の通り、いつもがらんとして暇な店だ。この作品は、越名が見事な目利きぶりを発揮して、骨董にまつわる事件を次々に解決していくという連作短編集である。○孔雀狂想曲(北森鴻:集英社) この越名とよいコンビなのが安積という女子高生。この店で万引きをしようとして見つかったことがきっかけで、なぜか押しかけアルバイトとして居ついてしまった娘だ。これがまた、あっけらかんとした、いかにも今どきの娘と言う感じで、越名との掛け合い漫才のようなやりとりが、なんとも言えず面白い。 その一方で、出てくる事件は、殺人事件だったり、骨董に関する悪だくみだったりして、少し「冬狐堂シリーズ」とかぶるようなところもある。骨董や古美術に関する知識については、作者の取材に関する努力がうかがえ、興味深く読めるものとなっている。収録されているのは、表題作の「孔雀狂想曲」をはじめ計8篇。 なお、文庫版の解説を、哲学者の木田元氏が書いていた。実は、それまで名前も知らなかったのだが、なんとなく興味をひかれて、最近、氏の大学の退官記念の最終講義を収めた本を買っていたのである。意外な人が北森鴻のファンだと知って、ちょっとびっくりした。○応援クリックお願いします。 風と雲の郷 別館「文理両道」はこちら風と雲の郷 貴賓館「本の宇宙(そら)」はこちら
November 22, 2008
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JR徳山駅で撮影した、山陽本線の列車、糸崎行き。○応援クリックお願いします。 風と雲の郷 別館「文理両道」はこちら風と雲の郷 貴賓館「本の宇宙(そら)」はこちら
November 21, 2008
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山陽本線のJR櫛ヶ浜駅。徳山駅から一駅ほど広島寄り。岩徳線との分岐駅。○応援クリックお願いします。 風と雲の郷 別館「文理両道」はこちら風と雲の郷 貴賓館「本の宇宙(そら)」はこちら
November 20, 2008
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JR新倉敷駅。観光倉敷の新幹線最寄駅。美観地区にはここで在来線に乗り換えるかタクシーで移動。○応援クリックお願いします。 風と雲の郷 別館「文理両道」はこちら風と雲の郷 貴賓館「本の宇宙(そら)」はこちら
November 19, 2008
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先般、故手塚治虫による「どろろ」の続編に当たる「どろろ梵」の1巻を紹介したが、面白いので、続きも買ってきた。今日は「どろろ梵2」の紹介である。「どろろ」とは、言うまでもなく手塚治虫の代表作の一つで、48の魔物に体の48か所を奪われた青年百鬼丸が、こそ泥のどろろと、体を取り戻すため、妖怪を倒しながら旅を続けるという話である。その続編である「どろろ梵」は、百鬼丸が妖怪化したどろろを殺すために、500年後の世界に女性として転生したという設定だ。もちろん、手塚治虫は亡くなっているので、描いているのは、道家大輔である。 ○「どろろ梵1、2」(道家大輔/手塚治虫:秋田書店) この巻でのメインの話は、神社の御神木から生まれた妖怪退治。新しく百鬼丸の相棒となった少女「梵」は、調子だけはなかなかいいのだが、百鬼丸をサポートするどころか、足を引っ張ってばかりいる。でも、百鬼丸も、どろろのことを思い出すのか、ほっておけないようだ。 今回は、百鬼丸が、綺麗なお姉さんだということがやたら目立っている。右足に刀が仕込まれて、ちょっと物騒だが、なかなかの美女ぶりだ。「梵」のドレッドヘアを、百鬼丸が、「うんこ頭」とけなしているのが面白い。確かに、ぴったりの表現である(笑)。梵ちゃんも「うんこ頭」にも関わらずかなりの美少女なのだが。 ところで、右足に仕込まれた刀、1巻では、足首のところが柄になっていたのに、この巻では、太ももから生えており、足首部分は鞘と刀身の向きが逆になっているのだが、いつ改造したんだろう?○「どろろ梵1」の記事はこちら○映画「どろろ」の記事はこちら○応援クリックお願いします。 風と雲の郷 別館「文理両道」はこちら風と雲の郷 貴賓館「本の宇宙(そら)」はこちら ***** 追伸 ***** 本日から、また所用により、メールによる暫定更新になります。コメント等へのお返事は、金曜の夜以降になりますのでよろしくお願いします。
November 18, 2008
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今日も、「世羅ゆり園」だ。 前回は、温室で咲き乱れるゆりの花を紹介したが、この他にも綺麗な花が咲いていた。 まずは、鶏頭である。鮮やか赤と黄色のコントラストが美しい。「鶏頭の十四五本もありぬべし」と読んだのは、正岡子規であるが、ここの鶏頭は、いったい何本くらいあるんだろう。○世羅ゆり園 鶏頭 そしてこちらは、サルビア。燃えるような赤である。昔「サルビアの花」という曲があったことが、なぜか、頭に浮かんだ。○世羅ゆり園 サルビア(続く)○「世羅高原花の旅(世羅ゆり園1)」はこちら○応援クリックお願いします。 風と雲の郷 別館「文理両道」はこちら風と雲の郷 貴賓館「本の宇宙(そら)」はこちら
November 17, 2008
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「アンガー・マネジメント」(大和出版)と言う本を著者の安藤俊介さんから献本いただいた。お礼申し上げます。題名から分かるように、怒りの感情をコントロールしていくための技術について解説された本である。私たちの身の回りには、色々と腹の立つ出来事が多いことは、誰もが感じていることだろう。しかし、その度に、怒りに身を任せていては、決して自分にとってプラスにはならない。この本は、「怒り」の感情をどのようにコントロールしていくべきかを説いたものである。 ○「アンガー・マネジメント」(安藤俊介:大和出版) 世の中には、「瞬間湯沸かし器」といったニックネームがつくくらい怒りっぽい人がいる。しかし、怒りっぽいことが、自分の性格で変えようもないと思っているのなら、自分にとっても、周りの人にとっても、不幸なことである。実は、「怒り」とは一気に「怒り」に達するのではないということだ。怒りが生じるまでにはいくつかの段階がある。だから、そのどこかで、怒りをコントロールするチャンスがあるのだ。 なぜ人は「怒る」のか。この本によれば、キーワードは「コアビリーフ」と「トリガー思考」だ。「コアビリーフ」とは、 自分の判断基準のことである。つまり、「物事はこうでなくてはならない。」というその人の考え方だ。人は、見聞きした物事や他人の言動などを、自らのコアビリーフに照らして判断する。また、「トリガー思考」 とは、怒りが表に出るきっかけになる考え方であり、「裏切られた」とか「バカにされた」などと感じることだ。この二つが組み合わされることにより、怒りが生れ、大きくなっていくのである。 それでは、どのようにすれば、「怒り」をコントロールできるようになるのだろうか。ここで書かれていることは、企業の経営戦略と同じように、まずはビジョンを持つということである。なりたい自分(ビジョン)を思い浮かべて、それに向けて色々な方策を展開していくのだ。そのための、様々なテクニックやツールも紹介されている。 例えば、 「カチン」ときたときや「ムカッ」としたときには、頭の中に空白をつくる「ストップシンキング」反応を遅らせる「ディレイテクニック」などのテクニックが有効である。怒りがどの段階にあるかをを客観的に判断するための「スケールテクニック」を使うと、怒りに対処しやすくなる。 感心したのは、「アンガーログ」というツール。怒りをもっと客観的に「見える化」して、怒りの背景を知ることができるのだ。これにより、自分の怒りを分析して、「認識の修正」を行うことで、「怒るしくみ」を「怒らないしくみ」に変えていくことができるという。 この本を読んでいて一つ思ったことがある。「アンガーログ」のようなツールは、他人の分析も可能ではないかということだ。どこにでも、やたらと怒りやすい人は存在する。自分が変わっても、相手が変わるとは限らない。ましてや、それが、権力を持っている人間だったら、最悪である。この本で紹介されている手法やツールをそのままというわけにはいかないだろうが、応用することによって、怒りやすい人に対して、どのように対処すべきかという手がかりを与えてくれるのではないかという気がする。もっとも、一番良いのは、その人にこの本を読ませることなのかも知れないが。 結論として一言:「怒り」(アンガー:anger)に流されないよう、心に「碇」(アンカー:anchor)をうて! ○応援クリックお願いします。 風と雲の郷 別館「文理両道」はこちら風と雲の郷 貴賓館「本の宇宙(そら)」はこちら
November 16, 2008
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「できそこないの男たち」(福岡伸一:光文社)、センセーショナルなタイトルの本である。作者は、大ベストセラーの「生物と無生物のあいだ」を書いた、青山学院大学教授の福岡伸一氏である。 内容の方も、なかなかショッキングだ。特に男子にとっては。題名の「できそこないの男たち」というのは、男の中に出来が悪い者がいるというのではない。遺伝子から見れば、すべからく、男はみんな女のできそこないと言っているのである。○「できそこないの男たち」(福岡伸一:光文社) よく知られているように、男に生まれるか女に生まれるかは、Y染色体を持っているかどうかで決まる。性染色体がXYなら男、XXなら女だ。しかし、実は、生命の基本仕様は女なのである。例えば、ヒトでは、受精後7週間までは、染色体に関係なく、女性の形で成長していく。そこから、男の場合は、Y染色体にプログラムされている通りに男性ホルモンが働き、体を男に変化させていくのである。つまり、男は、生まれながらに男ではなく、女の体をベースに改造させれて作られたものなのだ。 でも、このことから、なぜ男が女のできそこないと言えるのか。男子諸君は、これは、男が女から進化しただと反論したいことだろう。残念ながら、この本には、男子諸君が寂しくなるような例が示されている。アリマキ(アブラムシ)という昆虫をご存じだろうか。よく草花に、小さな虫がびっしりとついているのを見ることがあるが、あれである。植物の養分を吸って、おしりから甘い蜜を出すので、よく蟻が集まってくる。このアリマキ、ものすごい繁殖力を持っているが、増え方がちょっと変わっている。メスがオスなしで、どんどん子供を産んでいくのだ。だから、アリマキの世界は、基本的にはメスだけの世界である。しかし、冬が近づいてくると、アリマキにもオスが生まれてくる。問題は、このときのオスの作り方だ。元々オスがいないのでY染色体は存在しない。だからメスのXX型染色体の一つを除いてX型染色体(X0型染色体)にし、メスのできそこないとしてオスを生み出すのである。これは、かなり原始的な例であるが、もっと高等な動物でもそれ程事情は変わらない。Y染色体はX染色体に比べるとかなり小さく情報量も少ないのだ。やっぱり、どう見ても、男子は分が悪い。 だから、男子諸君、「女の腐ったような」という悪口を言われても気にすることはない。結局、男はすべてそんなものなのだから。そして女性は、男性をもっといたわって欲しい。Y染色体を持つ男は、本質的には女性よりずっとひよわなのだから。○応援クリックお願いします。 風と雲の郷 別館「文理両道」はこちら風と雲の郷 貴賓館「本の宇宙(そら)」はこちら
November 15, 2008
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子供の本棚に「図書館戦争 SPITFIRE! 01」(ふる鳥弥生/有川浩:アスキー・メディアワークス/角川グループパブリッシング) というコミックスが置いてあったので、例によって召しあげて読んでみた。○「図書館戦争 SPITFIRE! 01」(ふる鳥弥生/有川浩:アスキー・メディアワークス/角川グループパブリッシング) 最初、いきなり軍事訓練のシーンが出てきたので、てっきり自衛隊ものかと思ったら、これがすごい設定だった。時代は正化31年。いつの時代かと思ったら、どうも昭和の次の時代らしい。昭和の終わりに、「メディア良化法」という法律ができ、「公序良俗を見出し人権を侵害する表現を取り締まる」という美名のもとに、無制限の裁量を持った「メディア良化委員会」による検閲押収が行われているという設定である。つまりは、言葉狩りと焚書の行われている世界だ。これに唯一対抗できるのが、「図書館の自由法」により、メディア作品を自由に集めることができるという図書館なのだ。両者とも武装し、抗争が、次第にエスカレートして、死傷者も出ているのである。 この作品の主人公、笠原郁は、憧れの図書館に採用されて、教官とケンカしながら、毎日軍事訓練に励んでいる元気な女の子だ。身分は一等図書士。教育期間が終わったとき、降りた辞令はなんとスーパーエリートの「図書特殊部隊」。 ハチャメチャな設定であるが、テーマは明らかに「表現の自由」だろう。もちろん、無制限の表現の自由なんていうのはありえないが、よく陥りがちな、「言葉狩り」に対しての批判が込められている。言葉と言うのは、どのような文脈の中で使われるか、どのような状況で使われるかで全く変わってくるのだ。 郁は教官の堂上と、何かにつけ反目しているが、これは、おきまりのラブコメのパターンだと思う。きっと今に、ラブラブになるに違いない。(違っていたらスマン!)設定はすごいが、思いの他面白い漫画だった。○応援クリックお願いします。 風と雲の郷 別館「文理両道」はこちら風と雲の郷 貴賓館「本の宇宙(そら)」はこちら
November 14, 2008
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おなじみ夜の駅シリーズ。今日は夜のJR倉敷駅。左側の建物がそう。向こうに見えるのが、天満屋というデパート。前は三越が入っていたが、撤退して天満屋に代わった。○応援クリックお願いします。 風と雲の郷 別館「文理両道」はこちら風と雲の郷 貴賓館「本の宇宙(そら)」はこちら
November 13, 2008
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倉敷の夕暮れ。場所は美観地区からちょっと外れた所。 こちらは、泊まったホテル。「ホテルグレイス倉敷」○応援クリックお願いします。 風と雲の郷 別館「文理両道」はこちら風と雲の郷 貴賓館「本の宇宙(そら)」はこちら
November 12, 2008
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先般、「容疑者Xの献身」についての記事を書いたが、その続編に当たるガリレオシリーズが、「ガリレオの苦悩」(東野圭吾:文芸春秋社)である。なんと「聖女の救済」という作品とともに、シリーズ2作が同時発売だ。通常、ハードカバーはほとんど買わないのだが、今回は、映画の余韻もあり、図書カードもあったので、2冊まとめて買ってきた。「聖女の救済」の方は、「容疑者Xの献身」と同様長編小説だが、今日紹介する「ガリレオの苦悩」は、「探偵ガリレオ」や「予知夢」と同じ連作短編集である。「ガリレオの苦悩」(東野圭吾:文芸春秋社) 収録されているのは次の5編。もちろん、いずれも、帝都大准教授の湯川が、事件に隠された不可思議なトリックを解き明かすという内容である。○落下る(おちる) マンションから女性が落ちて死んだ。犯人と目される男は、その女性が落ちた瞬間を、マンションの外で目撃したという。そのことは、ピザ屋の店員も証言している。○操縦る(あやつる) 湯川の恩師だった帝都大学の元助教授・友永幸正宅の離れが火事になり、そこに住んでいた友永の息子が死体で見つかった。友永の息子には、鋭利な刃物で貫かれたような傷跡があった。○密室る(とじる) 湯川は、大学時代のバトミントン部仲間だった藤村から、彼の経営するペンションで起こった事件の謎解きを依頼される。彼のペンションに泊まっていた客が、部屋から抜け出して転落死した。藤村が夕食に出てこないその客の様子を見に行った時、部屋には誰もいないのに、窓は施錠され、ドアにはドアチェーンが掛けられて密室になっていたという。○指標す(しめす) 資産家の老女が殺害された。疑いをかけられた出入りの保険外交員真瀬貴美子の娘葉月は、母の無実を証明しようと、事件の際に行方不明になっていた犬の死骸をダウジングを使って探し当てる。○撹乱す(みだす) 警視庁と湯川に、「悪魔の手」と名乗る犯人から挑戦状が届く。自分は人を自由に葬れるというのだ。 この巻から、小説の方でも、テレビのシリーズではおなじみの女性刑事・内海薫が登場する。なお、最初の2作品は、テレビドラマ「ガリレオΦ」の原作として使われたものだ。彼女は、草薙刑事が、気がつかないようなところに気が付くなど、なかなか鋭い観察眼を持った優秀な刑事ぶりである。「指標す(しめす)」は書き下ろしであるが、その他の作品は、いずれも雑誌に発表された作品を集めたもののようだ。「指標す(しめす)」については、科学技術的なトリックはなかったが、その他は、実現性はともかく、よくこんなことを考え付いたと感心するようなトリックが示されている。 この作品、湯川が物理学者のため、物理学トリックと言われているが、、「探偵ガリレオ」や「予知夢」と同様、工学系トリックと言った方が通りが良いと思うのは作者が工学系の出身だからか。湯川も、変な実験をよくやっているし、いっそ、理学部から工学部へ鞍替えさせた方が、良いかもしれない。○応援クリックお願いします。 風と雲の郷 別館「文理両道」はこちら風と雲の郷 貴賓館「本の宇宙(そら)」はこちら ***** 追伸 *****仕事のため、コメント等へのお返事は木曜日の夜以降になります。また、更新は、メールによる暫定更新となります。
November 11, 2008
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一か月遅れの紹介になるが、先月バス旅行で世羅高原というところに、花を訪ねて行った。まず訪れたのは、日本最大のゆり園という「世羅ゆり園」である。 入口の写真を撮り忘れたので、代わりに、入場チケットとパンフレットの写真を紹介しよう。○世羅ゆり園入場チケット 中に入ると、ビニールハウスがいくつかあり、この中でゆりを栽培している。ハウスによって花の咲く時期が違うようで、いまが見ごろというハウスに案内された。○世羅ゆり園 温室 中は、ゆり独特の強い香りがあふれている。周りを見渡すと、ゆりがいっぱいだ。バラのような鮮やかさはないものの、上品で優美な姿が美しい。○ゆり1○ゆり2(続く)○応援クリックお願いします。 風と雲の郷 別館「文理両道」はこちら風と雲の郷 貴賓館「本の宇宙(そら)」はこちら
November 10, 2008
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久しぶりに、宮部みゆきの現代ものを読んだ。「淋しい狩人」(宮部みゆき:新潮社)である。東京の下町にある古本屋の田辺書店を舞台に、本に関係した事件を扱った連作短編集である。「淋しい狩人新装版」(宮部みゆき:新潮社) 田辺書店のイワさんは、会社を定年後、故人となった親友の店の雇われ店主となった。親友の息子は刑事だったので、父の店をのこして欲しいという願いに、イワさんに白羽の矢をたてたという次第だ。毎週末には孫の稔が泊まり込みで来て店を手伝ってくれる。このイワさん、定年後の雇われ店主とは思えないくらい、古本屋のおやじが板についているが、どういうわけか、本に関連する様々な事件に遭遇する。 収録されているのは次の6編である。○六月は名ばかりの月 以前に妙な男に付けられていたというので店に匿い、家まで送り届けた鞠子の結婚式で、引き出物として用意した小説の表紙にいつの間にか、真っ赤な字で「歯と爪」といういたずら書きがされていたという。○黙って逝った 父親の遺品にあった、300冊もの同じ本。本の名前は「旗振りおじさんの日記」○詫びない年月 独居老人を訪問しているヘルパーの淑江さんから聞いた、柿崎家の幽霊の話○うそつき喇叭 小学校低学年の子供が、田辺書店で万引きを。その子が盗ろうとしたのは、「うそつき喇叭」という童話。その子の体には、虐待と思われる痕跡が。○歪んだ鏡 OLの久永由紀子が電車で拾った本に挟まれていた名刺の謎は。○淋しい狩人 未完のまま、作者が行方知れずになった小説「淋しい狩人」。その続きを現実世界に移したという殺人事件が発生する。 これらの謎を、イワさんと稔が解決していくのだが、これらの謎解きの話に、稔と年上の女性との恋愛話などが絡んで、なかなか面白い短編集にまとまっている。殺人事件なども絡んでいるが、小説の調子としては、それほど重い感じはないので、徒然に任せて読むのにはよいだろう。○応援クリックお願いします。 風と雲の郷 別館「文理両道」はこちら風と雲の郷 貴賓館「本の宇宙(そら)」はこちら
November 9, 2008
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昨日の夜は、日本テレビ系の金曜ロードショーで「インビジブル」を観ていた。「インビジブル」とは、「目に見えない」というような意味で、つまりは「透明人間」の話である。2000年のアメリカ映画だ。●DVD「インビジブル」 セバスチャンたち科学者のグループは、国家機密プロジェクトで、生物を透明化する研究をしていた。動物実験までは、上手くいっっていた。後は人間だけだ。セバスチャンは、自らを実験台にして、透明化には成功する。しかし復元がうまくいかず、透明人間から元に戻れないセバスチャンは、透明人間であることを悪用し始める。そして、ついには、研究所の仲間たちを閉じ込め、次々に殺害を始める。 パターンとしては、よくある話だ。今回、研究者たちは、研究所に閉じ込められたが、宇宙船や、絶海の孤島といった閉空間で、何処からか現れるモンスターに、仲間が次々に襲われるという話は映画や小説などでよくお目にかかる。 透明化していくシーンはすごい。まず皮膚が消え筋肉と血管だけになり、やがては骨だけになり、最後は消えてしまう。理科実験室の人体模型君を連想してしまわないこともないが、CGのリアルさはちょっとした見ものだ。 透明化するメカニズムの設定が良く分からない。量子が転換してなんて、訳の分からないことを言っていたが、科学的な素養がある者から見ればとてもうさんくさいだろう。原理については、何も言わない方がかえって良かったのではないか。それにしても、体は透明になっても、食べた物まで透明になるのはどういうわけだ。セバスチャンはよくパンをかじっていたが、どうして、腸にたまったウ●コまで透明になるんだろう。 最後に、ラバーマスクをかぶっていたセバスチャン、あまりに、犬神家のスケキヨ君に似ていたので、思わず「金田一はどうした!」なんてつまらない突っ込みを入れてしまった。(監督)・ポール・バーホーベン (出演)・エリザベス・シュー(リンダ・マッケイ)・ケビン・ベーコン(セバスチャン・ケイン)・ジョシュ・ブローリン(マシュー・ケンジントン) ほか○応援クリックお願いします。 風と雲の郷 別館「文理両道」はこちら風と雲の郷 貴賓館「本の宇宙(そら)」はこちら
November 8, 2008
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離島に、行って一番心配なのは、何と言っても天候である。滞在した間、天候が崩れて飛行機が欠航になったりしていた。もし船が欠航になったりすると、その日のうちに帰れなくなり、今後の予定が狂ってしまう。しかし、幸いにも、帰る日は、天候もまあまあであり、船の方も予定通りだった。ちなみに、当日の隠岐西郷湾の状況はこんな感じである。 ○西郷湾風景 そうこうしているうちに、帰りの船が来た。この船は、島前の方を廻って、七類港まで行く。○帰りの船 これは、船窓から見た島前の島。名前は分からない。後醍醐天皇の配流は島前の海士町の方であり、色々観たいものも多いが、今回は、船から眺めるだけ。また、機会があれば、プライベートで行ってみたいものだ。○船窓から見た島前の島(完)○応援クリックお願いします。 ○隠岐旅情4(隠岐の街角風景)の記事はこちら○泊まったホテル「隠岐ビューポートホテル」 風と雲の郷 別館「文理両道」はこちら風と雲の郷 貴賓館「本の宇宙(そら)」はこちら
November 7, 2008
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普通の人間の男の子である青野月音(つくね)が 、ひょんなことから、妖怪たちが通う高校に入学して、バンパイアやサキュバスなどの妖怪美少女たちに囲まれながら、アブナイ妖怪たちと闘い、ワクワクでドキドキの学園生活を送るという「ロザリオとバンパイア」も今日がやっと7巻の紹介だ。しかし、普通の男の子といっても、この巻では、だいぶ妖怪に近くなっている(笑)。「ロザリオとバンパイア7」(池田晃久:集英社) 実は、このつくね、友達の美少女がピンチになると、自分の身を省みず助けようとするので、何回も死にかけているのだ。もしかすると本当に死んでいたこともあるのかもしれない。その度に、バンパイアの美少女モカから、彼女の血を注入してもらい、生き返っているが、だんだんそのバンパイアの血が、つくねの体を蝕んでいるのである。 今回の話は、モカが敵の妖怪に操られ、つくねを襲ってしまうところから始まる。果たしてモカはどうなるのか、つくねは、暴走しかけているバンパイアの血に対処できるのか。終盤にさしかかって、ますます面白くなってくる。○応援クリックお願いします。 風と雲の郷 別館「文理両道」はこちら風と雲の郷 貴賓館「本の宇宙(そら)」はこちら
November 6, 2008
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ちょっと前に、東野圭吾による原作の方の記事を書いたが、3日の月曜日に、今話題の映画「容疑者Xの献身」を子どもと見に行ってきた。月曜日はメンズデーで、男性は1000円で入れるとのことで、ちょっと得した気分である。言うまでもなく、湯川准教授が持ち前の頭脳で、一見完全犯罪に見える事件のトリックを解き明かすという「ガリレオ」シリーズの一つである。「容疑者Xの献身」(東野圭吾:文芸春秋社) 映画の方も、私の記憶している限りでは、細かいところでは相違はあるものの、大筋では原作に沿っていたと思う。内容は、石神のアパートの隣の部屋に住む花岡靖子と娘の美里が、執拗につきまっとってくる靖子の前夫・富樫慎二を殺してしまったことから、靖子に好意を持っていた石神は、二人を助けるために、彼の天才的な頭脳で、犯行の隠蔽を図るといったものである。石神が高校の数学教師で、元々は湯川の大学時代の同級生であり、湯川も認めた数学の天才であるというところも原作どおりである。ただ、原作の方では、「ダルマの石神」というニックネームが付いていたが、さすがに堤真一からは、ダルマのイメージは感じられないためか、映画の方では、単に石神と呼ばれていた。 原作でも、映画でもこのあたりは、はっきりとは書かれていないが、おそらく石神は、ありあまる才能を持ちながら、数学という名の悪魔に翻弄され、大した業績はあげられなかったのではないだろうか。いくら才能があって、努力をしていても、幸運の女神がほほ笑んでくれなければ、大きな業績は残せない厳しい世界だ。特に、石神は、四色問題のエレガントな解法など、一か八かの大物狙いの節が見受けられる。高校の教師でも、論文を発表する場はあるので、業績を上げてさえいれば、無名だということはないであろう。才能がありすぎるゆえの悲劇だったのではないかと思う。堤真一は、心に屈託を抱えたこの石神の役をうまく演じている。 湯川と石神が二人で雪山に行くシーンがある。確か原作には無かったと思うが、これの必要性はよく分からない。この話は、あくまで、どう事件を論理的に推理していくかというところが重要な点である。湯川も石神も論理の徒なのである。こんな情緒的なシーンを挿入する必要が果たしてあったのだろうか。でも、雪山の景色は奇麗だったから、まあいいか。 湯川も、今回は、例の、いきなり数式をところかまわず書き始めるといったことはやらなかった。今回は物理トリックでなかったからか、数学者である石神から、物理学者が使う数学は厳密性に欠けると怒られるのを恐れたのか(笑)(原作)・東野圭吾:「容疑者Xの献身」(監督)・ 西谷弘 (出演)・福山雅治(湯川学-) ・柴咲コウ(内海薫) ・北村一輝(草薙俊平) ・松雪泰子(花岡靖子) ・堤真一(石神哲哉) ・渡辺いっけい(栗林宏美) ○原作「容疑者Xの献身」の記事はこちら○応援クリックお願いします。 風と雲の郷 別館「文理両道」はこちら風と雲の郷 貴賓館「本の宇宙(そら)」はこちら
November 5, 2008
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ぶらぶら散歩をしていると、こんな幟を見つけた。元々、隠岐は、日本海航路の風待ちの港として栄えたところである。今は、風待ちなんてないだろうが、なんとなく風情のある響きだ。○風待ち商店街幟 これも、隠岐の商店街。昔、どこの田舎にもこんな感じの商店街があったが、いまは寂れてしまった。ここは、離島のためか、懐かしい風景が残っているようだ。○隠岐の商店街 これも、隠岐の街角風景。向こうに見えるのは、たぶん測候所の設備。○隠岐の街角風景(続く)○応援クリックお願いします。 ○隠岐旅情3(隠岐の神社)の記事はこちら○泊まったホテル「隠岐ビューポートホテル」 風と雲の郷 別館「文理両道」はこちら風と雲の郷 貴賓館「本の宇宙(そら)」はこちら
November 4, 2008
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「人工透析」という言葉を聞かれた方は多いと思う。腎臓に病気があったりしてうまく機能しないような場合には、尿毒症になるのを防止するために、機械により、人工的に血液の老廃物を取り除くという医療行為である。慢性の腎不全では、継続して周期的に行わなければならないので、患者への負担は非常に大きい。今日紹介する 「星と話す少年」(ぺ・イクチョン/チェ・チョルミン :現文メディア/理論社)は、腎臓病を患い透析を受けている少年が、星と心を通わせながら、病気に立ち向かっていく姿とイェビョル一家の家族愛を描いたお話である。○ 「星と話す少年」(ぺ・イクチョン/チェ・チョルミン :現文メディア/理論社) イェビョルは、10歳の男の子である。7歳の時から、腎臓病を患い、2日に1回近くの病院で透析を受けなければならない。イェビョルの「ビョル」は、韓国語で「星」という意味だそうで、星好きの父親が名づけたということだ。10歳の誕生日に、父はイェビョルに、夜光塗料で光る星を贈る。星の数は10個。北斗七星の7個とイェビョルの家族3人を表す星3個で、10個となっている。その星は、イェビョルのベッドのある部屋の天井に張られており、蛍光灯を消すと、蛍のような光を放つのである。ところが、10個あるはずの星が見当たらない。実は、その行方不明となっていた星は、自由に動き回り、言葉もしゃべるのである。ダニーという名前も持っているのだ。イェビョルは、ダニーから、同じ病気に苦しんでおり、名前にやpっぱり「星(ビョル)」とい字が入っているハンビョルという少女のことを聞く。自分の病気にもかかわらず、ハンビョルのことを気に掛けるイェビョルの優しさが心に温かさを誘う。 ところで、イェビョルの父親がプレゼントした星のうちの7つが北斗七星を表しているということに、ちょっと不安があった。なぜなら、中国では、北斗七星を神格化した北斗星君は、「死」を司どる神なのだから。これは、もしかして、とても悲しい結末を暗示しているのではと心配したのだが、まったくの杞憂だったようで、最後はハッピーエンドとなっていて安心した。もしかすると、韓国では、北斗七星には別の伝説があるのかな。いずれにしても、読む際に深読みしすぎたようだ。○応援クリックお願いします。 ○「帰ってきた珍島犬ペック - 韓国人気童話シリーズ 3 -」の記事はこちら○「心に刺さったガラスの破片 - 韓国人気童話シリーズ 2 -」の記事はこちら○「チャリンコ・ヒコーキ・ジャージャー麺 - 韓国人気童話シリーズ 1 -」の記事はこちら風と雲の郷 別館「文理両道」はこちら風と雲の郷 貴賓館「本の宇宙(そら)」はこちら
November 3, 2008
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最近、読む方は進んでいるのだが、ブログに載せるためのレビューを書く方がなかなか進まない。レビューを掲載してから、整理することにしているので、一度読んだ本でもかたずけられず、部屋の中が本の山積み状態になっている。おまけに、しばらく経つと、内容を忘れているので、レビューを書くためには再度読み直さなければならないというような状態に陥っている。比較的簡単に読めるコミックの類も例外ではなく、こちらの方も数十冊単位で溜まっている。 というわけで、今日はやっと、「怪物王女 7」( 光永康則:講談社)の紹介である。ゴスロリ衣装に身を包んだクールビューの「姫」が、姫の血の戦士のヒロ、人狼とのハーフのリザ、吸血鬼の令裡といった愉快な?仲間達と、姫の兄弟たちが放つ刺客と戦っていくというお話だ。ちなみに、姫はモンスターの王族であり、その正体はフェニックスの幼体だ。成人すると不死になるので、幼体のうちに、王位争いをするらしい。姫、リザ、令裡は、それぞれ、タイプの違う美少女ぶりで、それが、この作品に華を添えている。○それぞれ「姫」、リザ、令裡の服装のイメージ(あくまで、だいたいこんな感じだと言うイメージです) 今回掲載されているのは、「呪殺王女」、「旋律王女」、「学怪王女」、「千年王女」、「巨獣王女」の5話である。最初の2話は、魔導オルガンにより、音による呪殺を仕掛けてきた吸血鬼キニスキー公との戦い。姫に姉のシルヴィアとの思い出が蘇る。キニスキーって、敵の中では大物だと思っていたのだが、結末はあっけなさすぎるのではないだろうか。 次の2話は、学校に巣食った、邪神族との戦い。こいつは結構厄介なやつで、姫たちは、思わぬ目にあってしまう。 笑ったのは、最後の「巨獣王女」。姫のお付きの幼女型ロボットフランドルを作った「博士」の研究室を巨大怪獣が襲撃する。博士は、姫の兄エミールのお付きの巨大ロボットフランダースで迎撃しようとするが、このロボット思ったより弱かった。結局撃退したのはフランドルだが、その方法と、壊れたフランダースが修理された後の姿、これが面白い。○「怪物王女 6」の記事はこちら○応援クリックお願いします。 「怪物王女 7」( 光永康則:講談社)&DVD 風と雲の郷 別館「文理両道」はこちら風と雲の郷 貴賓館「本の宇宙(そら)」はこちら
November 2, 2008
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夕方、ホテルの周りをぶらぶらと散歩してみた。西郷湾に注ぐ八尾川には、多くの漁船が停留しており、旅情をさそわれる。私は、もともと山育ちなので、こんな風景を観るのは楽しい。○西郷湾に注ぐ八尾川風景 ホテルに近くには、由緒ありそうな神社もあった。名前を忘れてしまったのは、残念。○隠岐の神社 さすがは島根県。ここにも出雲大社の分院があった。○出雲大社西郷分院(続く)○応援クリックお願いします。 ○隠岐旅情2(西郷港周辺)の記事はこちら○泊まったホテル「隠岐ビューポートホテル」 風と雲の郷 別館「文理両道」はこちら風と雲の郷 貴賓館「本の宇宙(そら)」はこちら
November 1, 2008
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