2026
2025
2024
2023
2022
2021
2020
2019
2018
2017
2016
2015
2014
2013
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
全28件 (28件中 1-28件目)
1
著者がヨーロッパの国々(+何故か1編だけ中国)で体験した様々な出来事を綴った紀行文です。取材とも観光ともつかないドタバタした旅ながらその土地その土地の色が良く出ていて面白く読めました。一編あたりは短いけど話が繋がっているので読み応えもまずまず。 無難に読める一殺ですね。
2002年02月28日
コメント(0)
ある晩見た不思議な夢がきっかけで死んだ父のことを調べ始めた主人公は寺の過去帳にあった見知らぬ名前から意外な事情がわかってゆく。 という表題作の他、小さな飲み屋や父の死を描いた作品など、寂しくてどこか優しい雰囲気の短編集です。表題作は自分の父をモデルにしているということもあってか、郷愁のようなものも感じますね。ちょっと気分を緩めたい時に。
2002年02月27日
コメント(0)
剣の強さ、そして弱さとは何かということを異形の剣術との対決を通して考えさせる表題作の他、黄金伝説や眠狂四郎外伝、視点を変えた赤穂浪士など雑多で盛りだくさんな短編集です。短編ながらそれぞれの作品にしっかりした筋があり、時代物の味わいを楽しめる内容で安定して読めました。若干、纏まりが無い印象もあるけどオススメ。
2002年02月26日
コメント(0)
瀬古利彦、輪島功一、ジョー・フレイジャー・・・闘い続け、苦難の末に手にした王座とそこからの転落、それでもなお闘い続ける男達を描いたドキュメントとも短編ともつかない作品集です。それぞれに視点や描写を変えた文体もさることながら彼等の生き様が小説にはない重さで迫ってきて薄いながら非常に読み応えがありました。闘いや勝敗は魔物ですね。 色んな意味で。
2002年02月25日
コメント(0)
小さな短大ながら大学教授を務め、その温厚な人柄に相応しい穏やかな日々を送っている主人公、しかし彼の過去は“流星団”として世間を騒がせた強盗の一味だった。 ある事件をきっかけに流星団は解散し、全員表稼業を営んできた筈だったが40年の歳月を経て主人公の周りに不穏な影がちらつくようになってきた。主人公が大学教授という設定は少し変わっているけど過去の清算という展開はややありがちな気がしますね。普通に面白い分、普通以上になれない印象の一殺。
2002年02月24日
コメント(0)
夜の9時から12時まで・・・寝るまでの数時間に起きる様々な出来事を描いた短編集です。男と女を中心にした不思議な怖さを感じる内容は著者の面目躍如(?)という感じで、宵の口という微妙な時間の物語を纏めたのも雰囲気を高めて良いと思いました。 タイトルも味がありますね。
2002年02月23日
コメント(0)
心形刀流の名門、伊庭道場の後継ぎながら学問にばかり熱中し、将来を心配されていた主人公は十六の春、突如として剣術に打ち込むようになり、またたくまに腕を上げていった。 その変心の裏には・・・幕末の名剣士、伊庭八郎の生涯を描いた作品で、微妙にマイナーな題材が興味深く読めました。強いだけでなく独特の死生観を持つ主人公の言動がいい味を出していますね。 タイトルの「幕末遊撃隊」が殆ど出てこなかったのを除けばオススメ(笑)
2002年02月22日
コメント(0)
シムカ1000を皮切りに、ボルボ122S、シトローエン2CV、ジャグヮーXJ6、メルツェデス・ベンツ300SEL6・3など著者の車遍歴と、それぞれの車にまつわる女性との出会い、そして別れを描いた短編連作集です。車に女と言うと少し気障な印象がありますが、著者が本当に車が好きなことが伝わってくる文章やどれも魅力的で雰囲気のある車達の描写がとても気持ち良く読めました。私自身は車の必要性を感じなかったので普免すら取っていませんが、こういう作品を読むと車もいいなと思えてきます。 オススメ。
2002年02月21日
コメント(0)
仕事に没頭して家族との交渉を持たない父、病気で家事が出来ず物事を良くない方にばかり考える継母、そして苦しい家計に囲まれながらも健気に生きる主人公と、どうしても世を拗ねてしまい少しずつ道を踏み外してゆく弟の交流を描きながら、家族や兄弟というものの在り方を考えさせられる作品です。全体的に暗く投げ遣りな雰囲気が漂う中で主人公の真摯さと終わり方に救われる印象ですね。内容的には上手く纏まった文学作品という感じですが、主人公の名前が“げん”というのがオススメ(笑)
2002年02月20日
コメント(0)
タイトル通りです(笑) 主人公と死んだ友人の彼女が何かを求めて触れ合う「螢」、世の中の納屋が自分に焼かれるのを待っているような気がするという男を描いた「納屋を焼く」の他数編を収録した短編集です。村上春樹らしい抽象的な描写が醸し出す雰囲気がわかったようなわからないような感触で面白いという評価は出来ませんが、読後感は悪くないですね。合うかどうかは実際に読んでみて下さい。
2002年02月19日
コメント(0)
完成目前の研究結果が火事で焼けたショックで精神に異常をきたした夫に加え、息子までもがハシカの後遺症で精神薄弱になってしまい、絶望に苛まれた主人公が精神薄弱児の施設を手伝ううちに子供たちの純粋さに打たれ、共に生きてゆこうと決意するまでの流れを描いた表題作の他、人の悲しみや幸福、恋愛などに真摯に向き合った短編集です。表題作は前向きな終わり方ですが、そうでない作品も多く、奇麗事だけではないところが良いと思いました。三浦綾子は長編の方が読み応えがあって好きだけど時にはこういうのも悪くないですね。
2002年02月18日
コメント(0)
小野派一刀流の高弟である主人公、柳生宗矩、宮本伊織、剣によって生きる男達の業が絡み合う様を描いた長編小説です。・・・が、登場人物出しすぎ(笑)剣だけでなく女や権力が絡んでくるのは時代物のお約束だけど、それぞれが複数あると何がメインの話なのかわからなくなってきます。柴練らしく最終的に帳尻は合わせてきますが結局どんなストーリーなのか掴み辛かったです。
2002年02月17日
コメント(0)
刺激や自己顕示を求める大衆と、それに応じるマスコミが行き着いた先は東京と大阪の戦争という“イベント”だった・・・ という表題作の他、戦争で1人だけ生き残ってしまった男とコンピュータのやりとりを描いた「いじめないで」、冥王星の観測所で暮らす男が主人公の「うるさがた」など、皮肉の聞いた短編集です。処女作品集ということで毒は比較的薄めだけど、内容の強引さは矢張り筒井康隆ならではという感じで面白かったです。 お薦めかどうかは微妙ですが(笑)
2002年02月16日
コメント(0)
8年間、一緒に暮らしていた彼から別れを告げられたがどうしても想いを断ち切れない主人公は別れた後も2人で借りた部屋で暮らし続けた。そんな主人公のもとに彼の新しい恋人が訪ねてきた。彼女は部屋代を半分出すから一緒に住ませて欲しいというとんでもない申し出をしてきたが、その不思議な雰囲気に惹かれた主人公は承諾し、奇妙な三角関係を孕んだ生活が始まった・・・恋愛を題材にした作品の中でも設定や雰囲気が独特で色々と身につまされながら読めました(笑)感情の微妙さのようなものが伝わってくる一殺です。
2002年02月15日
コメント(0)
自分の能力に限界を感じてステージを降り、呼び屋を始めた元ジャズピアニストである主人公がモスクワで出会った少年達との儚い交流を描く表題作の他、ギター、筑前切子、艶歌などの技術と情熱が織り成す不思議な熱さを感じさせる短編集です。五木寛之と言えば「大河の一滴」や「生きるヒント」のように正面から人生を考えさせられる作品ばかり書いている印象が強かったので、こういう切り口から攻める作品も書いていたということに驚かされました。個人的にはこちらの作風の方が好みですね。
2002年02月14日
コメント(0)
臓器移植で大きな実績を持つ憧れの病院へ看護婦として就職した主人公は偶然耳にした“無脳症児”という言葉から特別病棟何が行われているか興味を抱き、友人の看護婦や医師と共に調査を始めた。その結果、臓器の入手ルートに関する驚くべき事実が浮かび上がってきた。 そして・・・クローンや脳死も含め、生命の定義や尊厳というものに関して考えさせられる作品です。 金銭や名誉、研究心、様々な思惑が入り乱れ、本来の目的を見失ってゆく現場の描写が迫力があって良かったです。内容も筆も重厚な一殺。
2002年02月13日
コメント(0)
メジャーに寄りかからず、常に挑戦し続けたオイルマン、多くの国際政治的な隠密作戦に携わっている傭兵、遠からぬ世界の破綻に備え、核戦争までも想定した生き残り手段を考えるサバイバリストなど、様々な視点から世界を見つめ、挑戦する人々に取材し、その人物像を綴ったドキュメントです。異端ながら確固たる信念や考えを貫く男たちが力強く描かれている様が良かったです。殺伐とした雰囲気が気にならない人はどうぞ。
2002年02月12日
コメント(0)
建築会社の社長として昼夜を問わず、家庭も顧みず、働きづめに働き続けていた主人公は旅行先で九死に一生を得る大事故に遭ったことで自分の人生を振り返り、事故で死んだと思い定めてこれからは自分の好きなこと、やりたいことをやろうと決意した。手始めに周りの留意を振り切って会社から完全に籍を抜き、自分が何をしたいかを考えながらのんびりと日々を送るうちにこれまでの自分の生活がいかに余裕が無かったかが見えてきた。 そして・・・仕事や家庭を中心とした人生について考えさせられる作品ですね。 どう感じるかは人それぞれとして、今までの自分を省みる機会というのは意外に無いような気がします。 様々な受け取り方のできる一殺。
2002年02月11日
コメント(0)
化学実験の最中に偶然作りだしてしまった薬品をうっかり水に落としてしまったところ・・・という表題作の他、未来や幽霊、超常現象などを題材にした筒井康隆にしては珍しい(笑)正統派SF短編集です。1話平均3ページという、星新一もびっくり(?)のショート・ショートが中心になっており、毒もさほど強くないため非常に読み易い印象を受けました。それでも得意のブラックユーモアは効いており、鋭く軽いテンポを感じさせられます。ショート・ショート好きには特にオススメ。
2002年02月10日
コメント(0)
タイトルに惹かれて買ってみました(笑)親睦や接待、冠婚葬祭など何かにつけ酒の席が設けられ、「一杯だけでも」とか「飲めば強くなる」などと酒を強要されがちな日本の風習に疑問を投げかけ、下戸の定義や体質の話に始まり、古今東西の様々な下戸を取り上げることで飲めない人から見た飲める人像やその逆について考えさせられる作品です。古くは菅原道真や吉田兼好から始まり、毛利元就や徳川家康、平賀源内に夏目漱石、昭和天皇など、それぞれどういうタイプの下戸だったのかということやその背景が興味深く読むことができました。近藤勇や織田信長のように酒豪というイメージの付きまとう人が実は下戸だったというものも多く、下戸の私は大いに元気づけられました(笑)勿論、上戸が読んでも楽しめます。
2002年02月09日
コメント(0)
倉敷紡績の社長として会社を育てる傍ら、社会から得たものは社会に還元するという信念で工員の待遇向上や才能のある人物の後押しや留学費用の援助、勉強のため海外の名画を買い集めた美術館や、社会問題研究所、総合病院の設立など、様々な活動を行った大原孫三郎の生涯を綴った作品です。リットン調査団の一員が偶然訪れた大原美術館のコレクションの素晴らしさに驚き、太平洋戦争下も倉敷は爆撃目標から外されたという逸話を持つ程世界的に評価されている偉業を為しながら、国内ではあまり知られていないというのが日本の評価基準や体質を現しているような気がして少しアレですが、こうした本がもっと書かれ、読まれるようになればと思いました。 倉敷にも一度訪れてみたくなる一殺。
2002年02月08日
コメント(0)
強くなりたい。 自分の強さを他人と競いたい。男が生まれてから一度は囚われる“最強”への想いは遠く神代の時代から受け継がれていた・・・古事記における建御雷神と建御名方神の闘いにまで遡る日本古代の格闘、相撲の記述に焦点を当て、様々な闘いの模様やその背後を読み物風に仕上げた作品で、独特の題材もさることながら格闘技に造詣の深い作者の知識が存分に活かされており、非常に興味深く読むことができました。 内容の信憑性はともかく、これだけ格闘の記録や話が残されているということは驚きですね。 夢枕獏独特の太い文体も内容に良く合っていると思います。 オススメ。
2002年02月07日
コメント(0)
貧乏作家である主人公はある日、いいことを思いついた。旅行記を書くという名目で出版社に取材費を出して貰い、タダで取材旅行をしようというのである。意外にその企画はすんなに受け入れられ、かくして主人公は妻と、時には編集者も一緒に日本各地を旅することになった・・・という設定でマンガ的に著者の体験を綴ったフィクション的ノンフィクション(著者あとがき)です。 何のこっちゃ(笑)一を知って十を決めつけるくせのある主人公が様々な街で感じたことを強引ながら一面を的確に捉えており、楽しく読むことができました。読むと旅に出たくなる一殺ですね。
2002年02月06日
コメント(0)
「新宿鮫」シリーズの5冊目です。 4を読んでいないような気もするけどそれはそれ、これはこれ(謎)新宿で1人の外国人娼婦が殺された。 偶然か現場の近くで放火事件も起きており、そちらに人が集ったため目撃情報が無く、捜査は難航を極めるうちに新たな殺人事件が起きた。 現場へ赴いた新宿鮫はそこである男に出会い、驚くべき事実を聞かされた。殺された女性は出身地のお守りとして赤い繭の付着した藁の十字架を持っていたのだが、その繭は日本には居ない稲の大害虫のものだと言うのである。彼女は引っ越す予定だったらしく、家財道具の多くと共に十字架も部屋から運び出されており、その行方を追ううちに他の事件の姿も見えてくる。放火あり、殺人あり、害虫ありと警部である新宿鮫の他に、防疫官や消防司令なども登場する内容はなかなか興味深く読むことができました。 少し話がうますぎる印象もあるけどそれぞれの事件がきちんと解決しているので結果オーライでしょう。 さすが名シリーズという出来で安心して読める一殺だと思います。
2002年02月05日
コメント(0)
中学時代、ほのかな恋心を抱いた少女に30年振りの同窓会で出会い、当時の心境を語ってみると・・・という「三十年」、好きだった父と似た声の男性に想いを寄せられた主人公の迷いを描いた「遠い声」、病気で失った恋人の思い出を題材にした「砂時計」など不思議な雰囲気のある恋愛短編集です。甘さや切なさなどとは一風違った味わいが楽しめて悪くなかったです。 全体的にやや沈んだ雰囲気があるものの、統一はされているので気になりません。暗めなのが苦手でなければどうぞ。
2002年02月04日
コメント(0)
殺生関白と呼ばれた秀次、関ケ原で最大の寝返り劇を演じた小早川秀秋、豊臣政権の民政や調停という、地味ながら柱石となる仕事で秀吉を支えた秀長、そして北ノ政所や淀殿、秀頼など、秀吉の血縁や養子としてその激動の時代に振り回された人々を描いた短編集です。初老になって鶴松、秀頼を得るまで実子が無かったため秀吉に多くの養子や猶子が居たということはある程度知っていましたが、これ程とは思いませんでした。不要(?)になって他の家に出された小早川秀秋、宇喜多秀家、結城秀康などは初耳だったけど、名前を考えると納得がいきますね。 人々の思惑やその後の消息などもきちんと押さえてあり、司馬遼太郎の作品の中では知名度が低いながらオススメの一殺。
2002年02月03日
コメント(0)
タイトルと内容はあまり関係ありません(笑)カツオやマグロの他、ラーメン、クサヤなど好きな食べ物に関する考えや体験、更に旅行記や思い出など様々なことを書き綴ったエッセイ(?)です。題材にまとまりは無いけどどれも面白く、風情があって楽しめました。 九州の話が多かったのも宮崎出身の私としては馴染みの地名が多くて良かったですね。
2002年02月02日
コメント(0)
池波正太郎にしては珍しく、時代物でも食べ物関係でもエッセイでもありません(笑)大関に手が届く位置に居ながらなかなか勝ちが安定せず引退する踏ん切りのつかないベテラン力士と、旅館を一人で切り盛りしながら彼が早く引退して主人になるのを待つ女将、一代で会社を築き上げた社長を父に持ちながら人を使うのは自分には向いていないと感じ、会社を辞めてやりたいことを探す青年など、様々な人々が絡み合い、悩む様子を描きながら人生とは何かということを考えさせられる長編小説です。やや設定が古い感もありますが、人物描写の巧みさはさすが時代物の大家で、厚さを気にせず読めました。終わりも纏まっているし、安心して読める一殺ですね。
2002年02月01日
コメント(0)
全28件 (28件中 1-28件目)
1