2026
2025
2024
2023
2022
2021
2020
2019
2018
2017
2016
2015
2014
2013
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
全30件 (30件中 1-30件目)
1
ブルースを基調として自分たちの音を探し続けるバンドのヴォーカルである主人公の恋や音楽の葛藤を描いた表題作と、立川基地でのバイクレースを描いた短編「タチカワベース・ドラッグスター」を収録した作品集です。花村萬月の原点とも言えるデビュー作です。と言うか、原点すぎて他の作品を幾らか読んだ今は彼の作品を初めて読んだ時ほどのショックは受けないのが残念ですね。 ページ数もあまり無いし花村萬月未読の人にはオススメ。
2002年04月30日
コメント(0)
藩の重臣を刺殺しようとして失敗し、切腹した父を持つ主人公はある時、周りの視線が憐れみと蔑みを含んでいることに気付いた。 そんな彼にある重臣暗殺の話が持ちかけられ・・・という表題作の他、札を返した筈の岡っ引が殺しの下手人を追う理由「黒い縄」、葛飾北斎と安藤広重の対比を描いた「溟い海」など、人間の暗部を垣間見れる短編集です。表題作は直木賞受賞ということですが、藤沢周平の作品の中ではそれ程でも無いような気がしました。他の出来がそれだけ良いという意味です、念のため。剣や勧善懲悪絡みでない時代物としては無難。
2002年04月29日
コメント(0)
インドで事故に遭った夫のために作った「おにぎり」、名古屋と東京の違いに悩む「きんぴら」、米も研いだことのない青年が挑戦した「チキンの魔女風」など、料理にまつわる人間模様を描いた短編集です。人間描写が面白いのは相変わらずですが、料理法やその背景なども書かれていて楽しく読めました。「ぶり大根」や「カレー」などは自分でも試してみたいのですが、面倒なので多分作らないでしょう(笑)
2002年04月28日
コメント(0)
鉛板を買いに来た女性の態度に不審を抱いた釣具店の店員はその後の会話で彼女が銃を持っていることを知った。 店員はある目的の為にその銃を奪おうと計画するが、彼女が鉛板を買い求めた目的もまた・・・人間の恐さや弱さ、それによって引き起こされる悲劇を描いた作品で、当然のように重いです(笑)捕まえた瞬間自分が消滅してしまう“スナーク”という怪物を比喩とする人間の心理考察(?)で締めくくられ、自分のことも考えてしまいました。暗いけど出来自体は良いので興味を持ったらどうぞ。
2002年04月27日
コメント(0)
太平洋戦争も日本の敗戦色が濃くなり、アメリカの沖縄上陸も目前というある日、一人の中尉が空飛ぶ老人を見かけた。 秘密裏に調査を進めてみたところ、その老人はどうやらスーパーマンらしいと判明した。藁にも縋りたい日本軍部はその老人の愛国心に訴えて戦争に力を貸すことを承諾させ、戦況は少しばかり好転した。 しかしアメリカ側も本家(?)スーパーマンを探し出すことに成功し・・・ という表題作の他、どうしても解決出来ない怪事件にぶつかったホームズが日本で最も犯罪人を捕らえている男に協力を依頼する「銭形平次ロンドン捕物帖」、新大陸を発見した筈のコロンブスだったが既にそこにはアメリカ人というヨーロッパ以上に発展した文明を持つ人々が暮らしていたという「新大陸発見」の3編を収録した、小説ならではの突拍子もない設定が面白い短~中編集です。面白いだけでなく内容もしっかりした芯があり、文章も良く合っていると思いました。 オススメ。
2002年04月26日
コメント(0)
まず最初に短編を7つ、そしてそれぞれの短編の登場人物が絡み合う長編が1つという面白い作りの作品集、というか1つの作品ですね。夜鷹蕎麦屋を営んでいた老人が殺され、岡っ引きとして事件を追っていた男がひょんなことから不正の影を感じ取り・・・ 江戸の底辺で生活する庶民の生き様と、政治の世界の汚さのどちらも感じさせるタイトルも良く、読み応えのある一殺です。
2002年04月25日
コメント(0)
十兆円産業とも言われるパチンコ業界の抗争を探っていたルポライターの主人公は、抗争の裏に潜む裏資金の流れにぶつかった。 流れの先は政治家、そして朝鮮にまで繋がる巨大なもので、彼に関わる人々が次々と傷つき、殺されていく中で・・・えーっと、好きな方には悪いですけど陳腐としか言いようがありません。 都合良く事件に関わる女性が主人公に惚れたり、必要な情報がぱっと転がり込んで来たり、というのは小説だからそんなものだとしても見せ方が悪いのか妙に気になってしまいました。 終わり方も主人公だけ幸せになって結果オーライのような形ですっきりしません。 志茂田景樹の作品は初めて読んだのだけど、もう読まないかも(笑)
2002年04月24日
コメント(0)
著者が四ヶ月に渡りアメリカ全土をバスで旅しながら見聞したことや考えたことを綴った紀行文です。私が生まれる前のことなので今はかなり変わってる筈なのですが、読んでいるとあまり違和感を感じませんでした。 根底に流れるものはそうそう変わらないということなのでしょうか。 単なる旅行というよりもアメリカが内包する問題を考えさせられるので観光記(?)のようなつもりで読むと面食らうかも知れません。
2002年04月23日
コメント(0)
亡き母が“盆戻り”で帰って来た夜、つい酒を過ごして代用胃袋を吐いてしまい・・・という表題作の他、自分の家だけが敷地ごと徐々に沈む「家族陥没」、ある日突然口臭を発するようになり、しかも刻々と強烈になってゆく「アルヒ…。」など、シュールでどこか哀しい雰囲気の漂う短編集です。奇妙な固有名詞を多用する内容はちょっと好き嫌いが分かれそうですが、雰囲気には良く合っていて悪くないと思いました。 ただ、論理的に話を理解しようとする人には向かないかも知れません。筒井康隆と阿刀田高を足して割ったような感じ(主観)
2002年04月22日
コメント(0)
小説が良かったので観たいと思ってたら狙ったように日曜洋画劇場でやってくれたので観てみました。というわけで本ではなく映画の感想です。・・・・・個人的には駄作かな。小説のせいでかなりイメージが固まっていたせいもあるかも知れませんが、内容の端折り方やキャストにどうも違和感を覚えて入り込めませんでした。映画を先に見たとしても小説の方が断然良いと思うのではないかと思いますが、私は小説が先なのでそれに関しては何とも言えません。意見求む。
2002年04月21日
コメント(0)
「遠く空は晴れても」、「たとえ朝が来ても」、「冬に光は満ちれど」、「死がやさしく笑っても」、「いつか海に消え行く」の5殺が現在文庫で刊行中のシリーズです。 当然(?)読む本が尽きたので何度目かわからないくらいの再読です(笑)金持ちのリゾート地として急速に発展し、虚構の繁栄に彩られた街に引き寄せられるようにやって来る様々な男達とトラブルを描いたハードボイルドで、構成や設定などは著者の代表作の1つ、ブラディ・ドールシリーズとかぶる部分もあって新鮮味には欠けますが、安定して読めます。 こちらのシリーズはまだ完結していないので今後の展開も気になるところ。
2002年04月20日
コメント(0)
実験中の事故で顔一面がケロイド化し、自分の顔を失ってしまった主人公が妻の気持ちを確かめるために他人の顔の精巧な仮面を作り、妻を誘惑する過程における心の葛藤や足掻きを描きながら顔というものの位置付けや、それに左右される人間という存在の不安定さ、曖昧さについて考えさせられる作品です。偏執狂的で自己中心的な考えの主人公ですが共感を覚える部分もあり、心理描写の巧みさは流石だと思いました。 暗いし重いけど読み心地は悪くないので内容に興味を持ったらどうぞ。
2002年04月19日
コメント(0)
アルバイト探偵シリーズの2作目です。 たぶん。狙った日時に必ず死に至るという必殺の毒を盛られ、48時間の命となった親父を救うため、その毒を作り出した調毒師を捜す(そのまんま)表題作の他、相変わらずのドタバタ系アクション短編連作集です。展開もノリも前作をそのまま踏襲しているのでそれが好きな人は楽しめるし、そうでない場合は・・・と、非常にわかりやすい作品ですね。一応、話はあまり繋がっていないのでいきなりこの作品から読んでも問題は無いでしょう。あまりお薦めはしませんが(笑)
2002年04月18日
コメント(0)
大衆酒場でふと耳にした新人らしき女子社員と先輩の男子社員の会話のおかしみを描いた表題作の他、通訳を介した交渉の「決裂」、動物園職員の新年会「酔中動物園」など、人間・・・特に会話の小市民的描写が面白い短編集です。この著者は人間観察が上手いのか、ちょっとした日常のやりとりに潜むおかしさが伝わってきました。オチもさらりとした感じで気軽に読める一殺。
2002年04月17日
コメント(0)
恋人から別れを告げられ、自殺を決意した主人公はマンションの屋上で出会ったある夫婦から銀行のシステム不備と、それに関して顧客に嘘をついていることを暴くための犯罪に荷担しないかと誘われた。計画は見事に成功したが・・・という表題作の他、車で事故を起こし死亡した見知らぬ男から、その直前に「あいつだ!やっと見つけた!」と叫ばれた主人公がその謎を追う「言わずにおいて」など、不思議な雰囲気のミステリィ短~中編集です。個人的には長編の方が好きなのですが、短編も無難な出来で「火車」の原型になった作品も収録されているので好きな人にはオススメ。
2002年04月16日
コメント(0)
金にも女にも不自由せず、ギャンブルやスポーツに明け暮れている主人公の悪友が失踪した。彼が自分の意志で消えたとは思えない主人公は調査を開始するが、事件の根は今は亡き主人公の父親の過去にまで関わるものだった。キャラも内容も類型という感じで面白味には欠けますが出来としてはまずまず無難な出来で悪くないです。どうやら昔読んだ「雪蛍」の前の作品らしいのでシリーズ通して読めばまた評価が変わるかも?
2002年04月15日
コメント(0)
土地の超高騰で持ち慣れない大金を手にした百姓達が見栄や物珍しさから月へ旅行することになった。大騒動を引き起こしながらも到着した彼等は何と異星人と遭遇し・・・という表題作の他、大規模な地殻変動で日本の他はチベットやアンデスの高地を残して全て沈没してしまい、日本が世界の主導権を握るという「日本以外全部沈没」、著書が売れず死ぬことで知名度を上げようとしたのに悉く自殺の計画が失敗する「自殺悲願」など、相変わらずの極端な設定が面白い短編集です。オチに関してはそれ程でも無いような気もしますがとにかく設定を活かした強引な展開は流石という出来です。 彼の作品の中では読み易いのもポイント。
2002年04月14日
コメント(0)
直木賞受賞作である「花の名前」、「犬小屋」、「かわうそ」など、中年男女を中心とした生々しい心理描写が独特の迫力を持つ短編集です。彼女の作品は初めて読んだのですが、直接的でない人間の怖さのようなものを感じました。尤も、怖い=悪いではなくこれも人間だと思えるような描写が興味深いですね。 ドラマ好きな人向き?
2002年04月13日
コメント(0)
著者のペンネームの由来でもある幻獣の別称を冠した短編集です。 植物人間の青年の走りたいという想いが引き起こした「鬼走り」、現世への想いから留まる「中有洞」、この世ならぬ場所へ入り込んでしまう「霧幻彷徨記」など、著者が得意とする幻想的で薄怖い雰囲気が様々なタイプで味わえます。長編も面白いのですが、短編でも綺麗に纏まっていて気軽に読めるので、もののけ系が好きならオススメ。
2002年04月12日
コメント(0)
著者の名シリーズの一冊で昆虫記です。そのまんまですね(笑)読んだ人が少しでも虫に親しめれば、と作者が書いているように、科学的な虫の生態や分類だけでなく虫にまつわる話や人と虫の関わり、はては虫好きの生態など、読んでいて楽しみながらも虫に興味や親しみが出てくること請け合いの作品です。私の実家はかなり田舎で子供の頃は海でも山でも川でも生き物がごろごろしていたせいもあり、知っている虫の話などはとても懐かしく読むことが出来ました。短編集としても面白く、オススメの一殺。
2002年04月11日
コメント(0)
カンガルーの赤ん坊を見に行くために相応しい日を待ち、一ヵ月後やっと訪れた動物園の風景を描く表題作、タクシーの運転手に急に吸血鬼について話し掛けられる「タクシーに乗った吸血鬼」、夕暮れの図書館での奇妙な体験「図書館奇譚」など、相変わらずの具象と抽象の狭間を感じるような不思議な雰囲気の短編集です。ただの(?)独立した短編集かと思いきや、羊男が登場する作品などもあって面白かったです。内容が解る解らないは抜きにしても読み易いので初心者にも比較的薦められる一殺。
2002年04月10日
コメント(0)
東京近郊の瀟洒な高級邸宅地という設定の架空の町、打出小槌町を舞台に、そこに家を構える様々な人々の栄枯盛衰や心理を描き上げた中編集です。月並みですが、金や地位というものが人格や才能、幸福とは直結しないということを感じさせられます。それぞれの作品間にあまり繋がりは無いものの、同じ町を舞台にしているのはちょっと面白いですね。
2002年04月09日
コメント(0)
“青菜に塩”から“わさびは摺ると思うな練ると思え”まで、120項目の食物に関することわざの意味や背景を1つ1つ解説している作品です。馴染みの深いものもあれば聞いたこともないようなものもあり、非常に興味深く読むことが出来ました。書かれたのが20年以上前ということで、今では理解し辛い部分もありますが、雰囲気的には却って味が出ていて良いかも知れません。ことわざ好きなら読んで損は無いでしょう。
2002年04月08日
コメント(0)
焼肉屋でのある一家4人のやりとりを淡々と綴っているだけで妙なおかしみを感じる表題作の他、立場や状況の違いによる食い違いやすれ違いなど、日常に潜む面白さを描いた「御両家」、「謹賀新年」、SF仕立てでドラマを風刺した「リモコン・ドラマ」、普通の時代物にしか思えない「三劫無勝負」など盛りだくさんな短編集です。纏まりは無いけど全体的に楽しめる作品が揃っており、色んな短編を読んでみたい時など重宝しそうな一殺。
2002年04月07日
コメント(0)
前歴不詳、見てくれは悪くないが性格はずぼらで我儘という私立探偵を父に持つ主人公がアルバイトとして様々な事件に関わっていく連作集です。お調子者だけど要所でシリアスというキャラクターはありがちながらツボを押さえていて良かったです。内容的にも最後はきちんと決まっています。大沢在昌の作品の中では気軽に読めるしオススメ。
2002年04月06日
コメント(0)
金は無いが働くのも面倒、何とか楽して金を手に入れる方法は無いものかと考えた主人公は猫を溺愛している金持ちの老婦人が居ることを思い出し、その猫を誘拐して身代金を要求することを思いついた。計画は成功し、見事に金を得た主人公だったが・・・という表題作の他、間抜けだったり不気味だったりと様々な作品の入った短編集です。雰囲気は相変わらず良いのですが、初期の作品のせいか文章や展開がやや垢抜けない印象を受けました。オチを説明していたり、布石が見え見えなのが星新一などと比べてスマートじゃないと言うか・・・尤も、解り易い短編が読みたい人にはいいかも?
2002年04月05日
コメント(0)
著者がある友人から聴かされた不思議なメロディーは何と200年も前にロシアへ漂着した大黒屋光太夫が日本に持ち帰った“ソフィアの歌”と呼ばれるものだということだった。 しかし後半の民謡らしい雰囲気に対し、前半がクラッシックのような作りになっていることに違和感を覚えた著者は、そもそもの“ソフィアの歌”のルーツや、それが大黒屋光太夫の耳に入ったいきさつを追ってロシアを旅することにした。現代と遠い昔の物語でもあり紀行文でもあるような内容は歌の持つ神秘性とあいまって不思議な読み心地を感じました。 井上靖の「おろしや国酔夢譚」を読んでいると背景も理解し易くてより楽しめるのでそちらを読んで興味を持ったらどうぞ。
2002年04月04日
コメント(0)
夜の性風俗ガイドを営む主人公の新しい依頼人は奇妙に人工的な肌をしていた。 何故か最近起きた女子高生がバラバラにされて捨てられていた事件を思い出させるその肌に胸騒ぎを覚えながらも彼を夜の新宿へと案内する主人公だったが、彼は初日から不気味な言動を示し・・・狂気と哀しさのようなものが感じられる作品です。単にその男が殺人鬼だったという展開だとただのホラーですが、どこまでが真実かわからない彼の背景や細かな心理描写、不思議なタイトルが独特の味わいを出しています。 それでも村上龍の作品にしては読み易い印象を受けましたが(笑)入門用にどうぞ。
2002年04月03日
コメント(0)
何故か古本屋で平積みになってたので買ってみました。夫が愛人を作ったため離婚し、唯一の生き甲斐であった息子からも大学に入ると同時に縁を切られ、生きる気力を無くした主人公がふと思い出したいのちの電話に掛けることで気力を取り戻す表題作の他、中高年の男女の寂しさや悲しさを中心にした短編集です。内容は暗いものが多かったのですが、題材が独特なせいで興味深く読むことが出来ました。軽い短編に飽きた時にどうぞ。しかし、何で古本屋にあんな大量にあったんだ・・・
2002年04月02日
コメント(0)
元カメラマンの探偵である主人公のもとに人探しの依頼が入った。 居なくなったという少年は主人公が撮った非行のやらせ写真により甲子園出場を取り消され、その後暴力事件を起こして退学していた。責任を感じていた主人公は依頼を受けるが、調べていくうちに少年に殺人事件の嫌疑がかけられていることがわかってきた。 少年を探し出すだけでなく事件の真相を追ううちに教育現場の歪みが姿を現す。複数の事件を絡ませて最期に次々とほぐれるように解決という展開や人物設定など、全体的に無難に纏め上げています。 大沢在昌系(?)の文章も読み易くて悪くないです。 ただ、どれを取ってもそれなり止まりで印象は弱いかも知れません。
2002年04月01日
コメント(0)
全30件 (30件中 1-30件目)
1