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ロシア語通訳者&エッセイスト・米原万里さんの初の長編小説。もっとも、もう今から3年前の2003年度刊。第13回Bunkamuraドゥマゴ文学賞(審査員・池澤夏樹)受賞。米原万里さん、癌で闘病中という話を聞いたけれども大丈夫なのだろうか。1960年代のチェコ、プラハ。主人公で日本人留学生の小学生・弘世志摩が通うソビエト学校の舞踊教師オリガ・モリソヴナは、その卓越した舞踊技術だけでなく、なによりも歯に衣着せない鋭い舌鋒で名物教師として知られていた。大袈裟に誉めるのは罵倒の裏返しであり、けなすのは誉め言葉の代わりだった。その「反語法」と呼ばれる独特の言葉遣いで彼女は学校内で人気者だった。そんなオリガを志摩はいつも慕っていたが、やがて彼女の過去には深い謎が秘められているらしいと気づく。そして彼女と親しいフランス語教師、彼女たちを「お母さん」と呼ぶ転校生ジーナの存在もいわくありげだった。 物語では、大人になった志摩が1992年ソ連崩壊直後のモスクワで、少女時代からずっと抱いていたそれらの疑問を解くべく、かつての同級生や関係者に会いながら、ついに真相にたどり着くまでがミステリータッチで描かれている。話が進むにつれて明らかにされていくのは、ひとりの天才ダンサーの数奇な運命だけではない。ソ連という国家の為政者たちの奇妙で残酷な人間性、そして彼らによって形作られたこれまた奇妙で残酷なソ連現代史、そしてその歴史の影で犠牲となった民衆の悲劇などが次々に明らかにされていく。 (amazonレビューより)ナチスや文化大革命ほど、スターリン政権の行ったことは日本で知られていないように思う。本書中にもあるように、国家としてその断罪が遅れたことが原因だろうか。それにしても、これほど膨大な資料を基に歴史を掘り下げて、それを小説として読ませて面白く、なおかつ筆者特有のユーモアにあふれていて、これが女性の書いたものであることに乾杯です。タイトルがこの小説の壮大さをいまいち表現していなくて残念だ、という後書きがありましたが、なかなかどうして、いろいろ考えてみたくなる想像力を喚起させるタイトルだと思うのですが。「反語法」なんていうと、小説好きなおばあさんのちょっとスパイスの利いたお説教…というようなイメージなんだろうか。私はといえば、「オリガ・モリソヴナ」をずっと「オリガ・モリゾワナ」と心の中で読んでいまして、さっきこれで何度も検索してひっかからなくて困りました。やれやれ。クミスクチン茶はクスクミン茶で検索してもでてきたのに。あれ、どっちがどっちだったか。面白さの点から言っても万人に面白がってもらえそうという点から言っても、丁度いい程度に自分の教養をひけらかせるという点から言っても、人にオススメするのにぴったりな一冊と言えるのではないでしょうか。
2006.04.29
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→公式HP よく見に行く劇団「毛皮族」の看板女優町田マリーさんが主演しているので見に行った。 22日は、マリーさんと「毛皮族」主宰の江本純子さんのトークショー付きだったのです。21時からのレイトショーの整理券を10時に並んで、8番9番をゲット。 8番より前は全員、男のピン客だった。 マリーさんが脱いでいるからだと思われる。 主演のまんだのりおさんという役者がヤバい。 こんなに映画で笑ったのは多分初めて。でもグロもあるので注意です。 あと小劇団の安っぽさを楽しめない人にはオススメできません。見に行く人いないだろうけど。 →劇団「毛皮族」HP、開くたびに背景が変わるみたいです。毛皮族、応援してます。江本さん町田さんと大学が同じだから知っていただけなのですが。
2006.04.25
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斎藤孝著。こういう本は、もっと本読まなくては!という原動力となるので、一年に一回ほど定期的に読むと良いかもしれない。著者は、4年間で文庫本100冊+新書50冊を目安に読むレベルが理想的と仰ってます。どうにかクリアしているだろうか…でも娯楽小説を抜かすと、ちょっと危ういかもしれない。読書量が少ないことに危機感はいつもあるのだけれど、ああ、どうしよう。むずむず。喝。しかし本書中にもありましたが、斎藤さんの言う「精神の緊張を伴う読書」と、推理小説などの娯楽小説を読む読書を混同している人が多すぎると思う。芥川賞候補にあがった人が次の年に直木賞候補になるような時代の流れだから仕方ないのかもしれないが。「アオ○ラ」とか「Deep ○ove」とか、わざわざ言いたくもないが、ああいうの読むのが読書じゃないだろう。カンタンにブログのコメントに「文才ありますねー」って書く人も多すぎる。そんなに「文才」という言葉は易しく使われていいものか?怒怒読書は趣味じゃありません。鍛錬です。ほっといてください。インテリぶらせてください。さようなら。
2006.04.19
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この間、新聞で紹介されていた。そしたらば、母が早速買ってきた。「どんなことでも絶望につなげてしまうモチベーションの持ち主」である主人公の絶望先生。けれども、そんなキャラ設定よりも、登場する萌えなんだか時流に乗ってるのかよくわからない「ひきこもり」「被DV疑惑」「メール依存」「ストーカー」などなど女生徒たちの強烈個性よりも、登場人物たちが時たま口にする、メディアへの毒舌の方が面白い。「その分野では珍しい人並みの容姿、という程度の女性を美人美人と祭り上げる」→例「某ベンチャー企業の元広報担当」ええっと、もっと面白いのがあったんだけども今思い出せない。なんだろー。世の中に真面目に警鐘を鳴らす、というわけではなく、我関せずの立場から世の中の仕組みを面白くバカにする。そんな昨今の風潮をギュッと絞ったような漫画なのではないでしょうか。嫌いではないが、純粋にただ面白がることができない。なぜだろう。1巻と、3巻の途中まで読んだが、これからどんな方向性で行くのか、それってネタ切れにならないのか、不思議。たぶん母(現役中学校教師)は買ったことを後悔すると思われる。でも、中学生の心理を研究するための教材としてはいいかも?
2006.04.18
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→公式HP音楽に対する疎さは最早、平安人と同じレベルなので、この映画の人が誰だかなんて知っているはずがない。大変有名らしいですね?人に引きずられて行って観た。途中で30分ほど寝た。
2006.04.16
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フランソワ・オゾン監督。公式HPこれは、おもろかった!典型的と見せかけて先の読めない展開や、美しい映像、そして主役二人の素晴らしい演技&魅惑のボディ!!!フランソワ・オゾン監督、主役のシャーロット・ランプリング、リュディヴィーヌ・サニエ、三人に関連する映画をこれからぜひ見てみようと思うくらい。1週間レンタルで借りてきて、返却ぎりぎりに眠たい目をこすりながらだる~い気分で中盤まで見てしまったのが悔やまれます。むひー。他の人の感想を聞きたくなる映画だ!!
2006.04.13
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こないだ原作の漫画を読んだばかり。わけあって、DVDも借りて見てみた。そんな込み入った内容の原作ではないので、脚本でいじらなくってもそのまんま映画にできるんじゃないかと思ったら、やっぱりほとんど原作とおりだった。たまに原作にないセリフやシーンがあるのですが(当たり前ですが)、それも原作の雰囲気を壊さずに忠実に、延長線上にある感じ。だけど、工夫されてる感じ。ベットシーンや、ベットシーンにいたるまでの経過は、女の人の目線ならではと思いました。リアルで、楽しげで、親密で、さみしげで、痛めつけられてて。ラストは原作にはない希望のあるもの、と解釈していいのか?ちょっとあのラストはよくわからん。映画では、原作のあのどうしようもなさは表現できないということか?見終わった後、あまりに悲しくなってばかりじゃしょうもないしね、という配慮か??主人公たちの住む町の風情がなかなか良かった。居酒屋がオシャレ居酒屋になってたのは不満だけど。ああ、感想書き散らし。見てない人には何も面白くなくてごめんなさい。あ、星野真理ちゃんのおっぱいは、堂々と出てました。じっくりたっぷり鑑賞できます。ただ、物語の山場での登場なので、ストーリーとおっぱいどっちを取るかはあなた次第。それから岩佐真悠子さんは、見かけより頭がいい演技をすると思う。
2006.04.10
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23時からのNHK総合に、杉浦日向子さんが出てました。日向子の愛したソバ、というような特集。10分程度。今日のお昼頃、知人からメールをもらって、この番組がやるよと聞いて、喜ぶ。私が日向子さんの大ファンだと知っていて、こういうメールをくれる人に感謝感激。私も周囲の人に対して、そうありたいものである、と思う。日向子さんの写真がたくさん出てきて、思わずメモを取りながら見た。高田馬場のお蕎麦屋さんに一番よく通っていて、日本酒を呑みながらおつまみは・焼き味噌・生海苔・豆腐をいつも頼んでいたそうな。さすがに何て言う名前のお店かは出ていなかったが、ぜひとも探し出して行きたいものだ(こういうのがいるから、名前出さないのである)。ナレーションが日向子、日向子と呼び捨てにするので、その声が若造(村上じゅんだけど)だったので、あんまり呼び捨ては似合わないな~、日向子さんと言っておくれよ、と思っていたのだけれど、最後に「日向子がいなくなってから、初めての桜が咲いた」というようなセリフを言うから、泣けてしまった。オンオン。桜は一年がまわったことを感じるためにあるね。人を想うためにあるね。
2006.04.05
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安野モヨコの『さくらん』が映画化されるらしい。監督:蜷川実花、主演:土屋アンナ。江戸時代後期の吉原遊郭を描いたお話。タイトルの「さくらん」とは、吉原に咲く「桜」と遊女たちの悲しい「錯乱」をかけているんでしょうか。とか言ってみる。私は遊郭をただ哀しいだけのものとして見る捉え方や、遊女たちを特別視することがあんまーり好きではないので、『吉原炎上』(名取裕子主演)のような痛々しいのはあまり受け付けられません。あれは明治の吉原だったけれど、『さくらん』の舞台は江戸だから、ちょっとはいいだろうか。なんか、もっとふんわりと遊郭を描いて欲しいと思うんだけどな。江戸の男と女はもっと滑稽だったと思うのです。『SAYURI』とかね、そんなかっこよくしなくていいって。やっぱ杉浦日向子さんの描く吉原がいいな。漫画『さくらん』の主人公、きよ葉が土屋アンナだというのは、確かにぴったりなのだけれど、それって、今の人が勝手に憧れる「遊郭像」を象徴したものなのでは??憧れるっていうか、遊郭を今風にアレンジ。遊郭のシステムを都合よく文芸に利用して、面白がる。まあいいか。いいのか。上手くいけばいいのか。『SAYURI』はやだな。見てないけど。あ、土屋アンナは結構好きです。映画『NANA』の主演も彼女がやればよかったのにと思う。
2006.04.03
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映画で見た時は期待外れの感が否めなかった『ハウルの動く城』に再トライ。火の悪魔カルシファーがね、そんなに重要なキャラだとわからないので、どうもラスト近くの展開についていけなく感じたのだが、二回目だと筋もわかっているので、まあまあ。ハウルの登場シーンには惚れる。惚れてしまう。ソフィーじゃなくたってメロメロですよ。私の心臓食べてください。ソフィーが声をあげて号泣するシーンだとか、荒れ地の魔女が味方サイドにつくのとか、非常に既視感を感じる。これ『千と千尋』で見たよと。『千と千尋』のちょっとお説教っぽい(と感じてしまった当時23の私)ところが好きではなかったので、ハウルのこれらのシーンにもちょっと…あんまし…二回目では、「あ、こんなに戦争のシーンたくさんあったんだ…」と思った。
2006.04.02
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「先生、ぼくたちの歌声は、ママに届くかな…。」たった一つの願いを歌に込めたこどもたちがフランス中のハートをつかみました。それは、聴くだけで涙があふれる不思議な歌声でした。1949年フランスの片田舎。貧しい親元を離れて寄宿学校で暮らす子供たち。誰も会いに来てくれない面会日、帰る家のない夏休み。悲しい目をした子供たちを校長先生は厳しくしばりつけていた。そんなある日、1人の音楽の先生がやってきた。先生は、さびしさをいたずらで紛らわす彼らを叱るかわりに、歌を教えてくれた。 歌うことで希望と無邪気な笑い声を取り戻す子供たち。その中に“奇跡の歌声をもつ少年”ピエールがいた。 だが彼は学校一の問題児だった…。美しくも切ない歌声の子供たちと、彼らの心を柔らかく抱きしめてくれた本物の先生との出会いに、世界中が感動の涙と拍手を送りました。(角川ヘラルド社HPより抜粋)うーん、このあらすじから感じられるほどそんなに感傷的な話でもないですよ。筋は大体こうだけど、お涙頂戴ベタベタで撮ってはいない。それがいいのでは。くどくないし。外国の子供ってどうしてあんなに表情が大人びているのかと思う。ネタバレになりますが、お別れの時に子供たちが投げてくれた紙飛行機を全部は拾わずに、それがふつーって感じで去っていく先生の後ろ姿にカルチャーショックを受けた。日本なら全部拾って大切に抱きしめて号泣でしょうな。ドンドンドン!ベタベッタ♪
2006.04.01
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