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安野光雅 /藤原正彦 著。藤原正彦さんは新田次郎、藤原ていの次男で数学者・エッセイスト。前に読んだ、アメリカでの大学生時代を書いた『若き数学者のアメリカ』が面白くて、なんだか気になる人だなあと思ってた。と、今書こうとして『若き数学者のアメリカ』を調べてみたら1977年刊でした。最近の本だったのかと思ってた。びっくり。小川洋子さんとの共筆の『世にも美しい数学入門』の方がどちらかというと惹かれたのだけれど、うちにあったのが『日本語入門』のだったから、取りあえず読む。安野光雄さんは画家で、藤原正彦さんは数学者。前書きによれば、安野さんは藤原さんの小学校時代の恩師らしい。専門が「日本語」以外にある二人が日本語のことを語り合う。面白かったのは藤原さんの「数学の証明は日本語で考えるのだから、言葉が使えなくては数学もできない」という言葉。数学も文章の延長だと考えれば、私も高校の時もう少し数学に興味が持てたかもしれない。全体的に言えば、もう少し数学者として画家としての立場からの「言葉」への考えを語って欲しかったかもしれない。どちらかと言うと「日本語好き」からの意見になっているかもしれん。理系の方のために「日本語入門」なのかも。それで「数学入門」の方は、文系のための「数学入門」。まあ、「入門」てついてるからそれでいいのか。
2006.03.29
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齋藤孝著。私の今年の目標の一つに「コミュニケーションスキルの向上」というのがありまして、それならばこんな本の一冊でも読もうかと。あんまりマニュアルは好きではなけれど、流行に乗っかっていくことのもたまにはいいかも。本棚にいつの間にか入ってたし。売れっ子作家は基本的に読む気がしないのだけれど。なぜかっていうと、「これ以上印税を与えてなるものか」「なぜ私のような貧乏人が、金持ちにさらに儲けさせてやらなければいけないのか」というような気持ちから。でも本棚にたくさんある齋藤孝。新書好きの父が、たぶん好き。読後感想。今後、心に留めておくと思われるいくつかのこと。・コミュニケーションは身体表現と密接に関係する。緊張をほぐすには体を動かそう。人前で話す時や初対面の人と話す場合、事前に体を温めると効果的。・人と話す時はいつもメモを取りながら。やっぱり三色ボールペン推奨。 話の行方や自分の癖をつかみやすい。・名刺に趣味を書いておくと、距離を縮めるのに役立つ。・求められる能力は、相手の言いたいことの要点をまとめる能力。言い換え。「それはつまりこういうことですね?」齋藤孝さんの経歴を見たら、東大法学部→同大学院教育学研究科卒だった。それでこの文学の教養。ああ、ふつーなのか。文学なんて片手間でやってなんぼ?やっぱり?がっくり。どこかで聞いたけれど、初対面の人と話す時の脳の動きは知っている人と話す時とは全く違う動き方をするのだとか。いろんな人と話すことは脳を活性化させる。『コミュニケーション力』で一番感じたのは、著者は本当に人と対話することを楽しむ人なのだということ。読んでいると自分も「対話」を楽しみたくなる。人に話しかけたくなる。むずむず。人と話すことを楽しむ。すごくカンタンな娯楽であり、勉強かもしんないす。
2006.03.27
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評判が良いらしいので見てみた。確かに前半部分引き込まれる。カンタンに言ったら、主人公が過去に戻って未来を変えられる話なのだけれど、それによって主人公の周囲の人々(主に幼なじみの3人)の人格・経歴が全く違うものになってしまう。その幼なじみ三人を演じる役者さんの未来での変貌っぷりがなかなか。特にヒロイン。キャンパスでも注目を集める女子大生から、場末の売春婦まで。『モンスター』のシャーリーズ・セロンについてもすごいと思ったけれど、日本の女優さんにはああいうことはできない。そこまで求められてないっていうのもあるかも。女優さんはキレイなもの。汚れ役をやってもキレイ。見る方もひいてしまうんだろうしな。
2006.03.23
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南Q太『さよならみどりちゃん』80年代のカリスマ・岡崎京子の信者なので、最近多い現代のリアルLove&Sexを持ちネタにする女性作家さんの漫画にはなんとなく手をつけられない。私の偏見で言えば、安野モヨコ、南Q太、やまだないと、魚喃キリコ…。別に嫌いっていうのでは全然ないのだけれども、岡崎京子さんが事故に遭って休筆状態の今、なんとなく彼女に義理立てするような気持ちがある。でも、時々は買う。今回お買いあげが、こないだ星野真里主演で映画にもなった『さよならみどりちゃん』。映画の紹介を見てから原作が漫画だということを知ったのだけれども、その紹介というのが、星野真里ちゃんが、堂々とおっぱいを…星野真里ちゃんという女優さんは若い女優さんの中でわりと好きな方なので、これはガチンとインパクト。彼女のどこかさみしげな表情で脱がれたら、そしてそれが恋愛映画であるのならば、それだけでなんとなくセツナイ結末が予想できます。そんなこんなでTSUTAYAに寄って『バカ姉弟』の新刊が出ていないかしらと探していて見つけたのが原作漫画『さよならみどりちゃん』。つい買う。少し心がセツナサを求めていたのであります。そんで案の定、心がイタークなったのだけど。みどりちゃんというのは、主人公ゆうこが恋するユタカの彼女の名前。このユタカという男が、体よくうまーくゆうこを束縛するのです。みどりちゃんとは遠恋のくせして別れないし、ゆうこに付き合おうとも言わない。でもセックスはする、みたいなね。そりゃセツナイわよね。後書きによれば南Q太さんは、これが初の長編だった(1997年刊)ようなのですが、そこまで人物描写が上手くない。深くない。典型にあてはめるのは上手いけれども、それだから全体の印象も、「あ、こんな話、前もどっかで読んだな」。冒頭の、ゆうこが「友達はいない。一人でいるのが好き」という設定もあんまり生きてない。はてさて。こういうセツナイ話が支持される背景には、女の子の「共感」があるというよりもむしろ、女の子の「悲劇のヒロイン願望」又は「自虐妄想」があるのではないかと思う。『NANA』についてもそう思うけど。少しだけ恋愛の下手くそな自分を、痛めつけられて悲惨でどうしようもない自分に自分で持って行ってしまう。しまいたい。「やっぱ私はダメだ。何やったって幸せになれない」と思うのは、頑張るよりもラクチン。うーん、セツナクなっていてはいかん。ハッピーに憧れなくては。
2006.03.21
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公式HP『リング0』を見た時、ホラーが単なるホラーでなくって悲しいホラーだった場合、普通の感動モノよりも心に迫るものなのだなあと思いました。私はたぶんそういうのが好きなのです。『エミリー・ローズ』、すんごく怖いけれども悲しい。やるせない。1970年代のドイツで実際にあった話が元となっているらしいです。19才の女子大生、エミリー・ローズが死ぬ前に受けた「悪魔祓い」。その「悪魔祓い」を行ったカトリックの神父の過失致死を問う裁判の進行の過程で、徐々に明かになるエミリー・ローズの周囲で起こった数々の出来事。何日か前のネットニュースで、この映画のTVCMが「悪魔のイナバウアー」に見えるという苦情が寄せられた、っていうのがありましたが、あれは本当なのかな。話題作りじゃないのかな。「悪魔のイナバウアー」って、あまりにも出来過ぎ。それに、映画を見てから思えばエミリーのことを「悪魔」っていうのはなんとも可哀想。私も映画を見る前は、「なんだかオカルトにはまった少女が、変な宗教に巻き込まれたんだろう」と思ってたんですけど、全然違うのねー。あと、こういう映画に主演する俳優さんってこわくないのかなーと。怖いのが平気ならオススメです。私はニガテなので、怖い場面はほとんど目をつぶってました。
2006.03.19
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宮部みゆきの大ベストセラー。宮部みゆきさん、好きでも嫌いでもないというか、どうでもいいと言ったらナンだけど、ここまでヒット連発している人を私が好きなわけないというか、あ、やっぱり好きじゃないんですな。それ程、好きではない人が、おおいに売れていると、不思議に思い、いぶかしく思い、たまに反感に変わる。でも読むんですけどね。「模倣犯」も、ずっと読みたいと思ってました。面白いから売れてるんだろうし。話題なんだろうし。ミステリーって、ただ没頭するのにいいし。ハードカバーで買うのは癪だし、図書館の貸し出しは予約60件とかだし、文庫本出るのずーーっと待ってました。そしてついに、買った。うちの父が。文庫本、結構厚め(2cmくらい)のが、5冊!!よう書いたね。感想をこれから書きますが、はっきり言って面白くなかった。導入部、1、2巻目あたりはまだ読ませるのだけど、まあストーリーテラーだから。中盤ぐだぐだな印象。ラストは物足りない印象。さすがに書くの疲れてえいっとうっちゃった印象。私は宮部みゆきさんの書く、ストーリー展開やその構成は面白いと思う。だけれど、彼女の人物描写や、人間の心の葛藤の描写なんかはあまり心にせまらないというか、リアルにも感じないし共感も持てないし、そこで感動できないんである。中盤からラスト、どーにもそればっか。それから、文庫本が手元にないので具体例が挙げられないけど、宮部さんが登場人物にしゃべらせる会話中の語彙が渋すぎる。高校生が「またぞろ」とか言わないって。■またぞろ→またしても、またもや。■それからそれから、小説の中の事件の内容の残酷さが。おぞましーのです。おぞましいけれど、似たような事件は現実にも起こる。ニュースで聞いて、耳をふさぎたくなるような事件を、わざわざ小説でまで体験したくなかった。うちの母は一巻の途中まで読んで気分悪くなって止めてました。宮部さんは、というかミステリー作家は、「レイプ」という犯罪をよく取り上げて使うけれども、なんだかイヤダ。ストーリーを盛り上げるために、安易にこの犯罪を使っているように感じてしまって。そんなこんなで。父も、3巻くらいまで読んでやめたらしき形跡があったので、やはり途中で飽きたんじゃないかと思う。おもろくないよ。伏線も何もないし。ネタバレを書きますが、ラスト近くである女の人が自殺するけれど、あれは絶対に途中で考え付いた設定。それがうまく行ってればいいけど、どう考えても前半と照らし合わせて不自然。登場人物のポイ捨て。そういうの多いような。別に目敏い読者でなくても気づくと思う。「火車」を、発売当時に読んだ時は、すんごく面白く感じた。あれはまだ私が若かったからだろうか。
2006.03.16
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ブログを他へ移ります…!!新しいブログはこちら→ 「フリーライター小川瑤果、奮闘編」「おがわたまか」と読みます。お仕事を始めるにあたって、心機一転…。ということですかね。メインは新しい方になりますが、こちらもゆる~く、書評や映画の感想などをメインに載っけていきたいと思います。楽天飽きた~とは思うものの、リンクをさせて頂いている方々とはまだまだ交流を続けさせていただきたいのです。ぺこぺこ。左上の赤い「楽天」マークが前からどうにも気に入らなかったのですが、今度アメーバブログにしてみたら、絶対に外すことのできない広告リンクがあってとっても五月蠅いです。どこ行っても同じなのですな~。はてさて。去年の4月にブログをはじめたきっかけは、実はその頃書いていたメルマガ(内容的にはまあ、なんていうか、18才未満お断りみたいな)があって、えーと、私が発行していたメルマガではなくって、メルマガの雇われライターだったわけですが、その発行者の方から、「メルマガを書いていただくにあたって、ご自分でもブログをはじめてください。メルマガの最後に、『女子大生杉浦たまかのブログはこちら☆』と書くために。なーに、PCに詳しくなくたって平気です。楽天なら5分もあれば素人でも始められます」と、言うようなことをあっさりくっきり言われまして「あちゃー、まじかよ。まあ、めんどくさいと言えるわけがない。やれやれどっこいしょ」というような、極めて受動的な、横柄な、ぬるい気持ちで始めたのです。「杉浦たまか」という名前も、私の考える「あんまりバカっぽくなくて色っぽく思えるような女性名で、なおかつあまり聞いたことのないペンネーム」だったわけです。この名前は思いの外、気に入りまして、ライター名にも採用しました。本当は、女子大生の(もちろん色気もくそもない文系女子大学院生であることは封印して)キャピキャピ(死語)っぷりを嘘でも書ければ良かったはずの、本当の本当はそういう目的であったはずの、このブログ。そんな目論見は今では見る影もありませんね。途中からメルマガは引退したのですが、ブログは楽しくなってやめられなかった…。おうおうおう。アクセス数を気にするのなんてやめよう、それだけはやめようって思っていたのに、「学生ランキング」にまで登録する始末。おうおうおう。すっかりブログにはまったのです。あーあ。ともあれ、ひとまずお疲れ様でした。私。いえ、これからもふつーに更新し続けると思いますので、10人くらいいると思われる定期的読者の方とインターネット環境をお持ちの世界中の方々、これからもよろしくお願い申し上げます。ニューブログには、ばんばん自分の画像も載っける…予定です。というか載ってます。→あがき
2006.03.02
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