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レイモンド・カーヴァー/著。村上春樹/訳。日本でない国の著者の短編を読むときによく思うことは、ストーリーやセリフや小道具そのものの意味よりも、それらが放つ「ムード」によって一編が構成されているということ。登場人物の感情さえも大した問題ではなくて、その時に切り取った場面だけがそのまま提出される。たとえ結末が全く逆であったとしても、作品の雰囲気はさして変わらないのではないかとさえ思われる、空気の主張。実際は計算され尽くして結末に至っているのだろうけれど。
2006.10.25
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『博士の愛した数式』の小川洋子さんと、数学者で作家の藤原正彦さんの対談。小川洋子さんが『博士の…』をベストセラーにして、数学の美しさを広めた功績は大きいと思う。私のような私立文系しか受けられなかったおバカちゃんには目からウロコだった。高校の頃にこの本に出会えればなあと思うけど、今だから思うだけで読んで知っていたとしても結局勉強しなかっただろうなあ。本書に出てくる、インドのラマヌジャンという青年は毎朝6つの定理を思いついた、彼曰く、「夢の中で女神がお告げしてくれる」という話とか、日本の数学者でフェルマー予想の解決を導く美しい美しい予想「谷山=志村予想」を打ち立てた谷山豊という人は、それが認められなかったために結婚を来月に控えたところで自殺、婚約者はすぐに後を追ってしまった……という話とか、まさに、事実は小説よりも奇なり!!おもろーい。一番良かったのは藤原さんが「役に立たない学問が一番尊い学問!!」と力説するところ。曰く「役に立ったらダメ」。すぐに役に立つものよりも深い真理を求める研究なのだから、とか、せっかく進化したんだから生きるためだけの学問しても仕方ない、とか、説明はいろいろできると思うけど、感動してしまった。「どうしよう、お金出して勉強して誰の役にも立ってないからボランティアでも始めようかしら……」と大学院時代、鬱々と悩んでいた私は本当に、やっぱり、好きじゃなかったんだろうなあ、研究。ナマケモノだし。でもさー、就職活動で求められるのって別の生産性であることが多くてー、と呟いてみる。
2006.10.24
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リリー・フランキー/著。何度となく立ち読みしてきて、その都度「買おうかなー、でもなー、もう結構前の本だし、立ち読みでも全部読めちゃいそうだしなー」などと考えてきました本書、ついに買っちゃった(ブックオフで)。給料日というか、一応口座に少ないながらも入金がある日で、気が大きくなっていたのです。ま、さんびゃくえんだけど。前にも書いたことがあるけど、リリー・フランキーさんが好き。『東京タワー』が売れる前から好き。いえ、本はほとんど読んだことありません。何が好きかって、顔が好き。かっこいぃぃぃ。でも、リリーさんの好きな女子というのは、私みたいなんではないだろうっていうことを常日頃よく考える(ウソだけど)。まず第一に、・巨乳じゃない。これはでかい。きっと。リリー拒否され度ぐっとアップ。他には・ミニスカートはかない・すっぴんで出かけることがある・癒し系じゃない・わりと本読む、漫画も好き・ブログで書評とかやっちゃう・小賢しいこと言うとか。全然ダメ。あー、全然ダメ。しょんぼり。しょぼんり。ぼんしょり。別に私だってベストセラー出しちゃったリリーさんなんかもう好きじゃないけどね。へっ。本文中に、お嬢様高校のソフトボール部の試合を見に行って、彼女たちがかけ声で「いいよ! いいよ! ホーラ! 入ったァー!!」と言うのを聞いて、リリーさんがオマエらはAVか!?と突っ込むとこがある。つい、井の頭線の中でくすくす笑ってしまった。ダメだ、リリーさんの本で電車の中で爆笑している女子なんて、でんでんダメ。きっと『Deep Love』で泣いていればいいんだと思う。懊。悩。面白いよぅ。しくしくしくしく。
2006.10.23
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「ロマンチストですね」男の人にそう言うと、どことなく誇らしげな顔をして微笑まれることが多い、気がする。う~~~ん??別に必ずしも誉めているわけじゃないよ。いや、むしろロマンチストな男にロクな人はいないように思うよ。そういえば、女の子に対して「ロマンチスト」ってあんまり使わないなあ。男性の場合→ロマンチスト女の子の場合→不思議ちゃんor乙女チックあれ?違う?「ロマンチスト」で辞書を引いたら、「ロマンチシストの訛り」と書いてあった。知らなかった!知らなかった!
2006.10.21
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映画『涙そうそう』公式HP■言い訳っぽい前置き■少し前から、ちょっと疑問に思っていたこと。長澤まさみって、そんなにすごいの?こんなこと言ったらぶっとばされるかもしれませんが、ちょっと不思議に思ってました。彼女のもてはやされように。テレビでも映画でも、慎重に役を選んでいる感じ。作品にしても、絶対にコケないものを選んでいる感じで、「そんなに大切にされるほどの子なのんか?」と、ちょっぴり気になってました。バラエティやインタビューで喋っているところは少しだけ見たことがあるけれど、「う~ん…?」という印象で。そりゃあもちろん可愛いんですけど、同世代の他の女優さんをぶっちぎるほどの魅力があるのかどうか?自分の目で確かめてみたいものだと。そしたらば、機会到来。友達が『涙そうそう』のチケットを持っていて、誘ってくれたのであります。遡ること7,8年前。当時、広末涼子さんがあんまり好きではありませんでした。そんな時、誘われて見た『秘密』。か、可愛かった、ヒロスエ。ものすごく。それ以降も好きではないけれど、映画の中で見た演技というオブラートをかけられた広末さんは、素敵素敵素敵だった。ンなわけで、泣きたい人のため邦画にはもとよりナンの興味もないが、ワタシは「長澤まさみ」を見に、『涙そうそう』を見に行ったのであります。■どうせ言わなくてもわかるあらすじ■沖縄本島に住む洋太郎(妻夫木聡)の元に、離れて暮らしていた妹カヲル(長澤まさみ)がやってくる。カヲルの高校入学と共に、二人で暮らすことになったのだ。もちろーん、二人に血のつながりは、ナシよ。はてさて。■それで、長澤まさみは可愛かったのか?という感想■大変、可愛らしゅうございました。それから、「演技がイマイチ!」「演技がちょっと…」という評判を聞いてばかりいたせいか、思ったよりもずっとずっとずっと、上手に思えた。演技。えー、上手くないですか?実際よりも演技を上手く見せる存在感のある女優さんなのではないかと。良くも悪くも、優等生な演技をする女優さんだなーと。スタッフの細かい細かい演技指導と、素直に応じる長澤さんの姿が見えるようだなあ。と、言うと皮肉っぽい、かも。■ネタバレする感想■兄妹そろっていい子すぎる、こんな人達、普通いませんよ、なんてことは言っても仕方ないので、言うまい。いい人すぎて少しの汚れもないから見応えがないんだよ、なんて言っても仕方ないので、言うまい。あ、いい人過ぎるから死ぬ、みたいなことなんでしょうか。沖縄の景色、きれい。住んでいるところのボロさも、いい味出してますねー。うーん、泣かせるにしても、少しあっさりし過ぎてはいないだろうか?という映画です。長澤まさみが可愛いから、それでいいのか。まあいいか。
2006.10.11
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【ひとことあらすじ】20世紀の天才レイ・チャールズの自伝的映画。【ひとこと感想】女泣かすな 芸肥やせ
2006.10.07
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【なんていうか】『プライドと偏見』、なんておかしなタイトルつける配給会社はどうにかしなよ、全く。なんて思っていた私はすでにこの映画を語る権利はありません。ごめんなさいごめんなさいignoranceでごめんなさい。古典の名作が原作って知りませんでした、ほんとごめんなさい。【あらすじ】出会いは心ときめくダンス。触れた指先に感じるほのかな愛。でも。男はプライドを捨てられない。女は真実が目に入らない。すれ違う恋が、こんなにも切ないなんて…(公式HPより)18世紀初頭のイギリスのお話デース。【結末を言ってしまう感想】楽しみました。ラブストーリー。ハッピーエンドの映画はやっぱり良い。映画みて悲しくなるのとかしんどくなるのはイヤ。な時だってあるから。たくさん。舞踏会やら美男美女やら嫉妬やら駆け落ちやら抜け駆けやら結婚やら求婚やら、おなかいっぱい。女の子の夢はいつだって強引にプロポーズされること、みたいな。どうして。『セカチュー』や『イマアイ』や『韓流ラブストーリー』を楽しめないのに(見てないけど)、同じようにベタなこの作品を楽しめるのか。古典のネームバリューに無意識のうちにおもねっているだけ???そうでないと思いたい。思いたい。
2006.10.06
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【あらすじは】めんどくさいので、公式HPへ。【ネタバレを含む感想】恵比寿ガーデンシネマで見たのですけど、開演前、トルーマン・カポーティ自身のテキスト朗読テープが場内に流れていて、なんだかゾクゾクした。英語わからないんだけども。公開2週目、連休の中日に行きましたら、開演の2時間前にチケット買って、すでに整理番号が130番台だった。そんなもん?そんなものか。カポーティが、「僕も外見やおかしなしゃべり方で昔から疎外され続けてきた」と話す場面がある。カポーティ演じるフィリップ・シーモア・ホフマンの名演で、カポーティの甲高い声と癖のあるしゃべり方はかなり実物に近いらしい。のだけれど、確かにちょっと変わってはいるんだけれど、とても魅力的に感じるのは私だけでしたでしょうか。実際、魅力的だったんじゃないだろうか。小さい頃はいざ知らず、成功してからの彼のしゃべり方はやっぱり。白いカラスが羨望の的となるかイジメの対象となるかは紙一重。カポーティやその作品に関する知識が乏しいためか、思ったより楽しめませんでした、この映画。うーん、面白い映画だーと感じる人はきっといるはずだし、どうして面白いのか上手い説明を聞きたいと思う。皮肉じゃなくて。この映画の面白さをわかりたい。「カポーティは調査したままを書かずに犯人を裏ぎった」というあらすじの先入観があったためか、そこまで明確に進まない、進行の遅いストーリーに、少々退屈さを…。判断の分かれるところだと思うのですが、犯人の死刑執行直前にカポーティが流した涙は演技ではなくて本物だと思う。そして、その前に彼が口走る「これ以上、執行が延期になれば僕はノイローゼになる」という言葉ももちろん彼の本音。人間の行動は、その時その時によって矛盾した感情を抱えるもの。涙をカポーティの演技と考えるよりも、その時になって唐突に悲しみが湧いたという方が、人間らしい。たとえその悲しみが無責任で自己中心的なものであったとしても。その無邪気にさえ思える二面性が恐ろしいのだろうけれど。天才カポーティでなくったって、誰でも少なからず持っているものだと思う。なんて。天才カポーティ、なんて知ったように書いてますけど、読んだことありません、『冷血』。
2006.10.05
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田中誠/監督鳥肌実主演【1行あらすじ】カツラ工場に勤める根暗だけど何故かモテる田中宏(32才)の、不幸と少しの幸せについて。【私の思ひ出】鳥肌実さんの役名と同姓同名の同級生がいた。中学校の時。サッカー部で一番ヤンチャでかっこよくてモテてるグループのちょっと下、ちょっとなんだけどその差は結構でかい、というような中途半端なポジション(パシリ寸前)にいる男の子で、修学旅行で同じ班になった時に班長(私)の言うことをヘラヘラと無視するので腹が立って、いきがってこれみよがしに煙草を吸っているのを発見したのをいいことに、クラスの女子一同で「タナカの吸い方(煙草の持ち方)、おかしくない?」と聞こえるように笑っていたら、泣きそうになっていた。いや、でも、今思えば中学生男子って結構大変ですよね。なんとなく。【映画のロケ地について】ヒロインのユンソナがお弁当を売っているシーンが度々ある。川のそばで、鳥肌実が座ってお弁当を食べるシーンもあるのだけど、その場所に見覚えが。おそらく、わたしが初めて訪れる会社を探す途中、地図を見ながら炎天下の中、迷って迷って迷って50分間迷い続けた最中に疲れて休んだその場所。その場所で鳥肌実がお弁当食べてた。どーーーでもいいけど。【嫌いじゃないよっていう感想】ハジマリハジマリのコーヒールンバとか、カツラ工場スタッフのピンクユニフォームとか、のいるこいるが芸風そのままに出てくるのとか、猫のミヤコとか猫のミヤコとか猫のミヤコとか、嫌いじゃない。鳥肌実を彩る(笑)女優陣は、ユンソナ・小島聖・矢沢心・市川実和子。小島聖、かわいいぃー。あの巨乳とほくろで看護婦さんは!看護婦さんは!喪服は!ちょっと!き、嫌いじゃない。ユンソナって、わざと下手くそに日本語を喋ってるんだろうか。でも嫌いじゃない。主演鳥肌実! っていう字面から受けるほど突飛な内容では全然ないので、気軽に見ていいと思います。鳥肌実は思ったより背が低いのだなと思いました。ちょっと知り合いのキャバクラ社長に似てます。
2006.10.04
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フランソワ・オゾン監督。『Swimming Pool』がとても面白かったので見ました。それにしても、色彩がどぎつい。いいけど。【やる気のないあらすじ】雪で閉ざされた家で、家主の男性が殺される。残されたのは彼に関係のある8人の女たち。一体誰が殺したのか、複雑に絡み合う愛憎と欲望のホニャララさてさて。【ネタバレあり感想】背中刺されて殺されたとか、株の利権がどうとか、大金の行方はとか、子供の父親は誰とか、同性愛とか、異母姉妹とか、発砲とか、本当の父親とか、え?女装じゃないの?とか、毒殺とか、アルコール中毒とか、貢ぐ女とか、黙る女とか、騙す女とか、威張る女とか、もうねーどうでもいいの。起こる事件や発覚するもろもろの真実の衝撃よりも、8人の女たちのキャラクターのそれぞれの方が印象的。さらに、キャラクターよりも、女優さんの演技の方が魅力的。よって、演技が一番すごい!以上。『Swimming Pool』のリュディヴィーヌ・サニエの小悪魔っぷりにメロメロになったのですが、『8人の女たち』を最後まで見て、見終わった後にキャストリストを見るまで、彼女がリュディヴィーヌ・サニエだとは気が付きませんでした。すごいー、女優さんてすごいー。外人の見分けがつかないだけかもしれないけど。
2006.10.03
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高城剛/著。サブタイトル:ハイブリッドスタイルのススメ。高城剛さん、というのは世界を股にかけて活躍する映像作家兼DJさんなのだそう。200日間で世界を7周半(手元に本がないので曖昧)とか、年間購入CDが3千枚とか、とにかく行動力がある、らしい。行動力のある人の書く文章というのは、スピード感があるなあといつも思う。スピード感がある文章っていうのは、言ってることが正しいかどうかは別として、変な説得力がある、と思う。行動するっていうのは考えることなんだと思う。行動しなくても考えることはできるけど、考えなかったら行動することはできない。著者は、自分の見たり聞いたりしたことと、メディアから得て確かめた情報でもって、日本が今どれだけ苦境に立たされているかを説く、説く、説く!!読んでる方が、うわぁ~何か日本ダメそ~、でもそこまで言わなくても良くない?と思ったところで、ではどうしたらいいのか、新しい日本人像を提示。正直言って、「ヤバいぜっ!デジタル日本」の「ヤバい」は、現在の日本で二通りの解釈の仕方がある。「イケてる」と「イケてない」両方。両方の意味を知っていないと、後者の意味で「ヤバい」ぜっ!などと仰る高城氏のテンションに多少ついていけないところもあるのですが(確かに使う言葉かもしれないが、本のタイトルにつけると途端に…ですね「ヤバい」って。しかも「ぜっ!」って)、この方が熱い人なんだなってことはジュウニブンに伝わってきます。結論の、日本人の特性を活かして新しい進化を遂げよう、的な部分も、祖国愛が感じられてなんとも。なんて、ひいた目線から眺めているだけでなくって、もっと頑張らねば、取りあえず行動せねば、とは思わせられました。取りあえず。「ハイブリッドスタイル」がなんなのかについては、読んで各自学んでください。
2006.10.02
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ああ、お金がないのに、オールカラーの漫画をまた買ってしまいました。そんなに欲しかったわけでもないのに。西原さんは好きだけど。『ああ息子』読者からの投稿(息子のバカ話)が主。漫画はちょこっと。男の子って本当にこんなにバカなの?男の子の母親になったら、ミミズ投げられたりすることにも耐えられるようになるの?やだ。女の子がいい。『パーマネント野ばら』「どんな恋でも、ないよりマシやん」えーとえーとえーとえーと。さすがにまだその境地には至ってない。
2006.10.01
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