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矢崎仁司/監督。この間見た、『三月のライオン』の矢崎監督の最新作。うーん、とても好きです。放心する女の子の影とか。聞き取れるか取れないかくらいの女の子の呟きとか。とりとめのない希望とか。誰にも言わない絶望とか。■ややネタバレ■四人の女の子のお話。里子役の池脇千鶴さん。『ジョゼと虎と魚たち』の演技があまり好きじゃなかった。全部わかりきっているような演技に見えて。頭の良い人なのだと思うのだけど、なんだかいつもいまいちピンとこない。完全に個人の好みの問題で。ちひろ役の中越典子さんは、なんとも思ってなかった女優さん。あんまり女性が見て可愛い顔ではないよなー、くらいの印象。だけどこの役、良かった。多くの女性はこういうふうになりたくないと思いながら、でもこういう要素を持っているんだと思う。秋代役の中村優子さんは、はじめに映る裸の背中がすごくキレイ。『血と骨』でたけしの愛人役をやった人だった。『血と骨』を見た時も(病気の役なのでガリガリに痩せてた)、なんだか「女のサガ」を感じさせる体だなあとすごく印象的だったのだけど、『ストロベリーショートケイクス』でもそう。サミシイカラダ。塔子役の岩瀬塔子さんの、吐くシーン、本当に吐いてるんだろうか。リアルー。美人だ。MEGUMIをものすごく知的にしたらこういう顔になるんじゃないかな。脱ぐとは思わなかった。■それで■女の子がみじめなのってとても嫌いだ。さみしさは美しく映るけど、みじめはキレイじゃない。この間、女の子の友達と、「男は女の子をフったらいけないよね…」という話になった。なんでかっていうと…。と、すごーく長い文章を書こうとしたのですが、なんだか上手く書けないし重苦しいしまとまらないのでまた今度。→原作:魚喃キリコ(『strawberry shortcakes』祥伝社刊)。
2006.09.25
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田口ランディ/著。中学校の国語の教科書に、田口ランディさんの文章が載っているらしい。教科書に載っているのがどんな文章だかは知らないけど、国語のセンセーをしているうちの母が、「ちょっと教材研究のため~」と言って買ってきたのがこの本。それ程興味はなかったのだけど、読みやすそうな本だと思って読んでみました。そしたらば、びっくり。ランディさんが、こんなに真面目な人なんだということに。思春期に自分の内面を覗き込むことを徹底的にやった人なのだと思う。きっとそうでなければこの世にいられないような切実さを抱えていたのだと思う。はっきり言ってしまえば、頭の良い人はこういう文章やこういう内容のことを書かない。こういう内容とは、「自分なんて」という言葉と戦ってきた過去とか、理不尽な社会問題に対する私見、私見に至るまでのセキララな理由とか、めちゃくちゃだった自分の家族の全てとか。お洒落な感覚の物書きさんたちは、直接的にこういうことを書かずに、持って回った書き方でさりげな~く読者に感じさせるだけですませてしまう。この人の文章はあまりにも本当のホンネを書きすぎていて、自分が考えに考え抜いて出てきた本当のホンネをきちんとした言葉でもって誰にでもわかるように書くのが文章ってものかもしれないけれど、それでもあんまり自分の汚さや素顔や考え方の道筋をさらけ出しすぎていて、こういうのってすごく本人はしんどいんじゃないだろうかと心配になってしまう。最後の砦を切り崩してまで文章を書こうとする人を最近見ていないように思った。見ず知らずの読者のために、ここまで自分を出せることがすごい。書くのだったらこうやって書かなければ気がすまないところがあるのだろう。好きなタイプの本ではないのだけど、衝撃を受けました。もっとウロウロしなくては。
2006.09.24
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こんばんは。悲しいことがあるとYou Tubeで漫才動画を探すたまかです。こんばんは。ええと。すみません、島田洋七さんて、あんまりよく知りません。顔は存じ上げてたんですが、本書を読むとどうやら一昔前どっかんどっかんな方だったようで……。もみじまんじゅう? うーん?すみません、でも面白かったです。歌舞伎町のトークライブハウス、ロフトプラスワンで隔月で行われている「島田洋七の笑魂伝承」をそのまま採録したもの、みたいです。浅草キッド・南海キャンディーズ・アンタッチャブル・ブラックマヨネーズ・レイザーラモン・大木こだまひびき・麒麟とのトークが載ってます。巻末を読むと、他にも笑い飯とかインパルスとかハリガネロックとかますだおかだとかロバートとかも来たみたいなんですが、どういうセレクトで上のコンビが選ばれることになったのか、聞きたい聞きたい聞きたい聞きたい。いえ、載ってるコンビも載ってないコンビも、基本的に好きな人たちが多かったですけど。浅草キッドの回では、洋七さんが完全に喋らされてるのが面白い。浅草キッド、聞き上手。話させ上手。乗せ上手。さすが。レイザーラモンRGは、字面に起こすとなんか痛々しい。HGのこと、そんなに気にしなきゃいいのに。麒麟、川島さん(声の低い方)より、田島さんの方が実はバカキャラだって初めて知りました。すごごおごい。南海キャンディーズ、山ちゃんに6年半付き合っていた彼女がいたというのを読んで、びっくり。その後、ドMな性癖がチャット履歴でバレてフラレタというエピソードを読んで、しっくり納得。笑うっていうのは、本当に、いいことですね。なんて、、疲れたから突然まとめて終わらせますけど。
2006.09.20
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『40歳の童貞男』公式HP↑感想欄で、及川奈央さんとかが明るく可愛らしいコメントをつけている横で杉本彩がこんなとこでもかっこいいこと言おうとしてて面白かった。芸能人のほとんどは知性派ぶればぶるほどバカに見える。だからやめた方がいいのに、と思う。40歳で童貞だけど、気にしてまーせーんー! 今日も元気で童貞です! って話かと思ったら全然違いました。めちゃめちゃ気にしてた。やっぱそういうもんでしょうか。そういえば、どうして童貞もののAVって多いんでしょうか。AVに出てくる童貞の男の子は絶対奥手で、女の人はみんな痴女。これがポピュラーな妄想?うが。ねむ。だめだ。ねます。あとで追記するかも、しないかも。楽天日記、途中で保存できないんだもん。
2006.09.19
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こーころをーなににたとえーようー♪って、歌、こないだ行った飲み屋さんでキッチンの中の人が口ずさみながらデザート作ってました。耳に残る歌ですね。しじょーに評判が芳しくないゲド戦記、見に行って参りました。くどいようだが、期待すると面白くないのが映画。期待しないと面白いのが映画。『ハウルの動く城』は期待し過ぎてガッカリでした。余談ですが、好きな人と見に行きたくて『ハウル』に誘う機会をずっとうかがっていて誘えなくて、誘えなくて、というか結局フラれて、女友達とふたりで見に行った苦い思い出があります。どーでもいいけど。しかも期待外れだったし。どーでもいいけど。『ゲド』、「なんじゃありゃー」という評判を聞きまくってました。だからハナから期待する気はありませんでした。けれど、こないだ見に行ってきた母から、「期待しないで見たらばそれ程悪くなかったわよ」という言葉を聞いてしまった私。「期待しないで見たらばそれ程悪くなかったわよ」、という言葉を聞いて、どのような心境で映画に臨めば楽しめるのか。って、そんなに難しく考えてたわけではないのですが。こないだヤフーニュースで「宮崎吾郎監督、次回作に意欲」ってのがあったけど、しじょーにイヤミったらしく思えたのは私だけでしょうか。【ネタばれする感想】母と同じで、「期待しないで見たらばそれ程悪くなかった」。後味はそれほどイヤじゃない。けれど、今、感想を書こうとして思い出すと、ダメなとこばかりしか思い浮かばないのはどうしてだろう。どうしてアレンは父王を殺したのか、どうして剣を盗んだのか、そんなに重要な剣なのか、テルーはなんで突然龍になっちゃうのか、死んでも生きてるし、そういえばいきなり途中からアレンのこと許しちゃうし……。などなどの疑問。あるサイトの批評で、監督の中ではこれらの理由は「監完璧な整合性を持って紡がれているのだろうが」、って書かれていたんですが、そんなつもりだったらコココ困るよー、これは。でんでんわかりませんよ。多分誰が見ても。映画ではそこんとこあえて説明してません、ってつもりで……ですよね?あと、お父さん殺しといてあんな爽やか笑顔で帰られても、とかゲド、何にもしてないじゃん、とかゲド、弱すぎ、とかゲド、何分、塔の上でうずくまってんのさ、とか。突っ込みたくなった。それから、「真実の名」を口にした瞬間に変化が起こるとか、敵キャラが負ける時の弱くなり方とか、『ハウル』と『千尋』でもう見たよーーーー。と。もう飽きた、それ。良かったとこは、えーと、俯瞰図がキレイだった……?飛ぶのは好き。でもやっぱりなんでテルーが龍になるのかわからん。原作読めって?
2006.09.19
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『三月のライオン』矢崎仁司監督。誘われて監督のトークショー付きナイトショーへ。誘われて行く映画って、面白くなくてもそれなりに面白かった顔ができるように、あらかじめ心の準備をしてあまり期待しないで行くことが多い。いや、それ程気にしてはないけど、自分から進んで見に行きたかったわけでもないから、もともとそんなに期待してないことが多いのです。な。期待しない方が面白いのが映画。期待し過ぎると面白くない映画。何が言いたいかというと、『三月のライオン』、大変面白うございました。<あらすじ>兄と妹がいた。 妹は兄をとても愛していた。 いつか、兄の恋人になりたいと、心に願っていた。 ある日、兄が記憶を失った。 妹は、兄に恋人だと偽り、病院から連れ出した。 記憶喪失の兄は、恋人だという女と一緒に暮らし始めた。 そして、兄は恋人を愛した。 恋人の名はアイス。 氷の季節と花の季節の間に三月がある。 三月は、あらしの季節・・・(本編より)ストーリーが面白い、というよりも、画像の断片それぞれに共感できる。解体工事の場面や、アイスが電話ボックスの隣で待つ様子や、おじいさんの髪を切ってあげるおばあさんのエピソードとか、どれも格好良さ過ぎるシーン(言ってみればくさい感じ)になってしまいかねない要素を含んでいるのに、そうなってしまっていない。格好良くなってしまいそうなシーンを普通に撮っている。格好良くないように撮っている。それがすごい。妹アイスの行動も、一歩間違ったら、ただの寂しがり屋ぶっている不思議チャンなのだけど(ノーブラだったり、いつもアイスボックス持って歩いてたり、電話ボックスの隣で売春の客待ちしてたり)、そうなっていないのがすごい。トークショーで監督が、「表情でなくてシルエットで役者を選ぶ」と言っていた。確かに彼女の表情ではなくて、映画の風景の中にいるそのシルエットで、彼女の兄に対する愛情だとか行き場のないさみしさだとか不安がわかる。登場人物はほぼ兄妹ふたりのみ。それから脇役がポチポチと。けれど、私は脇役含めて全ての人の演技がこんなにリアルに感じられた映画は初めてかもしれない。1991年の作品で、時間が経っているからそう見えるだけ、という考え方もあるかもしれないけど。いい映画ですねー。
2006.09.17
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杉浦日向子/著。帯の裏に芥川賞作家藤野千夜さんの言葉が載っていて、帯に書いてあるものにしては珍しくいいなあと思っていたら、粗雑な私はメモする間もなく帯をなくしてしまいました。今あわててあとがきを読んで、発見。「もう二度と戻らないことも、まだしばらく同じように繰り返されることも、いずれ失われてしまうだろうことも、すべてがはじめからわかっていたことのように、ここに、この会話や物語の中にすでに刻み込まれている」そうそう、本当に、そんな感じ。『ごくらくちんみ』を読んだ方は、あれのオヤツ版と言えばツーカーで通じるでしょう。「梅むらの豆かん」「うさぎやのどら焼き」「三越のソフトクリーム」など、銘菓一品一品につき、それぞれのショートストーリーが繰り広げられます。構成はほぼ登場人物のセリフのみ。セリフ以外はあってもト書きのような状況描写だけ。これは洒落本の形式を借りてるんだと思います。日向子さんは確か、自分には小説は書けないというようなことをどこかでおっしゃってた。苦肉の策で選んだのが大好きな洒落本だったんじゃないだろうか。洒落本のセリフは、あくまでその時、その土地の言葉遣いをそのまま写し取ったもの。そしてそこからその背景の風俗を感じさせるもの。『4時のオヤツ』は90年代始め~中頃にかけて書かれた作品なので、今読むとなかなか時代が感じられますよ。私はこの本を読んでからしばらく、あんみつばかり食べてました。最近、舌よりも心が甘いものを求めます。25才、パラサイトシングルです。うひ。
2006.09.13
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二村ヒトシ/著。副題:「キモチワルイ」が「口説ける男」になる秘訣。二村さんは、日本を代表する喋れるAV監督さん、なんだそう。この間、二村さんのトークイベントに行ってきたので、思わず購入して読んでみました。平成10年刊なので、やはり一昔前感はある。再三、二村さんが何を熱く語っているかというと、「まず自分がなぜモテたいのかを知れ」「どんな女性にモテたいのかを追求しろ」「モテ方にもいろいろあるが、どういうふうにあなたはモテたいのか考えろ!」……。これらって、何年か前からしきりにブームになっている自己分析だなーと思いました。とにかく自分の頭を使って考えることが「キモチワルイ男からの脱却」の第一歩だと。わたし、自分の身近にいる男性がこういうモテ本を買っているところってあんまり想像がつかないんですが、もし買っているところを発見してしまったら、「キモチワルイ」とまでは言わないけど、「可哀想なあ」という哀れみの目で見てしまうかもしれない。そしてほぼ確実に友達に話してネタにしますね。モテたいとか、モテないとか、どうすればモテるかとか、あんまり気にしないのが一番ですよね。気になっちゃうから、どつぼにはまるわけで。二村さんが言いたいのも、うまーく自意識を良い方向に持っていくために、自己分析しろよということなのではと。まあ、白々しく語ってますけど、私だってやっぱりモテたいです、はい。
2006.09.11
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岡崎京子/作。高校時代のバイブルが岡崎京子さん。新聞に紹介されていた『pink』に始まり『リバーズエッジ』から何からほぼ全部集めた。最近の『へルタースケルター』ももちろん。高校時代は初期の作品(80年代)よりも、90年代に入ってからの作品の方が好きだったのだけど、今読み返すと、初期から中盤にかけてもやっぱり面白いなあと思う。な、んて言ってたら『危険な二人』も1992年刊でした。てへ。絵柄的には中間地点って感じなんだけどなー、なんて言ってみたりして。二十歳の二人の女の子、セイコちゃんとヨウコちゃんのお話。ぶりぶりに遊んでてボーイフレンドはたくさんいて一見派手だけれど、実は処女で乙女ちっくなセイコちゃんと、ちょっと大人しそうに見えて料理が得意でキャリアウーマンに憧れているんだけどとにかくすぐに男の子と寝ちゃう、お水の才能がずばぬけている女の子ヨウコちゃん。対照的に見える二人の同居生活。夜遊びしたりたまに学校(短大)行ったり、テレビにバカなギャル役でインタビューされてみたり、お金がなくてお水のバイトしたり、けんかしたり仲直りしたり、男の子にダマされたり泣かされたり捨てられたり。この二人の、とくにヨウコちゃんのダメっぷりがとてもリアル。さみしくって男の子に頼っちゃってそれじゃダメだとわかっているけどどうしようもなくて、男の子の方もちょっとさみしげで料理が上手くてエッチなカラダをしているヨウコちゃんに夢中になり、ヨウコちゃんもヨウコちゃんでその時はカレのことを本気で好きになっちゃう、でも結局いったん頭が冷えると過ちとむなしさに気が付いてトボトボとまた歩きだす。セイコちゃんの幼なじみである「うんこミキ」の展開あたり、ややウマクナイ感じでモッタイナイのだけれど、私はこの漫画のラストがとても好き。もう随分前の漫画だから書いちゃうぞ。あ、その前に。岡崎京子さんの漫画はややシリアスなものもあるけど、この漫画はコメディタッチ。コミカルに描かれているので、フラれたり泣かされたり殴られたりぶっ飛ばしたりしてても暗くはないです。それを前提に。ヨウコちゃんは途中で子供を産むんである。でもその子の父親はバックレるんである。「わかってたこーなるのは」そう心の中で呟くヨウコちゃん。セイコちゃんはヨウコちゃんに「それなら二人で育てよう、ママが二人って面白い、私、処女ママなんてかっこいいじゃん」。そんなわけでしばらく3人で暮らすんである。それから、セイコちゃんが突然結婚式を挙げてハネムーン先で離婚して帰ってきたり、ヨウコちゃんも結婚してすぐに離婚して帰ってきたりした後、ヨウコちゃんがまた妊娠しちゃう。ヨウコちゃんはまた産むことにする。ヨウコちゃんの長女みいこが「あのね、みいこ、お姉ちゃんになるんだよ」と、近所の人や道の木や猫やセイコちゃんの友達のピロシやいろんな人に教えてあげる1ページの後。それからきっとまた数年後なのだろう、中学生くらいのみいこと小学生くらいの双子の男の子、それに片手に抱いた赤ちゃんを連れて、セイコちゃんの結婚式に向かうヨウコちゃんの姿のカット。みいこは「もーセイコちゃんの結婚式飽きた! どーせまたすぐ別れる!」なんて騒いでいるのをヨウコちゃんがヤレヤレって顔で引っ張ってる。このラストが好き。男の人と暮らすのもいいけど、やっぱり上手く行かなくてしょうがなくなっちゃうことはあるだろう。でも、そんな時、大好きな女友達が一緒にいてくれたら心強い。とても。今後もこの二人は、恋しちゃあ泣かされたりフったり悩んだりしていくんだろうけど、それでもまたなんとかなるさ、って感じの強さを感じる。人間って喉元過ぎれば暑さを忘れるで、失恋して「もう恋なんてしない!」なんて思っていても、いつかまた恋をする。それで恋をすればまた舞い上がって幸せで、でもそれ程長くは続かなくてまた悲しくて……。生きてれば悲しいことはあるんだけど、それでもなんとか生きていけるんだろう、立ち直れないほど人間は弱くない。オジギソウみたいに落ち込んで立ち直って……を繰り返すのが人間。明るいなー。オホホホ。
2006.09.09
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内藤誼人/著。男の子向けのモテ本です。男の子がこういうの買うのはちょっと恥ずかしいのかなー?私は恥ずかしくないですよ! 女だし! 仕事のために読んだ本だし!なんてちょっと言い訳がましく言ってみたりして。しかもいただいた本ですしね。表紙がタイトルを抜かせば一見、ビジネス本にも見えるような装丁は、恥ずかしがり屋の男の子のためでしょう、きっと。男の子のためのモテ本。女の子の目線から読んでみると、なんとなく答案用紙に○付けをしている気分になりますね。この本結構、「確かに~、そうそうそうそう~」って部分が多かったです。・合コンの段取りはスピーディに! ・3回断られるまではあきらめるな、3回断られたらあきらめろ!・目を見つめてお願いすると成功率は倍以上アップ!・ささいなお願いの積み重ねで距離を縮めろ!などなど。変に気をつかいすぎる男の子よりも、軽いノリで強引に女の子に迫っていく男の子の方がモテますよね。押しに弱いってのもあるし、自信のある男の子の方が女の子は好きだし。それから一番感動したのは・苦手な女を作ってはいけないという一説。どんな女の子でもいいところのひとつやふたつはあるんだから、「こいつは言葉遣いがダメ」「あの子は洋服のセンスがいまいち」なんて選り好みしていないで、全ての女を愛しなさいと。う~ん、なんか感動。好きになるかどうかは別として、苦手な人を作らないってことはいーことですよねー。なんか男の人の女遊びって楽しそうだなー、なんて思ってしまった火曜日なのでした。ちゃんこちゃんこ。
2006.09.05
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伊藤たかみ/著。芥川賞受賞作。芥川賞をハードカバーで買うのなんて(文藝春秋で読むのではなくて)、普段本を読まないことを暴露しているようなものだ、と思っていたらうちの母が買ってきた。別にいいけどー。伊藤たかみさん、奥さんはこないだ直木賞を取った角田光代さん。私、角田光代さんの書くモノがあんまり好きではなくて、好きではないというかピンとこない程度なのだけれども(すみません)、それから選考委員を務める賞での選評もイマイチ納得できないものが多くて(すみません)、そしてこの方が写真に写る時のあまりにも作家らしくな晴れやかな笑顔も好きになれなくて(すみません、すみません)、結果として旦那さんの伊藤さんが芥川賞取った時も読みもせずに「えぇぇぇ~、それにしても似た感じのルックスの夫婦だな~」と思っていた(ほんとすみません)。知り合いの方に「結構良かったですよ」と聞いたこともあって読んでみました。あ~、良いかも。朝、『陰日向に咲く』を読んだ後だったからかも。哀愁を書くにしても上手く書いてくれなきゃ、へへんだ、などと高を括っていたからかも知れないが、上手く書かれたらかっくりと切なくなってしまった。脚本家志望くずれで自販機に缶を補充するアルバイトをしている男性が、妻と離婚するまでのお話。妻は一応、アルバイトの夫よりは収入のある仕事についている、少なくとも途中までは。『八月の路上に捨てる』に収録されているもうひとつの短編『貝からみる風景』も、頼りないライターの夫とちゃんと稼いでいる奥さんの話で、こっちはまだなんとなく可愛らしさが漂う短編なのだけれども、ふたつの短編を読んで、先に直木賞を受賞して売れっ子になった角田光代さんと著者の生活をなんとな~くダブらせてしまうのは私だけではあるまい。きっと。物語のようにならずに、史上初の芥川賞直木賞受賞夫婦ということでめでたいですね。ここ最近の芥川賞の中では一番納得できたものかもしれない。一応、大学在学中に文藝賞を受賞してから10年ちかいキャリアがある方だそうです、伊藤たかみさん。上手いんだけど、クセを感じないとこがひっかかりもする。他の作家さん、例えば角田光代さんの短編集に紛れ込んでいても気が付かないで見逃してしまいそうな、この著者自身の特有の匂い不足というか……。これから変わるのかもしれませんが。
2006.09.03
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劇団ひとり/著。お笑い芸人劇団ひとりの処女作(次があるのか知らんが)、やたらと評判がいい。友達の家で読んだので今手元にありませんが、帯には恩田陸さんが「ビギナーズラックにしてはできすぎ。あと2冊は書いてもらわなきゃ」と書いてあるのをはじめとしていくつかよいしょコメントが。評判のいいものを面白くなかったというのは気が引けるけど、逆に私くらいけなしてもいいかという気もするけれど、まあ、読む前に思っていたとおり売れているほどは面白くないでしょう。普段あまり本を読まない層が読んでいるんだと思うけど、この程度で絶賛の評をやたらに与えていたらいかんと思う。お笑いとしてのネームバリューと、「本職お笑いが書いたにしては面白い」で売れ始めたという前提があるわけで、「文芸作品として驚愕の出来!」とまで言ったらいかん。文章自体は稚拙、短編の細かいエピソードがつながって長編としても読める手法は別に劇団ひとりがやり始めたものではなくて昔からある、いくつかの短編で見られるオチもそれほど目新しくはない。そういうことに気が付かない、普段本を読んでいない人や自称本読みがありがたがっているんではないでしょうか。読みやすいし。面白い=読みやすい、一気に読める、っていつからそうなったんだYo!売れている本として読んだのでなければちょっとは誉められるところも探そうと思うが、これほど売れている現状があっては良かったねと言う気にもならない。「このくらい面白い本なら他にもあってね、これとかも読んでみてね」と言う人があってもいいと思う。そうでないから本が結局売れないんじゃないすか。「これは異色の出来映えだ」なんて言ってるとバカが信じるから止めて欲しい。
2006.09.02
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吾妻ひでお/漫画。昨年刊行されて大ヒットの『失踪日記』を描いていた当初にうつうつとつけていた日記です、という触れ込みの本書。本当にただただ毎日の絵日記なので、盛り上がりやオチは特になし。本を読んで煙草吸ってコーヒー飲んでイヤになって本読んでラーメン食べてイヤになって図書館行って本読んで女子高生見てがっくりして断酒会に行ってイヤになって本読んで……。の繰り返し。はっきり言ったら『失踪日記』の方が面白い。『うつうつひでお日記』はちょっと字が多くて読むの疲れます。どんなことが字で書いてあるのかと言えば、多くが読んだ本のこと。タイトル著者名が書いてあるだけの時もあれば、ひとこと感想が書いてある時もあり。多い時でいちにち2冊は読むというのでふえ~。これで一応お仕事もされてるし。「文學界」とか「本の雑誌」とか雑誌をまるごと一冊読むことも多いらしい。新進作家とかちょっとマイナーな作家がよくでてきて(私は名前を知らない人が多かったので割愛)、村上春樹や吉本ばななは今まで一冊も読んでいない、と書かれているところが面白かった。こういう人っているもんなのだな~。一番ラストで『失踪日記』が爆発的に売れ始め仕事やインタビューが次々に舞い込んでくる。本当に良かったですねぇ~。売れてから彼の生活がどう変わったのか変わってないのかにも興味があります。ちなみに、『失踪日記』はイーストプレス社。『うつうつひでお日記は』角川書店。
2006.09.01
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