全8件 (8件中 1-8件目)
1
7月19日(金)オーケストラ・アンサンブル金沢のコンサートに行ってきました(サントリーホール)。・バルトーク:ディベルティメント、ショスタコーヴィチ:ピアノ協奏曲第1番(辻井伸行、ルシエンヌ)、チャイコフスキー:弦楽セレナード辻井とルシエンヌ、夢の共演!オケは特に第一ヴァイオリンで感じたのですが、やや線が細く濃淡が出てこない印象があり、前半のバルトークでそれが顕著に現れていました。コントラストが利かないので平坦に聴こえてしまい、バルトークらしさが出てこず迫力に欠けていました。小編成の室内オーケストラであることだけが理由ではなさそうなのですが・・・。しかしながら、後半のチャイコフスキーはハーンの端正で丁寧な音楽造りも手伝い、ピュアで上質なセレナードが披露され、特に1、2楽章は美しく強く印象に残りました。会場の反応も熱かったです。ショスタコーヴィチは素晴らしかったです。辻井のピアノはショスタコーヴィチとしては音が綺麗すぎ、らしさと言う意味ではやや欠けるものの、終始クリアな音色はテクニックの間違いなさを物語っていて安定感は抜群でした。特に終楽章は熱演で、これまで聴いたどの演奏よりも群を抜いてよかったです。ただ、辻井と同等か凌駕する存在感だったのがルシエンヌだったのです。19歳?20歳?何故裸足?音は伸びやかで奥行きがあり、決して強く吹いている訳ではないのに、芯があって迫って来たのです。やはりトランペットも終楽章が一番の聴かせどころで、二人のパフォーマンスにより圧巻の名演が繰り広げられたのです。もしかすると、この二人の共演を聴けたのは、極めて貴重な瞬間だったのでは・・・。
2019年07月19日
コメント(0)
7月18日(木)東京フィルハーモニー交響楽団のコンサートに行ってきました(サントリーホール)。・シベリウス/ヴァイオリン協奏曲(リー)、ドヴォルザーク/交響曲第9番『新世界より』以前と変わらないミュンフンでした・・・。リーは線は細目ながら艶やかで音は非常に美しかったです。しかし、軽いと言うか表現の深みをあまり感じることが出来ず、特に叙情性に乏しい印象でした。アンコールのガヴォット(無伴奏パルティータ第3番)でも同じように感じたので、これがリーの特徴と言うことなのかもしれないのですが、シベリウスを聴いている感じがしなかったというのが正直なところです。後半のドヴォルザークは、シャープでスケール感があり、ミュンフンサウンドとも言える大胆なパートの強調やテンポの揺れも織り交ぜながらのダイナミックな音楽の造りはさすがと思わせるものでした。以前ミュンフンを聴いたのは恐らく10年以上前で、指揮振りは大分穏やかになっていて変化を感じさせましたが、音楽は当時と変わらず若々しくハツラツとしていました。しかしながら、当時の印象とあまり変化していないと感じてしまった事も事実で、新たな充実感を得るまでには至りませんでした。オケはこれまで東京フィルを聴く機会がそれほどなかったので何とも言えないのですが、全般的に「普通」との印象であったことから、コンディション的には今一つだったのではないでしょうか。
2019年07月18日
コメント(0)
7月16日(火)ロシア国立交響楽団のコンサートに行ってきました(東京オペラシティコンサートホール)。・チャイコフスキー:スラヴ行進曲、ピアノ協奏曲第1番(フェドロヴァ)、交響曲第5番これはプロのオーケストラコンサートとは違った何か別の興行だったようです。オケは音が薄っぺらく雑で、各パートのレヴェルも散々。技術的な問題だけならまだしも、プロとして音楽を造り上げていく姿勢や熱意がメンバーの表情や仕草等から全く感じ取ることはできず、オーケストラコンサート特有の緊張感や雰囲気はほぼゼロでした。ソロのフェドロヴァもテクニック不足で全体的に弱く、音が全く届いて来ませんでした。残念ながらチャイ5を聴く気にはならず、前半でホールを後にしました。
2019年07月16日
コメント(0)
7月13日(土)東京交響楽団のコンサートに行ってきました(東京オペラシティコンサートホール)。 ・ブラームス:ピアノ四重奏曲第1番(シェーンベルクによる管弦楽版)、ドヴォルザーク:交響曲第7番 ヴィオッテイは今後に期待です。 ブラームスは綺麗で洗練されているのですが表現が弱く、弱いが故に伝わってこないし、迫ってこないのです。全体感に乏しくまとまりに欠く印象で、単調さは否めませんでした。 後半のドヴォルザークになっても大きな変化はなく、平坦で緊張感・緊迫感も不足していて、振っているというよりオケに振られている印象でした。 前後半とも聴衆の反応は高く熱気が感じられましたが、自分の覚めた気分が高揚することはありませんでした。
2019年07月13日
コメント(0)
・7月8日(月)ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団のコンサートに行ってきました(すみだトリフォニーホール)。 ・ワーグナー:『トリスタンとイゾルデ』前奏曲と愛の死、『ニュルンベルクのマイスタージンガー』第1幕への前奏曲、マーラー:交響曲第1番『巨人』 今日イチは『前奏曲と愛の死』でした。 淡々とどちらかと言うとさっぱりした進行ながら、何とも自然で美しいのです。弦はしっかりしており安定感があるものの、管がやや物足りなかったのですが、インバルの魔術によって音楽が溢れ出てくる印象で、総合力で大きくカバーして有り余り、素晴らしい出来映えでした。『マイスターシンガー』はハツラツとした導入だったのですが、中間以降テンポを落とし前半のハツラツさがやや影を潜めてしまい、全体としては平凡な印象でした。 タイタンは速めのテンポで淀みなく流れ、冷静で堂々たる、まさに貫禄を感じさせる演奏でした。1楽章ではインバルの歌声が随所で聴かれ、熱の入れようも強く感じさせました。全体的にはパートよりバランスを意識し、かつ暖かみがあり安心して聴けました。 但し、管の精度は更なる低下を見せ、インバルの魔術を持ってしても最後まで立ち直ることはありませんでした。
2019年07月08日
コメント(0)
7月6日(土)アンドレイ・ガヴリーロフのリサイタルに行ってきました(宗次ホール)。・シューマン:蝶々 、交響的練習曲、 ムソルグスキー:展覧会の絵これがロシア・ピアニズムと言うものなのでしょうか???打鍵の強さとペダルの多用がとにかく気になり、タッチの問題かペダルの問題か、右手が美しく響いてこないのです。テンポの変化と独特の溜めが音楽のスムーズさを損ってしまい、何とも違和感のある蝶々でした。更に交響的練習曲は、掴みかかるような、叩きつけるような強打の連続で音量は半端ではありませんでした。正直小振りなホールでは聴くのが辛くなるほどで、NHKホールの3階最後列でも十分に届くレヴェルでした。髪を振り乱し苦悶の表で、時には椅子からそっくり返って転げ落ちるのではと心配になるほどのオーバーアクションでした。明るい性格のようで拍手を受けているときも派手目のパフォーマンで、投げキス、ピース、ガッツポーズ・・・。前半のシューマンを聴いて、後半の「展覧会の絵」はどのような演奏になるのか何となく予想できるな~、と思っていたのですが、想定を超えた独特なアプローチが展開され、ある意味衝撃的な演奏でした。プロムナードから今までの概念を覆す溜めや、聴いたことの無い異常な左手の強打・・・。その後も、そこでテンポを落とすか?そこをそんなに速く弾くか?そこをそんなに弱く弾くか?そんなに強打するか?ミスタッチお構い無し、美しく聴かせる気など全く無し、もうやりたい放題。そのうちに、遥か昔にホロヴィッツが自ら編曲したこの曲を初めてレコードで聴いた時に、金縛りにあったような衝撃を受けたことが記憶に甦ってきたのですが、それと同じようなショック状態にある自分に気付いたのです(ホロヴィッツで受けたショックの種類とは全く異なるのでが・・・)。 これは明らかに「ガヴリーロフ版・展覧会の絵・のような」曲だったのです。
2019年07月06日
コメント(0)
7月3日(水)ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートに行ってきました(サントリーホール)。・ブラームス:ヴァイオリン協奏曲(フィッシャー)、交響曲第1番女流には相応しくない表現かもしれませんが、フィッシャーは堂々としていて貫禄を感じさせました。フィッシャーのヴァイオリンは音色は硬質、豊富な音量で力強さに圧倒される印象で、一言で言えば「凄い」ブラームスでした。しかし、ヴァイオリンに対して抱いている自分のイメージとはやや合わなかったことも事実で、ハッとさせられる美しさや知らず知らずのうちに引き込まれて行くような感覚はありませんでした。只、アンコールのパガニーニ:カプリース第2番は文句のつけようがありませんでした。後半のブラ1です。何年か前に聴いた時も同じ曲だったと思うのですが、「端正な」との記憶以外正直あまり印象に残っていませんでした。細かいところにはあまりこだわらず、オケの主体性を尊重しつつ全体感で音楽を作って行くイメージで、ヴァイオリンとヴィオラはビブラートを抑え気味で硬質な響きとしているのが特徴的でした。オケのレヴェルは至って普通で総合的には悪くはないのですが、これと言って印象に残ったこともありませんでした。フィッシャーの印象が際立った一夜でした。
2019年07月03日
コメント(0)
7月2日(火)NHK交響楽団のコンサートに行ってきました(サントリーホール)。・シャブリエ:狂詩曲「スペイン」、ロドリーゴ:アランフェス協奏曲(大萩康司)、ベルリオーズ:幻想交響曲井上道義の大ファンになってしまいました!まずはシャブリエですがオケの力量・総合力を感じさせ、さすがN響と思わせる立ち上がりでした。2曲目のロドリーゴですが、大萩のギターは滑らかで繊細な美しい音色であったものの、ややアランフェスのイメージを強く意識しすぎたせいか優しいアプローチが弱さを感じさせました。それによりオケの伴奏の見事さのほうが目立ってしまったのはいくらか残念でしたが、アンコールのディアンス:タンゴ・アン・スカイは大萩の力量を存分に味わえ、何とも聴き応えがある素晴らしいパフォーマンスでした。さてベルリオーズです。極めてオーソドックスでテンポの揺るぎや奇をてらったアクセンなどは見当たらず、堂々としたど真ん中な「幻想」でした。指揮振りはパフォーマンス系でハチャメチャと思える場面もあるのですが、よく見てみると決してパフォーマンスではなく、指先にとどまらず全身を駆使することでオケに伝えたいイメージを表現していたのです。何となくおおざっぱに見えるのですが、聴こえてくる音楽は細部にまでこだわった極めて質の高いもので、スコアへの入念な対峙がひしひしと感じられました。時としてトリッキーな解釈から品格が感じられない演奏に出会ってしまうリスクのある曲ですが、今日の井上からは指揮振りとは裏腹に、内面は常に冷静で緻密に構成された上質な「幻想」が披露されたのです。因みに、N響の質の高さも想定以上でした!先日のショスタコーヴィチと合わせて強烈なダブルパンチにより、完全に降参させられてしまいました。
2019年07月02日
コメント(0)
全8件 (8件中 1-8件目)
1


