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1月31日(金)三浦謙司のコンサートに行ってきました(ミューザ川崎シンフォニーホール)。・ブラームス:4つのバラード、バッハ/ブゾーニ編:トッカータとフーガ、ショパン:24の前奏曲タッチの柔らかさ、暖かみがありながら深みのある音で質の高さは相変わらずですが、プログラムの関係かやや前半はこれまでとはイメージが違いました。特にブラームスはペダルが勝っていた印象もあるのですがそれほど多くのアンジュレーションは用いず、静かに表情を付けていました。バッハはストレートなアプローチでシンプルに進めました。後半は大変しっかりしたショパンでした。軽やかさは無く、仄暗く重みがありました。余計なことは一切しない中でテンポ感やリズム設定などセンス溢れる素晴らしさで、一体感を持ってあっという間に終曲まで進み極めて充実した空間でした。正真正銘正統派として今後ますます期待が膨らみます。
2025年01月31日
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1月30日(木)NHK交響楽団のコンサートに行ってきました(サントリーホール)。・ムソルグスキー(リャードフ編):歌劇「ソロチンツィの市」から「序曲」「ゴパック」、バルトーク:ヴァイオリン協奏曲第2番(郷古廉)、ドヴォルザーク:交響曲第8番ムソルグスキーはややムラを感じさせましたがしっかりまとめました。郷古は洗練されていてスマートで艶のある美音の持ち主です。バルトークとしてはサッパリした印象でもう少し熱があってもと思わせる場面もありしたが、全体的には高質なパフォーマンスでした。メインは一言で言えば「見事」なドヴォ8でした。一楽章は精度が今一で整わず不安な立ち上がりでしたが、二楽章が木管抑えめの絶妙なミックスであっさり挽回し、三楽章もゆったり目の渋いアプローチでしみじみ聴かせ、四楽章はしっかりしめました。ソヒエフのテンポ感、間、バランスは相変わらず冴えていて、味わい深く聴き応え十分でした。
2025年01月30日
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1月26日(日)イーヴォ・ポゴレリッチのコンサートに行ってきました(所沢ミューズアークホール)。・モーツァルト:アダージョ、幻想曲K.475、幻想曲K.397、ピアノ・ソナタ第11番「トルコ行進曲付き」、ショパン:ノクターンop.55-2、3つのマズルカop.59、ピアノ・ソナタ第2番「葬送」もうリサイタルはいいかと思いながらついつい来てしまいましたが、ただただポゴレリッチワールドでした。沈み込む程ひどくは暗くありませんが決して明るくはなく、癒し系ではなく結構刺々しいのが特徴で好みは分かれるところです。ポゴレリッチの弾くモーツァルトと言うよりポゴレリチならではの音楽でした。但し、切り口は全体的に似ていて何を聴いても同じように聴こえる感もあります。真後ろのオーディエンスが酷すぎて鑑賞に耐えないことから、やむを得ずショパンはパスしました。
2025年01月26日
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1月25日(土)ベートーヴェンピアノ協奏曲全曲演奏会に行ってきました(サントリーホール)。・ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番(上原彩子)、第2番(三浦謙司)、第3番(吉見友貴)、第4番(ソン・ミンス)第5番「皇帝」(横山幸雄、指揮:現田茂夫/東京フィルハーモニー交響楽団)まずは目当ての2番三浦から。やはり凄いピアニストです。柔らか滑らかなタッチから繰り広げられる多彩なアンジュレーションは見事としか言いようがなく、雰囲気を醸し出しながら進める極めて魅力的なソロはセンスの高さを強く印象付けました。これだけでもこのコンサートは十分に満足です。1番上原はシンプルはアプローチでスッキリした味わいがありました。3番吉見はかっちりしっかりタイプでまとまりがありましたが、音は普通で表現の幅もそれほど感じられませんでした。4番ミンスはペダルの多用からかやや混濁気味で不明瞭な部分があって、この曲の魅力を出し切れていない印象でした。伴奏はややムラがありまとまりに欠いた部分もありました。残念ながら御大5番横山は所用により聴けずに会場を後にしました。
2025年01月25日
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1月25日(土)NHK交響楽団のコンサートに行ってきました(NHKホール)。・ストラヴィンスキー:組曲「プルチネッラ」、ブラームス:交響曲第1番ストラヴィンスキーは前半やや堅い印象でしたがそれ以降はソヒエフの丁寧な造りに的確に反応していました。総合力だけでなく個人技が極めて重要な曲ですがさすがと思わせる出来でした。後半はソヒエフの凄さをまざまざとみせつけられる超名演でした。オーソドックスな中、テンポ感、流れが素晴らしく全体バランスは文句の付けようがなく、風格、品格に富んでいて非の打ち所がないブラ1でした。オケもほぼ完璧で、マロコンマスのラストに花を添えました。
2025年01月25日
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1月21日(火)読売日本交響楽団のコンサートに行ってきました(サントリーホール)。・ショパン:ピアノ協奏曲第2番(イーヴォ・ポゴレリッチ)、ショスタコーヴィチ:交響曲第11番「1905年」ポゴレリッチは相変わらずのクセあり系で独特のテンポ感や、打楽器を演奏しているようなゴツゴツしたタッチを見せたり、かと思えば叙情性豊かな表情が現れたりとめまぐるしいのですが、決してキワモノ感はなくスケールが大きく深いアプローチは十分に魅力的でした。アンコールで二楽章を再び演奏しましたが一部は初回と違ったアプローチも見せ即興的要素もあって印象強かったです。伴奏は終始安定していて素晴らしいサポートでした。後半は上岡渾身のショスタコーヴィチでオケも最後まで集中力が途切れず素晴らしいパフォーマンスだったのですが、曲は暗く重くどんより感が強く70分にも及ぶ超難大曲を通しで演奏するという凄さで聴き手の集中力は途切れ気味でした。
2025年01月20日
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1月20日(月)フィルハーモニア管弦楽団のコンサートに行ってきました(サントリーホール)。・ブルッフ:スコットランド幻想曲(三浦文彰)、グリーグ:ピアノ協奏曲(辻󠄀井伸行)、シベリウス:交響曲第5番主催者意向なのでしょうが何ともコメントしづらいプログラムで極めて辛い前半でした。三浦は艷やか軽やかの中表現が強くノスタルジーを越えてやり過ぎ感がありました。その上音の精度が高く無かったことからきっちりしっかりしているオケに完全埋没状態でほぼ聴きどころはありませんでした。辻井もやや単調で一部整わず雑さも感じました。前半を通してコンチェルトでありながらここまでオケに耳が向かう経験は初めてでした。後半はようやく聴けたロウヴァリの魅力に溢れる名演で極めて聴き応えのあるシベリウスでした。繊細緻密ながら冷たさや神経質さを感じさせないのは凄く、音楽の流れが自然で小さくまとまりません。シンプルな指揮振りですが相当細かい指示を丁寧に出していきますがオケの反応も素晴らしくやや難解なシベリウスワールドを切れ間なく見事に表現していきました。オケのレヴェルは高く存分な味わいがあり、後半だけで十分に満足して会場を後にすることができました。
2025年01月20日
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1月15日(水)中川優芽花のコンサートに行ってきました(日経ホール)。・モーツァルト:ピアノ・ソナタ第18番、シューベルト:「さすらい人幻想曲」、ショパン:ピアノ・ソナタ第2番「葬送」、スクリャービン:ピアノ・ソナタ2番「幻想ソナタ」中川はピアノを弾くというより自分の解釈を顔の表情や体全体の動きも含めてピアノに投影しているイメージです。柔らかく弱い部分でも繊細に表情を付けていくところが凄く、強奏部ではダイナミックに迫ります。音はどちらかというと素朴派で荒くなく変に柔らかくありませんが、迷いがなくストレートに伝わってくる力強さがあります。堂々たるプログラムでどれも完成度が高かったのですが、中でもシューベルトがスケール感があって印象に強く残りました。
2025年01月15日
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1月14日(火)東京都交響楽団のコンサートに行ってきました(サントリーホール)。・シンディ・マクティー:弦楽のためのアダージョ 、ウォルトン:ヴァイオリン協奏曲(金川真弓)、ラフマニノフ:交響曲第2番マクティーはスラットキンの完璧な手中収め感とオケの力量で素晴らしい出来でした。会場にいた作曲者も間違いなく満足だったはずです。金川は相変わらずの集中力でこのレンジが広く様々な表情を見せる難曲を余裕を持って懐深く料理し圧巻の存在感を見せました。ミスなくムラなくクオリティの高さは他を圧していて唖然とするほどでした。メインは重々しさは無く溜めがあまり感じられずサラサラと流れるようなラフマニノフでした。このホールとしては金管がややきつく感じ輪郭のハッキリしない部分もありました。オケはしっかりしていてさすがと思わせましたが実直ならではの固さを感じました。
2025年01月14日
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1月11日(土)読売日本交響楽団のコンサートに行ってきました(東京オペラシティコンサートホール)。・シャブリエ:気まぐれなブーレ、チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲(ヴァレリー・ソコロフ)、ストラヴィンスキー:バレエ音楽「ペトルーシュカ」(1947年版)ソコロフは最近では珍しい個性派職人系でしたが、音はしっとりかつ繊細さも持ち合わせていて素晴らしいことから違和感ややり過ぎ感は全くありませんでした。テンポの極端な変動やオケとの微妙なズラシ、濃厚な表現など随所に見せましたが曲の魅力を減ずることはありませんでした。また伴奏がヨーロピアンで懐深く抜群のサポートを見せました。ストラヴィンスキーは丁寧なアプローチで好感が持てましたが前半を中心にやや流れが悪く躍動感に欠ける部分がありました。しかしオケのレヴェルもしっかりしていてこの難曲をきっちりまとめた印象でした。
2025年01月11日
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