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このグループの子どもたちが、かげのできる向きについて確認し、ベランダからもどってくる。そこで、「どうしてベランダにいったのか」を他の子どもたちの前で問うと、次のような答えが返ってきた。Tくん「かげが,右か左か,後ろか前かを調べに行った。」そこで、他のグループの子どもたちにも、「どこにかげができるか」を予想させるとともに、ベランダやグランドに行って調べてみたいかとたずねると、全員が「行きたい」と答えた。その後、遮光板を使って太陽の位置を確認し、「太陽とかげが一直線になっていること」にも気付くことができた。 教室に戻り、気付きを発表させる。Kさん「太陽に背中を向けたら、かげは自分の前にできるて、太陽の方を向いたら、かげは自分の後ろにできる。」Hくん「かげの中に入っていなければ、どんなにものがあってもかげはできる。」時間がきたので、この発表をもとに「かげは、太陽の反対側にできる」「かげの中にはかげはできない」とまとめる。しかし、最後に一人の子どもが次のように発表した。Gくん「太陽が動くから、かげが動くことが分かりました。」多くの子どもが、この発言を聞いて「同じです」と声をあげる。つい大きな声で「今日の観察で、太陽が動いたことがわかりますか?」と問い返してしまう。(ビデオには、小さな声で「分かる」と答える声が入っていた。後から考えてみると「太陽の反対側にかげができるから、太陽が動けばかげも動くはずだ」と言いたかったのだろう。)次の時間、本当にかげが動くかを調べることを確認して授業を終えた。なお、観察をはじめる前に他のグループでもホワイトボードを使って話し合っていた。Fくんは、太陽とかげをつくるものの先端、そして、地面を直線で結び説明した。ちがうグループのNさんも、同じ図を使って説明していたのだが、かげができる場所がちがっていた。
2007.11.01
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「どうして、がげができるのだろうか。」実際にかげをつくってみて、子どもたちが感じた疑問である。「何か関係あるのか?」と問うと、次のように発表した。「太陽がないとかげができないから。」「雲が邪魔したから。」ここで、黒板に太陽、地面、かげをつくるものを書き「どうして、かげはできるのか、ホワイトボードに図を書きながら話し合いましょう」に問う。すると、Nくんたちのグループでは、次のようなかかわり合いが生まれた。Nくん「(身近な物を使ってつくったかげをデジカメで撮影したものをお互いに見せ合ったあと)ようするに,かげっていうのは太陽があたって,はね返るんでしょ。」Nくん「もし、こっちが背中だとしたら、こうこうだから・・・、自分の前にできる。」Nくんは,前時でかげを撮影するときには,グループのだれよりも自分たちのかげがじゃましないようにするためにかげのできる向きを意識したり,思ったかげができるように傾け方を調節したりすることができていた。そのときの様子を撮影したビデオには,太陽の位置を確認しながらかげをつくる姿も映っている。 Nくん「(ホワイトボードに)ちっちゃく書こう。」Mさん「まだ書いちゃダメなんだよ。」Nくん「だって、ぼく、もうわかったから。」Mさん「何でNくんが書くの?」Nくん「だって、分かったから。」Nくん「太陽がはね返って・・・。」Tくん「(ホワイトボードには)図に書くのだから。」Nくん「別に、文でいいじゃん。」Iさん「図だよ。」Nくん「図の方がいいかな。」Mさん「まだ書かないで。何書くかわかんないじゃん。」そこで、もっていたボールを太陽の変わりにして説明をはじめた。Nくん「これが太陽だとすると、光があたってはね返って。(鉛筆を使って)これが顔、おなかだとしたら、自分の前にかげができて、もし背中にあてたとしたら・・・、太陽がこうで、後ろにできるんじゃない?」Tくん「これ(ペットボトル)使ったら?」Nくん「ピシッと、こう前にたおれる。」Mさん「たおれるんじゃなくて、こう・・・。」Nくん「ベランダでやったことを思い出してみると、太陽が後ろにあって・・・、かげも後ろにできるんじゃないの?」Nくんは、このあとも何度かくり返し説明するが、Mさんは納得しない。Nくん「あたって、はね返る。」Mさん「えっ、こうだよ。(太陽が)こっちにあるんだから、こうじゃなくて、こうだよ。」Nくん「太陽にある方にはね返るんじゃないの?」Mさん「えっ、こっちなんじゃないの?太陽があるでしょ、こうはね返ったら・・・。」はじめMさんんは何も疑問を感じていない様子であったが,何度かNくんがモデルを使って説明をくりかえすうちに,「何か違う」という表情になっていった。Nくんも,少しずつ「不安」になっていく。Nくん「向こうが南だから、窓が南だから、朝は太陽が向こうにあって、太陽がこうやって・・・。昨日やったの何時間目だっけ。(その後、時間割を見に行こうとする。)」Mさん「なんで見る必要があるの?」Tくん「それって、全く関係ないと思うけど。」Nくん「3時間目だ。ぼくたちは3時間目かげつくったんでしょ。ということは・・・。」Tくん「全然関係ないとおもうけど。」Nくん「だいたい・・・・。(南側を指さして)後ろにあるじゃん。ということは・・・、うん?」「うん?」といいながら首をかしげるNくん。実際にかげをつくるときは,太陽の反対側にかげができることを意識していながら「太陽がはね返ってかげができる」と説明していることの矛盾に気付いたのだろう。Mさん「ねえ、見て。太陽がここにあるでしょ。」Tくん「(前回撮影した写真を出して)これが役に立つかもしれない。」Mさん「ちょっと、ここに太陽があって・・・。」Tくん「まっすぐ写っているよ。これ。」Mさん「ここに太陽があるとするじゃん。こっちのかげがこういうふうにうつるのか、こっちのかげがこういうふうにうつるのか・・・。」Tくん「こううつってるんだよ。」Iさん「じゃあ、こっちにあったときは、(反対側を指さして)こっちにできるんでしょ。」Mさん「こっちにあるときは、こっち?」その後も、Mさん、Tくん、Iさんの3人が説明するものの,Nくんは納得しない。ホワイトボードに図を書き,「光があたって,反射してかげが(太陽の方に)うつる」と説明する。Mさん「えっ,違うよ。こっちだよ。」Nくん「この写真撮ったとき、後ろから撮ったんでしょ。ベランダの柵側から撮ったんだから、で、むこうに太陽が出てたから・・・。」Nくん「やっぱり,こっちに・・・。」Tくん「絶対に違うって。」Nくん「実際に試してみましょうか。」Tくん「先生、ベランダに行っていいですか。」ベランダに移動し、太陽の位置を確認して,物を置いてかげをつくる。Mさん「やっぱり、太陽の逆方向にできるんだよ。」その後、4人にそろって「分かりました」と報告に来た。(つづく)
2007.11.01
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授業はじまりのチャイムが鳴って教室に行くと、子どもたちは前回撮影したかげの写真を見せ合っていた。Nくん「これは、モヤットボールです。不思議な感じです。」Mさん「何が不思議なの?」Nくん「だって、こんな形しているのに、かげは変な形してるじゃん。」Mさん「なんか不思議な形・・・。」Mさん「(自分の写真を見て)本物の貝より長くなっている。」ここで、「今日やることは?」と尋ねてみる。Iさん「図書館に行っていいかな?」Mさん「教科書見てみよう。」Nくん「教科書にはかげのことのってるの?」Iさん「のってるよ。」Mさん「『太陽の動きを調べよう』だ。」Iさん「かげふみあそびしたいね。」なぜか、どの班からも「図書館に行ってみたい」という声が聞こえてくる。そこで、「図書館に行って何を調べるのか」と尋ねると「かげのひみつがのっているかもしれない」という答えが返ってきた。続けて「かげのひみつって何?」と問う。すると、Tくんが次のように発表した。Tくん「何でかげができるか。どうして反射するのか。」前回の実際に「かげをつくる」活動の中で、ガラスやプラスチックなどが反射して紙に写るなど、そのおもしろさも感じていたのだろう。「反射して写ったものは、かげではない」ことと「反射は次の単元で学習する」ことを説明し、もう一度前回実際にかげをつくってみて「何が不思議なのか」「何を調べたいのか」をグループで話し合わせる。Tくん「なぜ、かげができるのか。」Iさん「かげができるとか。」Mさん「Iちゃんのとか、なんか模様が・・・。」Nくん「どうしてとか・・・。」Iさん「かげがどうしてできるのか。かげの形・・・。」数名に発表させてみると「かげがどうしてできるのか」と答えた。そこで、「今日は、どうしてかげができるのかを考えましょう」と課題を設定をした。(つづく)
2007.11.01
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授業後の振り返りから見えてきた、子どもたちのかげに対する見方や考え方の「つづき」である。○ ものの形がそのままかげになる。・パスカードのかげは長方形。○ ものの大きさはかげの大きさには関係ない。・大小2つのスーパーボールのかげの大きさは同じになる?○ かげは真北にできる。○ かげは、ものの前や斜め前にできる。○ かげは、ものから離れてできる。・ボールのかげは、ボールから離れる?○ 透明なもののかげはできない。○ 透明なもののかげも黒くなる。○ ピカピカ光るもののかげはピカピカしていて色もうつる?
2007.11.01
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